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第32話 いったんギャグ中止!本作の世界観解説

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「日ノ本お菓子道連盟」もともとは日ノ本が戦国時代の頃に存在した公家衆の集まりが、太平の世の中になり、武力ではなく別の何かで競争しようという発想から生まれた組織です。

かつての戦争の代わりにお菓子という真に非暴力的な存在で地方の優越を決めるという発想から発展しました。

とはいえ、競争社会というモノは常に存在するもので、お菓子メーカーという枠を設けて手荒なことにならないようにコントロールしつつもかつての戦国の家風を持つ地方の存在は認めることにしました。

そうした事情を考慮した上でルールを管理、統括する公家衆の「日ノ本お菓子道連盟」がカードゲーム形式で各お菓子メーカーを平和裏にバランスよく束ねてきたのが少し前までの流れでした。

ここで、このカードゲームの簡単な概略を説明します。
まず各社にはHP  (ヒットポイント)が定められていて、これがゼロになると試合終了で負けとなります。

このヒットポイントは「日ノ本お菓子道連盟」が定めた計算式によって決められていました。
具体的には、各企業の資本金、社員数、総売り上げといった数値を算出して決まります。

つまり前に出てきたオダカンパニーなどは会社の規模も大きいのでHPは多く、しまづのような辺境の地では数字が小さくなります。

ただし、カードゲームをする場合一対一で行うことと、原則として地図に隣接した企業同士が戦うというルールがあり、仮にいっぺんに数か所の企業と戦う場合にはHPを分散させるルールになっていました。

今まではこのルールがあるために各企業でバランスが保たれ、群雄割拠の時代が長く続いていました。
しかし、最近になって、天才児オダ ノブナガと彼の部下が急激に会社を成長させたため、このバランスが崩れてしまいました。

少し話がずれてしまいましたが、このカードゲームで勝った場合、前もって決められたルールに従って、負けた企業の売り場の一定の割合の面積を譲渡され、自社の製品を半年並べる権利が与えられます。

また、この権利を保留してシェアを増やし、ある一定のシェアになった場合店の権利ごと譲渡するという仕組みもありました。
この仕組みはまさに戦国時代の名残でしたが、オダが登場するまではほとんど活用されませんでした。

しかし、オダが時流に乗った結果、日ノ本の各地で弱肉強食の動きが強まり、規模の小さい企業はどんどん規模の大きな企業に吸収されるようになりました。
しまづがオダに会いに行った時期はまさにそうした嵐の中、中央のこのえ家とオダカンパニーが微妙な時だったのです。

次回はもう少しこのカードゲームについての説明を加えます。
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