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第六部 あの二人ってどうなの?編
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松寿はキラキラ笑顔で笑った。彩葉はじたじた足を踏みならす。しかし竹彪は表情が晴れない。素直に祝福ができないでいた。紅葉とは話した時間も回数も少ないが、そんなに一筋縄で行く相手だと思えない。松寿が掘られたところでどうでもいいが、これ以上梅寿や楓を落胆させるような行動はいかがなものだろうか。
「…そんなら、付き合うんじゃなくてセフレでよくね?」
お付き合いなんてわざわざするより、そんなに松寿を好いているならセフレで体だけの関係で終わらせたほうが後腐れなく別れられるのではないだろうか。しかしそんな心配を松寿はあっさりはねのける。
「セフレでもいいんだけど、それって愛がないじゃん?だからお付き合いしましょっつって、愛のあるセックスするんでしょーが。あと、紅葉がセフレ拒否だし」
「それで2、3回で飽きて他行くだろ、お前」
「それな~だって他の子も試したいじゃん。でも次行くときはちゃんと別れたあとだから、大丈夫。俺が別れるっつったらお別れだから」
ニコニコ笑う松寿は上機嫌だ。掘られる恐怖から開放されて色々解き放たれているらしい。そうは言っても別れを切り出した所で、あの紅葉が簡単に別れてくれるのだろうか。竹彪は紅葉に正体の分からない恐怖を感じていた。
「あとは楓だなぁ…楓が俺のこと許してくれたら、苦しみから開放されるんだけどなぁ…」
再び落ち込む松寿に、紅葉にどうされようが梅寿と楓に嫌われようが竹彪はどうでもよくなった。今の松寿に何を言っても無駄だろう。行くとこまで行っちまえ、と竹彪は思った。彩葉は話も聞かずにじたじたと羨ましがってもがいている。授業が始まるので、竹彪は彩葉の頭をポンポン撫でて慰めた。
「殺すぞ?」
秒で手を払いのけられて思いっきり睨まれた。
松寿と紅葉が付き合った翌日。彩葉と楓は佐々木邸の玄関で、二人寄り添って震えていた。お金持ちという事前情報はあったが、紅葉の家は二人の想像をはるかに超えていた。彩葉と楓は最寄り駅で待ち合わせしたあと、お迎えの車に来てもらいここまでやってきた。車内ではお迎えありがたい、大きな車すごいとキャッキャしていた二人だが、車が門をくぐったあたりから静かになった。声も出せずに圧巻されている。ここまでの豪邸だなんて思っても見なかった。車から降ろされて紅葉を待つ二人は、お互いの服を握り合ってぴったりくっついている。
「ど、どうしよう、俺、ジャージで来ちゃった…しかも手ぶらで…手土産って何持ってくんの?金塊?」
「僕、僕も、私服で来ちゃいました…そ、そんなの持ってないです!」
「…そんなら、付き合うんじゃなくてセフレでよくね?」
お付き合いなんてわざわざするより、そんなに松寿を好いているならセフレで体だけの関係で終わらせたほうが後腐れなく別れられるのではないだろうか。しかしそんな心配を松寿はあっさりはねのける。
「セフレでもいいんだけど、それって愛がないじゃん?だからお付き合いしましょっつって、愛のあるセックスするんでしょーが。あと、紅葉がセフレ拒否だし」
「それで2、3回で飽きて他行くだろ、お前」
「それな~だって他の子も試したいじゃん。でも次行くときはちゃんと別れたあとだから、大丈夫。俺が別れるっつったらお別れだから」
ニコニコ笑う松寿は上機嫌だ。掘られる恐怖から開放されて色々解き放たれているらしい。そうは言っても別れを切り出した所で、あの紅葉が簡単に別れてくれるのだろうか。竹彪は紅葉に正体の分からない恐怖を感じていた。
「あとは楓だなぁ…楓が俺のこと許してくれたら、苦しみから開放されるんだけどなぁ…」
再び落ち込む松寿に、紅葉にどうされようが梅寿と楓に嫌われようが竹彪はどうでもよくなった。今の松寿に何を言っても無駄だろう。行くとこまで行っちまえ、と竹彪は思った。彩葉は話も聞かずにじたじたと羨ましがってもがいている。授業が始まるので、竹彪は彩葉の頭をポンポン撫でて慰めた。
「殺すぞ?」
秒で手を払いのけられて思いっきり睨まれた。
松寿と紅葉が付き合った翌日。彩葉と楓は佐々木邸の玄関で、二人寄り添って震えていた。お金持ちという事前情報はあったが、紅葉の家は二人の想像をはるかに超えていた。彩葉と楓は最寄り駅で待ち合わせしたあと、お迎えの車に来てもらいここまでやってきた。車内ではお迎えありがたい、大きな車すごいとキャッキャしていた二人だが、車が門をくぐったあたりから静かになった。声も出せずに圧巻されている。ここまでの豪邸だなんて思っても見なかった。車から降ろされて紅葉を待つ二人は、お互いの服を握り合ってぴったりくっついている。
「ど、どうしよう、俺、ジャージで来ちゃった…しかも手ぶらで…手土産って何持ってくんの?金塊?」
「僕、僕も、私服で来ちゃいました…そ、そんなの持ってないです!」
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