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第7話
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頬にまで広がった赤色が心をざわつかせた。
髪と同じ色。久賀にはその色がよく似合うと、怒りも忘れて凝視した。
「殴られるのは、趣味じゃねぇーですよ。もっともコレ次第で考えなくもないけどね?」
左手の指で円をつくり、金を示して彼は笑う。
ブザケタ口調に、忘れていた怒りが再び湧き上がってきた。
「ふざけんなテメェ。強姦で訴えてやるからな!」
この守銭奴がっ!
罵りの言葉を吐き、まだ殴り足りねぇと再び拳を握りしめる。
目の前に立つ男は、俺の怒りなんかどこ吹く風と、軽やかにスルー。
マジでサイテーだなおい。
やっぱりもう二、三発ブチ込んでもお釣りが来るだろう、これは。
覚悟しやがれ変態ヤロー。
「んー……見つかっちゃった」
視線だけを動かして、小さな呟きを形にする。
その台詞に俺の気力が削がれた。
構えていた拳をぴたりと空で静止させる。
見つかったって……誰が誰に?
疑問の答えの半分は、コンコンとドアをノックする音で明らかになった。
『誰が』の答えは『俺たち二人』だ。
息が止まる。
男二人でトイレの個室。しかも不法侵入したビルの。
この状況を他人はどう理解するだろう。
どう考えても…………そうだよな。
俺だって男二人がトイレの個室から出てくるのを見ちゃったら、そう理解する。
つまり俺たちは、たぎる性欲を押さえきれなかったホモのカップルで、入り口がたまたま開いていたビルに侵入し、トイレで情事に及ぶ、常識も恥も知らないホモのカップル(重要なので二度確認)になる、わけだ、端から見たら。
死にたい。いっそ殺せ。
何も考えられない。
頭の中は真っ白で、目に見えるモノは何の意味も持たない。
まるで世界からひとりだけ、切り離されてしまったみたいだ。
ガチャッ。
ドアの鍵を動かした音が、意識を現実に引っ張り、情けなくもひぃっと息を呑んだ。
俺はとっさに隠れる場所を探して視界を巡らせたが、狭いトイレの個室にそんな場所があるはずもない。
久賀を盾にして縮こまることくらいしか出来なかった。
「何をしている、君たち」
耳によいテノールの声でそう問われ、あまりの恐怖にぎゅっと目を瞑った。
頬を押し付ける背中の温もりだけが、自分に残された唯一の希望のように思えた。
冷静に考えると、鍵を開けたのは久賀なんだけどな……。溺れるものは、ってこーゆー心境だろうか。
「ちゃお。永野さん。トイレお借りしました」
明るい声音で挨拶を交わす久賀に、殺意を抱く。
どーゆー神経してんだよ、お前は!
「何がチャオだ。ロビーにまで声が響いていたぞ」
うっ、ウソだろ、なんてことだ、ああ……恥だ。死にたい。
「まったく若さとは恐ろしいな」
溜め息をつくように男が言った。
若さの一言で片付けられる事じゃないだろう。
悪いのは全部、どっかの変態だ!
「エネルギーが有り余っている事は君たちの年頃なら仕方がないが、せめてヤる場所は弁えなさい」
「ちちちちちがいます!」
どう考えても「違う」はウソなんだけど、思わずそう叫んでいた。
久賀の肩をぐっと押して、男の前に歩み出た。
この場を脱する為に、しどろもどろになりながら、トイレに二人でいた理由を説明する。
「えっと、体調がっ……そう、俺の具合が急に悪くなって、そしたらたまたまコイツと会って、俺らはただのダチだし……えっと。いかがわしいとか全然無くて、何せダチだし、ただの!普通の友だちで、えーと……だから久賀はただ俺を介抱してただけです。アヤシい事なんてしてないっす」
苦しい言い訳だ。説得力が微塵もない。
視線を右や左に動かしながら、口にしたそれは、五秒もたたない内に否定された。
「君が必死な事はわかったが……到底、信じられないな」
「ホントに体調が……」
視界の端で久賀が顔を背け、肩を小刻みに震えさせていた。
どうしたんだこいつ。まさか、ガチで具合が悪いとか……?
状況を一瞬忘れて、サイテー男の心配をしてしまうあたりが、友人たちに甘っちょろいなんて言われる理由だろうか。
「体調ね……君は一体、どんな場所の体調が優れなかったのかな」
「え、場所?」
おかしな訊ね方だと、それまで恥ずかしくてまともに見えなかった男の顔に、視線を移動した。
(この人、さっきの)
久賀に金を渡していた男だ。
さっきの「見つかった」に対する「誰が誰に」の答えの二番目。
おっさん呼ばわりしたが、こうやって間近でみると思ったよりも若い。20代後半から30歳といったところだ。
ずいぶんと、イケメンなお兄さんです。
普通以上に女の子にモテそうなのに、ホモ?なんだよな、このひと。勿体ない……。
失礼は承知でまじまじと相手を見て、ちょっぴり違和感を感じて……ああ、そうか視線が違う。
向かい合う俺たち。
俺はその男の顔を見ているが、男の視線は随分と下に向けられていた。
不思議に思いながら、その視線を追いかけるように、カクリと首を折った。
そしてー。
「んな!」
自分の状態にようやく気がついた。
息子がコンニチハ状態だ。本日一番の屈辱的状態。
慌てて両手っで前を隠し、自然と前屈みになる。かぁっと頬に熱が生まれた。
「ぶっ!わっははははは。ひっぃ!あはっ!ははははは!死ぬ!笑いシヌ!おがみんサイコー」
バシバシとトイレのドアを叩きながら久賀が爆笑し始めた。
コイツっ!さっきの震えは笑うのを必死に堪えていたからか!
本日何度目かの殺意に唇を震わせながら、俺は力の限りに叫んだ。
「てめぇはいっぺん死んでこい!」
心からの、叫びだった。
髪と同じ色。久賀にはその色がよく似合うと、怒りも忘れて凝視した。
「殴られるのは、趣味じゃねぇーですよ。もっともコレ次第で考えなくもないけどね?」
左手の指で円をつくり、金を示して彼は笑う。
ブザケタ口調に、忘れていた怒りが再び湧き上がってきた。
「ふざけんなテメェ。強姦で訴えてやるからな!」
この守銭奴がっ!
罵りの言葉を吐き、まだ殴り足りねぇと再び拳を握りしめる。
目の前に立つ男は、俺の怒りなんかどこ吹く風と、軽やかにスルー。
マジでサイテーだなおい。
やっぱりもう二、三発ブチ込んでもお釣りが来るだろう、これは。
覚悟しやがれ変態ヤロー。
「んー……見つかっちゃった」
視線だけを動かして、小さな呟きを形にする。
その台詞に俺の気力が削がれた。
構えていた拳をぴたりと空で静止させる。
見つかったって……誰が誰に?
疑問の答えの半分は、コンコンとドアをノックする音で明らかになった。
『誰が』の答えは『俺たち二人』だ。
息が止まる。
男二人でトイレの個室。しかも不法侵入したビルの。
この状況を他人はどう理解するだろう。
どう考えても…………そうだよな。
俺だって男二人がトイレの個室から出てくるのを見ちゃったら、そう理解する。
つまり俺たちは、たぎる性欲を押さえきれなかったホモのカップルで、入り口がたまたま開いていたビルに侵入し、トイレで情事に及ぶ、常識も恥も知らないホモのカップル(重要なので二度確認)になる、わけだ、端から見たら。
死にたい。いっそ殺せ。
何も考えられない。
頭の中は真っ白で、目に見えるモノは何の意味も持たない。
まるで世界からひとりだけ、切り離されてしまったみたいだ。
ガチャッ。
ドアの鍵を動かした音が、意識を現実に引っ張り、情けなくもひぃっと息を呑んだ。
俺はとっさに隠れる場所を探して視界を巡らせたが、狭いトイレの個室にそんな場所があるはずもない。
久賀を盾にして縮こまることくらいしか出来なかった。
「何をしている、君たち」
耳によいテノールの声でそう問われ、あまりの恐怖にぎゅっと目を瞑った。
頬を押し付ける背中の温もりだけが、自分に残された唯一の希望のように思えた。
冷静に考えると、鍵を開けたのは久賀なんだけどな……。溺れるものは、ってこーゆー心境だろうか。
「ちゃお。永野さん。トイレお借りしました」
明るい声音で挨拶を交わす久賀に、殺意を抱く。
どーゆー神経してんだよ、お前は!
「何がチャオだ。ロビーにまで声が響いていたぞ」
うっ、ウソだろ、なんてことだ、ああ……恥だ。死にたい。
「まったく若さとは恐ろしいな」
溜め息をつくように男が言った。
若さの一言で片付けられる事じゃないだろう。
悪いのは全部、どっかの変態だ!
「エネルギーが有り余っている事は君たちの年頃なら仕方がないが、せめてヤる場所は弁えなさい」
「ちちちちちがいます!」
どう考えても「違う」はウソなんだけど、思わずそう叫んでいた。
久賀の肩をぐっと押して、男の前に歩み出た。
この場を脱する為に、しどろもどろになりながら、トイレに二人でいた理由を説明する。
「えっと、体調がっ……そう、俺の具合が急に悪くなって、そしたらたまたまコイツと会って、俺らはただのダチだし……えっと。いかがわしいとか全然無くて、何せダチだし、ただの!普通の友だちで、えーと……だから久賀はただ俺を介抱してただけです。アヤシい事なんてしてないっす」
苦しい言い訳だ。説得力が微塵もない。
視線を右や左に動かしながら、口にしたそれは、五秒もたたない内に否定された。
「君が必死な事はわかったが……到底、信じられないな」
「ホントに体調が……」
視界の端で久賀が顔を背け、肩を小刻みに震えさせていた。
どうしたんだこいつ。まさか、ガチで具合が悪いとか……?
状況を一瞬忘れて、サイテー男の心配をしてしまうあたりが、友人たちに甘っちょろいなんて言われる理由だろうか。
「体調ね……君は一体、どんな場所の体調が優れなかったのかな」
「え、場所?」
おかしな訊ね方だと、それまで恥ずかしくてまともに見えなかった男の顔に、視線を移動した。
(この人、さっきの)
久賀に金を渡していた男だ。
さっきの「見つかった」に対する「誰が誰に」の答えの二番目。
おっさん呼ばわりしたが、こうやって間近でみると思ったよりも若い。20代後半から30歳といったところだ。
ずいぶんと、イケメンなお兄さんです。
普通以上に女の子にモテそうなのに、ホモ?なんだよな、このひと。勿体ない……。
失礼は承知でまじまじと相手を見て、ちょっぴり違和感を感じて……ああ、そうか視線が違う。
向かい合う俺たち。
俺はその男の顔を見ているが、男の視線は随分と下に向けられていた。
不思議に思いながら、その視線を追いかけるように、カクリと首を折った。
そしてー。
「んな!」
自分の状態にようやく気がついた。
息子がコンニチハ状態だ。本日一番の屈辱的状態。
慌てて両手っで前を隠し、自然と前屈みになる。かぁっと頬に熱が生まれた。
「ぶっ!わっははははは。ひっぃ!あはっ!ははははは!死ぬ!笑いシヌ!おがみんサイコー」
バシバシとトイレのドアを叩きながら久賀が爆笑し始めた。
コイツっ!さっきの震えは笑うのを必死に堪えていたからか!
本日何度目かの殺意に唇を震わせながら、俺は力の限りに叫んだ。
「てめぇはいっぺん死んでこい!」
心からの、叫びだった。
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