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ガルシア国と神獣様
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明日から学園に行くので自室にて準備をと思ったんだけど、リサが全部やってくれているので正直私がすることは何もない。
一応教科書があるから、見てみよ~!
ふむふむ。
算数とかあるけど全然小学生レベルだし、文字や文学も数年前から家庭教師の先生に教えて貰っているから問題なさそう。
興味があるとすれば、歴史かしら。
この世界は四つの大陸に別れていて、
それぞれの特色を見てると、ちょうど各国の気候が前世の日本の四季、春夏秋冬と酷似している。
冬の国は辛そうだなぁ。。
そして、一番の特徴はその国を守る神獣様がいらっしゃる事。
私が住んでいるのは西側に位置するガルシア王国。
年間を通して暖かく、とっても過ごしやすい。
気候は春って感じかな?
海沿いでは海産物、陸では作物が豊富なので、海産物や作物の流通が盛んな国である!
そして、我がガルシア王国の神獣様は灰色狼のフェンリル。とても大きな狼だそうだ。
フェンリルは王城近くの森に住んでいて、
王族や限られた方達しか会えないのだそう。
うちにはプニルがいるせいか大きな狼と言っても恐れより、親しみを感じてしまう。
きっと会える機会は無いんだろうけれど、学園には王子さまも通ってらっしゃるから、もし会えたら神獣様の事を聞いてみたいな!
ガルシア国の第2王子のルーク・ガルシア様
お噂では容姿端麗で頭脳明晰とか。
良く考えるとこの世界ってやたら美形が多いのよねぇ。
お兄様やお父様しかり、執事のアランもイケメンだし、お母様も私も(自分で言うな)かなり整った顔立ちだ。
まぁ、目の保養が出来て私は嬉しいけどね!
さっき自分の顔見たとき、美少女すぎてびっくりしちゃったし。
頬っぺた齧るのって本当に無理なのかしら…。(しつこい)
そうそう、王子さまは私のお兄様と同学年で、お兄様とはクラスも同じなのよね。
クラスは成績順に別れていて、もちろん頭脳明晰なお兄様と王子さまは一番上のクラスにいる。
同じクラスって事は面識もあるし、今度私もお会いできないか、お兄様に聞いてみようかな!
そんな事を考えていたら、扉がノックされた。
コンコン
「アリスお嬢様、ユリウス様がお見えです。入って頂いても宜しいでしょうか?」
お兄様!これは以心伝心と言うやつかしら!
「どうぞ、お入りになって!」
お兄様に入って頂くように声をかけると、リサが扉を開けてお兄様を部屋にあるテーブルへと案内してくれた。
「アリス、学園に行くにあたって少し話をしたいと思ったんだが、今大丈夫か?」
「はい!お兄様。私もお兄様とお話ししたいことがあったので、ちょうど良かったです!」
「そうか、それなら良かった。」
お兄様と私が椅子に座ると、リサがタイミング良くお茶とお菓子をテーブルにセットしてくれた。
さすが出来る侍女である!
「それで、お兄様のお話と言うのはどんな事でしょうか?」
「学園での過ごし方についてだよ。」
「学園での過ごし方?」
一応教科書があるから、見てみよ~!
ふむふむ。
算数とかあるけど全然小学生レベルだし、文字や文学も数年前から家庭教師の先生に教えて貰っているから問題なさそう。
興味があるとすれば、歴史かしら。
この世界は四つの大陸に別れていて、
それぞれの特色を見てると、ちょうど各国の気候が前世の日本の四季、春夏秋冬と酷似している。
冬の国は辛そうだなぁ。。
そして、一番の特徴はその国を守る神獣様がいらっしゃる事。
私が住んでいるのは西側に位置するガルシア王国。
年間を通して暖かく、とっても過ごしやすい。
気候は春って感じかな?
海沿いでは海産物、陸では作物が豊富なので、海産物や作物の流通が盛んな国である!
そして、我がガルシア王国の神獣様は灰色狼のフェンリル。とても大きな狼だそうだ。
フェンリルは王城近くの森に住んでいて、
王族や限られた方達しか会えないのだそう。
うちにはプニルがいるせいか大きな狼と言っても恐れより、親しみを感じてしまう。
きっと会える機会は無いんだろうけれど、学園には王子さまも通ってらっしゃるから、もし会えたら神獣様の事を聞いてみたいな!
ガルシア国の第2王子のルーク・ガルシア様
お噂では容姿端麗で頭脳明晰とか。
良く考えるとこの世界ってやたら美形が多いのよねぇ。
お兄様やお父様しかり、執事のアランもイケメンだし、お母様も私も(自分で言うな)かなり整った顔立ちだ。
まぁ、目の保養が出来て私は嬉しいけどね!
さっき自分の顔見たとき、美少女すぎてびっくりしちゃったし。
頬っぺた齧るのって本当に無理なのかしら…。(しつこい)
そうそう、王子さまは私のお兄様と同学年で、お兄様とはクラスも同じなのよね。
クラスは成績順に別れていて、もちろん頭脳明晰なお兄様と王子さまは一番上のクラスにいる。
同じクラスって事は面識もあるし、今度私もお会いできないか、お兄様に聞いてみようかな!
そんな事を考えていたら、扉がノックされた。
コンコン
「アリスお嬢様、ユリウス様がお見えです。入って頂いても宜しいでしょうか?」
お兄様!これは以心伝心と言うやつかしら!
「どうぞ、お入りになって!」
お兄様に入って頂くように声をかけると、リサが扉を開けてお兄様を部屋にあるテーブルへと案内してくれた。
「アリス、学園に行くにあたって少し話をしたいと思ったんだが、今大丈夫か?」
「はい!お兄様。私もお兄様とお話ししたいことがあったので、ちょうど良かったです!」
「そうか、それなら良かった。」
お兄様と私が椅子に座ると、リサがタイミング良くお茶とお菓子をテーブルにセットしてくれた。
さすが出来る侍女である!
「それで、お兄様のお話と言うのはどんな事でしょうか?」
「学園での過ごし方についてだよ。」
「学園での過ごし方?」
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