異世界転移~治癒師の日常

コリモ

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第7章 エルンスト領

side ライム

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(ここからはワイルダー様達との会話です。普通にかぎかっこ使わせていただきます)



久しぶりに会ったおじいちゃんは大きかった。
「それでは今はコハクどのの相手が主なのか?」
「うん。この子ったらすぐに何処かへ行くし、夜になるとわたしのねぐらに入ってくることもあるのよ」と答えると
「ご飯は自分で取ってくるものだってバハムートパパが言っていたし、暖かいんだもん。お姉ちゃんのお腹の下」と言われてしまった。
「そうだよねお腹の下って暖かいよね」と横からシルバーウルフの幼体が顔を出した。
「わかる?」
「わかる!!!!!」と2匹で盛り上がっているので
「この子はどうしたの?親は?」と聞くと
「この子はモモと言ってウチのお嬢さんの契約獣だ。気がついたらここにいたので親はわからん」
「もしかしてこの子も餌付け契約?」
「いいや。保護した途端契約していた。稀にない方法だ」どうやら自分の事を話していると分かったらしく
「モモね、お腹が空いてここに潜り込んだの。お腹が空いて空いてでも食べられるものがなくて困っていたらこのおじいちゃんが人を呼んでくれて助けてくれたの」おじいちゃんを見ると
「仕方ないだろ。まだミルクしか飲めない幼子だったのだから」一応試したんだ。
「他の兄弟や、親の気配は?」
「しないな。最近冒険者の間でもシルバーウルフについては話題にもなってないらしい」とお父さんが話してくれた。
「久しぶりです。兄弟が増えるなんて嬉しい」と言うと
「ありがとう。久しぶりだね。ところでお見合いも兼ねているって聞いていると思うのだが、どうだい?」
「みんななんか違う。ダメ話にならない」と何故かコハクが答えた。
「手厳しいな。まさか婿にする条件があるのか?」と聞かれたので
「まず、一緒にエステラント領で生活してくれる雄。コハクに気に入られる事。育児を手伝う事。あと…」
「分かった。ひとまずこの一族にはいないと言う事だな」
「はい。だってここから出たくないでしょ誰も。だからわたしがジークと一緒に出るとい誰もついてこなかった」
「そうだな。ところでコハクとは?」
「この子。ジークの番の契約獣ドラゴン」と教えると
「そうか。はじめましてわたしはライムの父でグラン。通称グーちゃんと呼ばれている」
「はじめまして。メリア緑竜バハムート風竜の子供です。コハクと言います」と返事をしてくれた。
「そう言えばみんなそわそわしているのだけれどどうしたの?」と聞くと
「何やら我々におやつをつくってくれているらしい。何かわかるかい?」とおじいちゃんが聞いて来たので
「多分私たち用のおやつを作ってくれているんだと思う。マコトの作るパンは効果が強いから要注意だよ」そう言ってお昼後に漂って来たいい匂いについて話していた。



~~~~~~~~~~~~~~~~~

まさかの迷子を保護したのがモモがエルンストにいる訳とは…
グーちゃんはライムのお父さんでした。

9/20訂正
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