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第5章星祭りの夜
転移先は
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「さて、コハクは無事に着いていると思うのだけど…いないわね」メリア様が言った。
私たちが転移したのは領主館の厨房である。
「確かジークの魔力をたどるように言ったから、執務室にいるのでは?」と私がいうと
「いくらなんでもお腹が空けば食堂に来るでしょ。だから転移先をここにしたのに」
「ちなみに書類はどれだけあったのですか?」
「えっとこのぐらいの山が10こ」と私の肩の位置までの高さを示して言われた。
「まさか地面からじゃないですよね」
「そのまさか…無理か。とにかく文官が少ないから私がお腹を空かして離れたときは4つ消えるだけだったような」
「まだ6つもあるじゃないですか。急いで執務室へ行きますよ」そう言ってカリエさんと一緒にメリア様を引き連れてジーク達の元へ向かった。
sideコハク
あれぇ。確かジークの魔力を辿って転移しなさいって言われたと思ったのに、ここどこ?
「キュィー(涙)」
「なんだ?おコハクじゃないか。どうした?」とガイアスが窓の外を見て声をかけてくれた。
確かガイアスには通じないからどうしよう…
「お、うまそうな匂いがすると思ったらコハク、お前バスケットに何を入れているんだ?」とジークが気がついてくれた。
《差し入れ~。マコト達と作ったの。食べて》
「お、それは嬉しいが、肝心のマコトは?」
《逸れちゃったの(涙)》
「仕方がないそのうちこちらに来るだろうからみんなで一休みしよう」そういってコハクからバスケットを受け取ると中に入れた。
《ジーク食べる場所ある?》
「なんとか山が4つに減ったところだしなんとか作るよ」と答えてくれたがどう見ても難しい。
《他の空いている部屋はないの?》
「そうだな、隣に食べるスペースがあったはずだ。おいみんなで移動するぞ」そう言ってジークがバスケットを受け取って他の文官さんを連れて移動していくのを後ろからついていこうと飛んでいると
「コハクお帰り。ところでうちの奥さん見なかったかな?」とキースさんに聞かれたので、
《マコト達と一緒にこっちに来るはずだよ》と答えた。
「そうかじゃあもう少ししたら会えるな」う~んキースさんは何を考えているかわからない。
部屋を出た廊下でマコト達と遭遇できた。
「コハク。やっぱり先にジークのところへ来ていたのね」
《一人で寂しかった~》
「差し入れは渡せた?」
《うんジークに渡して隣の部屋で食べるって言って出てきたところ》
「じゃあ、一休みしてもらっている間に手伝うものはありますか?」と後ろにいたキースさんに聞くと、
「ちょっと待って、この領収書の計算を終わらせて欲しいんだ」そういって一山渡されたので、
「わかりました。ちなみにこの仕分けは終わっていますか?」
「そこからお願いするよこちらに詳細を記載いてくれると嬉しい」そういって数枚の紙とペンを渡された。
「コハクはジークとご飯をしていらっしゃい。キースさんよろしくお願いしますね」そういって入れ替わりにマコト達が入って行った。
僕はキースさんと一緒に隣の部屋には言ってオルパンをご馳走になったけどやっぱり生の方がオルはおいしい❤️
~~~~~~~~~~~
どうやらメリルさんがキースさんにオルパンを1つコハク用に渡していたみたいですね。
私たちが転移したのは領主館の厨房である。
「確かジークの魔力をたどるように言ったから、執務室にいるのでは?」と私がいうと
「いくらなんでもお腹が空けば食堂に来るでしょ。だから転移先をここにしたのに」
「ちなみに書類はどれだけあったのですか?」
「えっとこのぐらいの山が10こ」と私の肩の位置までの高さを示して言われた。
「まさか地面からじゃないですよね」
「そのまさか…無理か。とにかく文官が少ないから私がお腹を空かして離れたときは4つ消えるだけだったような」
「まだ6つもあるじゃないですか。急いで執務室へ行きますよ」そう言ってカリエさんと一緒にメリア様を引き連れてジーク達の元へ向かった。
sideコハク
あれぇ。確かジークの魔力を辿って転移しなさいって言われたと思ったのに、ここどこ?
「キュィー(涙)」
「なんだ?おコハクじゃないか。どうした?」とガイアスが窓の外を見て声をかけてくれた。
確かガイアスには通じないからどうしよう…
「お、うまそうな匂いがすると思ったらコハク、お前バスケットに何を入れているんだ?」とジークが気がついてくれた。
《差し入れ~。マコト達と作ったの。食べて》
「お、それは嬉しいが、肝心のマコトは?」
《逸れちゃったの(涙)》
「仕方がないそのうちこちらに来るだろうからみんなで一休みしよう」そういってコハクからバスケットを受け取ると中に入れた。
《ジーク食べる場所ある?》
「なんとか山が4つに減ったところだしなんとか作るよ」と答えてくれたがどう見ても難しい。
《他の空いている部屋はないの?》
「そうだな、隣に食べるスペースがあったはずだ。おいみんなで移動するぞ」そう言ってジークがバスケットを受け取って他の文官さんを連れて移動していくのを後ろからついていこうと飛んでいると
「コハクお帰り。ところでうちの奥さん見なかったかな?」とキースさんに聞かれたので、
《マコト達と一緒にこっちに来るはずだよ》と答えた。
「そうかじゃあもう少ししたら会えるな」う~んキースさんは何を考えているかわからない。
部屋を出た廊下でマコト達と遭遇できた。
「コハク。やっぱり先にジークのところへ来ていたのね」
《一人で寂しかった~》
「差し入れは渡せた?」
《うんジークに渡して隣の部屋で食べるって言って出てきたところ》
「じゃあ、一休みしてもらっている間に手伝うものはありますか?」と後ろにいたキースさんに聞くと、
「ちょっと待って、この領収書の計算を終わらせて欲しいんだ」そういって一山渡されたので、
「わかりました。ちなみにこの仕分けは終わっていますか?」
「そこからお願いするよこちらに詳細を記載いてくれると嬉しい」そういって数枚の紙とペンを渡された。
「コハクはジークとご飯をしていらっしゃい。キースさんよろしくお願いしますね」そういって入れ替わりにマコト達が入って行った。
僕はキースさんと一緒に隣の部屋には言ってオルパンをご馳走になったけどやっぱり生の方がオルはおいしい❤️
~~~~~~~~~~~
どうやらメリルさんがキースさんにオルパンを1つコハク用に渡していたみたいですね。
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