気が付いたら異世界領主〜ドラゴンが降り立つ平原を管理なんてムリだよ

気が付けば平原

ひとまず冒険者ギルドへ

アストロ家は代々魔力が膨大で、3番目の兄エルンストは宮廷魔術師として務めている。他の兄達もそれなりに騎士団に所属したりして、自分も大人になれば同じ様に魔力や剣を扱えると思っていた。

しかし、8歳の時兄達がなぜあのような力をつけたのか初めて知った。みな8歳になった日に冒険者登録をおこなって3年間修行した結果、魔術や剣などに秀でたと言うのだ。その為、ぼくも８歳から登録して町の雑用から採取の仕事まで多種多様にやって来たのだが、まず討伐に向いていない。いくらなんでも討伐する筈のゴブリンやホーンラビットが出てこない、下手したらテイムしてしまう。というわけで採取のみの仕事しか請け負えないし、連れて行って貰えなくなった。２年前、フェンリルに逢いたいというエドワード殿下の御供で魔の森と呼ばれる場所に行くが、狩り場である平原でグリフォンに遭遇。フェンリルに会うどころではなくなったが、彼女グリフォンをテイムする事が出来た。お陰でランクはEにしてもらったが魔力も体力も平均なはずだったのだが、実際は魔力が…（魔の森は伯父上の領地にあり、危険を避けるために、テイマーの能力があって甥である僕に白羽の矢が立った）

因みにステイタスは
Lv15　
HP：1300/1300《5000/5000》
MP：350/350   《6000/6000》

スキル
鑑定Lv２
翻訳Lv3
威圧
テイムLv10
《隠蔽》
空間掌握　《MAP》《無限収納》《転移（未発動・Lv20で発動）》
《身体強化》

生活魔法
水魔法Lv３
風魔法Lv３

《契約獣》
《グリフォンのシルク》

よくよく見るとなんか隠れているものがある
どうやら隠れスキルの一つである隠蔽が発動していて、本来の数値が見れなかったので、父上の基準である【11歳でMPもHPも1500】に届かなかったと思われたのが今回の勘当騒ぎの原因だと思う。
一先ず今もっている採取した薬草をギルドで換金して伯父上の領地であるエステラント領へ向かうか。因みに徒歩だと３ヶ月、乗合馬車だと2ヶ月、馬だと１ヶ月かかるのだが、転移が使えないのでここはシルクにお願いしよう。彼女なら3日で着いてしまうからな。と考えながら歩いているとようやく目的のギルドに到着した。





＊すいません。一部齟齬が生じたので訂正します。