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sideガント
「これから北の平原開拓団の団長を務めるセクターである。これから向かう地は冬が厳しく、現地に到着してもテントなどでの生活で寒さが凌げるとは限らない。そのため、一度廃村になったばかりの土地に冬の間生活し、春になたら順次開拓を始める。拠点はその村となるが、何か質問は?」と聞かれたので、
「全員での移動ですか?それとも当初通り二手に分けてゆっくり行く人たちと健脚な人達に分けますか?」と誰かが聞いた。
「ギルド職員のガントだ。廃村になった土地はこれから開拓に入る土地よりそう遠くない。住宅もあるので急いで建物を建てるために先に移動することもないのでみんなで移動する。ただ、小さな子供や重い荷物などは我々が手配した馬車や牛車に乗ってもらう」そう答えた。
「廃村になったばかりなところは本当に安全ですか?」とマイカが聞いて来た。
「先ほど確認して来てもらったところ、疫病が蔓延して廃村になったわけではなく若者がいなくなって誰も住まなくなったため廃村になったのと、よくわからないもの達がいるらしいので、ひとまず数人先行させるつもりだ。我々は予定通り途中の村で収穫の手伝いや必需品の調達などをしながら2ヶ月後を目処に現地へ移動する。他には?」
「確か国境付近に3箇所ぐらい廃村になった村があると聞いたが?」
「一番手前のモカルだ。その先はだいぶ前に朽ちていた」
そう最初から移動時間と厳しい冬対策に廃村を利用しようとギルド内では考えていたのだが、適した村がなかったため今までは新たに開拓団を結成しようとはしなかった。その間に3つの村が失くなった。少しずつ撤退して統合されているのでモカルの村はある程度の人数を収容できる大きさになっている。だからそこを拠点として利用することになった。
「もしよかったら俺たちの馬車も利用してくれ」と最近活躍している冒険者パーティのリーダーから提案があった。
「ありがとう。では中間にいて隊列の状況と救護をお願いする。無理そうなものを見たら乗せてやってくれ」そう移動は基本徒歩である。だから幼いものや体が丈夫でないものがいる場合は荷馬車以外に馬車を仕立ててもいいことになっている。
「先頭はわたしセクターと2つの冒険者パーティ、その後を歩き慣れている人を中心に荷馬車と女性が、最後にガントどのと戦闘能力のあるもの数名で。あとは無理をせずにそれぞれ自分に合ったペースで列に並んでくれ」そう言ってセクターは先頭と後方に大体10人前後配置してその前後もある程度戦闘できるもので固めた。
「わたしは後方で」マイカが言うので
「大丈夫か?子供達もいるんだぞ」と聞くと
「大丈夫。戦闘能力は高い護衛が2人いますから」とレオン様達を見るので
「確かにな。で、お前達はどうするんだ?」とジェームス達に聞くと
「俺たちは子供達と一緒に移動するよ。途中で歩けなくなった人を救護するのが俺たちの仕事だから」と言ってマイカ達と打ち合わせをしていた。まさかジェームス達が護衛される数に入っているとは誰も思わないだろう。
「さあ出発だ。無理せずゆっくりでいいから目的地は次の街までの中間地点にあるキャンプ地だ」そう言ってセクターが2組のパーティを引き連れて出発した。その後を冒険者数名と荷馬車とスラム街にいたであろう人達数名を1グループとして3グループその後にマイカ達の一団と俺たち冒険者集団で北へ向かった。
「これから北の平原開拓団の団長を務めるセクターである。これから向かう地は冬が厳しく、現地に到着してもテントなどでの生活で寒さが凌げるとは限らない。そのため、一度廃村になったばかりの土地に冬の間生活し、春になたら順次開拓を始める。拠点はその村となるが、何か質問は?」と聞かれたので、
「全員での移動ですか?それとも当初通り二手に分けてゆっくり行く人たちと健脚な人達に分けますか?」と誰かが聞いた。
「ギルド職員のガントだ。廃村になった土地はこれから開拓に入る土地よりそう遠くない。住宅もあるので急いで建物を建てるために先に移動することもないのでみんなで移動する。ただ、小さな子供や重い荷物などは我々が手配した馬車や牛車に乗ってもらう」そう答えた。
「廃村になったばかりなところは本当に安全ですか?」とマイカが聞いて来た。
「先ほど確認して来てもらったところ、疫病が蔓延して廃村になったわけではなく若者がいなくなって誰も住まなくなったため廃村になったのと、よくわからないもの達がいるらしいので、ひとまず数人先行させるつもりだ。我々は予定通り途中の村で収穫の手伝いや必需品の調達などをしながら2ヶ月後を目処に現地へ移動する。他には?」
「確か国境付近に3箇所ぐらい廃村になった村があると聞いたが?」
「一番手前のモカルだ。その先はだいぶ前に朽ちていた」
そう最初から移動時間と厳しい冬対策に廃村を利用しようとギルド内では考えていたのだが、適した村がなかったため今までは新たに開拓団を結成しようとはしなかった。その間に3つの村が失くなった。少しずつ撤退して統合されているのでモカルの村はある程度の人数を収容できる大きさになっている。だからそこを拠点として利用することになった。
「もしよかったら俺たちの馬車も利用してくれ」と最近活躍している冒険者パーティのリーダーから提案があった。
「ありがとう。では中間にいて隊列の状況と救護をお願いする。無理そうなものを見たら乗せてやってくれ」そう移動は基本徒歩である。だから幼いものや体が丈夫でないものがいる場合は荷馬車以外に馬車を仕立ててもいいことになっている。
「先頭はわたしセクターと2つの冒険者パーティ、その後を歩き慣れている人を中心に荷馬車と女性が、最後にガントどのと戦闘能力のあるもの数名で。あとは無理をせずにそれぞれ自分に合ったペースで列に並んでくれ」そう言ってセクターは先頭と後方に大体10人前後配置してその前後もある程度戦闘できるもので固めた。
「わたしは後方で」マイカが言うので
「大丈夫か?子供達もいるんだぞ」と聞くと
「大丈夫。戦闘能力は高い護衛が2人いますから」とレオン様達を見るので
「確かにな。で、お前達はどうするんだ?」とジェームス達に聞くと
「俺たちは子供達と一緒に移動するよ。途中で歩けなくなった人を救護するのが俺たちの仕事だから」と言ってマイカ達と打ち合わせをしていた。まさかジェームス達が護衛される数に入っているとは誰も思わないだろう。
「さあ出発だ。無理せずゆっくりでいいから目的地は次の街までの中間地点にあるキャンプ地だ」そう言ってセクターが2組のパーティを引き連れて出発した。その後を冒険者数名と荷馬車とスラム街にいたであろう人達数名を1グループとして3グループその後にマイカ達の一団と俺たち冒険者集団で北へ向かった。
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