この胸の高鳴りは・・・

暁エネル

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クリスマス②

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俺が目を覚ますと忍さんは俺に寄り添い眠っていた



(あぁ~スゲ~いい朝 忍さんと裸で抱き合うって こういうのスゲ~いい・・・)



俺は忍さんの頭をなでていた すると忍さんが目を覚ました


「拓巳君」


「忍さん目が覚めましたか」


「うん 今何時?」


「翔が迎えに来るまでまだたっぷり時間があります」


俺はそう言いながら忍さんの上に乗った


「拓巳君」


忍さんは少し驚いた様な顔を見せていた



(まさか拓巳君・・・ 昨夜も凄かったのに・・・)



(忍さんのにこすり合わせてその気にさせれば・・・)



俺はわざと忍さんのとこすり合わせていた


「拓巳君待って・・・ ダメだよ拓巳君 僕動けなくなっちゃうよ」


「もしそうなったら 俺が忍さんをおんぶします」


「拓巳君お願い・・・」


「どうしてもダメですか? もうこんなになってるのに・・・」


「それは朝だからでしょう・・・」


俺は忍さんの言葉を無視してくちびるを重ねた


忍さんの舌を絡ませくちびるを離した



(あぁ~忍さんがエロい・・・ でもこれ以上続けたらマジで怒られそう・・・)



(今日はこれから弘ちゃんと買い物へ行くんだよ 本当に行かれなくなっちゃうよ・・・)



「忍さんそれじゃ~約束して下さい クリスマスは忍さんと2人きりで過ごすと それなら今は我慢します」


「うん大丈夫 向こうも初めてのクリスマスだから そこはお互いね・・・」


「忍さん今日は俺達別行動になります」


「うん そうだね」


「忍さんだから もう少し・・・」


俺はそう言って忍さんの胸を舐めた



(忍さんの声・・・ 柔らかだった胸がコリコリと弾力が・・・ でもここまでだ・・・)



(拓巳君やめて・・・)



俺は忍さんのエロい顔を見ながら離れた


「忍さん俺朝ご飯作ります」


俺は洋服を着てロフトをおりた



(拓巳君のバカ・・・ このほてった身体をどうしてくれんの・・・)



僕はそう思いながら布団をかぶった




俺が朝ご飯を作っていると忍さんはキッチンへ顔を出した


「拓巳君僕汗を流して来る」


俺は手が止められず 忍さんのパジャマ姿を見る事しか出来なかった



(あぁ~忍さんにキスしたかったのに・・・)



(シャワーを浴びてさっぱりしよう そうすれば大丈夫だ・・・)



俺と忍さんは朝ご飯を食べ 俺はTシャツを着てデニムをはき


忍さんはクローゼットを開け 洋服に着替えていた


「拓巳君はい」


「あっ忍さんありがとうございます」


忍さんはクローゼットにかかっていたジャンパーを取ってくれた


「拓巳君出るよ」


「はい」


俺と忍さんは玄関へ


俺は振り返って忍さんのくちびるを重ねた


忍さんの舌を絡ませくちびるを離した


「忍さん来週までおあずけですね」


「拓巳君 来週なんてすぐだよ」


俺はまた忍さんに軽くキスをして玄関のドアを開けた




マンションの前で翔の車を待っていた


「忍さん」


「ううん何?拓巳君」


「俺ちょっと緊張してきました」


「えっ何で?」


「だってあんな豪華な家に住んで居る人とこれから買い物をするんですよ」


「僕も昨日は驚いたけど だからって前から知ってる翔と弘ちゃんに変わりはないでしょう」


そう言って忍さん笑顔を俺に見せていた




話をしている間に翔の車は俺達の前へ


俺と忍さんは車へと乗り込んだ


「寒いから部屋で待ってれば良かったのに連絡するよ俺・・・」


「うんありがとう弘ちゃん でも拓巳君とお話してたらすぐ翔の車が見えたよ そんなに外に居なかったんだ ねぇ~拓巳君」


「今日はよろしくお願いします」


「拓巳君固いよ」


「だって忍さん俺一番年下だし・・・」


「そんなの関係ないよ」


忍さんは俺の隣で無邪気に笑った


「忍はどこのショッピングモールがいいんだ? 弘樹はどこでもいいって言ってるんだが・・・」


「うんそうだねぇ~ ハシゴするかもしれないからとりあえず近場でいいよ」


「それならもう着くぞ」


そう言って翔は車を止めた


「ここから歩いて行ってくれ」


「うん 翔ありがとう行って来る」


「じゃ~ね拓巳君あとで 翔ありがとう」


忍さんと弘樹さんは車をおりた




「さぁ~忍ちゃん行こうか」


「僕ねちゃんとメモ用紙持って来たんだよ」


そう言って僕はポケットからメモ用紙を取り出した


「さすが忍ちゃん」


「嫌だ弘ちゃん」


僕と弘ちゃんは笑って歩き出した


ショッピングモールに入ると案内図を探した


「忍ちゃん2階だね」


僕と弘ちゃんはエスカレーターで2階へ 楽しい音楽に親子連れがたくさん見えた


「忍ちゃん凄いね」


「うんみんな楽しそうだね」


僕と弘ちゃんはおもちゃ売り場を一回りしていた



(おもちゃ売り場って来た事が無いかも・・・ 小さな頃の思い出とか無いからなぁ~)



僕はいろいろなおもちゃを見ながら 目的の物を探していた


「ねぇ~弘ちゃんあったよ」


ツリーがたくさん並んでいた


「サイズもいろいろだね」


「やっぱり見栄えは大事だよね」


僕は飾り付けされているツリーを見てそう言った


「テレビの隣に置くから テレビに負けない大きさの物が欲しいよね」


「だとするとこっちかこっちだね」


僕が指をさした


「せ~のでどっちか決めよう忍ちゃん」


「いいよ弘ちゃん」


僕と弘ちゃんは声を揃えた


「せ~の」


2人が指をさしたのは大きなサイズのツリーだった


「やっぱりそうだよね」


「でも持って行くのが大変そう・・・」


僕はツリーを見てそう言った


「電車に乗ればすぐだよ まずこれだけにしてまた出直そう」


「考えてもしょうがないよね うんまた出直そう」


僕と弘ちゃんはツリーを持って会計へ そのまま電車に乗りマンションへ


「弘ちゃんどこに置くの?」


「当日まで隠しておきたいから俺の部屋のクローゼットに・・・」


弘ちゃんはクローゼットを開けた


弘ちゃんのクローゼットは物があまり入ってはいなかった


「ここなら翔が部屋へ入って来ても気づかれない」


クローゼットにツリーを横にして置いた


「弘ちゃん買って来た物を全部ここに・・・」


「うん多分全部入ると思うよ」


「えっいいの?」


「うん元々使ってなかったから それに当日忍ちゃんには手ぶらで来てほしい・・・」


「弘ちゃんの心くばり痛み入ります」


そう言って僕は弘ちゃんに頭を下げた


「もう嫌だ忍ちゃん」


僕は顔を上げると弘ちゃんと笑った


「忍ちゃん買う前にどこかで何か食べない?」


「あっ僕もそう思ってたんだ」


僕と弘ちゃんはマンションを出てショッピングモールへ


「忍ちゃん何食べる?」


俺と忍ちゃんはレストラン街へ


「和食にする?それとも中華もあるよ」


「僕辛いのあまり得意じゃない」


「そうだねぇ~俺もあまり・・・」


そう言いながら僕と弘ちゃんはウロウロとショッピングモールのレストラン街を歩いていた


「ねぇ~忍ちゃんオムライス好き」


「うん好き」


「あるよ」


弘ちゃんは指をさした


「ここって専門店なの?」


「そうみたいだね入ろう」


「うん」


店員さんに案内されメニューが渡された


「忍ちゃん見て・・・」


弘ちゃんはメニューをよけてテーブルを指さした


「大きさを選べるみたいだよ」


「あっ本当だ 弘ちゃん良く気が付いたね」


「だってメニューに・・・」


「本当だ僕気が付かなかったよ」


僕と弘ちゃんはオムライスをそれぞれ注文した


「弘ちゃん改めて心配をおかけしました」


そう言って僕は弘ちゃんに頭を下げた


「忍ちゃんもうやめてよ」


弘ちゃんは僕に手をかざした


「初めて拓巳君に会った時 俺は何となくそうなんだろうなぁ~とは感じてた」


「拓巳君弘ちゃんとあんまり話をする機会がなくて 拓巳君何となくだけど弘ちゃんの事怖がってる感じ」


「あっ多分それ初めて会った時ちょっとキツイ言い方俺したから・・・」


「そうかそれで・・・」


僕と弘ちゃんはオムライスを食べた


「忍ちゃん」


「ううん?」


「俺忍ちゃんの事知っている様で何も知らないってさっき思った」


「そうだね 凄く弘ちゃんと居ると気も使わないし 何でも話せるのにあまりお互い知らない事が多いよね」


「忍ちゃん兄弟って居るの?」


「僕は末っ子なんだよ 年が離れた兄と姉が居て僕なんかより 凄くしっかりしていて家を守ってるよ」


「えっ忍ちゃん末っ子なの? 俺はてっきり1人っ子だと思ってた 凄くしっかりしてるしさぁ~ 忍ちゃんよりもしっかりしているお兄さんお姉さんって もはや社長レベルなんじゃない?」


「それは弘ちゃん言い過ぎだよ 弘ちゃんは?兄弟居るの?」


「俺は妹 この間なんかいきなり妹が家に来てさぁ~ 翔に会いたかったんだとさ・・・」


「そうだったんだぁ~」


「もう俺の妹はわがまま放題だい 今拓巳君と同じ大学生なんだけど 拓巳君とはえらい違いだよ」


「妹さんは実家暮らしなの?」


「そう だからわがまま放題」


「娘はかわいいって言うからね」


「本当にそう思うよ」


「忍ちゃん行ける?」


「うん」


僕と弘ちゃんオムライス専門店を出た




(そっか僕実家の事は翔にしか話してないんだ いずれ拓巳君にも話をする時が来るのかなぁ~)



(つづく)


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