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誕生日
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実家へ行ったり毎日の仕事に追われ 気が付くと翔の誕生日が近づいていた
(どうしようどうしよう 俺何も用意してない・・・)
翔の誕生日は来週の水曜日 過ぎてしまっては意味がない
この土日で何とかしたいと考え 俺は外で外食をするよりも
出前を取り家でのんびりする事がいいと思い 料理が出来ない俺はケーキを少し豪華にする事に
駅前のケーキ屋さんへとお願いをした
(問題はプレゼントなんだよなぁ~ 翔の欲しい物がまるでわからない)
以前忍ちゃんに冗談で 俺に大きなリボンをかければいいと言っていた
そんな事は恥ずかしくてとても出来ないので 俺は悩んでいた
(どうしよう・・・ 金曜日になっちゃった)
(弘樹が座ったとたんため息をついた 会社で何かあったのか?)
金曜日いつもの様に弘樹はカウンター席に座っていた
「弘樹 どうした?悩み事か?」
「えっあっ何でもない」
明らかに弘樹の態度がおかしかった
(あとでゆっくり聞いてみるか・・・)
お客様が帰ると俺はいつもの様に店を閉めた
弘樹と駐車場へ行き スーパーで買い物を済ませマンションへ
(どうしよう明日ケーキは用意出来るのにプレゼントが・・・)
俺はソファーに座り考える頭も無くため息をついていた
「弘樹どうした?」
翔はそう言いながら俺の隣へ
「えっあっ何でもない」
「俺にも言えない事なのか?」
翔はそう言って俺の顔を覗き込んだ
(翔の事だから言えないんだよ)
翔はうつむいている俺の顔を強引に翔の方へと向けた
「弘樹」
翔の顔が悲しげに見えた
(そんな顔翔にさせちゃダメだ・・・)
俺は翔に抱きついた
「翔 来週の水曜日翔が誕生日だって忍ちゃんに聞いて 俺ケーキは予約したんだけど プレゼントがまだ用意出来てなくて ごめん翔俺は翔みたいに料理も作れないし 気の利いたプレゼントも用意出来ない・・・」
俺は翔が離れない様にしっかりと翔に抱きついていた
(俺の誕生日・・・ すっかり忘れていた 弘樹はそんな事の為に・・・)
「ねぇ~翔 翔は何が欲しい・・・」
「俺の欲しい物?」
「うん」
「そうだなぁ~ 弘樹のすべて・・・」
(やっぱり・・・)
「そうじゃなくて翔が欲しい物」
「弘樹との時間 もっと弘樹と一緒に居たい 弘樹と過ごせない一週間 俺にとってはとても長い」
(一緒に居たいのは俺もなんだけど・・・)
「あっそうだ」
俺は抱きしめていた翔から離れ翔と顔を見合わせてた
「翔 旅行行こう」
「旅行?どこへ?」
「今はどこもシーズンオフだからすいているだろうし 毎年翔の誕生日は旅行へ行く そうすればプレゼントに悩む事はなくなる 何で思いつかなかったんだろう・・・ 前にも言っていたのに忘れていた 毎年恒例にしよう翔の誕生日は旅行先で迎える とってもいいと思わない思い出も増えるし・・・」
弘樹が急に元気になった
「もう予約取れないかなぁ~」
俺はスマホを取り検索した
そんな俺を翔はスマホの画面を手で隠した
「弘樹ありがとう 俺の誕生日にいろいろ考えてくれて でも今年の誕生日はここで弘樹とゆっくり・・・」
そう言って翔はくちびるを重ねた
翔の舌が俺の舌をこれでもかと絡めていた
俺は持っていたスマホを置き翔にしがみついていた
(あぁ~気持ちがいい・・・)
「弘樹ベッド」
俺は翔のくちびるが離れても翔のくちびるを求めてしまっていた
(嫌だ翔離れないで・・・)
俺は翔に引きずられながらベッドへ
翔は次々と俺のスーツを脱がせていった
(弘樹がこんなになるなんて珍しい きっと俺の誕生日を解決出来たからホッとしてるんだなぁ~)
俺は暗い部屋で弘樹にまたがりバーテンダーの服を脱いだ
(翔嫌だ離れないで ずっと翔と抱き合っていたい・・・)
翔の身体が重なると俺はしっかりと翔を抱きしめた
翔の舌が俺を気持ち良くさせ 俺は翔が離れない様に抱きしめていた
俺は疲れていたセイなのかすぐに眠りについてしまった
(弘樹がもう・・・ 疲れていたんだなぁ~)
弘樹が動かなくなり俺は弘樹から離れた
「おやすみ弘樹」
俺は弘樹に軽くキスをし弘樹の隣へ
弘樹を抱きしめながら眠りについた
目覚めると俺は翔にしっかりと寄り添っていた
(あれ俺昨日?もしかしてまた途中で寝ちゃってた?)
翔は起きる気配がない
俺はゆっくりと翔を起こさない様に 翔から離れようとしたその時
翔の手が俺の手を掴んでいた
「あっ翔起こしちゃった 俺ちょっとトイレに行って来る」
俺がそう言うと翔の手がゆるみ俺はトイレへ
(マズイ翔が起きちゃった 今までのパターンからすると昨日の続きをする事に・・・)
俺は一瞬翔の居るベッドへ戻るか迷い 結局翔の居るベッドへ潜り込んだ
「ねぇ~翔今日は少し早いんだけど 翔の誕生日をお祝いしよう」
「ありがとう弘樹」
そう言って翔は俺に軽くキスした
「俺料理は作れないから出前になっちゃうけど 今日はゆっくりしてよ翔・・・」
「そうかじゃ~のんびりさせてもらおうかなぁ~」
「うん 任せてよ」
俺は早速起き上がった すると翔は俺の腕を引っ張り
俺はバランスを崩して翔の上へ
「翔」
俺は翔に引っ張られびっくりしていた
「弘樹俺は今日のんびり出来るんだろう・・・」
翔の強引さに俺は負けてしまい 結局昨日の続きをするはめになってしまった
翔の誕生日をお祝いする為とは言え 翔の嬉しい気持ちも手伝ってか
出前が届く時間頃まで俺と翔はベッドに居る事となってしまった
「翔 もうすぐ出前が来ちゃうよ 俺立てそうにないんだけど・・・」
「弘樹がかわいいのがいけないんだ それに俺の誕生日を祝ってくれるんだろう・・・」
「そうだけどそうなんだけど・・・ 翔やり過ぎってわかる?」
俺は翔から離れそう言った
(もう本当に俺動けないよ このまま眠りにつきたい気分だよ でも朝から何も食べてないからお腹すいたし・・・ そりゃ~俺だってずっと翔とイチャイチャしていたいよ 気持ち良かったのは事実だし翔の声をもっと聞いていたかったけど・・・)
(弘樹に言われなくても今日は本当にやり過ぎた こんなに自分の身体が続くとは思わなかった 弘樹も途中からいい感じだったからおあいこなんだけどなぁ~)
俺はスマホの時計を見てやっとの思いで起き上がった
(やっぱり全身がだるい動くたびに変な声が出そうだ)
「翔俺先にシャワー浴びて来る」
「弘樹大丈夫か?」
「大丈夫じゃないよぜんぜん」
俺はそう言ってゆっくりと動き翔を見ずに部屋から出た
(もうマジで自分の身体じゃないみたいだ・・・)
俺は壁をつたってやっとの思いでバスルームへとたどり着きシャワーを浴びた
(あんなに翔と身体を重ねたのに もう翔が恋しいとか俺は重症かも・・・)
(あぁ~それにしても達成感みたいなものはあるんだよなぁ~ 弘樹の顔やあの声は病み付きになるくらい良かったなぁ~)
俺は1人ベッドに寝そべり弘樹との余韻を楽しんでいた
俺はシャワーを浴び翔の部屋へ
「翔 もう少しで出前が来るかもしれないから 俺はケーキを先に取って来ちゃっうね」
翔はベッドに寝そべり俺を見ていた
「わかった気を付けて・・・」
「うん」
俺はそう言って部屋のドアを閉めた
(翔がベッドに寝そべってただけなのに 凄くキレイでドキドキしちゃうんですけど・・・)
俺はそんな翔の姿を脳裏に焼き付けたままマンションを出た
俺は弘樹が居なくなるとシーツをはがし洗濯機へ
俺はそのままシャワーを浴びた
俺は予約したケーキを持ち考えていた
(やっぱり何か翔にプレゼントしたいなぁ~ 水曜日までまだ少し時間があるし 何かちょっとした物を・・・)
俺が帰ると翔は出掛ける様な服装で俺を出迎えてくれた
「えっ翔出掛けるの?」
「いや 弘樹が俺の誕生日を祝ってくれるから・・・」
「えっパジャマで良かったのに・・・」
俺はそう言ってケーキをダイニングテーブルへと置いた
(俺は普段着なのに・・・ でもそう言えば翔のラフな洋服は?普段着って?パジャマ姿しか見た事がないかも・・・ 翔の部屋着プレゼントにいいかも・・・)
俺は意外なところからプレゼントを思いついていた
俺の注文した出前の中華セットが届き 俺と翔はダイニングテーブルへと並べた
そして翔の誕生日をお祝いした
「翔お誕生日おめでとう」
「ありがとう弘樹」
「来年の翔の誕生日が楽しみだね どこで誕生日を迎えるんだろう・・・」
「弘樹はどこがいいんだ?」
「そうだなぁ~ 海もいいし山も静かでいいよね・・・」
弘樹の嬉しそうな顔に俺も嬉しくなっていた
お腹がすいていたセイなのか 注文した中華セットはみるみるなっていった
「お腹いっぱいだね」
「テーブルいっぱいにあったのになぁ~」
「出前でも美味しかったね」
「翔 プレゼント今日は無いんだけど・・・」
「弘樹 プレゼントはもう貰ったんだ」
「えっ何?」
「弘樹のかわいい声や顔を今日はたくさん見られた」
「えっそれなら俺だって翔の声を聞いたよ」
(凄く恥ずかし・・・ 翔が言った勢いで俺も言ってしまった・・・)
「弘樹ありがとう 弘樹と誕生日が迎えられて嬉しいよ」
俺はうつむいて首を振った
(もういいよ俺いたたまれないよ・・・)
(あぁ~弘樹がかわいい・・・)
俺はダイニングテーブルに助けられた
(翔と離れて座っていて良かった ベッドだったら間違いなく翔に流されてるところだった)
俺は飲み物を飲み気持ちを落ち着かせていた
翔と来年の誕生日をどこで過ごすかを話し合いながらケーキを食べた
その夜は翔と身体を重ねる事なく寄り添い眠りについた
またしばらくして朝の眠りを邪魔する電話が鳴った
(つづく)
(どうしようどうしよう 俺何も用意してない・・・)
翔の誕生日は来週の水曜日 過ぎてしまっては意味がない
この土日で何とかしたいと考え 俺は外で外食をするよりも
出前を取り家でのんびりする事がいいと思い 料理が出来ない俺はケーキを少し豪華にする事に
駅前のケーキ屋さんへとお願いをした
(問題はプレゼントなんだよなぁ~ 翔の欲しい物がまるでわからない)
以前忍ちゃんに冗談で 俺に大きなリボンをかければいいと言っていた
そんな事は恥ずかしくてとても出来ないので 俺は悩んでいた
(どうしよう・・・ 金曜日になっちゃった)
(弘樹が座ったとたんため息をついた 会社で何かあったのか?)
金曜日いつもの様に弘樹はカウンター席に座っていた
「弘樹 どうした?悩み事か?」
「えっあっ何でもない」
明らかに弘樹の態度がおかしかった
(あとでゆっくり聞いてみるか・・・)
お客様が帰ると俺はいつもの様に店を閉めた
弘樹と駐車場へ行き スーパーで買い物を済ませマンションへ
(どうしよう明日ケーキは用意出来るのにプレゼントが・・・)
俺はソファーに座り考える頭も無くため息をついていた
「弘樹どうした?」
翔はそう言いながら俺の隣へ
「えっあっ何でもない」
「俺にも言えない事なのか?」
翔はそう言って俺の顔を覗き込んだ
(翔の事だから言えないんだよ)
翔はうつむいている俺の顔を強引に翔の方へと向けた
「弘樹」
翔の顔が悲しげに見えた
(そんな顔翔にさせちゃダメだ・・・)
俺は翔に抱きついた
「翔 来週の水曜日翔が誕生日だって忍ちゃんに聞いて 俺ケーキは予約したんだけど プレゼントがまだ用意出来てなくて ごめん翔俺は翔みたいに料理も作れないし 気の利いたプレゼントも用意出来ない・・・」
俺は翔が離れない様にしっかりと翔に抱きついていた
(俺の誕生日・・・ すっかり忘れていた 弘樹はそんな事の為に・・・)
「ねぇ~翔 翔は何が欲しい・・・」
「俺の欲しい物?」
「うん」
「そうだなぁ~ 弘樹のすべて・・・」
(やっぱり・・・)
「そうじゃなくて翔が欲しい物」
「弘樹との時間 もっと弘樹と一緒に居たい 弘樹と過ごせない一週間 俺にとってはとても長い」
(一緒に居たいのは俺もなんだけど・・・)
「あっそうだ」
俺は抱きしめていた翔から離れ翔と顔を見合わせてた
「翔 旅行行こう」
「旅行?どこへ?」
「今はどこもシーズンオフだからすいているだろうし 毎年翔の誕生日は旅行へ行く そうすればプレゼントに悩む事はなくなる 何で思いつかなかったんだろう・・・ 前にも言っていたのに忘れていた 毎年恒例にしよう翔の誕生日は旅行先で迎える とってもいいと思わない思い出も増えるし・・・」
弘樹が急に元気になった
「もう予約取れないかなぁ~」
俺はスマホを取り検索した
そんな俺を翔はスマホの画面を手で隠した
「弘樹ありがとう 俺の誕生日にいろいろ考えてくれて でも今年の誕生日はここで弘樹とゆっくり・・・」
そう言って翔はくちびるを重ねた
翔の舌が俺の舌をこれでもかと絡めていた
俺は持っていたスマホを置き翔にしがみついていた
(あぁ~気持ちがいい・・・)
「弘樹ベッド」
俺は翔のくちびるが離れても翔のくちびるを求めてしまっていた
(嫌だ翔離れないで・・・)
俺は翔に引きずられながらベッドへ
翔は次々と俺のスーツを脱がせていった
(弘樹がこんなになるなんて珍しい きっと俺の誕生日を解決出来たからホッとしてるんだなぁ~)
俺は暗い部屋で弘樹にまたがりバーテンダーの服を脱いだ
(翔嫌だ離れないで ずっと翔と抱き合っていたい・・・)
翔の身体が重なると俺はしっかりと翔を抱きしめた
翔の舌が俺を気持ち良くさせ 俺は翔が離れない様に抱きしめていた
俺は疲れていたセイなのかすぐに眠りについてしまった
(弘樹がもう・・・ 疲れていたんだなぁ~)
弘樹が動かなくなり俺は弘樹から離れた
「おやすみ弘樹」
俺は弘樹に軽くキスをし弘樹の隣へ
弘樹を抱きしめながら眠りについた
目覚めると俺は翔にしっかりと寄り添っていた
(あれ俺昨日?もしかしてまた途中で寝ちゃってた?)
翔は起きる気配がない
俺はゆっくりと翔を起こさない様に 翔から離れようとしたその時
翔の手が俺の手を掴んでいた
「あっ翔起こしちゃった 俺ちょっとトイレに行って来る」
俺がそう言うと翔の手がゆるみ俺はトイレへ
(マズイ翔が起きちゃった 今までのパターンからすると昨日の続きをする事に・・・)
俺は一瞬翔の居るベッドへ戻るか迷い 結局翔の居るベッドへ潜り込んだ
「ねぇ~翔今日は少し早いんだけど 翔の誕生日をお祝いしよう」
「ありがとう弘樹」
そう言って翔は俺に軽くキスした
「俺料理は作れないから出前になっちゃうけど 今日はゆっくりしてよ翔・・・」
「そうかじゃ~のんびりさせてもらおうかなぁ~」
「うん 任せてよ」
俺は早速起き上がった すると翔は俺の腕を引っ張り
俺はバランスを崩して翔の上へ
「翔」
俺は翔に引っ張られびっくりしていた
「弘樹俺は今日のんびり出来るんだろう・・・」
翔の強引さに俺は負けてしまい 結局昨日の続きをするはめになってしまった
翔の誕生日をお祝いする為とは言え 翔の嬉しい気持ちも手伝ってか
出前が届く時間頃まで俺と翔はベッドに居る事となってしまった
「翔 もうすぐ出前が来ちゃうよ 俺立てそうにないんだけど・・・」
「弘樹がかわいいのがいけないんだ それに俺の誕生日を祝ってくれるんだろう・・・」
「そうだけどそうなんだけど・・・ 翔やり過ぎってわかる?」
俺は翔から離れそう言った
(もう本当に俺動けないよ このまま眠りにつきたい気分だよ でも朝から何も食べてないからお腹すいたし・・・ そりゃ~俺だってずっと翔とイチャイチャしていたいよ 気持ち良かったのは事実だし翔の声をもっと聞いていたかったけど・・・)
(弘樹に言われなくても今日は本当にやり過ぎた こんなに自分の身体が続くとは思わなかった 弘樹も途中からいい感じだったからおあいこなんだけどなぁ~)
俺はスマホの時計を見てやっとの思いで起き上がった
(やっぱり全身がだるい動くたびに変な声が出そうだ)
「翔俺先にシャワー浴びて来る」
「弘樹大丈夫か?」
「大丈夫じゃないよぜんぜん」
俺はそう言ってゆっくりと動き翔を見ずに部屋から出た
(もうマジで自分の身体じゃないみたいだ・・・)
俺は壁をつたってやっとの思いでバスルームへとたどり着きシャワーを浴びた
(あんなに翔と身体を重ねたのに もう翔が恋しいとか俺は重症かも・・・)
(あぁ~それにしても達成感みたいなものはあるんだよなぁ~ 弘樹の顔やあの声は病み付きになるくらい良かったなぁ~)
俺は1人ベッドに寝そべり弘樹との余韻を楽しんでいた
俺はシャワーを浴び翔の部屋へ
「翔 もう少しで出前が来るかもしれないから 俺はケーキを先に取って来ちゃっうね」
翔はベッドに寝そべり俺を見ていた
「わかった気を付けて・・・」
「うん」
俺はそう言って部屋のドアを閉めた
(翔がベッドに寝そべってただけなのに 凄くキレイでドキドキしちゃうんですけど・・・)
俺はそんな翔の姿を脳裏に焼き付けたままマンションを出た
俺は弘樹が居なくなるとシーツをはがし洗濯機へ
俺はそのままシャワーを浴びた
俺は予約したケーキを持ち考えていた
(やっぱり何か翔にプレゼントしたいなぁ~ 水曜日までまだ少し時間があるし 何かちょっとした物を・・・)
俺が帰ると翔は出掛ける様な服装で俺を出迎えてくれた
「えっ翔出掛けるの?」
「いや 弘樹が俺の誕生日を祝ってくれるから・・・」
「えっパジャマで良かったのに・・・」
俺はそう言ってケーキをダイニングテーブルへと置いた
(俺は普段着なのに・・・ でもそう言えば翔のラフな洋服は?普段着って?パジャマ姿しか見た事がないかも・・・ 翔の部屋着プレゼントにいいかも・・・)
俺は意外なところからプレゼントを思いついていた
俺の注文した出前の中華セットが届き 俺と翔はダイニングテーブルへと並べた
そして翔の誕生日をお祝いした
「翔お誕生日おめでとう」
「ありがとう弘樹」
「来年の翔の誕生日が楽しみだね どこで誕生日を迎えるんだろう・・・」
「弘樹はどこがいいんだ?」
「そうだなぁ~ 海もいいし山も静かでいいよね・・・」
弘樹の嬉しそうな顔に俺も嬉しくなっていた
お腹がすいていたセイなのか 注文した中華セットはみるみるなっていった
「お腹いっぱいだね」
「テーブルいっぱいにあったのになぁ~」
「出前でも美味しかったね」
「翔 プレゼント今日は無いんだけど・・・」
「弘樹 プレゼントはもう貰ったんだ」
「えっ何?」
「弘樹のかわいい声や顔を今日はたくさん見られた」
「えっそれなら俺だって翔の声を聞いたよ」
(凄く恥ずかし・・・ 翔が言った勢いで俺も言ってしまった・・・)
「弘樹ありがとう 弘樹と誕生日が迎えられて嬉しいよ」
俺はうつむいて首を振った
(もういいよ俺いたたまれないよ・・・)
(あぁ~弘樹がかわいい・・・)
俺はダイニングテーブルに助けられた
(翔と離れて座っていて良かった ベッドだったら間違いなく翔に流されてるところだった)
俺は飲み物を飲み気持ちを落ち着かせていた
翔と来年の誕生日をどこで過ごすかを話し合いながらケーキを食べた
その夜は翔と身体を重ねる事なく寄り添い眠りについた
またしばらくして朝の眠りを邪魔する電話が鳴った
(つづく)
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