1 / 31
第一章 伯爵家の次男
1 マイペースな少年
しおりを挟む
舞田梨央。こいつ以上にマイペースなやつはいないと同級生たちに言われるくらいのマイペースな少年だ。
マイペースという名の、自分勝手なだけではないかとも言われている。
「おーい、梨央!」
後ろから声をかけられて、梨央は振り返る。
「なに?蓮」
話しかけてきたのは、橘蓮。
梨央の数少ない友達だった。
「お前、宿題のプリント忘れていったぞ」
「ああ、やっぱり?入れた覚えなかったんだよね」
「いや、思ったなら取りに来いよ!」
梨央の呟きに、蓮が鋭いツッコミを入れる。
梨央は、プリントをクリアファイルに挟みながら、答える。
「朝早くに来てやればいいかなって。たいした量じゃないし」
「それは宿題の意味がないだろ……。そんなんだから自分勝手とか言われるんだぞ?」
蓮が呆れたようにそう言うと、梨央はふっふっふと笑いだす。
「「それは僕には褒め言葉」……だろ?」
梨央とピッタリ息を合わせるように、一言一句同じことを蓮は言った。
梨央は、そんな蓮に笑いながら言う。
「よくわかってるじゃん」
「でもなぁ……そんなんだから俺以外にお前にまともに話しかける奴がいないんじゃないか」
「別に友だちがほしいわけでもないしね。僕には蓮がいればそれでいいよ」
「ま、本人がいいならいいんだけどさ……」
蓮としては、もうちょっと梨央には空気を読んで行動してほしいと思っているのだが、梨央はそんなことができるキャラではないのは、蓮が一番知っている。
本人からしてみれば、これでも気を遣っているほうらしいが、蓮にはまったくそうは見えない。
「それじゃ、プリントありがと!じゃあね!」
梨央は蓮に手を振って、家に向かって歩きだす。
蓮は、本来ならば逆方向に家があるはずなので、道を引き返すはずだ。だからこそ、ここで別れようとしたのだが……
「あっ!梨央、足元!」
蓮がこちらを向いてそんなことを言うので、梨央は足下を見る。
すると、そこには黒い円形の何かがあった。
「なんだこれ?」
そう呟いたとき、梨央はその円形のものに吸い込まれるように落ちていってしまった。
蓮の声が聞こえたような気がしたが、はっきりとは聞き取れなかった。
しばらく落ち続けて、地面らしきものに思いっきりぶつかる。
「あいたたた……。どこだ、ここ?」
梨央は周りをキョロキョロと見渡す。そこは、続く限り真っ白な空間。
「頭でも打ったのかな……」
「いや、ちがうよ?」
梨央のすぐそばでそんな声が聞こえた。
梨央が声のするほうを見ると、梨央よりも一回り年下と思われる少年がいる。
「……誰?」
「僕はアルゲナーツ。一応、神ってやつだよ」
「そうなんだ。それで、どこなのここ?」
「いや、神なんだよ!?もうちょっと驚きなよ!」
アルゲナーツが今まで会ってきた人間は、表情に出さなかったとしても、自分が神だと名乗れば、嘘だーと馬鹿にするか、ものすごく驚くかのどちらかだったのに、梨央はどうでも良さそうな目で見てくる。
自分が選んだ存在ではあるけど、ちょっと拍子抜けしてしまった。
「僕、神さまとかあまり信じないんだよね。それに、仮に神さまだったとしても、ほんとにいるんだと思うだけだよ。で、ここはどこなの?」
「あのねぇ……まぁ、いいや。ここは心象空間……とでも言えばいいかな。君の心の中っていうのが一番近いかも」
「そう。で、なんで僕はここにいるのかな?」
結構すごいことを言ったと思うが、梨央はそんなことはどうでもよさそうに話を進めてきた。
今までの人間とはぜんぜん違う梨央に、アルゲナーツも戸惑いを隠せない。
「……君に話があって僕が呼んだんだ。君には、僕が管理している世界に行ってもらいたくてね。そこは、剣と魔法の異世界でーー」
「えぇ……やだよ」
「あれ?喜ばないの!?」
アルゲナーツがこういうことを提案したら、特に若い人はかなり喜んでいた。
特に、剣と魔法の異世界というところを説明したら。
「だって、剣と魔法の世界ってことは、地球よりも危険がいっぱいあるんでしょ?それに、そういう世界って大抵、身分差があるよね。身分で縛られる世界に送られたら、やりたいこともできなくなっちゃうかもしれないし、日本のほうが治安はいいだろうし、別に今の生活が嫌だっていうわけでもないしーー」
「ま、待って!わかった!わかったから!」
このままずっと話し続けそうだった莉央を、アルゲナーツが慌てて止める。
「それで、どうなの?」
「う、う~ん……確かに、日本よりは危険かもしれないけど……」
「ほら。じゃあ、帰りたいから帰してよ」
「ま、待って!せめて話だけでも聞いてほしいんだ!」
ここで梨央に帰られたら困るアルゲナーツは、神の威厳などどこへやらというくらいに梨央に泣きついた。
「はぁ……わかったよ」
梨央は、めんどくさいので早く帰りたかったけど、自分よりも年下に見えるアルゲナーツが泣いていると、さすがに良心が咎めたため、ため息をつきながらも了承した。
マイペースという名の、自分勝手なだけではないかとも言われている。
「おーい、梨央!」
後ろから声をかけられて、梨央は振り返る。
「なに?蓮」
話しかけてきたのは、橘蓮。
梨央の数少ない友達だった。
「お前、宿題のプリント忘れていったぞ」
「ああ、やっぱり?入れた覚えなかったんだよね」
「いや、思ったなら取りに来いよ!」
梨央の呟きに、蓮が鋭いツッコミを入れる。
梨央は、プリントをクリアファイルに挟みながら、答える。
「朝早くに来てやればいいかなって。たいした量じゃないし」
「それは宿題の意味がないだろ……。そんなんだから自分勝手とか言われるんだぞ?」
蓮が呆れたようにそう言うと、梨央はふっふっふと笑いだす。
「「それは僕には褒め言葉」……だろ?」
梨央とピッタリ息を合わせるように、一言一句同じことを蓮は言った。
梨央は、そんな蓮に笑いながら言う。
「よくわかってるじゃん」
「でもなぁ……そんなんだから俺以外にお前にまともに話しかける奴がいないんじゃないか」
「別に友だちがほしいわけでもないしね。僕には蓮がいればそれでいいよ」
「ま、本人がいいならいいんだけどさ……」
蓮としては、もうちょっと梨央には空気を読んで行動してほしいと思っているのだが、梨央はそんなことができるキャラではないのは、蓮が一番知っている。
本人からしてみれば、これでも気を遣っているほうらしいが、蓮にはまったくそうは見えない。
「それじゃ、プリントありがと!じゃあね!」
梨央は蓮に手を振って、家に向かって歩きだす。
蓮は、本来ならば逆方向に家があるはずなので、道を引き返すはずだ。だからこそ、ここで別れようとしたのだが……
「あっ!梨央、足元!」
蓮がこちらを向いてそんなことを言うので、梨央は足下を見る。
すると、そこには黒い円形の何かがあった。
「なんだこれ?」
そう呟いたとき、梨央はその円形のものに吸い込まれるように落ちていってしまった。
蓮の声が聞こえたような気がしたが、はっきりとは聞き取れなかった。
しばらく落ち続けて、地面らしきものに思いっきりぶつかる。
「あいたたた……。どこだ、ここ?」
梨央は周りをキョロキョロと見渡す。そこは、続く限り真っ白な空間。
「頭でも打ったのかな……」
「いや、ちがうよ?」
梨央のすぐそばでそんな声が聞こえた。
梨央が声のするほうを見ると、梨央よりも一回り年下と思われる少年がいる。
「……誰?」
「僕はアルゲナーツ。一応、神ってやつだよ」
「そうなんだ。それで、どこなのここ?」
「いや、神なんだよ!?もうちょっと驚きなよ!」
アルゲナーツが今まで会ってきた人間は、表情に出さなかったとしても、自分が神だと名乗れば、嘘だーと馬鹿にするか、ものすごく驚くかのどちらかだったのに、梨央はどうでも良さそうな目で見てくる。
自分が選んだ存在ではあるけど、ちょっと拍子抜けしてしまった。
「僕、神さまとかあまり信じないんだよね。それに、仮に神さまだったとしても、ほんとにいるんだと思うだけだよ。で、ここはどこなの?」
「あのねぇ……まぁ、いいや。ここは心象空間……とでも言えばいいかな。君の心の中っていうのが一番近いかも」
「そう。で、なんで僕はここにいるのかな?」
結構すごいことを言ったと思うが、梨央はそんなことはどうでもよさそうに話を進めてきた。
今までの人間とはぜんぜん違う梨央に、アルゲナーツも戸惑いを隠せない。
「……君に話があって僕が呼んだんだ。君には、僕が管理している世界に行ってもらいたくてね。そこは、剣と魔法の異世界でーー」
「えぇ……やだよ」
「あれ?喜ばないの!?」
アルゲナーツがこういうことを提案したら、特に若い人はかなり喜んでいた。
特に、剣と魔法の異世界というところを説明したら。
「だって、剣と魔法の世界ってことは、地球よりも危険がいっぱいあるんでしょ?それに、そういう世界って大抵、身分差があるよね。身分で縛られる世界に送られたら、やりたいこともできなくなっちゃうかもしれないし、日本のほうが治安はいいだろうし、別に今の生活が嫌だっていうわけでもないしーー」
「ま、待って!わかった!わかったから!」
このままずっと話し続けそうだった莉央を、アルゲナーツが慌てて止める。
「それで、どうなの?」
「う、う~ん……確かに、日本よりは危険かもしれないけど……」
「ほら。じゃあ、帰りたいから帰してよ」
「ま、待って!せめて話だけでも聞いてほしいんだ!」
ここで梨央に帰られたら困るアルゲナーツは、神の威厳などどこへやらというくらいに梨央に泣きついた。
「はぁ……わかったよ」
梨央は、めんどくさいので早く帰りたかったけど、自分よりも年下に見えるアルゲナーツが泣いていると、さすがに良心が咎めたため、ため息をつきながらも了承した。
23
お気に入りに追加
1,229
あなたにおすすめの小説
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。
お小遣い月3万
ファンタジー
異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。
夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。
妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。
勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。
ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。
夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。
夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。
その子を大切に育てる。
女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。
2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。
だけど子どもはどんどんと強くなって行く。
大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる