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黒猫ツバキと女神大戦・前編
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「ご主人様、この地下迷宮はどこまで続いてるんニャ?」
黒猫のツバキが、魔女コンデッサへ語りかけた。
「果てが、見えないな。こんな複雑怪奇な迷宮を作り上げるとは、古代人の叡智と技術力には驚かされる。だが、目的地はもうすぐだぞ」
「いよいよ旧世界を終焉に導いた〝女神大戦〟が始まった場所を、目にすることが出来るんニャね」
20代ながら優れた才能を誇る美貌の魔女コンデッサと、彼女の使い魔である黒猫ツバキ。ボロノナーレ王国では、知るし人ぞ知る有能(?)コンビである。
先日、コンデッサのもとへ王都の考古学研究所より、一冊の古代文献が送られてきた。数億年前の旧世界末期に著された貴重な書物だが、難解な文字で記されているため、コンデッサに中身を読み解いて欲しいとのこと。
コンデッサが《翻訳魔法》を用いて解読してみたところ、恐るべき内容が判明した。
『自分は、ようやく〝女神大戦〟勃発の地を突き止めた。この場所で始まった女神たちの争いが人々を混乱の渦へと巻き込み、ついには世界を破滅させてしまったのだ』という一節があったのである。
著者の残留思念をたどれば、〝旧世界滅亡の発端となった地点〟へ行けるはず。
《転移魔法》によって、コンデッサたちは暗闇に包まれた地下迷宮へとワープした。
残留思念に導かれるまま、歩き出すコンデッサ。もちろん、ツバキも付いていく。
「この迷宮の洞窟、ホントに長いニャ」
「旧世界では、大都市の地下に、住民自らが巨大な迷宮を構築していたらしい。ここも、その1つに違いない」
「にゃんのために?」
「古代文献によると、移動手段として〝地下鉄〟なるものを走らせていたそうだ。この迷宮でも、かつてはその〝地下鉄〟が盛んに行き来していたのだろうな」
「〝地下鉄〟って、馬車みたいなものなのかニャ?」
「いや。記述上から推測するに、形は巨大なイモムシだ。しかも、鉄で出来ている」
「巨大にゃ鉄のイモムシ! 古代人は、そんなにょで移動してたのニャ。イモムシの背中に乗ってもツルリと滑り落ちそうにゃのに、古代人は器用なのにゃ」
「違うぞ、ツバキ。古代人はイモムシの腹の中に入って移動していたんだ」
「消化されちゃうニャ!」
「ところが〝地下鉄〟なるイモムシは、消化機能を持っていなかったようだ。毎日、腹いっぱいに古代人を詰め込まれ、走らされていた」
「イモムシさん、可哀そうにゃ」
ランタンの明かりを頼りに迷宮を進むコンデッサたち。
やがて、開けた空間が現れた。
「こっちだ」
「凄いニャ。地下に街があるニャン」
コンデッサたちは、廃墟となっている地下街を歩み続けた。
そして、一軒の地下店舗の前にたどり着く。
「ここが、残留思念が指し示す場所。すなわち、旧世界を破滅させた争いが始まった地だ」
店舗内部には、幾体もの人形が放置されていた。
いずれも女性の人形で、背丈は実際の成人女性の半分くらい。皆、手に何か道具を持っている。鏡、剣、弓矢、天秤、楽器などなど……。
「随分と、たくさんの人形が置いてある。しかし、特に争ったような痕跡は無いな。ここで、いったい何があったんだ?」
「ご主人様。《お喋り魔法》を人形に掛けてみればどうかニャ?」
「《お喋り魔法》は、どんな物にも効く訳じゃないぞ。魔法が作用するには、その無機物自体に魂が僅かでも良いので存在している必要がある。人形は比較的魂が宿りやすい器だが、さすがに数億年も捨て置かれっぱなしでは完全なノー魂状態だ。……おや? この2体の人形は、他とは雰囲気が違うな。魂の気配を感じる」
コンデッサが注目したのは、鏡を持ったお澄まし顔の少女人形と、それに寄り添うようにチョコンと座っている踊り子風の衣装を着た少女人形だ。
どちらも、黒髪に黒い瞳である。
《お喋り魔法》を掛けると、2体の人形は覚醒した。
『ふぁ~、よく寝たのじゃ。数億年は眠っていたような気がするの』
『お目覚めですか? アマテラス様』
『おお、ウズメでは無いか』
「お前たち、名前は?」
『無礼者! 妾は、アマテラスじゃ! 日本神話の太陽神にして最高神じゃぞ』
『私はウズメ。芸能の神です』
「これは、失礼」
コンデッサから現在の世界の情勢を聞く、アマテラスとウズメ。
『この店は、アクセサリーショップだったのじゃ。客寄せのために世界各国の女神をモデルにした人形を設置したら、なかなかの評判でな。繁盛するうちに、いつしか各々の人形に女神たちの神格が宿るようになった。最初は皆、仲良くしておったんじゃが、ある日トンデモない事件が発生した』
「トンデモにゃい事件?」
首を傾げるツバキ。
アマテラスが説明を続ける。
『7~8歳ほどの女の子が店を訪れ、玩具のネックレスを購入したのじゃ。お小遣いを貯めて、買いに来たらしい。その子は、去り際に買ったばかりのネックレスと1枚のメモを店員に手渡していった。メモには「1番美人のあの女神様に、このネックレスを上げます」と書かれていた』
「1番の美人……」と呟く、美女のコンデッサ。
これは、揉めそうな案件だ。
『当然、妾がそれを受け取るべきじゃったのに、何故か他の女神たちが異議を唱えてきたのじゃ。怪しからん話じゃ。なぁ? ウズメ』
『私は、なんでアマテラス様がそんなに自信満々なのかが理解できません』
『ヴィーナスなんぞは「そのネックレスは、美の化身たるアタシのものよ」とか、ほざきおった。帆立貝の上で、常時スッポンポンになってるハレンチ女神のくせに』
「ハレンチは、良くないニャン」と同意する、常時スッポンポンのツバキ。
ウズメが冷静に事情を語る。
『世界各国の女神様の殆どが「ネックレスは自分のモノだ」と主張なさって、言い合いに結論は出ませんでした。そのため、投票で決着をつけることにしたのです。有権者は全人類。これが、いわゆる〝女神大戦〟ですね』
ついに明かされる、女神大戦の真相。
『全人類による投票の結果、選出されたのは北欧神話のフレイヤ様。けれど、勝ち誇ったフレイヤ様がネックレスを手にしようとしたその瞬間、ユースティティア様の天秤が揺れました。正義と公正の女神であるユースティティア様の天秤は、不正を発見すると揺れるのです』
『フレイヤのやつ、有権者相手に枕接待をしておったのじゃ! あのインラン女神、少しばかりボディがボン・キュ・ボンなのを良いことに調子に乗りおって』
アマテラスが憤慨する。
『まぁ、未通女で体型がツルンペタンなアマテラス様に枕接待は不可能ですよね』
『そんなことは無いのじゃ』
※後編に続きます。女神大戦の決着は……?
黒猫のツバキが、魔女コンデッサへ語りかけた。
「果てが、見えないな。こんな複雑怪奇な迷宮を作り上げるとは、古代人の叡智と技術力には驚かされる。だが、目的地はもうすぐだぞ」
「いよいよ旧世界を終焉に導いた〝女神大戦〟が始まった場所を、目にすることが出来るんニャね」
20代ながら優れた才能を誇る美貌の魔女コンデッサと、彼女の使い魔である黒猫ツバキ。ボロノナーレ王国では、知るし人ぞ知る有能(?)コンビである。
先日、コンデッサのもとへ王都の考古学研究所より、一冊の古代文献が送られてきた。数億年前の旧世界末期に著された貴重な書物だが、難解な文字で記されているため、コンデッサに中身を読み解いて欲しいとのこと。
コンデッサが《翻訳魔法》を用いて解読してみたところ、恐るべき内容が判明した。
『自分は、ようやく〝女神大戦〟勃発の地を突き止めた。この場所で始まった女神たちの争いが人々を混乱の渦へと巻き込み、ついには世界を破滅させてしまったのだ』という一節があったのである。
著者の残留思念をたどれば、〝旧世界滅亡の発端となった地点〟へ行けるはず。
《転移魔法》によって、コンデッサたちは暗闇に包まれた地下迷宮へとワープした。
残留思念に導かれるまま、歩き出すコンデッサ。もちろん、ツバキも付いていく。
「この迷宮の洞窟、ホントに長いニャ」
「旧世界では、大都市の地下に、住民自らが巨大な迷宮を構築していたらしい。ここも、その1つに違いない」
「にゃんのために?」
「古代文献によると、移動手段として〝地下鉄〟なるものを走らせていたそうだ。この迷宮でも、かつてはその〝地下鉄〟が盛んに行き来していたのだろうな」
「〝地下鉄〟って、馬車みたいなものなのかニャ?」
「いや。記述上から推測するに、形は巨大なイモムシだ。しかも、鉄で出来ている」
「巨大にゃ鉄のイモムシ! 古代人は、そんなにょで移動してたのニャ。イモムシの背中に乗ってもツルリと滑り落ちそうにゃのに、古代人は器用なのにゃ」
「違うぞ、ツバキ。古代人はイモムシの腹の中に入って移動していたんだ」
「消化されちゃうニャ!」
「ところが〝地下鉄〟なるイモムシは、消化機能を持っていなかったようだ。毎日、腹いっぱいに古代人を詰め込まれ、走らされていた」
「イモムシさん、可哀そうにゃ」
ランタンの明かりを頼りに迷宮を進むコンデッサたち。
やがて、開けた空間が現れた。
「こっちだ」
「凄いニャ。地下に街があるニャン」
コンデッサたちは、廃墟となっている地下街を歩み続けた。
そして、一軒の地下店舗の前にたどり着く。
「ここが、残留思念が指し示す場所。すなわち、旧世界を破滅させた争いが始まった地だ」
店舗内部には、幾体もの人形が放置されていた。
いずれも女性の人形で、背丈は実際の成人女性の半分くらい。皆、手に何か道具を持っている。鏡、剣、弓矢、天秤、楽器などなど……。
「随分と、たくさんの人形が置いてある。しかし、特に争ったような痕跡は無いな。ここで、いったい何があったんだ?」
「ご主人様。《お喋り魔法》を人形に掛けてみればどうかニャ?」
「《お喋り魔法》は、どんな物にも効く訳じゃないぞ。魔法が作用するには、その無機物自体に魂が僅かでも良いので存在している必要がある。人形は比較的魂が宿りやすい器だが、さすがに数億年も捨て置かれっぱなしでは完全なノー魂状態だ。……おや? この2体の人形は、他とは雰囲気が違うな。魂の気配を感じる」
コンデッサが注目したのは、鏡を持ったお澄まし顔の少女人形と、それに寄り添うようにチョコンと座っている踊り子風の衣装を着た少女人形だ。
どちらも、黒髪に黒い瞳である。
《お喋り魔法》を掛けると、2体の人形は覚醒した。
『ふぁ~、よく寝たのじゃ。数億年は眠っていたような気がするの』
『お目覚めですか? アマテラス様』
『おお、ウズメでは無いか』
「お前たち、名前は?」
『無礼者! 妾は、アマテラスじゃ! 日本神話の太陽神にして最高神じゃぞ』
『私はウズメ。芸能の神です』
「これは、失礼」
コンデッサから現在の世界の情勢を聞く、アマテラスとウズメ。
『この店は、アクセサリーショップだったのじゃ。客寄せのために世界各国の女神をモデルにした人形を設置したら、なかなかの評判でな。繁盛するうちに、いつしか各々の人形に女神たちの神格が宿るようになった。最初は皆、仲良くしておったんじゃが、ある日トンデモない事件が発生した』
「トンデモにゃい事件?」
首を傾げるツバキ。
アマテラスが説明を続ける。
『7~8歳ほどの女の子が店を訪れ、玩具のネックレスを購入したのじゃ。お小遣いを貯めて、買いに来たらしい。その子は、去り際に買ったばかりのネックレスと1枚のメモを店員に手渡していった。メモには「1番美人のあの女神様に、このネックレスを上げます」と書かれていた』
「1番の美人……」と呟く、美女のコンデッサ。
これは、揉めそうな案件だ。
『当然、妾がそれを受け取るべきじゃったのに、何故か他の女神たちが異議を唱えてきたのじゃ。怪しからん話じゃ。なぁ? ウズメ』
『私は、なんでアマテラス様がそんなに自信満々なのかが理解できません』
『ヴィーナスなんぞは「そのネックレスは、美の化身たるアタシのものよ」とか、ほざきおった。帆立貝の上で、常時スッポンポンになってるハレンチ女神のくせに』
「ハレンチは、良くないニャン」と同意する、常時スッポンポンのツバキ。
ウズメが冷静に事情を語る。
『世界各国の女神様の殆どが「ネックレスは自分のモノだ」と主張なさって、言い合いに結論は出ませんでした。そのため、投票で決着をつけることにしたのです。有権者は全人類。これが、いわゆる〝女神大戦〟ですね』
ついに明かされる、女神大戦の真相。
『全人類による投票の結果、選出されたのは北欧神話のフレイヤ様。けれど、勝ち誇ったフレイヤ様がネックレスを手にしようとしたその瞬間、ユースティティア様の天秤が揺れました。正義と公正の女神であるユースティティア様の天秤は、不正を発見すると揺れるのです』
『フレイヤのやつ、有権者相手に枕接待をしておったのじゃ! あのインラン女神、少しばかりボディがボン・キュ・ボンなのを良いことに調子に乗りおって』
アマテラスが憤慨する。
『まぁ、未通女で体型がツルンペタンなアマテラス様に枕接待は不可能ですよね』
『そんなことは無いのじゃ』
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