4 / 19
本妻の事情
しおりを挟む
「ラグはどの色がいいだろう。あの部屋、ナイトライトはあったかな。それとも間接照明の方がいい?クローゼットは備え付けのものがあるけどチェストは必要だね。棚は大きなものを一つ買うとして、他に何か欲しいものはある?」
インテリアショップに入るなりそんなことを言い始めた都に、理人は表情を固くした。小雪はすかさず「ゲストルームが快適になればお客さんを呼びやすいから。数日間過ごした感想をくれると嬉しいな」とフォローを入れた。
都が間接照明を品定めしている一方で、理人はナイトライトの前に立ち止まっていた。小雪は理人に近づき彼の視線の先を確かめた。
「あ、かわいい。動物のナイトライト?」
理人はカッと瞳を見開き、「見ていただけです」と固い声を出した。クジラ、シロクマ、ヒツジのナイトライトを見比べ、小雪はシロクマを抱き上げた。
「かわいいね。抱いて寝ちゃいそう。おれ、シロクマが好きなんだ」
「……そうですか」
ちらちらとシロクマを気にしながら、他のコーナーへ行ってしまう理人。小雪は理人の後ろ姿が見えなくなってから都を手招きした。
ブルーグレーのラグに、水色のシーツ、群青色のカーテン。ウォールナットで揃えた、チェスト、本棚、机。それらを手配し、都は鼻歌交じりに店を出た。理人は手伝うことなどないじゃないかと不満を露わにしていたけれど、文句は一つも言わなかった。
「お腹が減った。何か食べよう。こゆ、美味しいお店知ってる?」
「ええと、この辺だったら……」
理人ははたとして立ち並ぶカフェに視線を巡らせた。都はそんな理人の肩を抱き、「こゆに任せよう。こゆは食いしん坊だから美味しいお店をたくさん知ってるんだ」と得意げに言った。
「そうだ。近くに美味しいパン屋さんがあるよ。ドイツパンのお店で、アプフェルシュトゥルーデルが絶品なんだ」
「アプフェル……?」
小雪は理人を振り返り、彼の隣に並んだ。「アプフェルシュトゥルーデル。ドイツ風アップルパイのことだよ。昼には売り切れちゃうから急ごう!」小雪は理人の手を取り駆け出した。
ブロートヒェンのオープンサンド、プレッツェル、クラプフェン、そしてアプフェルシュトゥルーデルを買い込み、三人はミストの注ぐテラス席でアイスコーヒーにありついた。
「理人君、お手拭きどうぞ。ゴミはこの袋に入れてね。都君は?手、拭いた?」
席に着いてもなお動き回る小雪を、理人はそのつど目で追った。「こゆは働き者だろう。ずっとこうやって動いてる。そのせいか、時々電池が切れたみたいにこうやって伸びてるけど」床に這いつくばっているさまをテーブルで再現され、小雪は都の背をペシンと叩いた。
「ふー、こう暑いと喉が渇いちゃう」
アイスコーヒーを飲み干しレモネードを注文した小雪の横顔を都が覗き込む。
「こゆ、もしかしてヒート中?抑制剤飲んでる?」
小雪は手うちわで面を扇ぎながら曖昧に笑った。
「季節の変わり目は周期が乱れちゃうから、念のため」
理人がハッと表情を変えた。通常であれば、Ωがヒート中に外出することなどありえない。固い眼差しに射抜かれて、小雪は「抑制剤飲むと喉が乾きやすくなるのはΩあるあるだよね」と所在なさげにグラスを揉んだ。
「どうしてヒートが?お二人は……、」
理人の言葉の続きが、小雪には分かった。
通常、Ωのヒートはαの番を得ることで解消される。が、都と小雪にはその法則が適用されなかった。小雪の項には都と番である証が刻まれているが、ヒートは変わらずやって来る。
「おれ、落ちこぼれのΩなんだよね」
レモネードを店員から受け取り、小雪は弾ける泡の向こうを見つめた。
「Ωとしての能力に凸凹があるんだ。フェロモンは希薄で、αのフェロモンも感じられなくて、ヒートは不定期な上に短くて。そんなだからか、番の契りを結んでもヒートが残っちゃって……」
都の手が小雪の手をそっと包み込む。小雪は都に微笑んで見せ、理人に視線を戻した。
「でもね、今、抑制剤とピルで調整して、周期も整って来たんだ。ヒート自体が軽いから薬もごく軽いもので済むし、副作用も喉の渇きくらいしかない。視点を変えれば結構便利な身体だよ」
ヒートの重いΩや抑制剤との相性が悪いΩは職を選べない。小雪はΩとして欠けていることで、自分の選んだ場所で、自分の望んだ形で、働くことができている。
「だから、理人君にヒートが来ても、おれがあてられることはないと思う。同じΩだし、ヒート時にサポートすることだってできる」
Ωは近しいΩのヒートにあてられて連鎖的にヒートを起こすことがある。
理人にヒートが来れば、都はそれに呑まれるだろう。食事もままならなくなる二人をサポートする誰かが必要になる。……それがきっと、自分の役割になる。小雪はそう予感して理人をひたと見つめた。
ヒートの軽い小雪が今回に限って早めに抑制剤を飲んだのは、理人のヒートを誘発させない為でもある。この先について話し合ってもいないのに、αと同じ屋根の下でヒートを迎えさせるわけにはいかない。互いにとって、あまりに酷だ。
「都さん」
理人は都を睨んだ。何か言いたげに唇を歪めた理人に、小雪は「見て!」と袋からプレッツェルを取り出した。
「こんがりしておいしそうだよ。本場はラードで練るらしいけど、ここはバターを使ってるんだって。ほら、いい匂いでしょう」
理人の鼻先にプレッツェルを持って行けば、素直にクンと嗅ぐ。ツンとしたところはあるけれど、それは盾のようなもので、理人の根っこは素直だ。
「食べてみて」
理人はプレッツェルを受け取り、パクンと食べた。それに続き、都もアプフェルシュトルーデルを頬張った。
「こゆ!このリンゴのパイ、すごく美味しい。なんで今まで教えてくれなかったんだ!」
「だって都君はお米派じゃない。朝から遠出するのも、ものすごぉーく久しぶりのことだったし?」
頬杖を突いて詰れば、都は「それは、論文とフォーラムが重なって……」としどろもどろになった。小雪はポーカーフェイスを崩し、噴き出した。
「昼からも少しだけブラブラしようよ。夏服が欲しいな」
「服?こゆにしては珍しいな」
「それから、新しいパジャマとスリッパも欲しい」
小雪の意図に気が付き、都は「よし、どうせならショッピングモールにも寄ろう」と言って口端を上げた。
ショッピングモールで理人の身の回りの物を揃えると、帰宅する頃には日が暮れていた。
「出前でも取ろうか?近くにこゆの気に入ってる中華料理店があっただろ」
「あそこ、出前は電話でしか注文できないんだよね。メニュー表を残してたはずなんだけど、どこに置いたっけ……」
「……あの」
振り返ると、ソファーの影から顔を出した理人がメニュー表を差し出してくれた。都も小雪もワッと声を上げて理人の手元を覗き込む。
「ソファーの後ろにあったの、なんでだろうね?」
「理人、よく見つけたね。食べたいものはありそう?こゆのおすすめは?」
「水餃子とレバニラ!小松菜と干し海老の炒め物もおすすめ!理人君は何食べたい?」
「僕は……なんでも」
三人でメニュー表を囲み注文して、小雪は玄関に置いたままにしていた購入品を整理する為に重い腰を上げた。
紙袋からシロクマのナイトライトを取り出す。都と理人がリビングでおしゃべりしているのを確認して、小雪は理人の部屋に入った。シロクマをヘッドボードに置き、スイッチを押せば、温かな橙色が枕元を照らした。
「理人君と仲良くね」
小雪はシロクマの頭を撫で、明るいリビングへ踵を返した。
インテリアショップに入るなりそんなことを言い始めた都に、理人は表情を固くした。小雪はすかさず「ゲストルームが快適になればお客さんを呼びやすいから。数日間過ごした感想をくれると嬉しいな」とフォローを入れた。
都が間接照明を品定めしている一方で、理人はナイトライトの前に立ち止まっていた。小雪は理人に近づき彼の視線の先を確かめた。
「あ、かわいい。動物のナイトライト?」
理人はカッと瞳を見開き、「見ていただけです」と固い声を出した。クジラ、シロクマ、ヒツジのナイトライトを見比べ、小雪はシロクマを抱き上げた。
「かわいいね。抱いて寝ちゃいそう。おれ、シロクマが好きなんだ」
「……そうですか」
ちらちらとシロクマを気にしながら、他のコーナーへ行ってしまう理人。小雪は理人の後ろ姿が見えなくなってから都を手招きした。
ブルーグレーのラグに、水色のシーツ、群青色のカーテン。ウォールナットで揃えた、チェスト、本棚、机。それらを手配し、都は鼻歌交じりに店を出た。理人は手伝うことなどないじゃないかと不満を露わにしていたけれど、文句は一つも言わなかった。
「お腹が減った。何か食べよう。こゆ、美味しいお店知ってる?」
「ええと、この辺だったら……」
理人ははたとして立ち並ぶカフェに視線を巡らせた。都はそんな理人の肩を抱き、「こゆに任せよう。こゆは食いしん坊だから美味しいお店をたくさん知ってるんだ」と得意げに言った。
「そうだ。近くに美味しいパン屋さんがあるよ。ドイツパンのお店で、アプフェルシュトゥルーデルが絶品なんだ」
「アプフェル……?」
小雪は理人を振り返り、彼の隣に並んだ。「アプフェルシュトゥルーデル。ドイツ風アップルパイのことだよ。昼には売り切れちゃうから急ごう!」小雪は理人の手を取り駆け出した。
ブロートヒェンのオープンサンド、プレッツェル、クラプフェン、そしてアプフェルシュトゥルーデルを買い込み、三人はミストの注ぐテラス席でアイスコーヒーにありついた。
「理人君、お手拭きどうぞ。ゴミはこの袋に入れてね。都君は?手、拭いた?」
席に着いてもなお動き回る小雪を、理人はそのつど目で追った。「こゆは働き者だろう。ずっとこうやって動いてる。そのせいか、時々電池が切れたみたいにこうやって伸びてるけど」床に這いつくばっているさまをテーブルで再現され、小雪は都の背をペシンと叩いた。
「ふー、こう暑いと喉が渇いちゃう」
アイスコーヒーを飲み干しレモネードを注文した小雪の横顔を都が覗き込む。
「こゆ、もしかしてヒート中?抑制剤飲んでる?」
小雪は手うちわで面を扇ぎながら曖昧に笑った。
「季節の変わり目は周期が乱れちゃうから、念のため」
理人がハッと表情を変えた。通常であれば、Ωがヒート中に外出することなどありえない。固い眼差しに射抜かれて、小雪は「抑制剤飲むと喉が乾きやすくなるのはΩあるあるだよね」と所在なさげにグラスを揉んだ。
「どうしてヒートが?お二人は……、」
理人の言葉の続きが、小雪には分かった。
通常、Ωのヒートはαの番を得ることで解消される。が、都と小雪にはその法則が適用されなかった。小雪の項には都と番である証が刻まれているが、ヒートは変わらずやって来る。
「おれ、落ちこぼれのΩなんだよね」
レモネードを店員から受け取り、小雪は弾ける泡の向こうを見つめた。
「Ωとしての能力に凸凹があるんだ。フェロモンは希薄で、αのフェロモンも感じられなくて、ヒートは不定期な上に短くて。そんなだからか、番の契りを結んでもヒートが残っちゃって……」
都の手が小雪の手をそっと包み込む。小雪は都に微笑んで見せ、理人に視線を戻した。
「でもね、今、抑制剤とピルで調整して、周期も整って来たんだ。ヒート自体が軽いから薬もごく軽いもので済むし、副作用も喉の渇きくらいしかない。視点を変えれば結構便利な身体だよ」
ヒートの重いΩや抑制剤との相性が悪いΩは職を選べない。小雪はΩとして欠けていることで、自分の選んだ場所で、自分の望んだ形で、働くことができている。
「だから、理人君にヒートが来ても、おれがあてられることはないと思う。同じΩだし、ヒート時にサポートすることだってできる」
Ωは近しいΩのヒートにあてられて連鎖的にヒートを起こすことがある。
理人にヒートが来れば、都はそれに呑まれるだろう。食事もままならなくなる二人をサポートする誰かが必要になる。……それがきっと、自分の役割になる。小雪はそう予感して理人をひたと見つめた。
ヒートの軽い小雪が今回に限って早めに抑制剤を飲んだのは、理人のヒートを誘発させない為でもある。この先について話し合ってもいないのに、αと同じ屋根の下でヒートを迎えさせるわけにはいかない。互いにとって、あまりに酷だ。
「都さん」
理人は都を睨んだ。何か言いたげに唇を歪めた理人に、小雪は「見て!」と袋からプレッツェルを取り出した。
「こんがりしておいしそうだよ。本場はラードで練るらしいけど、ここはバターを使ってるんだって。ほら、いい匂いでしょう」
理人の鼻先にプレッツェルを持って行けば、素直にクンと嗅ぐ。ツンとしたところはあるけれど、それは盾のようなもので、理人の根っこは素直だ。
「食べてみて」
理人はプレッツェルを受け取り、パクンと食べた。それに続き、都もアプフェルシュトルーデルを頬張った。
「こゆ!このリンゴのパイ、すごく美味しい。なんで今まで教えてくれなかったんだ!」
「だって都君はお米派じゃない。朝から遠出するのも、ものすごぉーく久しぶりのことだったし?」
頬杖を突いて詰れば、都は「それは、論文とフォーラムが重なって……」としどろもどろになった。小雪はポーカーフェイスを崩し、噴き出した。
「昼からも少しだけブラブラしようよ。夏服が欲しいな」
「服?こゆにしては珍しいな」
「それから、新しいパジャマとスリッパも欲しい」
小雪の意図に気が付き、都は「よし、どうせならショッピングモールにも寄ろう」と言って口端を上げた。
ショッピングモールで理人の身の回りの物を揃えると、帰宅する頃には日が暮れていた。
「出前でも取ろうか?近くにこゆの気に入ってる中華料理店があっただろ」
「あそこ、出前は電話でしか注文できないんだよね。メニュー表を残してたはずなんだけど、どこに置いたっけ……」
「……あの」
振り返ると、ソファーの影から顔を出した理人がメニュー表を差し出してくれた。都も小雪もワッと声を上げて理人の手元を覗き込む。
「ソファーの後ろにあったの、なんでだろうね?」
「理人、よく見つけたね。食べたいものはありそう?こゆのおすすめは?」
「水餃子とレバニラ!小松菜と干し海老の炒め物もおすすめ!理人君は何食べたい?」
「僕は……なんでも」
三人でメニュー表を囲み注文して、小雪は玄関に置いたままにしていた購入品を整理する為に重い腰を上げた。
紙袋からシロクマのナイトライトを取り出す。都と理人がリビングでおしゃべりしているのを確認して、小雪は理人の部屋に入った。シロクマをヘッドボードに置き、スイッチを押せば、温かな橙色が枕元を照らした。
「理人君と仲良くね」
小雪はシロクマの頭を撫で、明るいリビングへ踵を返した。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
花開かぬオメガの花嫁
朏猫(ミカヅキネコ)
BL
帝国には献上されたΩが住むΩ宮という建物がある。その中の蕾宮には、発情を迎えていない若いΩや皇帝のお渡りを受けていないΩが住んでいた。異国から来た金髪緑眼のΩ・キーシュも蕾宮に住む一人だ。三十になり皇帝のお渡りも望めないなか、あるαに下賜されることが決まる。しかしキーシュには密かに思う相手がいて……。※他サイトにも掲載
[高級官吏の息子α × 異国から来た金髪緑眼Ω / BL / R18]
祝福という名の厄介なモノがあるんですけど
野犬 猫兄
BL
魔導研究員のディルカには悩みがあった。
愛し愛される二人の証しとして、同じ場所に同じアザが発現するという『花祝紋』が独り身のディルカの身体にいつの間にか現れていたのだ。
それは女神の祝福とまでいわれるアザで、そんな大層なもの誰にも見せられるわけがない。
ディルカは、そんなアザがあるものだから、誰とも恋愛できずにいた。
イチャイチャ……イチャイチャしたいんですけど?!
□■
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!
完結しました。
応援していただきありがとうございます!
□■
第11回BL大賞では、ポイントを入れてくださった皆様、またお読みくださった皆様、どうもありがとうございましたm(__)m
罰ゲームから始まる不毛な恋とその結末
すもも
BL
学校一のイケメン王子こと向坂秀星は俺のことが好きらしい。なんでそう思うかって、現在進行形で告白されているからだ。
「柿谷のこと好きだから、付き合ってほしいんだけど」
そうか、向坂は俺のことが好きなのか。
なら俺も、向坂のことを好きになってみたいと思った。
外面のいい腹黒?美形×無表情口下手平凡←誠実で一途な年下
罰ゲームの告白を本気にした受けと、自分の気持ちに素直になれない攻めとの長く不毛な恋のお話です。
ハッピーエンドで最終的には溺愛になります。
嘘の日の言葉を信じてはいけない
斯波良久@出来損ないΩの猫獣人発売中
BL
嘘の日--それは一年に一度だけユイさんに会える日。ユイさんは毎年僕を選んでくれるけど、毎回首筋を噛んでもらえずに施設に返される。それでも去り際に彼が「来年も選ぶから」と言ってくれるからその言葉を信じてまた一年待ち続ける。待ったところで選ばれる保証はどこにもない。オメガは相手を選べない。アルファに選んでもらうしかない。今年もモニター越しにユイさんの姿を見つけ、選んで欲しい気持ちでアピールをするけれど……。
夢見がちオメガ姫の理想のアルファ王子
葉薊【ハアザミ】
BL
四方木 聖(よもぎ ひじり)はちょっぴり夢見がちな乙女男子。
幼少の頃は父母のような理想の家庭を築くのが夢だったが、自分が理想のオメガから程遠いと知って断念する。
一方で、かつてはオメガだと信じて疑わなかった幼馴染の嘉瀬 冬治(かせ とうじ)は聖理想のアルファへと成長を遂げていた。
やがて冬治への恋心を自覚する聖だが、理想のオメガからは程遠い自分ではふさわしくないという思い込みに苛まれる。
※ちょっぴりサブカプあり。全てアルファ×オメガです。
ふしだらオメガ王子の嫁入り
金剛@キット
BL
初恋の騎士の気を引くために、ふしだらなフリをして、嫁ぎ先が無くなったペルデルセ王子Ωは、10番目の側妃として、隣国へ嫁ぐコトが決まった。孤独が染みる冷たい後宮で、王子は何を思い生きるのか?
お話に都合の良い、ユルユル設定のオメガバースです。
幼馴染から離れたい。
June
BL
アルファの朔に俺はとってただの幼馴染であって、それ以上もそれ以下でもない。
だけどベータの俺にとって朔は幼馴染で、それ以上に大切な存在だと、そう気づいてしまったんだ。
βの谷口優希がある日Ωになってしまった。幼馴染でいられないとそう思った優希は幼馴染のα、伊賀崎朔から離れようとする。
誤字脱字あるかも。
最後らへんグダグダ。下手だ。
ちんぷんかんぷんかも。
パッと思いつき設定でさっと書いたから・・・
すいません。
記憶の欠片
藍白
BL
囚われたまま生きている。記憶の欠片が、夢か過去かわからない思いを運んでくるから、囚われてしまう。そんな啓介は、運命の番に出会う。
過去に縛られた自分を直視したくなくて目を背ける啓介だが、宗弥の想いが伝わるとき、忘れたい記憶の欠片が消えてく。希望が込められた記憶の欠片が生まれるのだから。
輪廻転生。オメガバース。
フジョッシーさん、夏の絵師様アンソロに書いたお話です。
kindleに掲載していた短編になります。今まで掲載していた本文は削除し、kindleに掲載していたものを掲載し直しました。
残酷・暴力・オメガバース描写あります。苦手な方は注意して下さい。
フジョさんの、夏の絵師さんアンソロで書いたお話です。
表紙は 紅さん@xdkzw48
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる