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おれの夫の、運命の人

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 この出会いを、おれは祝福できるのだろうか。
 東神田小雪ひがしかんだこゆきは、ぼうとした心地のまま、自身の夫である東神田都ひがしかんだみやこの視線の先を見つめた。
 同じ光景を見ているはずなのに、都と小雪の瞳は違う熱を抱えていて、小雪は思わず自身の項を摩った。都と自分が結ばれている証の存在を、確かめたくて。


「あれ?弁当、作ってくれたの?」
 リビングに入るなり、都は瞳をきらめかせた。
「出発が早い日も、言ってくれれば作れるよ」
 小雪は努めて柔らかく返したけれど、都は一瞬虚を衝かれたようになり、それから、「ありがとう」と言ってランチバッグを受け取った。
 時刻は午前六時。大学で准教授として教鞭を執っている都がこんな時間に家を出る理由を、小雪はなんとなく分かっている。
 脳裏に浮かぶのは、艶のある黒髪にリムレスの眼鏡、その奥にある静謐な眼差し――。小雪は自身の栗色のくせ毛に触れながら俯いた。
「こゆ」
 愛しい声に呼ばれ、不安を振り切るように面を上げる。「おいで」都の肩口に頬を寄せれば、都の伸びっぱなしの黒髪からも自分と同じ香りがして、小雪は不安を崩して微笑んだ。
「昨日も遅くまで論文書いてたの?」
「こゆ、助けてくれ、全く終わる気配がないんだ」
「……挿絵くらいは描いてあげられるかも」
 いつだって眠そうな目元を撫でると、鷲鼻がひくんと震えた。「ふふ」小雪が笑えば、都はいつもその表情を深く覗き込む。自然光を取り込むと青磁色になる都の瞳は、仕種によってその明度を変化させ、小雪の胸をときめかせる。
「こゆ、と思うから気を付けて」
 耳元へ囁かれ、小雪は都を確かめた。
「え?フェロモン、出てる?」
「うん。ヒート直前なんじゃない?」
 匂いを嗅いでみるも自分では分からない。特性は元から薄い方だったが、都と番になって、ますます薄くなった。都をつくづくと見つめれば、彼は微笑んだ。
「やっと分かるようになってきたよ。こゆのフェロモンは優しすぎる」
 α性の都にΩ性の小雪。二人は時間をかけて愛を育み、三年前に番の契りを結んだ。昨年、小雪を育ててくれた祖母が亡くなったことをきっかけに籍を入れ、小雪は名実ともに都の夫となった。
『国の方針を受け、鹿角市でも一夫多妻制・一夫多夫制をこの春から導入する方針で――、』
 テレビからローカルニュースが流れる。都を確かめれば、群青色の瞳がテレビ画面へ吸い込まれていた。
昨年、日本でも同性婚が認められたが、少子化や人口性比の低下を受け、今年度からは一夫多妻・一夫多夫制も認められるようになるらしい。
「なんか……すごいね。同性婚が導入されただけでも、ものすごい変化なのに」
 都の腕の中で呟けば、彼の瞳がらんと輝いた。
「この制度の導入は第二の性という観点からしても理に適ってる。男性と女性がそれぞれの性器や生殖の役割を持つように、αとΩにも明らかな性差がある。おれたちはその性差により生じる弊害を躍起になって取り除いてきたわけだけど、横暴なαはどれだけ手を尽くしてもいなくならないし、Ωの精神的・身体的苦痛をゼロにできるわけでもない。……国の基準で優秀なαを選別し、そのαに多くのΩを迎えてもらえれば、これ以上有意義な婚姻はないよ」
 知識と熱意の洪水を浴び、小雪はくらくらしながら相槌を打った。
社会学者である都にとって、“第二の性”は生涯を懸けて学ぶべきテーマで、全てのトピックが第二の性へつながってしまう。
 一夫多夫制の一夫とはαのことで、多夫というのはその番であるΩのことだ。Ωがたった一人のαとしか番えないのに対し、αは多数のΩと番うことができる。小雪はあのつややかな黒髪と都の後ろ姿を脳裏に巡らせ、こめかみを疼かせた。
「こゆ?どうした?」
 小雪は夫の労わりに笑みを返した。
「おしゃべりはまた帰ってからね。仕事に遅れちゃうよ」
 都は「いってきます」と言って小雪の額へ口づけた。学者肌の朴念仁のようでいて、都はこういったことを素面でやってのける。
「いってらっしゃい、気を付けてね」
 玄関から都を見送ろうとしたその時、都が小雪を振り返った。瞳に朝日が差し込んで、青磁色に輝いて……。
 どくん。小雪の胸が波打つ。
 どくん、どくん、どくん、
 それはときめきというよりも、動悸だった。嫌な予感がした。Ωはその性質の為か、αやβよりも第六感に優れている。
「金曜日の夜、食事に行くから予定を空けておいてくれ。君に会わせたい人がいる」
 会わせたい人。
 呆然としているうちに扉が閉まり、小雪は溜息を吐いた。せめてもう少しオブラートに包んでくれれば。……都の真っ直ぐな性格を憎らしく思い、けれどそんな都だから愛してしまったのだと思い出す。運命の番でないおれたちは、いつまでこうしていられるのだろう。



 昨年の初夏、長い雨が明けて晴れ間が広がった朝のことだ。
 小高い丘の上に、真四角の白い建物。庭の芝生は昨晩の雨の名残を乗せ、きらきらと輝いていた。都からはΩのシェルター施設での聞き取り調査だと聞いていたが、ここは今まで訪れたどのシェルターとも違っていた。
 ボイスレコーダー、ノート、ペン、デジタルカメラ。それらに不備がないことを確認し車を出ると、いつもは小雪の準備を待っている都が施設の門前に立っていた。
 不思議に思い歩を進め、小雪は立ち止まった。
 一人の青年が都を見つめ瞳を大きくしていた。都もまた、瞳を大きくして彼を見つめていた。
 青年の黒髪は絹のようにそよぎ、レンズの奥の瞳は黒曜石のように輝いて、小さな鼻と唇は少女のように可憐だった。
 小雪には、その青年がΩであることが、そんな彼が都の特別な人になるであろうことが、手に取るように分かった。


「東神田様ですね。ご案内させていただきます」
 金曜日の午後七時、都に指定されたのは高級ホテル内のフレンチレストランだった。
 有料老人ホームで看護師として働く小雪の日中は慌ただしいもので、メッセージの詳細を確認するのが終業後になってしまった。小雪は着ているポロシャツを隠すように鞄を胸に抱き、ウェイターに続いた。
「こゆ」
 笑顔の都が窓際のテーブルからこちらへ手を振った。小雪も笑顔で手を振り返したけれど、視線は都の隣に座っている青年へ集中した。
 青年は小雪の視線に応え、スッと立ち上がった。
 シャンデリアの下で、その美貌は一層華を帯びた。けれど、レンズの奥の瞳は不安げに揺れている。その揺らぎを見止めた瞬間、小雪は自分から青年へ歩み寄っていた。
「こんばんは。遅れてごめんなさい。自転車……、どこに置くか迷ってしまって」
「自転車で、ここまで……」
 青年は長い睫毛を伏せ、小雪をじいと見下ろした。
近くで見れば、青年の頬には艶の玉が浮いていた。彼は小雪よりずっと美しく、ずっと若かった。
「そう。職場は街外れにあるんですけど、電動自転車だからへっちゃらです」
 笑顔でそう言えば、青年の強張りがかすかに解けた。
「はじめまして。東神田小雪と申します」
 緊張しながらも名乗り頭を下げれば、青年は一転して表情を曇らせた。
「こゆ」
 椅子から腰を上げた都が青年の背に手を添えた。青年は蝶の羽のように睫毛を上げ、光をめいっぱい湛えた瞳で都を見つめた。
「こちらは霧島(きりしま)理人(りと)君。結城市のシェルターで聞き取り調査に協力してくれた子だよ。こゆ、覚えてる?」
 小雪は理人を見つめ、「覚えてるよ」と答えた。忘れられるわけがない、だって彼は――。
 何か食べながら、理人が未成年でないなら酒でも飲みながら話を聞かせてくれれば……。そう願うが早いか、都は「こゆに黙ってたことがあるんだ」とコア的な部分に突入してしまった。
「おれは、理人に出会ってからずっと、あのシェルターに通ってた。おれは君という夫がいるにも関わらず理人を忘れられなくて、会えば会うほど理人を想うようになって、だけどその理由は出会った瞬間から分かってた」
 ちょっと待って!
 小雪は声にならぬ声を喉の奥で叫び、けれど実際は鞄の持ち手を握りしめただけだった。瞬間、理人と視線がかち合った。理人もまた、ちょっと待って、という顔をしていた。テーブルを囲み、立ったままの三人は、超弩級のスピードで終着駅へ辿り着こうとしていた。
「理人は、おれの運命の番だ」
 バリバリバリッ。
 小雪の頭上に稲妻が飛び交う。脳裏に“番の解消”という未来が過って、都の噛み痕のある項がちりちりと痛んだ。
「そう、だったんだ……」
 かろうじて笑みを留め相槌を絞り出せば、都は「立ったままじゃなんだし、二人とも座って」と、ありえないタイミングで着席を勧めた。
「何か飲もう」
 軽い調子でメニューを広げる都に、小雪はたまらず「おれはお水でいい」と片手を翳した。理人も食傷気味になっているのか、「僕もお水で」と小雪に続く。ペリエがグラスへ注がれると、小雪はそれを一気飲みした。
息つく間もなく、小雪の斜向かいでグラスを傾けていた都が「でも」と、話を再開させてしまった。
「でも、おれにはこゆがいる。おれはこゆを愛してる。こゆは俺の番で、唯一で、こゆと離れるなんてことは絶対に考えられない」
「えっ」小雪は思わず声を上げた。今度は理人が表情を強張らせる番だった。
 都と付き合いの長い小雪には、彼の話の全貌が手に取るように分かった。興味のあることには一直線、好奇心旺盛でなんでも自分で試してみなければ気が済まない、生粋の学者タイプの彼が行き着く先は……。
「おれたちに一夫多夫制を導入してみてはどうだろう」
 小雪は脱力し、理人は眉を吊り上げた。「都さん」理人は鋭い声と眼差しで都を刺した。
「話が違うんじゃありませんか。僕は都さんが僕を番に選んでくれると言うからシェルターまで出てここにいるんです。この責任をどう取るつもりですか」
 正当な意見を叩きつけられても、都は動じなかった。
「おれはちゃんと君に説明したはずだよ。おれには夫がいて、おれは夫を愛してるって」
 それは説明とは言わないだろう。小雪がおろおろする一方で、理人はますます眦を鋭くし、「そうですか」と吐き捨て立ち上がった。
「都さんは信じられる人だと思ったんですが、僕の勘違いだったようです。運命の番とかいう前に、ヒト対ヒトのコミュニケーションさえ取れていなかったんですね。……いい勉強になりました」
 ナフキンをテーブルに叩きつけ、理人は顎を反らした。美貌は怒りで磨き上げられ、眼差しはまるで愚民を見下ろす女王のそれだった。けれど、小雪は気付いた。小さな旅行鞄を持ち上げた彼の、その手が震えていることに。
「待って」
 去ろうとした理人の腕を、小雪は思わず掴んだ。テーブルに乗り出した反動で理人のグラスが倒れ、炭酸水が放射状に広がった。
 キン、と剣を抜く音でも立てそうに理人の眼差しが小雪を射抜く。小雪は彼の腕から手を離し、鞄からハンカチを取り出した。
「シャツ、濡らしてしまってごめんなさい。……拭いても構わない?」
 理人はフイとそっぽを向いて沈黙した。小雪はノーカラーの白シャツ、その裾の部分にかかった水分をおずおずと拭った。まるで野生動物を手当てしているような心地になり、小雪はしきりに理人の表情を確かめた。
「あ、あのね」
 床に膝をつきシャツを拭きながら小雪は続けた。
「今日はもう遅いし、シャツも濡らしてしまったし、よかったらうちに泊って」
 シェルターを出たばかりで、帰る場所もないはずだ。心が揺らげばヒートもその分近づく。若いΩを夜闇に放り出すわけにはいかない。
「……なんです?そんなに僕が憐れですか?」
 小雪の気遣いを、理人は一笑した。
「僕からすれば、こんなαを番に持つあなたの方が憐れですけどね。僕でなくても、そのうちに若くて綺麗なΩを第二夫人を迎えることになりますよ。Ωは総じて憐れだけれど、あなたはその中でも特別憐れだ」
 手を止め、小雪は立ち上がった。真っ向から理人を睨めば、彼も小雪を睨み返した。
「ちがう。おれは憐れなんかじゃない。君も、おれたち以外のΩも、憐れなんかじゃない」
「あれ?怒らせちゃいました?ごめんなさい、僕、性格ひねくれてて」
「都君だって、君だから一夫多夫制なんてことを言い出したんだ。運命の番である君でなければ、こんなことを提案するなんてあり得ない。都君は心から君を求めてる」
「……あなた、頭がおかしいんじゃないですか」
「君、この責任をどう取るかと言ったよね。いま君を夜道へ放り出すのは責任を持った行動とは言えない。おれたちは、今日君をこの場所へ招いた責任を取って、君をおれたちの家へ招く。……君だって、おれがいると知りながら都君に会っていたんでしょう。その責任をどう取るつもりなの」
 二人のΩは互いに一歩も引かない。睨み合いが続き、ただ一人腰を下ろしていた都が「ふ」と口元を緩ませた。小雪と理人が同時に都を睨む。
「君たちの相性が良さそうで安心した。理人、こゆの言う通りにして。おれが君にどう責任を取るかも話し合わなくちゃいけないし、それには時間が必要だよ。今日はうちに泊って。……今度は説明不足にならないように気を付けるよ」
 さあ、二人とも座って。
 柔らかく諭され、理人は呆れ返ったように腰を下ろした。小雪もまた肩をいからせたまま席に着く。
 小雪はタイミングを図ったようにサーブされた前菜、真ん中のラディッシュめがけてフォークを振り下ろした。
「選ぶ食材まで一緒だ」
 都の弾んだ声に斜向かいを確かめれば、理人のフォークにもラディッシュが刺さっていた。
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