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第九章
第五話 自警団同士
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車輪の自警団にも阿呆教が勧誘に来るとは誰も思いもしなかったが、
胡散臭い連中と組むとロクな事は無い。一週間程経って、倉庫の前で
車輪はオヤジと作物を軽トラに積み込んでいると、また何処からとも
なく鈴の音と共に阿呆、阿呆と聞こえて来た。見ると今度は母子で、
また阿呆教に入って欲しいと言ってきた。
「こういうの困るんだよなあ」、、車輪もどう相手して良いか迷い、
オヤジはため息をつきながら家から飴とオカキを持って来て「奥さん、
ウチはそういうのじゃ無いんですよ、こんなのしか有りませんがこれで
勘弁して下さい」、、そう言ってお菓子を子供に渡して帰って貰った。
「やりにくいなあ」、、車輪は頭を掻いた。
そして次の自警団の寄合いの時だった。皆で近隣の自警団と組もう、
いやあそこはもうダメだと話し合ってると、何やら拡声器のような物
から「♪阿呆~♪阿呆~♪我らが阿呆主様~♪」、、などと歌声が
するので、「うるせーなあ」、、元レーサーがドアを開けて外を見る
と、白塗りのワゴン車とマイクロバスがゆっくり近づいて来た。
車輪やオヤジ達も外に出て様子を見ると、ワゴンやバスは停車し、
拡声器から大声で「貴様らは阿呆主様を愚弄している!よって最後の
警告を発するっ!」、、と言ってきたので元レーサーも「やかましい、
車から降りてきてしゃべろやっ」、、と怒鳴った。するとまた拡声器
で「何じゃーっ、射てこましたるどワリャーッ」と怒鳴り返してきた。
口喧嘩しても埒があかないし近所迷惑にもなるので、車輪はバスの
入口まで行って開けろと合図し、オヤジもワゴンのドアを開けようと
したが相変わらず拡声器でギャーギャー喚くだけなので、車輪は銃を
出してバスのドアを撃とうとしたその時、2台とも急発進して走り
去って行った。「これは自警団同士の抗争になるな」、、
胡散臭い連中と組むとロクな事は無い。一週間程経って、倉庫の前で
車輪はオヤジと作物を軽トラに積み込んでいると、また何処からとも
なく鈴の音と共に阿呆、阿呆と聞こえて来た。見ると今度は母子で、
また阿呆教に入って欲しいと言ってきた。
「こういうの困るんだよなあ」、、車輪もどう相手して良いか迷い、
オヤジはため息をつきながら家から飴とオカキを持って来て「奥さん、
ウチはそういうのじゃ無いんですよ、こんなのしか有りませんがこれで
勘弁して下さい」、、そう言ってお菓子を子供に渡して帰って貰った。
「やりにくいなあ」、、車輪は頭を掻いた。
そして次の自警団の寄合いの時だった。皆で近隣の自警団と組もう、
いやあそこはもうダメだと話し合ってると、何やら拡声器のような物
から「♪阿呆~♪阿呆~♪我らが阿呆主様~♪」、、などと歌声が
するので、「うるせーなあ」、、元レーサーがドアを開けて外を見る
と、白塗りのワゴン車とマイクロバスがゆっくり近づいて来た。
車輪やオヤジ達も外に出て様子を見ると、ワゴンやバスは停車し、
拡声器から大声で「貴様らは阿呆主様を愚弄している!よって最後の
警告を発するっ!」、、と言ってきたので元レーサーも「やかましい、
車から降りてきてしゃべろやっ」、、と怒鳴った。するとまた拡声器
で「何じゃーっ、射てこましたるどワリャーッ」と怒鳴り返してきた。
口喧嘩しても埒があかないし近所迷惑にもなるので、車輪はバスの
入口まで行って開けろと合図し、オヤジもワゴンのドアを開けようと
したが相変わらず拡声器でギャーギャー喚くだけなので、車輪は銃を
出してバスのドアを撃とうとしたその時、2台とも急発進して走り
去って行った。「これは自警団同士の抗争になるな」、、
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