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第二章
第十話 どっちの勝ちか
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組員が落とし穴に銃口が向けられる距離まで近づき、手に持った
機関銃を穴に向けたと思ったその時、「パンパンパン!」、、拳銃
三発の銃声と共に機関銃を持った組員は穴に落ちた。車輪は前方から
斜めに落ちた車のドアを開けておき、一人目の組員の姿が見えるや
後部のガラス越しに撃ったのだ。
そして素早く車外に出て倒した者の機関銃を奪い取り、車の後部に
登って肩から上を穴から出すと同時に近付く組員達を掃射、組員達も
応戦するが、車輪は落とし穴を逆手にとってトーチカ(戦場で身を
潜めながら反撃する穴)として最大限利用したのだ。急いで自分達の
車の陰に隠れようとする組員達は次々と撃たれた。
なんとか車の陰に隠れ、反撃しようとした瞬間手榴弾が転がり込み
爆発、車輪は自分のトーチカに手榴弾を投げ込まれたらたまらないので
先手を打ったのだった。山中で突然起こった激しいカーチェイスと
銃撃戦は、わずか15分程で決着が付いた。しかし全員を射殺して
しまったので入れ墨での判別以外では黒幕が分からない。
一方、殺し屋部隊を全滅させられた真友連合は遠くからも偵察隊が
その様子を見て本部に逐一報告していた。この辺りの機動力がたった
一人で闘っている車輪と数百人の組織との違いで、暴力集団に一歩
分が有ると言って良い。だからとて車輪の強さをまざまざと見せつけ
られた真友連合は恐怖と疑心暗鬼に陥らざるをえなかった。
元々車輪を消そうと画策したのも、仲間への弔い合戦などでは無く、
特殊警察の壊滅作戦で存続の危機に瀕した所に、車輪という桁違いの男
の存在が気になっての行動だった。一方車輪はこの戦闘でも勝ちはした
が、これにより敵は今迄以上に巧妙な手口で仕掛けて来る可能性が高く、
車輪にとっても今後益々油断出来ない状況へと突き進むのであった。
機関銃を穴に向けたと思ったその時、「パンパンパン!」、、拳銃
三発の銃声と共に機関銃を持った組員は穴に落ちた。車輪は前方から
斜めに落ちた車のドアを開けておき、一人目の組員の姿が見えるや
後部のガラス越しに撃ったのだ。
そして素早く車外に出て倒した者の機関銃を奪い取り、車の後部に
登って肩から上を穴から出すと同時に近付く組員達を掃射、組員達も
応戦するが、車輪は落とし穴を逆手にとってトーチカ(戦場で身を
潜めながら反撃する穴)として最大限利用したのだ。急いで自分達の
車の陰に隠れようとする組員達は次々と撃たれた。
なんとか車の陰に隠れ、反撃しようとした瞬間手榴弾が転がり込み
爆発、車輪は自分のトーチカに手榴弾を投げ込まれたらたまらないので
先手を打ったのだった。山中で突然起こった激しいカーチェイスと
銃撃戦は、わずか15分程で決着が付いた。しかし全員を射殺して
しまったので入れ墨での判別以外では黒幕が分からない。
一方、殺し屋部隊を全滅させられた真友連合は遠くからも偵察隊が
その様子を見て本部に逐一報告していた。この辺りの機動力がたった
一人で闘っている車輪と数百人の組織との違いで、暴力集団に一歩
分が有ると言って良い。だからとて車輪の強さをまざまざと見せつけ
られた真友連合は恐怖と疑心暗鬼に陥らざるをえなかった。
元々車輪を消そうと画策したのも、仲間への弔い合戦などでは無く、
特殊警察の壊滅作戦で存続の危機に瀕した所に、車輪という桁違いの男
の存在が気になっての行動だった。一方車輪はこの戦闘でも勝ちはした
が、これにより敵は今迄以上に巧妙な手口で仕掛けて来る可能性が高く、
車輪にとっても今後益々油断出来ない状況へと突き進むのであった。
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