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5話 ※初めてはレイと・・・

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レイに男だと知られてたことが分かってから、僕は男だと言うことをみんなに言った。
最初は男だって言ったら警戒されるかもしれないから言ってなかったけど、僕がここに来て何年も立つし、僕に話しかけてくれる人はみんな優しい人ばかりだから大丈夫だと思った。
僕が男だと話したらルーラ初め、みんな驚いていた。
「天使のような微笑みが男の子だったなんて・・・」と、ぶつぶつとしばらく呟いていた。

それからも、今までがドレスで過ごしていたので、ドレスでいることに違和感がなく、パンツスタイルも用意してもらったけど、着たり着なかったりで、気分で気まぐれに服を選んでいた。

剣の練習の時は動きやすい服の方が良いので、パンツをよく履いてたんどけど、「これなら動きやすいんじゃないですか? 」と、騎士っぽい上着に、大胆に切りこみの入ったスカートの下に短パンといった感じのドレスを用意してくれたりしたので、もう、本当に気分だったりする。
ドレスの方がみんなが喜んでくれるのでドレスの方が多いかな・・・

魔力切れも気をつけるようになって、レイに戦い方を教えて貰う日々が3年ほど続いたある日、レイに剣の練習をしてもらってて、ふと、本当にふっとレティシアの事が頭に浮かんだ。
レティシアが剣で腕に負傷した気がした。
なんでそんなことを思ったのか分からない。
だけど、そんな気がして、気がそれた瞬間、僕はレイの剣を受け損ねて、腕に怪我をしてしまった。

「・・・痛っ!」

「クリス! すまん! 」

レイが慌てて駆け寄って来て傷口に手を当ててくれる。
血が流れる腕を見て、止めようとしてるんだろう。

「くそ! 俺に治癒魔法が使えたら・・・」

そうか、治癒魔法、使ったことないけど、僕は人間だから使えるんじゃないのか?

「レイ、僕なら治癒魔法つかえるよね? 」

その言葉に、レイはそうか! と頷いた。
僕は自分の傷に魔力を流し込むように、治癒のイメージを作り上げる。
だけど、これ、思った以上に魔力が持ってかれてる気がする。
徐々に傷が治って「あと少し」と思うけど、これヤバいかも・・・そう思った瞬間、力が抜けて、僕は気を失った。

「クリス!」

レイが叫んでいるのが遠くで聞こえていた・・・


気が付くと、僕はレイにキスをされていた。
流れ込む唾液をコクリと飲み込む。
また、レイに魔力をキスで分け与えてもらってしまった・・・

申し訳ないのと、安心したので、僕を抱えるレイの首に手をからませた。

「クリス、気が付いたか」

レイが僕を見る。

「うん、ごめんなさい、治癒魔法、かなり魔力を使うみたい・・・」

「そのようだな」

レイは僕を抱えたまま立ち上がると、歩き出す。

「どこ行くの?」

「お前の部屋、まだ体力戻ってないだろう、気を失うまで魔力を使うと、魔力をやってもしばらく辛いだはずだ」

「そうなんだ・・・ありがとう」

僕はレイに抱き抱えられたまま城の中を移動し、部屋に向かった。
途中何人かに出会って、レイが何人かに指示したりしてたけど、お姫様抱っこさてる僕を見ても微笑ましく見られるだけで、特におかしな感じで見られることは無かった。
僕がレイに運ばれてるのは、見た目女の子だから、絵面的にはいいかも知んないけど、みんな僕が男だって知ってるでしょ?
気にならないの?

そう思ってると部屋について、ベッドにレイが座らせてくれる。

「もう少し魔力を分けてやるから大人しくしとけよ」

そう言われて、ドキッとする。
今までは、辛くて、ほとんど意識がない状態だったので、受け入れざるを得なかったけど、今はさっき少し分けてもらった事で、意識ははっきりしてるし、身体もだるい程度。
そんな事言われると緊張する。

身構える僕を見て、レイが穏やかに笑う。

「そんなに固くなるな、酷い事はしないから」

分かってる。レイは魔力を分けてくれようとしてるだけだ。

「レイ・・・僕にキスするのは抵抗ないの? 親しい人としかこんな事しないんでしょ? 」

僕の質問に、レイは少し眉間にシワを寄せる。

「お前だからするんだよ」

言い終わらないうちにまたキスで口を塞がれてしまった。
レイの舌が口の中に入ってくる。
さっきと合わせて3回目のキス。
だけど、今回のはなんか違う。
レイの舌が僕の口内をなぞり、僕の舌に舌を絡ませてくる。
舌を絡ませ、吸い付くように、ちゅっちゅっと音を立てながら僕の口の中をレイが蹂躙する。

「・・・あっ・・・ふっ・・・・・・ん・・・・・・」

濃厚なキスに、僕は思わず空気を求めて変な声を出してしまった。

「ふっ、クリス・・・可愛い」

恥ずかしい。
今、僕はレイのキスに感じてしまってる。
尚も求めるように入ってくるレイの舌に身を任せて、気持ちいいと思ってしまっている。
僕、変だ、おかしい・・・

そう思っていると、レイの手が僕の敏感になっていたアソコに触れる。

「んんっ!」

口を塞がれているので声にならない声で抵抗すると、レイが口を離す。

「クリス、ここ、苦しいんだろ? 」

「ちょっ、レイ! そこ、ダメ! 」

レイが服の上から触っている。

「何がダメ? ・・・俺が触れるのは嫌か? 」

いやいや、嫌か? って、僕は男だよ?
男のを触るレイこそ嫌じゃないのか?

「僕・・・男だよ? 」

「知ってる」

そう言ってまたキスをしてくる。
僕はまた、レイの気持ちのいいキスに抗うことを忘れて受け入れてしまう。
そして、レイが僕のパンツに手をかけると、一気に引き下ろされた。

「レイ!?」

僕の男の部分が顕になる。
レイのキスに、とっても元気になってしまった姿が晒されて恥ずかしい。

なのに、レイは僕を抱えると、自分がベッドに座って、膝の上に僕を、後ろから抱える形で抱きしめて座らされる。
レイが脚を開いて、その両足に僕の足が乗せられてるので、必然的に僕は股を開いて座ったようになる。

「ちょっ、やだ! レイ! 」

レイからは、僕は背中を向けているので、前のあられも無い姿は見えないだろうけど、これ、恥ずかし過ぎる。

「いや? ここは苦しいみたいだけど? 」

そう言って、今度は生の僕を握る。

「あっ、」

もう僕は真っ赤になって、なんでレイがこんな事をするのかも分からないし、でも、触られてるところは気持ちいいと思ってしまっているし、どうしていいか分からないでいると、レイが僕の耳にキスをして、舌で弄ぶ。それがくすぐったくて、気持ちよくて、身体中の毛が逆立つような感覚で、思わず声が漏れる。

「あっ、や・・・・・・ん・・・」

レイの片手は僕の大きくなった部分をゆっくりと上下に動かし始める。
僕は初めての感覚に、頭がおかしくなりそうになりながらも、レイの耳への愛撫が気持ちよくて、声を上げてしまう。

「や・・・へ・・・んに・・・なる・・・」

「ああ、変になれ、俺が受け止めてやる」

耳元で囁かれて鳥肌がたつ。
そして、レイの手の動きが徐々に早くなって、僕は耐えられなくなってレイに訴えた。

「レイ! ダメ! ダメ! やっ! 」

「何がダメ? やじゃないだろ? そのまま素直に感じろ」

「レイ・・・ああっ!・・・・・・」

そう言われて、僕は白濁の液を吐き出してしまった。

・・・レイにイかされちゃった・・・

「・・・レイ・・・ごめんなさい、レイの手が汚れちゃった・・・」

僕は目の前の僕が吐き出した白いものを見ながら、また恥ずかしさが込み上げる。

「俺は大丈夫だ」

そう言うと、抱き方を変えて横抱きにされた。

「初めてだったんだろ? 頑張ったな」

レイはそう言って、また僕にキスをした。





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