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一章 転生少年 幼年期編

ハルへの告白 街からの旅立ち。

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ダンジョンを攻略した翌日今日から学校に通うまでは自由時間にしたのでマリアやメアリーの家の手伝いをしていた。掃き掃除や洗濯や風呂掃除を手伝ってみたが、異世界なので掃除機や洗濯機などの電気製品が無いので結構大変だったが2人の役に立てて良かった。ダンジョンを通っていた時も休みの日には家の手伝いをしていたが最初は慣れなくて大変だった。掃除も広いのに箒で少しずつするしかないし洗濯も一つ一つ手洗いで洗うので洗濯機みたいにボタンを押して干して終わりじゃ無く水が冷たい日でも手洗いであったが、魔法がこの世界には有るので少しは楽そうだった。そんな感じにしばらく家でゆっくりと寛いでいたら、ハルが家にやって来たので遊ぶ事にした。

最近はダンジョンに行ってばかりで遊びも休みの日にしかできなかったのでハルともこの自由時間を使って沢山遊んでいた。勿論学校に通い出すので俺は本で身につけた知識をハルにも教える。学校は、魔物との戦いを主に教えてくれるが、魔物の特性や倒し方や武器の扱い方や魔法の使い方やこの世界の歴史を座学で教えたりしているとアッシュから聞いたから今のうちに教えてあげた。どうせすぐに習う事だが、知っておいて損は無いのが理由だった。何も知らずにいるのが一番危ないからな。勿論ハルは俺と一緒に鍛えていたので強い奴らはまだ無理だが、ここら辺の弱い魔物に殺される心配は無いが、何も知らずに黙られて死ぬかもしれない。ハルは大事な俺の許嫁候補で幼馴染だから死なない様に守りたかったので一生懸命に教えていきハルも賢いのか教えた事覚えてくれていて俺も教え甲斐があり今後も俺の持てる知識を教えていこうと思った。暗くなって来たのでハルを家に送った。次の日もハルと会う約束をして家に戻った。

家に戻って俺は日課の素振りをしてからマリアとメアリーの夕飯の手伝いをして夕飯を食べてから風呂に入りベッドで寝て一日を終えた。

次の日もマリアとメアリーの手伝いをしてからハルに勉強を教えてから今日は森に遊びに来ていた。本来森はゴブリンが出て来て襲ってくるので5歳児の遊ぶ場所じゃないがユウヤとハルは2歳からずっと通って来たのでゴブリンの相手など慣れているので森に遊びに来た。森には、綺麗な景色の川などがありいい雰囲気だったハルも最近は成長して少しずつ女の子らしく綺麗になって来ていた幼馴染で優しいハルにユウヤは惹かれていた。街を出るまでには告白しようと決めていたユウヤ今のいい雰囲気に覚悟を決めて告白した。

『ハルちゃん、今から大事な話があるからいいかな。』

『何、ユウちゃん』

ユウヤの真剣な眼差しに、首を傾げたハルが聞く。

『街に出る前に言っておきたかったんだ。好きだハルちゃん、成人したら俺と結婚してください。良かったらブレスレットを受け取ってくれ。』

告白をしてからダンジョンで手に入れたブレスレットを出した。緊張して手から汗が出てくる。中々受け取ってくれないので駄目かと思っていたら、ハルはブレスレットを大事そうに抱えて嬉しそうに笑った。

『ユウちゃん、ありがとう嬉しい。私もユウちゃんの事が好きだったんだ。ゴブリンから助けてくれたユウちゃんがカッコ良くて今まで会っていただけでドキドキしていたの。ブレスレットも貰えるなんて嬉しいよ。』

『ユウちゃん、そのブレスレットは結婚する時に渡す指輪の代わりだよ。勿論結婚する時に指輪は渡すからね』

ハルはユウヤの事が想う気持ちが最近なんとなく分かって来ていた。シリルとフィルの2人がラブラブしているのを見ていつか自分もユウヤとあんな風になりたいと思っていた。この想いが愛する人への恋心だと知ったハルはユウヤに街にいる間に告白しようかと考えていたがユウヤに先に告白されたのだ。ユウヤがブレスレットを渡そうと出した時も一瞬何が起きたのかわからなくて夢かと思って頬をつねってみたが痛みがあり現実だと分かり受け取っていたのだった。

ユウヤの告白は成功してハルと付き合う事になったが、渡したブレスレットの説明をした。

『ハルちゃん、今渡したブレスレットはステータスを隠蔽出来るんだ。今度行く学校では絶対付けておいてくれ。付けずにステータスを確認されたら実力がバレて大変だからね。勿論付き合っている証として肌身離さずつけてくれたら嬉しいよ。』

『勿論だよ。ユウちゃんから渡されたブレスレットを外すなんてあり得ないわ。』

『ブレスレットを喜んでくれて嬉しいよ。』

説明も終わりハルとたわいの無い話をして暗くなって来たので帰る事にした。その時ハルが手を繋いで来たので街に入るまでは繋いで帰った。ハルが嬉しそうにしていたので俺も嬉しかったがハルは家に着くと別れが寂しそうにしていたので、ユウヤはハルにこう言った。

『ハルちゃん、もし良かったら。俺と付き合う事にした事をシリルさんとフィルさんに話してくれないか?俺も父さんと母さんに話すからさ。』

『いいの。内緒にしなくて!』

『いいさ。成人したら結婚するんだから早い内に、言っておいた方が良いよ。』

『うん分かったよ。ユウちゃん。』

嬉しそうに家に帰って行くハルをみてついにやけてしまうが堪えてから家に戻ってからいつも通りに過ごして緊張を抑えてから夕飯で全員が揃ってからハルとの事を報告した。

『父さん母さん、今から大事な話が有るんだ。』

『『どうしたんだい』』

アッシュとマリアが聞いて来たので答えた。

『今日ハルちゃんに、結婚を前提に付き合おうと告白したらハルちゃんにOKを貰ったから父さんと母さんに言っておこうと思ってね。』

『そうかユウヤも、大きく成長したんだな』

『そうなの良かったね。ユウちゃん。』

アッシュとマリアは嬉しそうにして喜んでいた。勿論メアリーも口には出さないでいるが嬉しそうにしていた。俺も両親に認めて貰えて嬉しかった。両親に大切な報告も済んだ事だし、夕飯を食べてお風呂にはいりベッドに寝た。そんな感じに過ごしてついに学校へと旅立つ日が来ていた。ガレイド王国に向かう馬車乗り場にアッシュ、マリア、メアリー、シリル、フィルが俺とハルの見送りに来てくれていた。ハルもあれから両親に俺と付き合う事になった話をして俺も挨拶にいきシリルさんとフィルさんに認めて貰い正式に付き合える事になった。今日も学校に向かう俺たちのために見送りしに来てくれていたので別れの挨拶をしておいた。

『行って来ます。母さん父さん』

『ユウヤ。頑張って来るのよ。困った時は戻って来て良いだからね。』

『ユウヤ。ちゃんとハルちゃんを守るんだよ。』

『坊ちゃん頑張って下さいね。』

マリア、アッシュ、メアリーと挨拶を済ませてから自分の荷物とハルの荷物を持ちハルと馬車に向かい乗り込んだ。荷物は両親に買って貰った食べ物や水にお金を入れていて後は着替えや学校で必要な物が入っている。

『『行って来ます』』

俺とハルの親に別れの挨拶をしてこうして俺とハルは3日掛けてガレイド王国の学校に五年間通う為に向かう事になったのだった。勿論学校には休みが有るので偶にこの街にハルと一緒に帰ってくるつもりだ
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