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薫の帰宅
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薫に英語を教えていたキヨシは、薫の両親に挨拶がしたいということでハマや薫とともに薫の自宅へと向かった。
「キヨシが車で迎えに行ってくれるんだよね」
「迎えるんじゃなくて送る、まったく正反対の言葉だから使い方間違えないように、それとキヨシと呼び捨てにするなって言ったろう、こらっ!」
「呼びつけにしないよキヨシ先生」
「呼びつけじゃなくて呼び捨て、捨て!」
薫がここに来た頃のスーパーに立ち寄り
「薫くん、カレーの材料を選んで」
ハマは薫の家族全員のぶんとキヨシと自分のぶんの材料を選ばせた。
昼はキヨシのおごりで安くて美味しいうどん定食を食べた薫だったが、夜は自宅に戻り、全員のぶんのカレーを作ることになったが、これは薫が自発的に作ると言い出したことだった。
ハマのコルサはキヨシが運転したが、運転はどちらかと言えばキヨシのほうが道が詳しかったことでカーナビがない時代でも人間カーナビとしての役割を十分果たしていた。
◆薫の自宅
「おかえり、か~おる~」
薫の父が真っ先に出迎えた。
「これはこれは先生方、薫がお世話になっております」
「ところで母ちゃんは?」
「母ちゃんは熱出して寝てるんだ、か~おる~」
「ご飯は食べられるの?」
「母ちゃんいま食欲がないんだ、熱あるから寝かせてやってくれ、か~おる~」
「先生方もわざわざ来ていただいてすみません、家内が体調崩してしまったみたいで」
「キヨシが車で迎えに行ってくれるんだよね」
「迎えるんじゃなくて送る、まったく正反対の言葉だから使い方間違えないように、それとキヨシと呼び捨てにするなって言ったろう、こらっ!」
「呼びつけにしないよキヨシ先生」
「呼びつけじゃなくて呼び捨て、捨て!」
薫がここに来た頃のスーパーに立ち寄り
「薫くん、カレーの材料を選んで」
ハマは薫の家族全員のぶんとキヨシと自分のぶんの材料を選ばせた。
昼はキヨシのおごりで安くて美味しいうどん定食を食べた薫だったが、夜は自宅に戻り、全員のぶんのカレーを作ることになったが、これは薫が自発的に作ると言い出したことだった。
ハマのコルサはキヨシが運転したが、運転はどちらかと言えばキヨシのほうが道が詳しかったことでカーナビがない時代でも人間カーナビとしての役割を十分果たしていた。
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「ところで母ちゃんは?」
「母ちゃんは熱出して寝てるんだ、か~おる~」
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