34 / 42
神様は人の子を見る・10、霊山の神と神堕ちのもの
しおりを挟む
神社を飛び立った白羽は近くの霊山に向かった。静華に会いにくるときはいつもその山で寝泊まりをするのだが、今回はずっと静華の神社を宿代わりにしていた。
霊山につくと様々な精霊が声をかけてくる。木々や植物の精霊たちは静華の周りの異変に気づいているようで、口々に無事でよかったと言った。
「いつもはここを宿代わりにするのに、今回はずっと静華の神社にいるのか?」
一際力ある声が白羽に尋ねる。大きな木の根本に降り立った白羽は恭しく一礼して笑った。
「いつもここを騒がせるのは申し訳なく。それに、今回はそばにいたほうが何かと都合がいいので」
そう言った白羽に声の主は小さく笑う。白羽の目の前に立っているのはこの霊山の神だった。
昔から信仰の対象となってきた山。その山の神は力が強く、白羽や静華より長い年月を生きていた。
「静華のそばに、目のいい人間がいるようだな。静華がずいぶん気に入っていると鳥たちが教えてくれた」
「お耳が早い」
山の神の言葉に白羽が笑う。山の神は白羽の纏う気に穢れを感じて首をかしげた。
「どうした?珍しく穢れがあるな」
「実は静華が気に入りの人間が神堕ちに拐われまして。穢れの種を植え込まれたのを私の神域で癒しました。恐らくその名残でしょう」
苦笑して話す白羽に山の神は眉をひそめた。
「神堕ちとは、穏やかでないな」
「覚えておいででしょうか?数百年前、静華が神から堕としたものを」
白羽の言葉に山の神は記憶を探った。そして、思い当たるものを思い出した。
「ああ、いたな。人の子に過ぎた加護を与えたもの。確か、ただの人の子を神にしようとしていたのだったか」
「はい。何かしら特殊ならば許されることでしょうが、人ならざるものを見ることもできず、霊力が多いわけでもない。本当にただの人の子でしたからね。本人の意思どころか、あの子にはあのものの姿も見えてはいなかった」
「そのようなものを神にしたとて、不幸になるだけだ。そう何度諌めても聞く耳を持たず、結局力を与えられた人の子は狂って死んでしまった。それを重く見た神々の話し合いで神格を剥奪することを決めたのだったな。そして、それを実行したのが静華か」
山の神の言葉に白羽は深くうなずいた。
「そうです。あのとき静華は命までは取らなかった。それが、今になって仇となったようです」
「静華と、静華が目をかけている人の子が狙われたか。静華を恨むのは筋違いだというのに」
そう言ってため息をつくと山の神は白羽に目を向けた。
「それで?お前はその神堕ちのものの始末に我を使おうと言うのか?」
「使おうなど滅相もない。ただ、お力をお貸しいただければとお願いにあがりました。静華はあのとおりあの場を動けません。私だけでは力不足。どうか、稀なる目を持つ人の子を助ける力をお貸しください」
白羽が深々と頭を下げる。山の神はうなずくと小さく笑った。
「わかった。我も力を貸そう。とはいえ、我もここを動けぬ身。何ができるかはわからんがな。あの神堕ちをこの地に連れてくれば我が封じてやろう」
「ありがとうございます」
山の神の言葉に白羽は深く礼を言って山を去った。
白羽が神社に戻ってきたのは翌日の夕方だった。
「やっと戻ったか」
「ああ。霊山に言って山の神の助力を願ってきたのさ」
社殿の屋根で出迎えた我は白羽の言葉を聞いてうなずいた。出掛けると聞いたとき、恐らく霊山に行ったのだろうと予想はついていた。
「そうか。ありがたい」
「私も霊山のそばの川で禊をした。もう問題ない。あの子はどうしている?」
白羽に尋ねられて我は眉をひそめた。
「体調を崩している。恐らく神域から出た反動だ。だが、体調が戻るまではここの宮司に世話になるそうだ」
「そうか。なら安心だな」
白羽はうなずくと我の愛し子がいるだろう宮司の住居に目を向けた。
「あの子が回復したら、今までどおり私がそばにいよう。今度は気づかれないように姿と気配を消して常にそばにいることにする」
「私もあの子に改めて加護を与えた。本人は気づいていないだろうが。また、あの子を狙ってくると思うか?」
我の問いに白羽は険しい表情でうなずいた。
「あの子を狙えばきみの気が乱れる。最悪神堕ちする。おそらくあれはきみの神堕ちを狙っているのだろう」
「愚かな」
白羽の言葉に我は唇を噛んだ。たとえ我が神堕ちしてもあのものが再び神になることはない。我に復讐するなど無駄なことなのだ。それでも誰かを恨まずには生きられなかったのかと思うと、あのとき我が殺しておけば苦しめずにすんだのではと後悔もした。
「我は、あのときあのものを殺すべきだった」
「そうだな。きみはあれにやり直して、別の生き方を見つけてほしかったのかもしれないが、結果としては生かしたことが仇となったな」
我の呟きに白羽は静かに答えてくれた。
「あのとき殺さなかったのはきみの優しさだ。だから、今度はしっかり殺してやるといい。今となっては、殺してやることが優しさだろう」
「ああ、わかっている…」
過去の過ちは自らの手で正す。あれを殺すのは我の役目だ。
「ま、そう気を張るな。あまり気を張っていると人の子らが怖がるぞ?」
そう言って笑う白羽に我も小さく笑みを浮かべた。
愛し子が回復して家に帰るとき、約束どおり白羽もついていった。送り届けたら戻ってくるかと思いきや、戻ってきたのは深夜になってからだった。
「ずいぶん遅かったな?」
「ああ、あの子が眠るまでそばにいたからな」
「眠るまで?」
我が訝しげに眉を寄せると、白羽は苦笑して社殿の屋根に降り立った。
「気丈に振る舞ってはいるが、やはりひとりになるのは怖いと言った。だから、眠るまでそばにいたのさ」
「そうか、そうだな。今まで普通に生きてきた人の子だ。いきなりあのような目にあえば、恐ろしくもあろう」
考えが至らなかった自分を情けなく思いながらうつむくと、白羽は笑いながら我の頭をポンと撫でた。
「そんな顔をするな。外でのあの子のことは任せておけ。だから、ここにきたときはきみがあの子を可愛がってやればいい」
そう言って笑う白羽に我は呆れたように笑いながらもうなずいた。
霊山につくと様々な精霊が声をかけてくる。木々や植物の精霊たちは静華の周りの異変に気づいているようで、口々に無事でよかったと言った。
「いつもはここを宿代わりにするのに、今回はずっと静華の神社にいるのか?」
一際力ある声が白羽に尋ねる。大きな木の根本に降り立った白羽は恭しく一礼して笑った。
「いつもここを騒がせるのは申し訳なく。それに、今回はそばにいたほうが何かと都合がいいので」
そう言った白羽に声の主は小さく笑う。白羽の目の前に立っているのはこの霊山の神だった。
昔から信仰の対象となってきた山。その山の神は力が強く、白羽や静華より長い年月を生きていた。
「静華のそばに、目のいい人間がいるようだな。静華がずいぶん気に入っていると鳥たちが教えてくれた」
「お耳が早い」
山の神の言葉に白羽が笑う。山の神は白羽の纏う気に穢れを感じて首をかしげた。
「どうした?珍しく穢れがあるな」
「実は静華が気に入りの人間が神堕ちに拐われまして。穢れの種を植え込まれたのを私の神域で癒しました。恐らくその名残でしょう」
苦笑して話す白羽に山の神は眉をひそめた。
「神堕ちとは、穏やかでないな」
「覚えておいででしょうか?数百年前、静華が神から堕としたものを」
白羽の言葉に山の神は記憶を探った。そして、思い当たるものを思い出した。
「ああ、いたな。人の子に過ぎた加護を与えたもの。確か、ただの人の子を神にしようとしていたのだったか」
「はい。何かしら特殊ならば許されることでしょうが、人ならざるものを見ることもできず、霊力が多いわけでもない。本当にただの人の子でしたからね。本人の意思どころか、あの子にはあのものの姿も見えてはいなかった」
「そのようなものを神にしたとて、不幸になるだけだ。そう何度諌めても聞く耳を持たず、結局力を与えられた人の子は狂って死んでしまった。それを重く見た神々の話し合いで神格を剥奪することを決めたのだったな。そして、それを実行したのが静華か」
山の神の言葉に白羽は深くうなずいた。
「そうです。あのとき静華は命までは取らなかった。それが、今になって仇となったようです」
「静華と、静華が目をかけている人の子が狙われたか。静華を恨むのは筋違いだというのに」
そう言ってため息をつくと山の神は白羽に目を向けた。
「それで?お前はその神堕ちのものの始末に我を使おうと言うのか?」
「使おうなど滅相もない。ただ、お力をお貸しいただければとお願いにあがりました。静華はあのとおりあの場を動けません。私だけでは力不足。どうか、稀なる目を持つ人の子を助ける力をお貸しください」
白羽が深々と頭を下げる。山の神はうなずくと小さく笑った。
「わかった。我も力を貸そう。とはいえ、我もここを動けぬ身。何ができるかはわからんがな。あの神堕ちをこの地に連れてくれば我が封じてやろう」
「ありがとうございます」
山の神の言葉に白羽は深く礼を言って山を去った。
白羽が神社に戻ってきたのは翌日の夕方だった。
「やっと戻ったか」
「ああ。霊山に言って山の神の助力を願ってきたのさ」
社殿の屋根で出迎えた我は白羽の言葉を聞いてうなずいた。出掛けると聞いたとき、恐らく霊山に行ったのだろうと予想はついていた。
「そうか。ありがたい」
「私も霊山のそばの川で禊をした。もう問題ない。あの子はどうしている?」
白羽に尋ねられて我は眉をひそめた。
「体調を崩している。恐らく神域から出た反動だ。だが、体調が戻るまではここの宮司に世話になるそうだ」
「そうか。なら安心だな」
白羽はうなずくと我の愛し子がいるだろう宮司の住居に目を向けた。
「あの子が回復したら、今までどおり私がそばにいよう。今度は気づかれないように姿と気配を消して常にそばにいることにする」
「私もあの子に改めて加護を与えた。本人は気づいていないだろうが。また、あの子を狙ってくると思うか?」
我の問いに白羽は険しい表情でうなずいた。
「あの子を狙えばきみの気が乱れる。最悪神堕ちする。おそらくあれはきみの神堕ちを狙っているのだろう」
「愚かな」
白羽の言葉に我は唇を噛んだ。たとえ我が神堕ちしてもあのものが再び神になることはない。我に復讐するなど無駄なことなのだ。それでも誰かを恨まずには生きられなかったのかと思うと、あのとき我が殺しておけば苦しめずにすんだのではと後悔もした。
「我は、あのときあのものを殺すべきだった」
「そうだな。きみはあれにやり直して、別の生き方を見つけてほしかったのかもしれないが、結果としては生かしたことが仇となったな」
我の呟きに白羽は静かに答えてくれた。
「あのとき殺さなかったのはきみの優しさだ。だから、今度はしっかり殺してやるといい。今となっては、殺してやることが優しさだろう」
「ああ、わかっている…」
過去の過ちは自らの手で正す。あれを殺すのは我の役目だ。
「ま、そう気を張るな。あまり気を張っていると人の子らが怖がるぞ?」
そう言って笑う白羽に我も小さく笑みを浮かべた。
愛し子が回復して家に帰るとき、約束どおり白羽もついていった。送り届けたら戻ってくるかと思いきや、戻ってきたのは深夜になってからだった。
「ずいぶん遅かったな?」
「ああ、あの子が眠るまでそばにいたからな」
「眠るまで?」
我が訝しげに眉を寄せると、白羽は苦笑して社殿の屋根に降り立った。
「気丈に振る舞ってはいるが、やはりひとりになるのは怖いと言った。だから、眠るまでそばにいたのさ」
「そうか、そうだな。今まで普通に生きてきた人の子だ。いきなりあのような目にあえば、恐ろしくもあろう」
考えが至らなかった自分を情けなく思いながらうつむくと、白羽は笑いながら我の頭をポンと撫でた。
「そんな顔をするな。外でのあの子のことは任せておけ。だから、ここにきたときはきみがあの子を可愛がってやればいい」
そう言って笑う白羽に我は呆れたように笑いながらもうなずいた。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
【完結】家庭菜園士の強野菜無双!俺の野菜は激強い、魔王も勇者もチート野菜で一捻り!
鏑木 うりこ
ファンタジー
幸田と向田はトラックにドン☆されて異世界転生した。
勇者チートハーレムモノのラノベが好きな幸田は勇者に、まったりスローライフモノのラノベが好きな向田には……「家庭菜園士」が女神様より授けられた!
「家庭菜園だけかよーー!」
元向田、現タトは叫ぶがまあ念願のスローライフは叶いそうである?
大変!第2回次世代ファンタジーカップのタグをつけたはずなのに、ついてないぞ……。あまりに衝撃すぎて倒れた……(;´Д`)もうだめだー
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる