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初めまして、サーテリア王国
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「んんっ‥‥」
「テオ‥‥?」
「リリィ、今から俺の腕を離すなよ。」
「え?」
「いいから‥‥」
リリィベルは首を傾げた。
腕に手を添えていたリリィベルの手に更にテオドールは自身の手を重ねる。表情を見れば何やら機嫌が悪そうだ。
「次は‥‥」
リリィベルがポツリと呟く。
「ああ‥‥サーテリア王国だ。」
「サーテリア王国‥‥確か‥‥有名な小説がありますね‥。
私、小さい頃読んだ事があるんです。確か、王子様とお姫様が恋に落ちて国を捨てて‥新たな国を作り‥‥。」
「お前‥‥アレ読んだのか?」
「え?‥‥はい‥‥‥。」
「くそっ‥‥‥。」
テオドールは悪態をついた。得意の舌打ちまで出た。
「とてもロマンチックな小説‥‥。」
「あの国は洋紙の発祥の地ですよね?あの国から羊皮紙から今の洋紙が広まり、今では当たり前の様になりましたが‥。」
「ああ、おかげで技術も発展し、今や胸糞悪い小説も多いな。」
「‥何をそんなに苛立っていらっしゃるの?」
「‥‥会えばわかる。」
城の扉が開かれる。開いた扉から太陽の光と共に現れたのは、サーテリア王国の王女とサーテリア王国公爵家の後継者。
「アレキサンドライト帝国皇太子殿下にご挨拶申し上げます。建国記念にこうして殿下にお会いできた事‥大変光栄で御座います。」
うっとり笑う垂れ目と口元のほくろ。長い黒髪を肩から流した魅惑の美女、ジュエル王女だ。
「テオドール殿下、お久しぶりですね。誕生祭に呼んでいただけなくて私とっても寂しかったのですよ?」
「今回の誕生祭は同盟国は呼んでいない。建国祭で招待する予定であった。道中疲れたであろう。ゆっくり休まれよ。
ザカール・リックラー小公爵も久しぶりだな。」
「はい、皇太子殿下にご挨拶申し上げます。」
「‥‥‥‥。」
美しい美女ジュエル王女。そして冷ややかな表情の焦茶色の髪が目元を隠すザカール・リックラー公子。
リリィベルはゴクっと息を呑んだ。
テオドールは冷たい表情に早替わりし、先ほどのメテオラ王子達とは何もかもが違う。
そして何より、ジュエル・サーテリアの目はテオドールだけを見つめ、腕に絡んでいるこちらは見ようともない。
まるで存在しないかの様な気分だった。
「殿下、今宵の舞踏会、とても楽しみにしておりますの。
今年からダンスをされる様になったとか‥是非とも私と踊って頂けますよね?」
ジュエル王女の言葉にテオドールは一瞬眉間に皺を寄せた。
しかし、リリィベルの手に重ねていた手に力が入った。
「紹介しよう。ジュエル王女。私の婚約者、リリィベル・ブラックウォール嬢だ。‥何か、言うことはないか?」
氷の様な冷気を醸し出しながら微笑むテオドールの顔。
ジュエル王女は垂れ目を細めてスッと隣のリリィベルへやっと目を向けた。
「まぁ、いらしたのね‥‥幻だと思っておりました。まさかテオドール皇太子に婚約者が出来るなんて‥‥ただの噂だと思っておりました‥‥。宜しくどうぞ?ジュエル・サーテリアで御座います。」
ハッキリとした敵意を感じたリリィベル。
そうと分かればリリィベルも黙ってはいなかった。
綺麗な微笑みを浮かべて、ジュエル王女に向き合った。
「初めまして、ジュエル王女。テオドール皇太子の婚約者、リリィベル・ブラックウォールで御座います。ようこそお越しくださいました。どうぞ在城中はごゆっくりとお過ごし下さいませ。」
ジュエル王女の片眉が吊り上がる。
「まぁ‥‥まるでこの城の主人の様におっしゃるのね?」
「ええ、私は皇太子妃の部屋を賜りましたので。お客様がゆっくり過ごして頂ければと思います。」
「本当にいらしたのね?」
「‥‥‥此処におりますわ?ジュエル王女。」
2人から黒いモヤが出たのは気のせいか。
しかしテオドールが口を開いた。
「私がダンスをした事を知っておきながら、婚約者が本当に居たのかなどと、まさかその様な事を言われるとは思わなかったな。私の婚約は同盟国であるそなたらの国へ伝わっているだろう。私は1人で踊った訳でも、1人で婚約パーティーを開いた訳でもないんだが?」
「まさかその様な‥相変わらずなお方ですこと。」
扇子を開いて口許を隠し笑った。
しかし、テオドールはジュエル王女を冷たく見下ろした。
「我が帝国とサーテリア王国は、古くから親交があるのだ。
冗談はその辺にしておいて頂かなければな。ジュエル王女?」
「一時は私達の婚約話もある程の仲ですものね?」
「それは早々に断り最早話にすらなっていない。婚約者の前だ。不快な話はやめろ。」
「あら不快だなんて‥‥悲しいですわね‥‥。私はいつでも、貴方様からの求婚を歓迎致しますわ。ふふふっ‥。」
包み隠そうともしないジュエル王女。テオドールは昔からジュエル王女が嫌いだった。初めて顔を合わせてから嫌いだ。だが、国王は皇帝と友好であった。国王から婚約話が出たが、皇帝はその時ばかりは早々に断ったものの、国王とは裏腹にジュエル王女はいつも舐める様にテオドールを見る。
甘やかされた王女はどこも同じだった。何を言ってもこの調子なのが1番気に食わなかった。一度でも感情を乱す姿を見たならば即座に反論する所だが、するりと聞き流し同じ言葉を繰り返す。
スッと王女から目を背けて従者に声をかけた。
「おい‥‥‥早くサーテリア王国の者達を部屋へ案内しろ。後ろがつっかえてるんだ。」
「ではテオドール殿下。お昼にお会いしましょ?」
「失礼致します。皇太子殿下。」
ジュエル王女は微笑み扇子を仰いで2人の横を通り過ぎた。
それに続き無表情のザカールも続いた。
「‥‥‥‥。」
何の気なしに去っていく2人。ザカール小公爵も何を考えているかわからない存在だった。テオドールからすれば上部だけの同盟だった。テオドールが皇帝となった先は行く末は分からない。
リリィベルも過ぎていく2人を真顔で送ったが、顔が見えなくなりその眉を顰めた。
テオドールを好きな女など山ほど居る。
だが、ジュエル王女はまた違った部類の女だった。
感情を剥き出すことのない徹底された仮面。
王族として育った彼女は、テオドール同様仮面を持つ者だ。
「‥‥あれがサーテリアだ。」
「はい、殿下。」
2人とも瞳を閉じて静かに言葉を交わした。
「皇帝陛下とサーテリア国王は友好でな。俺が突っぱねる訳にはいかないが」
「十分突っぱねていたのでは‥‥?」
「はっ、いつもの事だ。これくらいは何とも思わないだろう。お前も見ただろう?」
「まあ‥そのように思いました。」
「あの女は後継者ではないから、いずれ何処かに嫁ぐだろう。遠いところに行ってくれる事を祈っている。」
「では、サーテリアの後継者は‥?」
「ジュエルの下にはまだ幼い王子がいるんだ。だからザカール小公爵が来たんだ。どうなるかわからねーが、王子が真っ当な王子になる事を祈るばかりだな。」
「祈る事が多いですね‥我が国にとっては‥‥。」
「そうだな。じゃなきゃ俺の御世にはどうなるかわからん。」
「それは、陛下が‥‥。」
「俺があの女を毛嫌いしてるのは知っているからな。心配するな。」
「そうですか‥‥‥。」
「テオは何処にいても‥」
「ん?」
リリィベルは言い留まり首を振った。
「なんだ?」
「なんでもありません‥。」
「なんだよ‥止めんなよ。気になるだろ?」
リリィベルは頬を膨らませてそっぽを向いた。
テオドールの腕を掴んでいた手に、ぎゅっと力が籠った。
「テオが言い寄られるのは‥‥イヤです‥‥。」
「‥‥‥‥。」
「‥‥‥お前がそれを言うのか?」
テオドールは半笑いで頬を掻いた。
「言いますっ、テオは私のテオです‥‥‥。」
ふっとテオドールは微笑みリリィベルのこめかみに口付けた。
「なら、しっかりと俺に近づく毒花をへし折ってくれよ?」
「‥‥‥そんなにかっこいいのが悪いのですっ!」
「ふははっお前が言うなよ。この世で最も高価な女のくせに。」
リリィベルの肩を抱き寄せて頭に頬を預けた。
「あなたはこの帝国で高貴ではありませんか。」
「なら高貴と高価で似合いだな。」
テオドールはニヤリと笑った。リリィベルが珍しくヤキモチを妬いているのが心地良かった。
「テオ‥‥?」
「リリィ、今から俺の腕を離すなよ。」
「え?」
「いいから‥‥」
リリィベルは首を傾げた。
腕に手を添えていたリリィベルの手に更にテオドールは自身の手を重ねる。表情を見れば何やら機嫌が悪そうだ。
「次は‥‥」
リリィベルがポツリと呟く。
「ああ‥‥サーテリア王国だ。」
「サーテリア王国‥‥確か‥‥有名な小説がありますね‥。
私、小さい頃読んだ事があるんです。確か、王子様とお姫様が恋に落ちて国を捨てて‥新たな国を作り‥‥。」
「お前‥‥アレ読んだのか?」
「え?‥‥はい‥‥‥。」
「くそっ‥‥‥。」
テオドールは悪態をついた。得意の舌打ちまで出た。
「とてもロマンチックな小説‥‥。」
「あの国は洋紙の発祥の地ですよね?あの国から羊皮紙から今の洋紙が広まり、今では当たり前の様になりましたが‥。」
「ああ、おかげで技術も発展し、今や胸糞悪い小説も多いな。」
「‥何をそんなに苛立っていらっしゃるの?」
「‥‥会えばわかる。」
城の扉が開かれる。開いた扉から太陽の光と共に現れたのは、サーテリア王国の王女とサーテリア王国公爵家の後継者。
「アレキサンドライト帝国皇太子殿下にご挨拶申し上げます。建国記念にこうして殿下にお会いできた事‥大変光栄で御座います。」
うっとり笑う垂れ目と口元のほくろ。長い黒髪を肩から流した魅惑の美女、ジュエル王女だ。
「テオドール殿下、お久しぶりですね。誕生祭に呼んでいただけなくて私とっても寂しかったのですよ?」
「今回の誕生祭は同盟国は呼んでいない。建国祭で招待する予定であった。道中疲れたであろう。ゆっくり休まれよ。
ザカール・リックラー小公爵も久しぶりだな。」
「はい、皇太子殿下にご挨拶申し上げます。」
「‥‥‥‥。」
美しい美女ジュエル王女。そして冷ややかな表情の焦茶色の髪が目元を隠すザカール・リックラー公子。
リリィベルはゴクっと息を呑んだ。
テオドールは冷たい表情に早替わりし、先ほどのメテオラ王子達とは何もかもが違う。
そして何より、ジュエル・サーテリアの目はテオドールだけを見つめ、腕に絡んでいるこちらは見ようともない。
まるで存在しないかの様な気分だった。
「殿下、今宵の舞踏会、とても楽しみにしておりますの。
今年からダンスをされる様になったとか‥是非とも私と踊って頂けますよね?」
ジュエル王女の言葉にテオドールは一瞬眉間に皺を寄せた。
しかし、リリィベルの手に重ねていた手に力が入った。
「紹介しよう。ジュエル王女。私の婚約者、リリィベル・ブラックウォール嬢だ。‥何か、言うことはないか?」
氷の様な冷気を醸し出しながら微笑むテオドールの顔。
ジュエル王女は垂れ目を細めてスッと隣のリリィベルへやっと目を向けた。
「まぁ、いらしたのね‥‥幻だと思っておりました。まさかテオドール皇太子に婚約者が出来るなんて‥‥ただの噂だと思っておりました‥‥。宜しくどうぞ?ジュエル・サーテリアで御座います。」
ハッキリとした敵意を感じたリリィベル。
そうと分かればリリィベルも黙ってはいなかった。
綺麗な微笑みを浮かべて、ジュエル王女に向き合った。
「初めまして、ジュエル王女。テオドール皇太子の婚約者、リリィベル・ブラックウォールで御座います。ようこそお越しくださいました。どうぞ在城中はごゆっくりとお過ごし下さいませ。」
ジュエル王女の片眉が吊り上がる。
「まぁ‥‥まるでこの城の主人の様におっしゃるのね?」
「ええ、私は皇太子妃の部屋を賜りましたので。お客様がゆっくり過ごして頂ければと思います。」
「本当にいらしたのね?」
「‥‥‥此処におりますわ?ジュエル王女。」
2人から黒いモヤが出たのは気のせいか。
しかしテオドールが口を開いた。
「私がダンスをした事を知っておきながら、婚約者が本当に居たのかなどと、まさかその様な事を言われるとは思わなかったな。私の婚約は同盟国であるそなたらの国へ伝わっているだろう。私は1人で踊った訳でも、1人で婚約パーティーを開いた訳でもないんだが?」
「まさかその様な‥相変わらずなお方ですこと。」
扇子を開いて口許を隠し笑った。
しかし、テオドールはジュエル王女を冷たく見下ろした。
「我が帝国とサーテリア王国は、古くから親交があるのだ。
冗談はその辺にしておいて頂かなければな。ジュエル王女?」
「一時は私達の婚約話もある程の仲ですものね?」
「それは早々に断り最早話にすらなっていない。婚約者の前だ。不快な話はやめろ。」
「あら不快だなんて‥‥悲しいですわね‥‥。私はいつでも、貴方様からの求婚を歓迎致しますわ。ふふふっ‥。」
包み隠そうともしないジュエル王女。テオドールは昔からジュエル王女が嫌いだった。初めて顔を合わせてから嫌いだ。だが、国王は皇帝と友好であった。国王から婚約話が出たが、皇帝はその時ばかりは早々に断ったものの、国王とは裏腹にジュエル王女はいつも舐める様にテオドールを見る。
甘やかされた王女はどこも同じだった。何を言ってもこの調子なのが1番気に食わなかった。一度でも感情を乱す姿を見たならば即座に反論する所だが、するりと聞き流し同じ言葉を繰り返す。
スッと王女から目を背けて従者に声をかけた。
「おい‥‥‥早くサーテリア王国の者達を部屋へ案内しろ。後ろがつっかえてるんだ。」
「ではテオドール殿下。お昼にお会いしましょ?」
「失礼致します。皇太子殿下。」
ジュエル王女は微笑み扇子を仰いで2人の横を通り過ぎた。
それに続き無表情のザカールも続いた。
「‥‥‥‥。」
何の気なしに去っていく2人。ザカール小公爵も何を考えているかわからない存在だった。テオドールからすれば上部だけの同盟だった。テオドールが皇帝となった先は行く末は分からない。
リリィベルも過ぎていく2人を真顔で送ったが、顔が見えなくなりその眉を顰めた。
テオドールを好きな女など山ほど居る。
だが、ジュエル王女はまた違った部類の女だった。
感情を剥き出すことのない徹底された仮面。
王族として育った彼女は、テオドール同様仮面を持つ者だ。
「‥‥あれがサーテリアだ。」
「はい、殿下。」
2人とも瞳を閉じて静かに言葉を交わした。
「皇帝陛下とサーテリア国王は友好でな。俺が突っぱねる訳にはいかないが」
「十分突っぱねていたのでは‥‥?」
「はっ、いつもの事だ。これくらいは何とも思わないだろう。お前も見ただろう?」
「まあ‥そのように思いました。」
「あの女は後継者ではないから、いずれ何処かに嫁ぐだろう。遠いところに行ってくれる事を祈っている。」
「では、サーテリアの後継者は‥?」
「ジュエルの下にはまだ幼い王子がいるんだ。だからザカール小公爵が来たんだ。どうなるかわからねーが、王子が真っ当な王子になる事を祈るばかりだな。」
「祈る事が多いですね‥我が国にとっては‥‥。」
「そうだな。じゃなきゃ俺の御世にはどうなるかわからん。」
「それは、陛下が‥‥。」
「俺があの女を毛嫌いしてるのは知っているからな。心配するな。」
「そうですか‥‥‥。」
「テオは何処にいても‥」
「ん?」
リリィベルは言い留まり首を振った。
「なんだ?」
「なんでもありません‥。」
「なんだよ‥止めんなよ。気になるだろ?」
リリィベルは頬を膨らませてそっぽを向いた。
テオドールの腕を掴んでいた手に、ぎゅっと力が籠った。
「テオが言い寄られるのは‥‥イヤです‥‥。」
「‥‥‥‥。」
「‥‥‥お前がそれを言うのか?」
テオドールは半笑いで頬を掻いた。
「言いますっ、テオは私のテオです‥‥‥。」
ふっとテオドールは微笑みリリィベルのこめかみに口付けた。
「なら、しっかりと俺に近づく毒花をへし折ってくれよ?」
「‥‥‥そんなにかっこいいのが悪いのですっ!」
「ふははっお前が言うなよ。この世で最も高価な女のくせに。」
リリィベルの肩を抱き寄せて頭に頬を預けた。
「あなたはこの帝国で高貴ではありませんか。」
「なら高貴と高価で似合いだな。」
テオドールはニヤリと笑った。リリィベルが珍しくヤキモチを妬いているのが心地良かった。
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