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【202話】 勇者リリアとクズ豚チャーシュー野郎
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デュラハンが村にあらわれた。
が、デュラハンは村外れで様子をみている。
村はお祭り騒ぎ。
リリアはというと…
もめている。
まぁ、商人達も少々もめている。
一日でも商売が続くようにデュラハンを追い返して欲しい派と、ここまで来たのだから儲けるだけ儲けて決着をつけさせよう派に分かれている。
「いや…だから、手加減して追い返せとか無茶よ!こっちは首をかけて戦うんだよ、簡単にいわないでよ… えぇ?村に招き入れて戦え?予定通り適当に負けろ?勝手な事ばっかり言って、戦い始めたらどうなるかわかんないよ!」
社会が複雑になるとパッと戦ってサッと帰るわけにもいかなくなるようだ。七面倒な思いをする。
「おい!リリア!早くやれよ!」「モタモタするな!」「戦わないなら俺達がやるぞ!」
冒険者達がリリアをけしかける。
「デュラハン!がんばれ!」「デュラハン頼むぞ!」「勇者をやっちまぇ!」
観衆の声がする。
「リリア、俺さっき切られたよ」
ダカットが耳元で言うのでリリアが驚いてホウキを手にしてみると刷毛が結構切られている。どうやら斧を振るわれた時に切られたらしい。
「あちゃぁ、刷毛の部分は交換可能だから今度修理するよ…」リリアが謝る。
「おい、こんないい加減な連中の言う事聞くことないぜ、さっさと終わらせちまえよ」ダカット。
見るとペコとアリスが追いついてきた。デュラハンの後方で馬を止める。
「リリア、ペコだよ。追いついた。リリアも無事のようだね」
「リリアだけど、戦うのは待ってね。何かもめてるの、追い返すか対決するかで…」
「こっちには関係ないことじゃん、戦うよ。だけど、完全に村に入ってもらわないと撃退無効でリスポーンされかねないからダノンさんの家の前までいってもらわないと」ペコ。
「やっぱりそこじゃまずいよね… ちょっと待っててね」リリアもため息。
「こうなったら仕方がない、追い返しても、決着をつけてもどっちでも良い、とにかく派手にやってくれ。勇者なのだろ、うまいことやれ」委員会はまとまった様でとりとめのない意見を言う。
「あのね、こんな時だけ勇者、勇者って言うけど、あたし基本的にプリティな顔立ちと魅惑のナイスバディで選ばれたビジュアル系勇者なんだよ。弓は凄いけど無能な18歳の女の子なのんだよ!こんな時だけ都合よく…」
あまりにも勝手すぎる周囲にリリアが不満を漏らす。
物語に出てくる勇者は旅をしてレベルアップして強敵を倒してまた旅に出る…
そんな単純な世の中ではなくなってきたようだ。面倒極まりない…
「そうだ、リリア、勇者なんて名ばかりで、肩書程の実力とは程遠いと言ってや… わあぁぁ」
ダカットが言い終わらないうちにリリアはホウキをぶん投げてしまった。
「うるさいよ!!モロに言われたくないんだよね!ホウキの分際で!もうあたし面倒見ないから!」
突然のリリアの行動と剣幕にちょっと周りはびっくり。
「… と、とにかく、勇者殿、上手によろしく…」ドン引きしている。
周りからは突然道具に八つ当たりしだしたやべぇ奴にしか見えていない。
「やってやるわよ!何だかよくわかんないけどやるわよ!だけどその前に言ってやりたいことがあるの」
リリアは眉間にシワを寄せて深呼吸すると凛として野次馬に言い放った。
「なんでデュラハンばっかり応援してんのよぉ!王国民の平和のために日々、痛い思いをしてメッチャがんばってるのはあたしだよぉ!ちょっとは勇者の味方しろぉぉぉぉ」
リリアは拳を握り体をくの字に曲げて絶叫している。
「… 勇者殿、オッズがオッズだから仕方がない… 大衆のほとんどはデュラハンの勝ちにかけている、勇者殿が勝てば掛け金が833倍…」
誰かが言いかけて言葉を飲んだ…
見るとリリアは目にいっぱい涙を浮かべて震えている。
“やべぇ、泣き出しちゃったよこの子…”的雰囲気になった…
“こんな連中のために命を懸けて毎日毎日痛い思いをしるのか…”リリアは悔しくてたまらない。
「… あ…いや… 希少だが勇者にかけている人もおる。掛け金が800倍じゃ、一攫千金の大ギャンブル」
そう言われるとデュラハンコールに混じって「がんばれ勇者」と応援の声がかすかに聞こえる。
リリアが観衆に目を走らせるとよくわからん冴えないおっさんがリリアを応援してくれている。
リリアはペンダントを握り、涙を拭う。
“父さん、母さん、あたし勇者やってきて良かった。王様も会ってくれないし、冒険者仲間からはイジられるし、一般大衆は無関心だけど、世の中にはリリアの事を勇者と認めてくれ人も出てきたよ、あたしこの仕事向いてないんじゃないかと悩んだ日々もあったけど、もう少し自信を持って続けてみる”
リリアは冴えないおっさんに駆け寄った。
「ありがとう!あたし勇者やってきて本当によかった!あなたのような真のファンのためにも勝つわ!この勝利をあなたに捧げるわ」涙しながら冴えないおっさんと握手する。
「勇者がんばってくれ、応援してるぜ。酒とギャンブルですっかり借金まみれでとうとう子供達の貯金12Gに手をだしてしまった。それと妻に買い物を頼まれた今夜の夕食費の5Gを足してもデュラハンのオッズでは1.06倍と雀の涙にもならない。後数日で120G払えなければ家は競売にかけられる。俺は勇者の833倍のオッズにかけてるんだ!頼む勇者、がんばれ勇者」男も涙しながらリリアの手を握り返す。
男の手から熱い思いが伝わってくる…
「うん…うん… わかった…わかったよ… 本来ならクズ野郎、おまえの借金の事など知った事か、まっとうに生きる人間を見習いやがれ、っと怒鳴って一本背負いでも決めてやりたいけどリリアちゃんはファンを一人一人大事にするタイプなの、あたし、必ず勝つから!あなたの借金のことなんて知ったこっちゃない、むしろ勝ってあぶく銭を掴んだらそれをまた全部ギャンブルにつぎ込むんだろこのクズ豚チャーシューと言いたいけど… とにかく勇気を貰えた気がする、がんばるから」
リリアは涙を拭うと弓を構えてデュラハンへと向かった。
「デュラハン!デュラハン!デュラハン!」
村外れは人だかりができて大合唱。ボリューム大、なんたって勇者リリアの声援の約800倍。
「おまえら全員、首切られちゃえぇぇ!」
リリアは勇者としてあるまじきセリフを吐いたがその声さえも声援にかき消されていた。
「リリア、やっと出てきたよ」
ほぼ斜面に日が隠れ、長く伸びた影を前にペコが呟く。影の先にはデュラハン、デュラハンの陰の奥には村が見え、リリアがノコノコ歩いて来るのが見える。
「デュラハンも律儀だね、話が落ち着くまで待っていてくれたみたいじゃん」ペコ。
「たぶん、あれだけ人がいて戸惑っているんでしょう」アリス。
リリアが弓を手にやってくる。
空も暗くなり、歓声の中村に火が灯り始めるのがペコとアリスから見えた。
とりあえず早く戦い始めろ、勇者リリア…
が、デュラハンは村外れで様子をみている。
村はお祭り騒ぎ。
リリアはというと…
もめている。
まぁ、商人達も少々もめている。
一日でも商売が続くようにデュラハンを追い返して欲しい派と、ここまで来たのだから儲けるだけ儲けて決着をつけさせよう派に分かれている。
「いや…だから、手加減して追い返せとか無茶よ!こっちは首をかけて戦うんだよ、簡単にいわないでよ… えぇ?村に招き入れて戦え?予定通り適当に負けろ?勝手な事ばっかり言って、戦い始めたらどうなるかわかんないよ!」
社会が複雑になるとパッと戦ってサッと帰るわけにもいかなくなるようだ。七面倒な思いをする。
「おい!リリア!早くやれよ!」「モタモタするな!」「戦わないなら俺達がやるぞ!」
冒険者達がリリアをけしかける。
「デュラハン!がんばれ!」「デュラハン頼むぞ!」「勇者をやっちまぇ!」
観衆の声がする。
「リリア、俺さっき切られたよ」
ダカットが耳元で言うのでリリアが驚いてホウキを手にしてみると刷毛が結構切られている。どうやら斧を振るわれた時に切られたらしい。
「あちゃぁ、刷毛の部分は交換可能だから今度修理するよ…」リリアが謝る。
「おい、こんないい加減な連中の言う事聞くことないぜ、さっさと終わらせちまえよ」ダカット。
見るとペコとアリスが追いついてきた。デュラハンの後方で馬を止める。
「リリア、ペコだよ。追いついた。リリアも無事のようだね」
「リリアだけど、戦うのは待ってね。何かもめてるの、追い返すか対決するかで…」
「こっちには関係ないことじゃん、戦うよ。だけど、完全に村に入ってもらわないと撃退無効でリスポーンされかねないからダノンさんの家の前までいってもらわないと」ペコ。
「やっぱりそこじゃまずいよね… ちょっと待っててね」リリアもため息。
「こうなったら仕方がない、追い返しても、決着をつけてもどっちでも良い、とにかく派手にやってくれ。勇者なのだろ、うまいことやれ」委員会はまとまった様でとりとめのない意見を言う。
「あのね、こんな時だけ勇者、勇者って言うけど、あたし基本的にプリティな顔立ちと魅惑のナイスバディで選ばれたビジュアル系勇者なんだよ。弓は凄いけど無能な18歳の女の子なのんだよ!こんな時だけ都合よく…」
あまりにも勝手すぎる周囲にリリアが不満を漏らす。
物語に出てくる勇者は旅をしてレベルアップして強敵を倒してまた旅に出る…
そんな単純な世の中ではなくなってきたようだ。面倒極まりない…
「そうだ、リリア、勇者なんて名ばかりで、肩書程の実力とは程遠いと言ってや… わあぁぁ」
ダカットが言い終わらないうちにリリアはホウキをぶん投げてしまった。
「うるさいよ!!モロに言われたくないんだよね!ホウキの分際で!もうあたし面倒見ないから!」
突然のリリアの行動と剣幕にちょっと周りはびっくり。
「… と、とにかく、勇者殿、上手によろしく…」ドン引きしている。
周りからは突然道具に八つ当たりしだしたやべぇ奴にしか見えていない。
「やってやるわよ!何だかよくわかんないけどやるわよ!だけどその前に言ってやりたいことがあるの」
リリアは眉間にシワを寄せて深呼吸すると凛として野次馬に言い放った。
「なんでデュラハンばっかり応援してんのよぉ!王国民の平和のために日々、痛い思いをしてメッチャがんばってるのはあたしだよぉ!ちょっとは勇者の味方しろぉぉぉぉ」
リリアは拳を握り体をくの字に曲げて絶叫している。
「… 勇者殿、オッズがオッズだから仕方がない… 大衆のほとんどはデュラハンの勝ちにかけている、勇者殿が勝てば掛け金が833倍…」
誰かが言いかけて言葉を飲んだ…
見るとリリアは目にいっぱい涙を浮かべて震えている。
“やべぇ、泣き出しちゃったよこの子…”的雰囲気になった…
“こんな連中のために命を懸けて毎日毎日痛い思いをしるのか…”リリアは悔しくてたまらない。
「… あ…いや… 希少だが勇者にかけている人もおる。掛け金が800倍じゃ、一攫千金の大ギャンブル」
そう言われるとデュラハンコールに混じって「がんばれ勇者」と応援の声がかすかに聞こえる。
リリアが観衆に目を走らせるとよくわからん冴えないおっさんがリリアを応援してくれている。
リリアはペンダントを握り、涙を拭う。
“父さん、母さん、あたし勇者やってきて良かった。王様も会ってくれないし、冒険者仲間からはイジられるし、一般大衆は無関心だけど、世の中にはリリアの事を勇者と認めてくれ人も出てきたよ、あたしこの仕事向いてないんじゃないかと悩んだ日々もあったけど、もう少し自信を持って続けてみる”
リリアは冴えないおっさんに駆け寄った。
「ありがとう!あたし勇者やってきて本当によかった!あなたのような真のファンのためにも勝つわ!この勝利をあなたに捧げるわ」涙しながら冴えないおっさんと握手する。
「勇者がんばってくれ、応援してるぜ。酒とギャンブルですっかり借金まみれでとうとう子供達の貯金12Gに手をだしてしまった。それと妻に買い物を頼まれた今夜の夕食費の5Gを足してもデュラハンのオッズでは1.06倍と雀の涙にもならない。後数日で120G払えなければ家は競売にかけられる。俺は勇者の833倍のオッズにかけてるんだ!頼む勇者、がんばれ勇者」男も涙しながらリリアの手を握り返す。
男の手から熱い思いが伝わってくる…
「うん…うん… わかった…わかったよ… 本来ならクズ野郎、おまえの借金の事など知った事か、まっとうに生きる人間を見習いやがれ、っと怒鳴って一本背負いでも決めてやりたいけどリリアちゃんはファンを一人一人大事にするタイプなの、あたし、必ず勝つから!あなたの借金のことなんて知ったこっちゃない、むしろ勝ってあぶく銭を掴んだらそれをまた全部ギャンブルにつぎ込むんだろこのクズ豚チャーシューと言いたいけど… とにかく勇気を貰えた気がする、がんばるから」
リリアは涙を拭うと弓を構えてデュラハンへと向かった。
「デュラハン!デュラハン!デュラハン!」
村外れは人だかりができて大合唱。ボリューム大、なんたって勇者リリアの声援の約800倍。
「おまえら全員、首切られちゃえぇぇ!」
リリアは勇者としてあるまじきセリフを吐いたがその声さえも声援にかき消されていた。
「リリア、やっと出てきたよ」
ほぼ斜面に日が隠れ、長く伸びた影を前にペコが呟く。影の先にはデュラハン、デュラハンの陰の奥には村が見え、リリアがノコノコ歩いて来るのが見える。
「デュラハンも律儀だね、話が落ち着くまで待っていてくれたみたいじゃん」ペコ。
「たぶん、あれだけ人がいて戸惑っているんでしょう」アリス。
リリアが弓を手にやってくる。
空も暗くなり、歓声の中村に火が灯り始めるのがペコとアリスから見えた。
とりあえず早く戦い始めろ、勇者リリア…
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