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【174話】 結婚式の総仕上げ
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エリフテン塔の六日目 結婚式当日
昨日、現地入りした王子様役のお婿さんがお姫様役のジュリエッタを塔から救い出して式が成立し、披露宴をして終わる流れ。お婿さんとジュリエッタはその後ミーナに乗ってハネムーンに出るそうだ。
リリア達はジュリエッタとミーナに朝食を出したら大忙し。ジュリエッタとミーナも早朝から化粧係り等が部屋に入って来ている。
式の流れは以下
・新郎新婦の準備が出来たら式の開会
・王子様役の新郎が塔に上がって魔物とドラゴン退治
親族は記念に一緒に塔に上がるが来賓客は会場で待機
(リリア達が親族の整理と安全担当)
・王子様がお姫様を塔から救出する
・披露宴
・披露宴終了と新郎新婦はハネムーンに出発
式が始まり王子様役が白馬で入場、会場は盛り上がる。ここから王子様は塔に入り魔物を退治して最上階のジュリエッタと初顔合わせになるのだ。
王子様が塔に入る。リリアとコトロで30名程の親兄弟、親族の整理係り。塔の一部は狭い螺旋階段になっている、魔物から身を守るためにもリリア達が安全に進行させる。
で、結局魔物を用意できなかったリリア達…
「リリアの作戦を採用しましたけど… 胃が痛くなりそうです… せめてファイアーフラワーだけでもまともなら…」コトロが心配する。
フラワーは今朝完全にダメになっていた。枯れてシナシナになっていた。
「… うーん… 階を薄暗くして誤魔化したら大丈夫だよ…」リリアもさすがに心配そうだが今更どうにもならない。
さあ!救出劇がスタート!
王子様役に続いて観客が塔に入っていく。一階、二階、三階と通路は華やかに飾り付けされている。王子様に続き進行役のスタッフ、リリアとコトロ、観客が後に続く。
誤魔化しを知られないようにリリアが「メッチャ凄い魔物ですよ!危険です、危険近寄るな、餌やるなです。 え?強すぎた時のために護衛?… あぁ、魔物は強いですが空気読んでくれますから… あの王子様なら大丈夫! 今確認しておく? そ、それはやめておいた方が良いです!危険過ぎます。君子危うきに近寄らず」ミーティング中にリリアが説明していたのでそれなりの魔物を想像しているはず。
五階-階段の扉に“メガファイアーフラワーの間”と書いている。リリアの字だ…
コトロは既に胃が痛い…
「花婿様、プリンス・エルリアーサーがいよいよ凶悪な魔物を退治していきます。最初の魔物はメガファイアーフラワーです。ギルド・ルーダの風の皆さんと勇者リリア様でご準備を… どうぞご両親は前の方へ!ご親族の方も是非見やすい場所へ!」進行係りが案内をする。
「ぅわぁ… ギルド名入りで紹介…」コトロは大後悔時代に突入。
プリンスが剣を握り五階に上がる。リリアとコトロも観客を警備しながらプリンスに続き階に入る。
「…………」
誰もいない… 何もない…
王子様役が困惑している。そりゃそうだ… すげぇの居るって前評判だったのだ。気合を入れてやってきたが何もいない階。
いや、通路奥に張り付け拷問の刑に処せられたようなフラワーがクタクタになって蜂に植わっている。
どう見ても魔物には見えない。恐らくリリア達以外は、“何か場にそぐわない鉢植が枯れている”程度の認識だろう。
王子様がスタッフをチラ見。スタッフは困ってリリアをチラ見。
「えー… あぁ… さぁ、王子様… 真正面の魔物を… そうもっと進んで…もっと… それでそこの、ファイアーフ… えぇ… 植木を… あの… …あぁ!窓から逃げた!プリンスの殺気にビビッて逃げた!凄い!さすが王子様!殺気で退治!殺気でさっき逃げていった!なんちゃって…」リリアが説明とも解説ともつかない実況を行って終了。
あんなシナシナな物が魔物と認識されるはずがない。とにかく五階をクリア。
「… ぅわ… ギルドの恥ですって… 胃が…」コトロは大汗。
六階-“魔物メガツリーマンの間”と書いてある
「六階はメガ… メガツリーマンです。この魔物はルーダの風の皆さんによって…」
スタッフがいちいちギルド名入りで紹介する。コトロは顔から火が出る思い。
リリアはどうやら名前にジャイアントとかメガとかつければすげぇ魔物だと思っているようだ。単純勇者。
「いました!魔物です! えー…メガツリーマンです!さぁ王子様が退治します!王子様どうぞ!」
とりあえず何となく通り過ぎた五階にくらべてそれっぽい。六階に来てスタッフの声に張りが出てきた。
リリアとネーコ、ラビで動く藁人形に鎧を着せて武器を取り付けて藁を増量して枝をいっぱい取り付けたやつだ。見た目はそこそこ凄そう。まぁ、少なくともその場の全員に魔物と認識していただいたようだ。
が、微動だにせず。
「… リリア、命令は与えたのですか?…」コトロが腹話術で聞く。歯ぎしりが聞こえてきそう。
「… えー… さぁ!王子様、プリンセス・エルリアーサーの出番ですよ!胸を借りる気で派手にやっちゃってください!それいけぇ!最初の一撃が発動条件かなぁ!とにかくやっちゃえぇぇ!」リリアが変な内輪事情をはさんで盛んにけしかける。
親族は皆さっきから妙に説明調の実況を挟む警備員を不思議そうな目で見ている。
「… あぁ… 胃に穴が空きそうです…」コトロ。
で、王子様がいちおう倒した。微動だにしない藁君を切りつけるとドサっとあっさりひっくり返った。寝そべる藁君を二回程切りつけて終わり。全然動きが無いので歯切れが悪い… というか、単に伐採したような感じ… 床に葉っぱが散らばる。
“こんな感じでいいの?”感がいっぱいだがとりあえずクリア。
七階-“魔物気まぐれキャットガールとメガ耳ガールの間”と書いてある。
リリアの持っている個人的感想を述べている…
メガ耳って何なのだ?…
例によってギルドの名前入りで紹介…
コトロは観客の後ろに隠れてしまった。
七階に侵入すると“魔物気まぐれキャットガールとメガ耳ガール“が現れた。
ネーコはエロスタイリッシュ女ボス風、ラビはゾンビメイクで立っている。
何だかちぐはぐ…
「……… えー… 魔物ニャン!危ない奴ニャン!かかって来るニャン」
「… ウサゾンビぴょん。レアモンスぴょん!魔物ピョン!」
間が持たなかったのか二人とも自分がいかに危険人物であるか低い声で名乗り始めた。
自分が魔物だと頻りに主張して止まない。
リリアは必死に“ッシ!ッシ!”っと指を口に当ててしゃべるな合図をしている。
「リリアの言う事聞くんじゃなかったです」コトロは隅で胃が爆発しそうな思いをしている。
「危ない奴ニャン」も何も言わずものがな危ねぇ奴だ…
「えー… そ、それでは戦ってください!」スタッフが指示を出す。
「やられたニャーン」「もうダメぴょーん」
王子様が剣を振り上げると二人は両手を広げ1回転半程クルンと回って倒れ込んでみせた。
とどめが来ないか心配で寝ながらチラ見している…
こんな稚拙な茶番、見たことない…
「さすが王子様!すごい!もう魔物は死んだ!とどめは要らない!さぁドラゴン退治へ!」
リリアが拍手をして締めくくり、指示を出している。
九階-ドラゴンの階
ここはさすがに見応えあってすごかった!王子様が剣を振るい、ミーナが炎を吐き、手に汗握る大活劇。適当なところでミーナが退治されてくれて終了。今までが茶番過ぎたせいか特に素晴らしい演出に見えた。
「すごい!本当に勇者とドラゴンが戦っている様だったよ!」と感動しながら拍手するリリア。のん気極まりない。
最上階-囚われたお姫様
王子様役がジュリエッタをキッスで目覚めさせ終了。両親、親族から拍手と賛辞。
その後、披露宴はめでたく華々しく終了して、皆に祝福を受けながら新郎新婦はミーナにまたがりハネムーンに出発。リリアも公認勇者として少し挨拶をして何とか終了。
「魔物なんとかなってよかったね。リリアの案で正解でしょ?結構餌代とか浮いたしちょっと焦ったけど何とかなったね。効率よいバイトだったよ。またこんな仕事こないかなぁ?新郎新婦さん幸せそうだったねぇ!よかった!」リリアはやり遂げた感を出していた。
「ギルドの名前入りで… 二度とこの仕事はこないと思いますよ」コトロ。
昨日、現地入りした王子様役のお婿さんがお姫様役のジュリエッタを塔から救い出して式が成立し、披露宴をして終わる流れ。お婿さんとジュリエッタはその後ミーナに乗ってハネムーンに出るそうだ。
リリア達はジュリエッタとミーナに朝食を出したら大忙し。ジュリエッタとミーナも早朝から化粧係り等が部屋に入って来ている。
式の流れは以下
・新郎新婦の準備が出来たら式の開会
・王子様役の新郎が塔に上がって魔物とドラゴン退治
親族は記念に一緒に塔に上がるが来賓客は会場で待機
(リリア達が親族の整理と安全担当)
・王子様がお姫様を塔から救出する
・披露宴
・披露宴終了と新郎新婦はハネムーンに出発
式が始まり王子様役が白馬で入場、会場は盛り上がる。ここから王子様は塔に入り魔物を退治して最上階のジュリエッタと初顔合わせになるのだ。
王子様が塔に入る。リリアとコトロで30名程の親兄弟、親族の整理係り。塔の一部は狭い螺旋階段になっている、魔物から身を守るためにもリリア達が安全に進行させる。
で、結局魔物を用意できなかったリリア達…
「リリアの作戦を採用しましたけど… 胃が痛くなりそうです… せめてファイアーフラワーだけでもまともなら…」コトロが心配する。
フラワーは今朝完全にダメになっていた。枯れてシナシナになっていた。
「… うーん… 階を薄暗くして誤魔化したら大丈夫だよ…」リリアもさすがに心配そうだが今更どうにもならない。
さあ!救出劇がスタート!
王子様役に続いて観客が塔に入っていく。一階、二階、三階と通路は華やかに飾り付けされている。王子様に続き進行役のスタッフ、リリアとコトロ、観客が後に続く。
誤魔化しを知られないようにリリアが「メッチャ凄い魔物ですよ!危険です、危険近寄るな、餌やるなです。 え?強すぎた時のために護衛?… あぁ、魔物は強いですが空気読んでくれますから… あの王子様なら大丈夫! 今確認しておく? そ、それはやめておいた方が良いです!危険過ぎます。君子危うきに近寄らず」ミーティング中にリリアが説明していたのでそれなりの魔物を想像しているはず。
五階-階段の扉に“メガファイアーフラワーの間”と書いている。リリアの字だ…
コトロは既に胃が痛い…
「花婿様、プリンス・エルリアーサーがいよいよ凶悪な魔物を退治していきます。最初の魔物はメガファイアーフラワーです。ギルド・ルーダの風の皆さんと勇者リリア様でご準備を… どうぞご両親は前の方へ!ご親族の方も是非見やすい場所へ!」進行係りが案内をする。
「ぅわぁ… ギルド名入りで紹介…」コトロは大後悔時代に突入。
プリンスが剣を握り五階に上がる。リリアとコトロも観客を警備しながらプリンスに続き階に入る。
「…………」
誰もいない… 何もない…
王子様役が困惑している。そりゃそうだ… すげぇの居るって前評判だったのだ。気合を入れてやってきたが何もいない階。
いや、通路奥に張り付け拷問の刑に処せられたようなフラワーがクタクタになって蜂に植わっている。
どう見ても魔物には見えない。恐らくリリア達以外は、“何か場にそぐわない鉢植が枯れている”程度の認識だろう。
王子様がスタッフをチラ見。スタッフは困ってリリアをチラ見。
「えー… あぁ… さぁ、王子様… 真正面の魔物を… そうもっと進んで…もっと… それでそこの、ファイアーフ… えぇ… 植木を… あの… …あぁ!窓から逃げた!プリンスの殺気にビビッて逃げた!凄い!さすが王子様!殺気で退治!殺気でさっき逃げていった!なんちゃって…」リリアが説明とも解説ともつかない実況を行って終了。
あんなシナシナな物が魔物と認識されるはずがない。とにかく五階をクリア。
「… ぅわ… ギルドの恥ですって… 胃が…」コトロは大汗。
六階-“魔物メガツリーマンの間”と書いてある
「六階はメガ… メガツリーマンです。この魔物はルーダの風の皆さんによって…」
スタッフがいちいちギルド名入りで紹介する。コトロは顔から火が出る思い。
リリアはどうやら名前にジャイアントとかメガとかつければすげぇ魔物だと思っているようだ。単純勇者。
「いました!魔物です! えー…メガツリーマンです!さぁ王子様が退治します!王子様どうぞ!」
とりあえず何となく通り過ぎた五階にくらべてそれっぽい。六階に来てスタッフの声に張りが出てきた。
リリアとネーコ、ラビで動く藁人形に鎧を着せて武器を取り付けて藁を増量して枝をいっぱい取り付けたやつだ。見た目はそこそこ凄そう。まぁ、少なくともその場の全員に魔物と認識していただいたようだ。
が、微動だにせず。
「… リリア、命令は与えたのですか?…」コトロが腹話術で聞く。歯ぎしりが聞こえてきそう。
「… えー… さぁ!王子様、プリンセス・エルリアーサーの出番ですよ!胸を借りる気で派手にやっちゃってください!それいけぇ!最初の一撃が発動条件かなぁ!とにかくやっちゃえぇぇ!」リリアが変な内輪事情をはさんで盛んにけしかける。
親族は皆さっきから妙に説明調の実況を挟む警備員を不思議そうな目で見ている。
「… あぁ… 胃に穴が空きそうです…」コトロ。
で、王子様がいちおう倒した。微動だにしない藁君を切りつけるとドサっとあっさりひっくり返った。寝そべる藁君を二回程切りつけて終わり。全然動きが無いので歯切れが悪い… というか、単に伐採したような感じ… 床に葉っぱが散らばる。
“こんな感じでいいの?”感がいっぱいだがとりあえずクリア。
七階-“魔物気まぐれキャットガールとメガ耳ガールの間”と書いてある。
リリアの持っている個人的感想を述べている…
メガ耳って何なのだ?…
例によってギルドの名前入りで紹介…
コトロは観客の後ろに隠れてしまった。
七階に侵入すると“魔物気まぐれキャットガールとメガ耳ガール“が現れた。
ネーコはエロスタイリッシュ女ボス風、ラビはゾンビメイクで立っている。
何だかちぐはぐ…
「……… えー… 魔物ニャン!危ない奴ニャン!かかって来るニャン」
「… ウサゾンビぴょん。レアモンスぴょん!魔物ピョン!」
間が持たなかったのか二人とも自分がいかに危険人物であるか低い声で名乗り始めた。
自分が魔物だと頻りに主張して止まない。
リリアは必死に“ッシ!ッシ!”っと指を口に当ててしゃべるな合図をしている。
「リリアの言う事聞くんじゃなかったです」コトロは隅で胃が爆発しそうな思いをしている。
「危ない奴ニャン」も何も言わずものがな危ねぇ奴だ…
「えー… そ、それでは戦ってください!」スタッフが指示を出す。
「やられたニャーン」「もうダメぴょーん」
王子様が剣を振り上げると二人は両手を広げ1回転半程クルンと回って倒れ込んでみせた。
とどめが来ないか心配で寝ながらチラ見している…
こんな稚拙な茶番、見たことない…
「さすが王子様!すごい!もう魔物は死んだ!とどめは要らない!さぁドラゴン退治へ!」
リリアが拍手をして締めくくり、指示を出している。
九階-ドラゴンの階
ここはさすがに見応えあってすごかった!王子様が剣を振るい、ミーナが炎を吐き、手に汗握る大活劇。適当なところでミーナが退治されてくれて終了。今までが茶番過ぎたせいか特に素晴らしい演出に見えた。
「すごい!本当に勇者とドラゴンが戦っている様だったよ!」と感動しながら拍手するリリア。のん気極まりない。
最上階-囚われたお姫様
王子様役がジュリエッタをキッスで目覚めさせ終了。両親、親族から拍手と賛辞。
その後、披露宴はめでたく華々しく終了して、皆に祝福を受けながら新郎新婦はミーナにまたがりハネムーンに出発。リリアも公認勇者として少し挨拶をして何とか終了。
「魔物なんとかなってよかったね。リリアの案で正解でしょ?結構餌代とか浮いたしちょっと焦ったけど何とかなったね。効率よいバイトだったよ。またこんな仕事こないかなぁ?新郎新婦さん幸せそうだったねぇ!よかった!」リリアはやり遂げた感を出していた。
「ギルドの名前入りで… 二度とこの仕事はこないと思いますよ」コトロ。
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