JK LOOPER

猫ノ謳

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4th STAGE/国を渡ってゆかねばならぬのです。

271.エジプト・アゲイン

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またもや“南の国道”に訪れている[モガミーズ]です。

……、なんだかワンパターンで、すみません。

と、まぁ、やや卑屈になっている私には、LV.1の時点で【赤炎せきえん】のスキルが付与されています。

これは、槍の[穂]から“幅5㎝×長さ1.5Mのほのお”を発することができるのです。

ただし、今の私では〝一回で11秒が限界〟となっていました。

何度も使う事は可能なのですが、図に乗って見境をなくすと【魔力切れ】になりかねません。

そうなると、葵月はづきちゃんに再び奇妙な立ち方・・・・・・をされたうえに〝やれやれだわ〟と呆れられてしまう事でしょう。

これをけるべく、考えながら扱っている現在の私です☆ミ

LV.27の咲凛えみりちゃんも、人外たちに“アクスキックかかと落としサマーソルトキックバク転蹴り/十連撃”を試しています。

ちなみに、

「キモイ!!」

大きなミミズみたいな“ワーム”に嫌悪感を示しつつ容赦なく攻撃する咲凛ちゃんです。

なお、取り敢えずの陣形は…、

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

        陽斗くん    壱紀くん    咲凛ちゃん

                  利勇

             聡真くん  琴音

        葵月ちゃん          月媛ちゃん

                 琴晴

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

そのように聡真そうまくんが決めてくれておりました。

なにはともあれ。

ひとつ前にいる“葵月ちゃん&月媛ひかりちゃん姉妹”は、特に私を気にかけてくれながら戦っています。

〝何かあったらすぐにフォローしてあげよう〟との思いで。

また、誰かしらが負傷した際には、各自で[ポーション類]を用いたり、琴音ことねが【治癒】を施してくれました。

こうして、PM15:40過ぎにエネミー達を殲滅したのです。

結果、私だけレベルが上がり、“10”となりました⤴

それに伴い、スキルが【白炎びゃくえん】に進化しております。

こちらは、幅10㎝×長さ3Mで、20秒は発動していられるようです♪

そんなこんなで、[私服モード]に変更し、実家に【テレポート】したのち、ひとまず解散する我々でした……。


PM16:55に、改めて集結した私たちは、[アタバ駅]の外に【テレポーテーション】します。

エジプトは、AM09:55あたりです。

そうしたなか、予め[100円ショップ]で買っておいた“耳栓”を、各々が装着していきます。

ここから、[戦闘モード]にチェンジしていくのでした…。


AM10:00ジャスト。

“人外グループ”が現れました。

それらを倒しつつ、道を進んでいきます。

20分が経った頃、前方が慌ただしくなりました。

後ろを振り返った皆に、無言で頷く私です。

すかさず、琴音が【恩恵】を使います。

こうして、一旦この場から離れてゆく“聡真くん・葵月ちゃん・月媛ちゃん”です。

それは“二段構えの作戦”のためであります。

残っているメンバーは、正面を向き直しました。

ここへ、現地の人々が駆けてきたのです。

[地下鉄]へと逃げる三十数を、歩いて追い掛ける“男性六人組”が私達の視界に入ります。

そう、彼らは[呪言士じゅごんしのパーティー]です―。
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