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4th STAGE/国を渡ってゆかねばならぬのです。
260.寺院奪還戦⑦
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仰向けで痙攣している[ボス]の左足を、“戟”で斬ったり刺したり、【アクスキック】や[サマーソルトキック]で、ダメージを負わせる私です!
…………。
〝姑息だ〟とは言わないでください☆
そんな私はもとより、身内が、[神下九部衆の一柱]を攻撃しております。
ほどなくして、痺れが解けた[弥勒菩薩の化身=布袋]が、起きだしました。
「一旦、離れよう!!」
壱紀くんに促され、私や、接近型は、[ボスキャラ]の位置から退がっていったのです。
我々がフォーメーションを整えてゆくなか、[ボス仏]が立ち上がります。
視力が回復したらしく、両目を開いている[ボス]は、
「やってくれたなッ!!」
表情も口調も豹変しました。
「お前らだけは跡形も残らないようにしてくれるわッ!」
怒りを露わにしつつ、【光線】を扱おうと“右の掌”を突き出す[ボスキャラ]へ、
「挑発!!」
利勇と、
「せん光!」
琴音が、同時に【スキル】を発したのです。
さすがは兄妹、息ピッタリであります☆ミ
決して卑怯ではありません!!
とはいえ、二人とも誰に似たのでしょう?
私ではない事を願うばかりです。
ま、おいといて…。
[ボス仏]が再びパンチを大振りにするなか、琴音が【恩恵】も新たに施してくれました。
こうしたところで、仕切り直す親族です。
それによって、またしても私の出番がなくなります!
致し方ありませんが、傍観するしかございません。
他人任せにしてサボっている訳ではないので、ご理解いただきたい次第です。
パーティーメンバーが【スキル】や【魔法】を用いるなか、機会を窺う私であります。
いえ、[ボス仏]の標的になっている弟も、動けずにいるみたいです。
次々と繰り出される左右の拳は、一つも当たっていませんが……。
このため、[ボス]が改めて右足で利勇を蹴ろうとします。
そうしたモーションに移った[ボスキャラ]へ、弟が狙いすましたかのように、
「風斬!」
“バンプレート型の鉄槍”を払いました。
利勇は、きっと、これを待っていたのでしょう。
軸足にしていた左脛に横向きで傷が入った[ボス仏]は、流血するのと共にバランスを崩し、左へと倒れたのです。
そうして…、巡って来たチャンスを活かすべく、もう一度ダッシュする私であります!!
しかしながら、正気を取り戻したらしい[ボス]が、宙に浮いてゆきつつ、全身を縦にしだしたのです。
[ボスキャラ]を逃がすまいと、
「月媛!」
「雷を!!」
葵月ちゃんが声をかけました。
「分かったぁ!」
すぐさま応じた月媛ちゃんが、
「カミナリィーッ!!」
[ボス仏]の右腰あたりに直撃させます。
またも感電した[ボス]は、うつ伏せで墜ちて、体の正面を叩き付けたのです。
「頭を、集中的に!」
聡真くんの指示によって、一斉に攻める我々でした…。
数十秒後。
[ボスキャラ]が粒子となって消えていきます。
今回、止めになったのは、陽斗くんの【爆破刺突】です。
“迦楼羅”や“手下になっていた人々”のなかで、生き残っている面子が、慌てながら、この場を去ろうとします。
これを、[討伐グループ]の方々が、追いかけたり、【挑発】で引き返させるなか、私の脳内に、
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
例の“女性のアナウンス”が十連続で響いたのでした。
勿論、皆もレベルアップしたみたいです……。
妖怪は殲滅され、人間は捕獲されました。
多くの方々が、蘇生術士さんを囲んで、涙をこぼしていらっしゃいます。
少なからず落ち込んだ様子で、
「僕らにできることは何もない。」
「帰ろう。」
聡真くんが述べたのです。
それによって、[転移の宝玉]を出現させる私でした―。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
現時点でのモガミーズ
【武闘家】の琴晴 = LV.25
【巫女】の琴音 = LV.38
【戦士】の壱紀 = LV.37
【魔女】の月媛 = LV.34
【剣士】の陽斗 = LV.33
【機工士】の聡真 = LV.32
【弓使い】の葵月 = LV.31
【騎士】の利勇 = LV.30
…………。
〝姑息だ〟とは言わないでください☆
そんな私はもとより、身内が、[神下九部衆の一柱]を攻撃しております。
ほどなくして、痺れが解けた[弥勒菩薩の化身=布袋]が、起きだしました。
「一旦、離れよう!!」
壱紀くんに促され、私や、接近型は、[ボスキャラ]の位置から退がっていったのです。
我々がフォーメーションを整えてゆくなか、[ボス仏]が立ち上がります。
視力が回復したらしく、両目を開いている[ボス]は、
「やってくれたなッ!!」
表情も口調も豹変しました。
「お前らだけは跡形も残らないようにしてくれるわッ!」
怒りを露わにしつつ、【光線】を扱おうと“右の掌”を突き出す[ボスキャラ]へ、
「挑発!!」
利勇と、
「せん光!」
琴音が、同時に【スキル】を発したのです。
さすがは兄妹、息ピッタリであります☆ミ
決して卑怯ではありません!!
とはいえ、二人とも誰に似たのでしょう?
私ではない事を願うばかりです。
ま、おいといて…。
[ボス仏]が再びパンチを大振りにするなか、琴音が【恩恵】も新たに施してくれました。
こうしたところで、仕切り直す親族です。
それによって、またしても私の出番がなくなります!
致し方ありませんが、傍観するしかございません。
他人任せにしてサボっている訳ではないので、ご理解いただきたい次第です。
パーティーメンバーが【スキル】や【魔法】を用いるなか、機会を窺う私であります。
いえ、[ボス仏]の標的になっている弟も、動けずにいるみたいです。
次々と繰り出される左右の拳は、一つも当たっていませんが……。
このため、[ボス]が改めて右足で利勇を蹴ろうとします。
そうしたモーションに移った[ボスキャラ]へ、弟が狙いすましたかのように、
「風斬!」
“バンプレート型の鉄槍”を払いました。
利勇は、きっと、これを待っていたのでしょう。
軸足にしていた左脛に横向きで傷が入った[ボス仏]は、流血するのと共にバランスを崩し、左へと倒れたのです。
そうして…、巡って来たチャンスを活かすべく、もう一度ダッシュする私であります!!
しかしながら、正気を取り戻したらしい[ボス]が、宙に浮いてゆきつつ、全身を縦にしだしたのです。
[ボスキャラ]を逃がすまいと、
「月媛!」
「雷を!!」
葵月ちゃんが声をかけました。
「分かったぁ!」
すぐさま応じた月媛ちゃんが、
「カミナリィーッ!!」
[ボス仏]の右腰あたりに直撃させます。
またも感電した[ボス]は、うつ伏せで墜ちて、体の正面を叩き付けたのです。
「頭を、集中的に!」
聡真くんの指示によって、一斉に攻める我々でした…。
数十秒後。
[ボスキャラ]が粒子となって消えていきます。
今回、止めになったのは、陽斗くんの【爆破刺突】です。
“迦楼羅”や“手下になっていた人々”のなかで、生き残っている面子が、慌てながら、この場を去ろうとします。
これを、[討伐グループ]の方々が、追いかけたり、【挑発】で引き返させるなか、私の脳内に、
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
例の“女性のアナウンス”が十連続で響いたのでした。
勿論、皆もレベルアップしたみたいです……。
妖怪は殲滅され、人間は捕獲されました。
多くの方々が、蘇生術士さんを囲んで、涙をこぼしていらっしゃいます。
少なからず落ち込んだ様子で、
「僕らにできることは何もない。」
「帰ろう。」
聡真くんが述べたのです。
それによって、[転移の宝玉]を出現させる私でした―。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
現時点でのモガミーズ
【武闘家】の琴晴 = LV.25
【巫女】の琴音 = LV.38
【戦士】の壱紀 = LV.37
【魔女】の月媛 = LV.34
【剣士】の陽斗 = LV.33
【機工士】の聡真 = LV.32
【弓使い】の葵月 = LV.31
【騎士】の利勇 = LV.30
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