JK LOOPER

猫ノ謳

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4th STAGE/国を渡ってゆかねばならぬのです。

244.艋舺公園での攻防戦・起こり

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四魔大将よんまたいしょう一柱ひとはしら”とやらの[火鳥かちょう]が、

「お前らの度胸に免じて、ひとまず機会を与えてやろう。」
「これよりは我に従うのであれば、生かしてやる。」
「どうだ?」
「受け入れるか??」

そのように窺ってきたのです。

「当然、断らせてもらう!!」

[戦士]である“お役所の男性”が即答したところ、

「ならば、残らずしかばねと化せ。」

こうボスキャラが告げるなり、三百数はいそうな“以津真天いつまで”が動きだしました。

琴音ことねなどが、すぐさま【恩恵】を施していきます。

補足となりますが、台湾は、巫女などではなく、男女問わず[道士]というジョブでした。

さて。

飛来する集団に、何人かの[騎士]が【挑発】を用いたので、それに私も続いたのです。

なお、現在の[モガミーズ]における編成は…、

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

           陽斗くん        壱紀くん

               聡真くん  琴音

                   琴晴

           葵月ちゃん      月媛ちゃん

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

このようになっております。

とかく。

5体ほどの以津真天による波状攻撃に、ふらついてしまう私です。

どうやらまだレベルに差があるみたいで、長くは持ち堪えられそうにありません。

そんな私を、親族が助けてくれます。

と言うか、事前の打ち合わせどおりです。

周囲でもバトルが繰り広げられています。

【挑発】の影響を受けていないエネミー達は、両翼を後ろから前に〝ブォンッ!〟と動かして、最大幅30㎝×長さ3Mくらいで三日月状の【風の刃】を放っていました。

[討伐チーム]に負傷者が出るなか、“ジャッジメント審判者さん”が【スキル】を扱います。

これによって、敵の20体ぐらいが、“翼の先端”と“足首”を拘束され、落下したのです。

そこへ、ジャッジメントさんが[武器]を振るいます。

ちなみに、[死神の鎌]といった感じで、全体的に何かしらの模様が施されていました。

……、ま、なんだかんだで、一進一退の戦況となっていったのです。


10分以上が経ちました。

以津真天の半数ほどを滅しています。

こちらは二割くらいが亡くなったみたいです。

そうしたなかで、高みの見物を決め込んでいた[9M級のボス]が、ゆっくりと近付いてきました。

これに呼応して、妖怪たちが、いささか離れていきます。

きっと態勢を整え直すつもりなのでしょう。

我ら[討伐チーム]も改めて構えていったところで、先頭にいる“行政の男性”が後ろを振り返り、

「おそらくボスキャラには火が通用しません。」
「あと、爆発や雷の効き目は薄いと思われます。」
「そこら辺を踏まえて攻略していきましょう。」

そのように呼び掛けたのです。

一方、道路と公園の境あたりで止まったボスは、口から【炎】を吐きました。

これ・・によって、およそ30人が燃えてしまいます。

難を逃れたジャッジメントさんが、急ぎ【スキル】を発動しました。

自由を奪われた火鳥は、横倒れになって、地面に叩き付けられたのです。

〝チャンス〟とばかりに、5人ぐらいが駆けていくも、ボスキャラに再び【炎】を放たれてしまいます。

更には、以津真天たちが[討伐チーム]を牽制すべく急降下してきたのです。

そこへ、戦いが始まる前に質問していらっしゃった“背丈165㎝・ゆるふわセミロングの黒髪を一本に束ねている・丸メガネ”の女性が、【閃光】を使いました。

他の[道士]の方々や、琴音も、同じ行動を取っていきます。

こうした展開のなかで、ボスが“両翼”と“両足”を外側に〝ぐぐぐッ〟と力を込めだしたのです。

それによって〝バギィンッ!!〟と砕ける[四つの拘束具]でした―。
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