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3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。
213.アップグレード①
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とりあえず。
一旦、解散となりました。
現在は、セカンドステージに戻っているため、PM16:00前には再び集まることにして。
我々は、玄関で、壱紀くん&月媛ちゃん/陽斗くん/聡真くんファミリーを見送りました。
その流れで外に出た私は、もはや乗らなくなっている“原付バイク”を所定の場に置いて、自室でウダウダする事に決めたのです……。
PM15:50頃となり、主だったメンバーが居間に揃い踏みしました。
「出来あがっているぞ。」
こう告げた父によって、それぞれが完成させてくれた武器と防具を、渡してくれます。
それらを見るなり、私達は〝おぉ――ッ!〟と感動したのです。
まず、【戦士】は、ダークブラウンの服に、ブラックで統一された[鋼の甲冑]になっております。
新しい兜には、“牛の角”が付属しているみたいです。
[バトルアックス]は“両刃”になっており、RPGみたいな感じになっていました。
【巫女】は、葵月ちゃんのアイディアによって、可愛らしくなっています。
[額当て・胸当て・腰回り・籠手・靴と一体化している脛当て]は、赤色です。
“普通の薙刀”だった武器は、[筑紫薙刀]とやらになっていました。
【魔女】は、ピンクを基調としてホワイトを用いたツートンカラーといったドレス仕立てとなっております。
それは、“魔法少女ヒカリン”の主人公が、たまに衣装を変更していくので、妹思いの葵月ちゃんが合わせてくれたそうです。
[サークレットタイプの額当て/胸当て/籠手/靴と一体化している脛当て]もマジカルな雰囲気であり、白色となっています。
あと、[魔法の杖]は、女の子が喜びそうな“アニメチックなもの”といった印象で、桃色の柄に、三日月&翼の“白い装飾”が施されていました。
【剣士】は、服がブルーで、[額当て・胸当て・肩当て・腰回り・籠手・靴と一体化している脛当て]はホワイトです。
サーベルは[アールヌーヴォー様式]になったそうなのですが、私にはイマイチよく分かりません。
【機工士】は、ピンクの迷彩柄から“ネイビーのツナギ”になったようです。
[胸当て/肘当て/籠手/膝当て/靴と一体化している脛当て]に、顔の下半分を覆うフェイスガード(通気口あり)と、ロードレースのヘルメットみたいな兜は、黒色になっています。
なお、聡真くんは[二丁拳銃]にチェンジしたとのことでした。
【弓使い】は、白色を基調とした黒色とのツートンカラーである服です。
[額当て・胸当て・腰回り・籠手・靴と一体化している脛当て]はホワイトであります。
クロスボウは、[ピストルタイプ]に改良されていました。
ちなみに、装備品は、金と銀に銅を除いた色は自由に選べるそうです。
また、どの[鋼の防具]にも、簡単な模様が刻まれています。
さて。
これらによって、どれくらいの強さになるのかと言うと…、ジョブによって差はあるものの、攻撃力が今までの3~5倍に、防御力は4~7倍になるみたいです。
そこら辺は、琴音で説明してみましょう。
これまで“攻撃力:+15”だった薙刀は“攻撃力:+60”となっています。
“防御力:+30”だった数値は“防御力:+180”になったようです。
余談として、最もステータスが上昇するのは、壱紀くんであります。
暁斗くんによれば〝武器も防具も一番の重装備だから〟との話しでした。
誰もが[アイテムBOX]に品々を収納した後に、“戦闘モード”の設定を変えたのです。
そうして、柱時計をチラ見した聡真くんが、
「皆に、ハイポーションの各種を配っておくよ。」
と、述べました。
「ん??」
首を傾げた私に、
「実は、レベルが10になったとき“調合”のスキルを覚えてね。」
「それを扱えば、通常のポーションよりも優れた物を作れるんだ。」
「ただ、二回に一回くらいの確率で失敗してたけど……。」
「おそらく、もっとレベルが上がれば、100パーセント成功するようになるんじゃないかな?」
「ま、僕は、もう、“アイテム士”ではなくなったから、確かめるのは不可能だけどさ。」
こう教えてくれた聡真くんが、自身の[メニュー画面]を操作して、幾つもの“小瓶”を座卓に出現させていきます。
それらは、体力/魔力/異常状態を、これまでよりも格段に回復させてくれるそうです。
我々は、その三種を、10個ずつ入手していきました…。
庭にて。
バトルの準備を整えた私たちは、人外の登場を待っています。
ポジションに関しては、
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
陽斗くん 壱紀くん
聡真くん 琴音
琴晴 月媛ちゃん
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
このように定まりました。
それは、聡真くんの“脳内シミュレーション”によるものです。
数分が経ったらしく、
「姉ちゃん、とっくに4時を過ぎてるぜ。」
縁側より利勇に伝えられた私は、
「え??」
「そうなの?」
瞼を〝パチクリ〟させました。
「まぁ、エネミーは、必ずしも、うちの敷地内に出現するとは限らねぇしな。」
「姉ちゃん達は旅して回ってるから、そういうのを知らなくても無理ないけど。」
弟の解説を受けて、
「どうする?? 琴晴ちゃん。」
こちらを窺ってきたのは、壱紀くんであります。
「んー、……。」
「よし!」
「南の“国道”に行ってみよう!!」
といった方針を決めた私は、[転移の宝玉]で、メンバーと共に“テレポーテーション”したのでした―。
一旦、解散となりました。
現在は、セカンドステージに戻っているため、PM16:00前には再び集まることにして。
我々は、玄関で、壱紀くん&月媛ちゃん/陽斗くん/聡真くんファミリーを見送りました。
その流れで外に出た私は、もはや乗らなくなっている“原付バイク”を所定の場に置いて、自室でウダウダする事に決めたのです……。
PM15:50頃となり、主だったメンバーが居間に揃い踏みしました。
「出来あがっているぞ。」
こう告げた父によって、それぞれが完成させてくれた武器と防具を、渡してくれます。
それらを見るなり、私達は〝おぉ――ッ!〟と感動したのです。
まず、【戦士】は、ダークブラウンの服に、ブラックで統一された[鋼の甲冑]になっております。
新しい兜には、“牛の角”が付属しているみたいです。
[バトルアックス]は“両刃”になっており、RPGみたいな感じになっていました。
【巫女】は、葵月ちゃんのアイディアによって、可愛らしくなっています。
[額当て・胸当て・腰回り・籠手・靴と一体化している脛当て]は、赤色です。
“普通の薙刀”だった武器は、[筑紫薙刀]とやらになっていました。
【魔女】は、ピンクを基調としてホワイトを用いたツートンカラーといったドレス仕立てとなっております。
それは、“魔法少女ヒカリン”の主人公が、たまに衣装を変更していくので、妹思いの葵月ちゃんが合わせてくれたそうです。
[サークレットタイプの額当て/胸当て/籠手/靴と一体化している脛当て]もマジカルな雰囲気であり、白色となっています。
あと、[魔法の杖]は、女の子が喜びそうな“アニメチックなもの”といった印象で、桃色の柄に、三日月&翼の“白い装飾”が施されていました。
【剣士】は、服がブルーで、[額当て・胸当て・肩当て・腰回り・籠手・靴と一体化している脛当て]はホワイトです。
サーベルは[アールヌーヴォー様式]になったそうなのですが、私にはイマイチよく分かりません。
【機工士】は、ピンクの迷彩柄から“ネイビーのツナギ”になったようです。
[胸当て/肘当て/籠手/膝当て/靴と一体化している脛当て]に、顔の下半分を覆うフェイスガード(通気口あり)と、ロードレースのヘルメットみたいな兜は、黒色になっています。
なお、聡真くんは[二丁拳銃]にチェンジしたとのことでした。
【弓使い】は、白色を基調とした黒色とのツートンカラーである服です。
[額当て・胸当て・腰回り・籠手・靴と一体化している脛当て]はホワイトであります。
クロスボウは、[ピストルタイプ]に改良されていました。
ちなみに、装備品は、金と銀に銅を除いた色は自由に選べるそうです。
また、どの[鋼の防具]にも、簡単な模様が刻まれています。
さて。
これらによって、どれくらいの強さになるのかと言うと…、ジョブによって差はあるものの、攻撃力が今までの3~5倍に、防御力は4~7倍になるみたいです。
そこら辺は、琴音で説明してみましょう。
これまで“攻撃力:+15”だった薙刀は“攻撃力:+60”となっています。
“防御力:+30”だった数値は“防御力:+180”になったようです。
余談として、最もステータスが上昇するのは、壱紀くんであります。
暁斗くんによれば〝武器も防具も一番の重装備だから〟との話しでした。
誰もが[アイテムBOX]に品々を収納した後に、“戦闘モード”の設定を変えたのです。
そうして、柱時計をチラ見した聡真くんが、
「皆に、ハイポーションの各種を配っておくよ。」
と、述べました。
「ん??」
首を傾げた私に、
「実は、レベルが10になったとき“調合”のスキルを覚えてね。」
「それを扱えば、通常のポーションよりも優れた物を作れるんだ。」
「ただ、二回に一回くらいの確率で失敗してたけど……。」
「おそらく、もっとレベルが上がれば、100パーセント成功するようになるんじゃないかな?」
「ま、僕は、もう、“アイテム士”ではなくなったから、確かめるのは不可能だけどさ。」
こう教えてくれた聡真くんが、自身の[メニュー画面]を操作して、幾つもの“小瓶”を座卓に出現させていきます。
それらは、体力/魔力/異常状態を、これまでよりも格段に回復させてくれるそうです。
我々は、その三種を、10個ずつ入手していきました…。
庭にて。
バトルの準備を整えた私たちは、人外の登場を待っています。
ポジションに関しては、
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
陽斗くん 壱紀くん
聡真くん 琴音
琴晴 月媛ちゃん
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
このように定まりました。
それは、聡真くんの“脳内シミュレーション”によるものです。
数分が経ったらしく、
「姉ちゃん、とっくに4時を過ぎてるぜ。」
縁側より利勇に伝えられた私は、
「え??」
「そうなの?」
瞼を〝パチクリ〟させました。
「まぁ、エネミーは、必ずしも、うちの敷地内に出現するとは限らねぇしな。」
「姉ちゃん達は旅して回ってるから、そういうのを知らなくても無理ないけど。」
弟の解説を受けて、
「どうする?? 琴晴ちゃん。」
こちらを窺ってきたのは、壱紀くんであります。
「んー、……。」
「よし!」
「南の“国道”に行ってみよう!!」
といった方針を決めた私は、[転移の宝玉]で、メンバーと共に“テレポーテーション”したのでした―。
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