175 / 278
3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。
175.案の定
しおりを挟む
「アケミが殺されたとなると、手強そうね、大阪のボスキャラは。」
ハルカさんの意見に、
「いえ、先にループしたので、死んではいなかったかと…。」
そう返した私です。
「だとしても、厄介なことには変わりなさそうだね。」
ユウジさんが眉間にシワを寄せ、
「しかし、まぁ、空から急降下してくるのは分かったんだ。」
「いくらでも対応できるだろう。」
アップバンクのジュンヤさんが述べました。
「確かに一理ありますね。」
「あちらに向かいながら作戦を練りましょう。」
カズヒコさんの考えに、
「ああ、そうだな。」
スポーツ刈りのサトシさんが頷きます。
「いいんですか?」
「別の道を選択するのも可能ですけど??」
私が窺ったところ、
「何を言う、コトハくん!」
「リベンジを果たすに決まっているだろ!?」
「やられっぱなしで逃げるのは嫌だからねッ!!」
笑顔で答える勇者さんでした。
パーキングにて、
「今度は中華街に遊びにおいでよ。」
「うん!!」
「またね、ミッサ―ン!」
ミサさん&琴音を中心に、誰もが手を振って、別れを告げたのです。
この流れで、“高槻市のハンバーグ屋さん“をカーナビに打ち込んだサトシさんが、マイクロバスを走らせます。
時刻はAM11:15あたりです。
ほぼデジャヴではありますが、妹の分だけでなく、月媛ちゃんが食べたパフェも、ハルカさんが支払ってくれました。
車内や、お店で、どのように戦うべきかを〝あーだ こーだ〟と話し合い、方針を決定したのです。
なお、正午以降に現れた人外たちを倒していった結果、私はLV.7に、月媛ちゃんがLV.9になっています。
そのような状況で、お城を目指す我々でした……。
約1時間15分後。
[大阪城公園駅前駐車場]にマイクロバスを停めて、一般職の人々を残し、“天守”へと歩いていきます。
[大阪城ホール]あたりで、
「やっぱ、そうやん!!」
「京都で会うた人らやで!」
“金髪リーゼントさん”が、こちらに気づき、
「ホンマや……、けど、メンバーが少し違うんちゃうん??」
“ライトブラウンロングパーマの女性”が首を傾げました。
「やあ、また会ったね。」
アケミさんが声をかけたら、[強虎嵐武]と[虎超乱]のなかでも、面識のある方々に、
「なんで、ここにおるん?」
「あれから、試合、どないなった??」
「ひょっとして、どっかで状況を知って、うちらの助っ人に来てくれたんかいな?」
「結局、どこが優勝したん??」
「アンタら、別々のパーティーやったよな?」
「その髪って、地毛ちゃうん??」
と、質問されまくったのです。
勇者さん達が京都で起きたことを説明していったところ、
「蘇生術士が?」
「…、嘘やろ??」
金髪リーゼントさんを筆頭に、暴走族の方々が、絶句しました。
日焼けマッチョのサトシさんが、
「事実だ。」
「だが、希望はある。」
「俺たちは、蘇生術士を復活させる予定だ。」
このように伝えたら、
「そんなん出来るん?」
茶髪ロングパーマで、紫色の特攻服を着ている女性が、尋ねてきたのです。
「ああ、可能性はある!!」
アケミさんが堂々と肯定したところ、暴走族の皆さんが安堵しました。
本日、二度目のデジャヴであります。
私が、まるで再放送を視聴しているかのような感覚になるなか、
「ところで……、あなた方は、ここで何をしていらっしゃるんです??」
「噂に聞いたことのある“集会”とかいうやつでしょうか?」
白々しく訊ねるカズヒコさんでした―。
ハルカさんの意見に、
「いえ、先にループしたので、死んではいなかったかと…。」
そう返した私です。
「だとしても、厄介なことには変わりなさそうだね。」
ユウジさんが眉間にシワを寄せ、
「しかし、まぁ、空から急降下してくるのは分かったんだ。」
「いくらでも対応できるだろう。」
アップバンクのジュンヤさんが述べました。
「確かに一理ありますね。」
「あちらに向かいながら作戦を練りましょう。」
カズヒコさんの考えに、
「ああ、そうだな。」
スポーツ刈りのサトシさんが頷きます。
「いいんですか?」
「別の道を選択するのも可能ですけど??」
私が窺ったところ、
「何を言う、コトハくん!」
「リベンジを果たすに決まっているだろ!?」
「やられっぱなしで逃げるのは嫌だからねッ!!」
笑顔で答える勇者さんでした。
パーキングにて、
「今度は中華街に遊びにおいでよ。」
「うん!!」
「またね、ミッサ―ン!」
ミサさん&琴音を中心に、誰もが手を振って、別れを告げたのです。
この流れで、“高槻市のハンバーグ屋さん“をカーナビに打ち込んだサトシさんが、マイクロバスを走らせます。
時刻はAM11:15あたりです。
ほぼデジャヴではありますが、妹の分だけでなく、月媛ちゃんが食べたパフェも、ハルカさんが支払ってくれました。
車内や、お店で、どのように戦うべきかを〝あーだ こーだ〟と話し合い、方針を決定したのです。
なお、正午以降に現れた人外たちを倒していった結果、私はLV.7に、月媛ちゃんがLV.9になっています。
そのような状況で、お城を目指す我々でした……。
約1時間15分後。
[大阪城公園駅前駐車場]にマイクロバスを停めて、一般職の人々を残し、“天守”へと歩いていきます。
[大阪城ホール]あたりで、
「やっぱ、そうやん!!」
「京都で会うた人らやで!」
“金髪リーゼントさん”が、こちらに気づき、
「ホンマや……、けど、メンバーが少し違うんちゃうん??」
“ライトブラウンロングパーマの女性”が首を傾げました。
「やあ、また会ったね。」
アケミさんが声をかけたら、[強虎嵐武]と[虎超乱]のなかでも、面識のある方々に、
「なんで、ここにおるん?」
「あれから、試合、どないなった??」
「ひょっとして、どっかで状況を知って、うちらの助っ人に来てくれたんかいな?」
「結局、どこが優勝したん??」
「アンタら、別々のパーティーやったよな?」
「その髪って、地毛ちゃうん??」
と、質問されまくったのです。
勇者さん達が京都で起きたことを説明していったところ、
「蘇生術士が?」
「…、嘘やろ??」
金髪リーゼントさんを筆頭に、暴走族の方々が、絶句しました。
日焼けマッチョのサトシさんが、
「事実だ。」
「だが、希望はある。」
「俺たちは、蘇生術士を復活させる予定だ。」
このように伝えたら、
「そんなん出来るん?」
茶髪ロングパーマで、紫色の特攻服を着ている女性が、尋ねてきたのです。
「ああ、可能性はある!!」
アケミさんが堂々と肯定したところ、暴走族の皆さんが安堵しました。
本日、二度目のデジャヴであります。
私が、まるで再放送を視聴しているかのような感覚になるなか、
「ところで……、あなた方は、ここで何をしていらっしゃるんです??」
「噂に聞いたことのある“集会”とかいうやつでしょうか?」
白々しく訊ねるカズヒコさんでした―。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる