JK LOOPER

猫ノ謳

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2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。

128.ミスってしまいました(汗)

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黒髪で“七三分けツーブロック”の審判さんが、

「“シンオウ神横連合隊”の勝利っつー事で…、次の試合まで5分間の休憩に入ります。」

そのように告げました。

紗凪さなさん達5人が、我々の方へと近づいてきます。

私たちの二つ左隣にいた[スラムダンカーズ]の観戦メンバーは、“ぶべぇーッ番長”の所に向かっていきました。

出場していた“筋肉ダサ”らは、結果を受け入れられないのか、半ば呆然としています。

[祇園枝垂桜ぎおんしだれざくら]へと歩いていた審判さんが〝ピタッ〟と止まって、

「あ、そうやった。」
「貸し出した木製の武器は、各自、返却しといとぉくれやす。」
「で、二回戦に出る人らは、ブルーシートから選ぶように。」
「“3番”のチームから順に、よろしゅうお頼申たのもうします。」

こう伝えたところ、

「ふんがぁあ――ッ!!!!」

“角刈り武闘家”が木製のヌンチャクを地面に投げつけて、

「納得いかねぇ……。」
「こうなったら、ヒデ達と、そこのナメきった眼鏡おんなを、フルボッコにしてやんよッ!!」

[鉄製のヌンチャク]を装備したのです。

多分、本人の所持品でしょう。

それにつられるかのようにして、“番長”の仲間も[戦闘モード]にチェンジしました。

15名のうち3~4人は私服のままなので、この面子は[一般職]かと思われます。

「いい加減にしろよ、カヤマ。」
「こっちにも“我慢の限界”があるっていうのを、分からせてやろうか?」

ヒデさんが怒りを抑えながら、ご自身の[ダガー短剣]を出現させたところ、

「僕も一緒に戦うよ。」

マサさんまでもが“モード”を変更したのです。

お二人とも、薄鉄の額当て/肩当て/胸当て/肘当て/籠手/膝当て/脛当て、といったスタイルになっています。

これらは、[錬金術師]であるミサさんが製造した防具だそうです。

それにしても、“カヤマ”とは??

おそらく、“筋肉ダサ男”の名字なのでしょうが…、“加山”なのか、はたまた“香山”なのか、或いは“佳山”なのか、ここら辺に関しては謎であります。

なにはともあれ、

「俺たちは“運命共同体”だからな、一緒に戦うぜ。」

団長さんが[アイテムBOX]から出した“バンプレート護拳型の鉄槍”の柄を握りました。

これによって、私達も[戦闘モード]へと装備を移行したのです。

ミサさんとカナさん以外は。

更に、我々のすぐ右隣に居る【勇者】さんが、

「ならば、ボクらも協力するとしよーうッ!」

モードチェンジし、[レイヤー×スレイヤー]つながりの“戦闘職”と“ユニーク職”が続きました。

「オレ達も加勢したろか?」
「なんせ、ソイツラには、ごっつぅムカついとるからなぁあッ!!」

これは“白い特攻服&金髪リーゼント”の主張です。

もはや抜き差しならない状況のなか、走ってきた[新・京都見廻組みまわりぐみ]が、我々と“角刈り武闘家一味”との間に入ります。

ちなみに、この方々も、スーツから戦闘用の装備に変わっていました。

“女性剣士”さんが、

「これだけの数を相手に、どないしはります??」
「さっき、あっさり負けてはったのに、勝てるとでも?」
「どうしても掛かってくるんやったら、徹底的に叩いて、警察に引き渡しますえ!?」

[スラムダンカーズ]に宣言したのです。

同じグループに属していらっしゃる身長185㎝ぐらいで[右手に盾:左手に長槍]の“男性騎士”さんが、

「痛い目ぇ見んうちに、早よ、ねッ!」

凄んだ結果、

「…………。」
「いつか、絶対、土下座させてやる!!」

暫く黙って睨み付けてきていた“番長”が捨て台詞を吐き、[旧・ミツル一派]を連れて、どこへともなく退散しました。

「乱闘にならずに済んで、良かったですね。」

〝ホッ〟とした私の左斜め後ろにいるミサさんが、

「つーか、琴晴ことはりん。」
「なんで、“魔女”みたいなかっこうになってるの?」
「琴晴りんは“巫女・・”だったよね??」
そっち・・・は、“コトネ―ン”になってるし。」

ツッコんできたではありませんか。

これに反応した勇者さんが振り返って、

「いや、君は、確か…、“戦士せんし”だったよな?」

指摘してきました。

[スラムダンカーズ]とバトルになりそうだった時に、私と琴音ことねは姉妹揃って、うっかりと“戦闘モード”にチェンジしてしまっていたのです。

(どうしよう……。)

上手い説明が浮かばず、頭を悩ませる私でした―。
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