JK LOOPER

猫ノ謳

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2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。

99.三重県にて・ハ

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私や琴音ことねに、アケミさん・ハルカさん・ユミさん・ユウジさん以外は、お酒を飲んでおられます。

お食事しながら、

「ジュンヤさんて“侍”ですよね?」
「ユウジさんと、ユミさんは??」

尋ねてみたところ、

「オレは“機工士”で…、銃を作成したり、車やバイクなどの機械的な物を修理できる“ユニーク職”なんだ。」

アーミー服のユウジさんが教えてくださったのです。

ライトブラウンショートヘアーのユミさんが、

「私は一般職の“調理師”だよ。」
「このジョブの人が作った料理を飲食すると、体力と魔力が回復したり、ステータス異常を治すことが出来るんだぁ。」
「まぁ、私は、まだ、レベルが低いから、たいしたことないんだけどね。」

そのように説明した流れで、

「謙遜することはない!」
「ポーションにも数の限りがあるから、大いに役立つさ!!」
「特に、なんらかの事情でホテルや旅館に泊まれないときは、キャンプ場を使う予定だからね!」
「必ず腕を振るってもらうから、よろしく頼むよ!!」

【勇者】たるアケミさんがフォローすると共に、お願いしていました。

余談ですが、[レイヤー×スレイヤー]において、主人公たちが常連になっている喫茶店でバイトしている女性をユミさんが、武器を製造してくれる鍛冶屋の娘をマリナさんが、アケミさんのグループ内で担当しています。

キャラとして。

こんな感じで、何かと雑談していき、小一時間が経った頃に、

「ねぇ、温泉いかない?」

【騎士】のハルカさんが提案したのです。

「お、いいね!」
「そうしよう!!」

賛同する勇者さんに、黒髪ロングの【錬金術師】であるマリナさんが、

「私は、もう少し飲んでからにするわー。」

ほろ酔いで告げました。

「じゃあ、私は、マリナちゃんと一緒に入るよ。」
「独りじゃ寂しいだろうからね。」

そう述べたユミさんの左肩に手を回したマリナさんが、

「優しいのぉー。」
「可愛いやつめぇー。」

右の頬にキスします。

「やめれぇ~。」

困りながら照れ笑いを浮かべるユミさんでした。

「それでは、コトハくんと、コトネくん!」
「ボク達と、お風呂に行こーう!!」

椅子から立つアケミさんに、

「お―ッ!」

妹が右の拳を突き上げたのです。

私とは正反対で人懐っこいタイプであります。

今日、初めて会った方々と入浴するだなんて、私には抵抗しかありません。

べ、別に、お胸が小さくて気後れしているわけじゃないんだからね!

ごめんなさい。

これも理由の一つです。

それはさて置き。

〝お二人に、琴音を預けて知らん顔するのは、姉として如何なものか?〟と思ったので、私も赴くことにしました……。


髪と体を洗った後に、四人で湯船に浸かっております。

勇者さんは茶髪のショートパーマで、騎士さんは黒髪のセミロングでした。

“地毛”が。

ちなみに、アケミさんはC~Dカップぐらいでしょうか??

ハルカさんに至っては、F…、いえ、Gはありそうです。

私はAだというのに!!

(世の中、不公平だ…。)

私が悲観していたら、

「コトハちゃんて、お風呂でもアクセサリー外さない人なの?」

ハルカさんが聞いてきました。

「あー、……、ブレスレッドは取れない仕組みになっていまして…。」
「ネックレスは、そのぉ……。」

一瞬、悩んだ私ではありましたが、

「“タイムループ”が可能なので、失くしたり、盗まれたりしないように、肌身離さず着けておくようにしています。」

ザックリと伝えたのです。

「ループ?!」
「それって…、“激アツ”じゃないかぁーッ!」

正面の勇者さんが前のめりで嬉々となさっています。

アケミさんの左隣にいる騎士さんが、何やら考え込んでいました。

「ハルカさん??」

窺ったところ、

「ん?」
「ああ、いや……、〝そんなこと起こりうるのかな?〟って疑問が生じたんだけど…。」
「世の中が様変わりして、これまでの常識が通用しなくなっているから、あり得るかもって分析してたの。」

微笑みながら返してきたのです。

どこか嘘っぽかったものの、

「なるほど。」
「理解できます。」
「私も最初は信じられませんでしたしね。」

結局は納得した私が、

「あの!?」
「できれば、この事は内密にしていただけませんか??」
「この情報を知った誰かが、悪巧わるだくみするかもしれないので。」

協力を求めたら、

「……。」
「確かに、そうね。」

ハルカさんが頷きました。

「なんで?」
「うちには、そんな人間いないでしょ。」

目を〝パチクリ〟させる勇者さんに、

「そうじゃなくって…。」
「〝第三者を警戒しましょう〟ってことよ。」

騎士さんが意見します。

「あ―、うん。」
「分かった。」

合点がいった様子のアケミさんでした―。
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