JK LOOPER

猫ノ謳

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2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。

77.地元でのバトル⑧

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神澤紗凪かんざわさなさんが、

「それじゃあ、お願いします。」

と、[メニュー画面]を開きました。

「ああ。」
「こちらこそ。」

私らの父も[画面]を操作していきます。

「ん?」
「これは??」

首を傾げる私に、

「取り敢えず“アイテムBOX”に入れてあるエネミーどもの装備品を、最神もがみさんに受け取ってもらっているんだ。」
「アイテム類の“転送機能”で。」

神岳穂積かみおかほづみさんが教えてくれました。

「はぁ。」

私が要を得ないでいたら、

「僕たちに作ってくれた装備品を、自警団に宣伝して、販売を促進させようと思ってね。」
「その素材を送っているんだよ。」

神澤真守まもるさんが説明してくださったのです。

「そうなの?!」

瞼を〝パチクリ〟させる私に、

「まぁ、政府が公認しないと違法になるかもしれんから、今は無理だけどな。」
「ただ…、大丈夫そうだったら、いつでも商売できるように、準備だけはしておきたい。」
「会社がどうなっていくか分からんから、別の方法でも収入を得られるようにしておきたいしな。」
暁斗あきとや、葵月はづきも誘って、この仕事を運営していこうかと考えている。」

父親が述べました。

そう言えば、暁斗くんは【錬金術師】で、葵月ちゃんは【裁縫師】です。

「じゃあ、私が溜め込んでいる武器や防具もあげるよ。」

これまで、街中や、道路で、人外を倒した際に転がっていた装備品を放置せず、[アイテムBOX]に回収していた私も、初めて知った【転送機能】を扱って、父に渡していったのでした……。


紗凪さんのパーティーを抜けて、二人だけで組んだ私と妹は、国道に訪れています。

お家からは歩いて20分弱といったところでしょう。

小学生である琴音だと30分近く掛かるかもしれません。

歩幅的に。

我ら姉妹は、南班の方々に出くわしてしまうのを避けるために、[転移の宝玉]でテレポーテーションしたので、一瞬でしたが…。

ちなみに、宝玉は、現在、20個ほど所持しているので、ストックには余裕があります。

ともあれ、PM14:00を迎え、エネミーらが、何処どこかしらから瞬間移動してきました。

琴音が【閃光】と【恩恵】を使って、薙刀を振るいます。

私は、現時点における【デストロイ破壊】の上限を確かめるべく、敢えて乱用してみました。

その結果、8回で目眩めまいが起きたのです。

ま、[魔力回復ポーション]を摂取しさえすれば、ヘッチャラですが。

とにもかくにも、息が合ってきた私達は、数百もの敵を倒していきました。

虫が相手のときには二人とも腰が引けていたのは内緒です。

おや?

バレちゃってます??

もぉ~、プライバシーの侵害ですよッ☆

…………。

本題に戻りましょう。

なんやかんやで、人外を一掃したところ、私のレベルが“7”になりました。

妹は“LV.10”になった模様です。

そして……、

『戦闘職の半数がレベル10を超えたので、セカンドステージへと移行します。』

あの、機械的な女性の声が、脳内に響いていきました―。
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