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- 最終期・全身にて全霊を賭けて -
第340話 最後の戦い・其之伍
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ロキが長柄武器の“ビル”に力を込める。
“ヒーターシールド”で受け止めていた[小人族の長]は、
「ぬッおッ!?」
確実に押されてしまう。
そうしたタイミングで、総大将の背後より、高くジャンプした[犬の王]が三つの口からオレンジ色の【ビーム】を放つ。
「!!」
振り返ろうとしたロキではあったが、[ドワーフの国主]に集中しすぎるあまり反応が遅れた。
背中に【光線】がヒットした総大将は、
「ふぬッ!」
バランスを崩して、前倒れになっていく。
これに、いささか焦った様子で、
「おぉーっと!!」
左横にスライディングするかのようにして逃れる[小人族の長]だった。
「むんッ!」
ロキが踏み止まるなか、[ドッグロード]が着地する。
上体を起こして〝ふぅ―〟と息を吐き安堵する[ドワーフ国主]に、
「すまん。」
[ケルベロス]が頭を下げた。
「いや、なんの。」
穏やかな表情で、首を軽く左右に振った[小人族の長]が、立ち上がる。
その流れで、[各ロード&国主]は、四方から総大将を囲んでゆく。
王たちと女王に国主が、総大将との距離を〝じわり じわり〟と詰めだす。
ロキは迂闊に動けずにいる。
と、思われた。
しかし、実際は、間合いを測っていたらしく、
「一掃。」
戦士の【スキル】を用いたのである。
これによって、四者が弾かれた。
その最中に、後ろを振り返った総大将が、下にした“左の掌”を突き出し、
「お前は特に邪魔だ。」
[犬の王]の足元に“直径8Mの魔法陣”を構築する。
危険を察知した[ケルベロス]は、おもいっきり上に跳んだ。
これを追うようにして、魔法陣から大小さまざまな【氷】が“剣山”みたいに現れる。
[ドッグロード]は、三つの口より【ビーム】を発射して、それらの中心あたりを砕く。
こうしたなかで、[鼠の王/蠍の女王/小人族の長]が、ロキめがけて駆けだした。
だが、ギリギリまで引き付けた総大将に、かなりの速度で空へと逃れられてしまう。
三者は、慌てた顔つきになるも、急にはストップできず、ぶつかってしまったのである。
ある程度の位置で止まったロキが、陸地に対して左手を向け、再び“直径8Mの魔法陣”を展開していく。
狙いは、ふらついている三者のようだ。
そこへ、下降していた[犬の王]が、二連続で宙を蹴り、総大将めがけて、飛んだのであった。
なかなかの勢いで迫って来る[ケルベロス]に気づいたロキは、全身を捻って避ける。
頭突きを躱した総大将の眼前を通過してゆくなか、[ドッグロード]の“蛇の尻尾”が【毒】を噴いた。
まともに【紫色の霧】を浴びたロキは、苦しそうに咳き込む。
この好機を活かすべく、いつぞやみたいに、空中で“クイックターン”した[犬の王]が、総大将の左側面に“体当たり”したのである。
それによって、地面へと墜ちていくロキだった―。
“ヒーターシールド”で受け止めていた[小人族の長]は、
「ぬッおッ!?」
確実に押されてしまう。
そうしたタイミングで、総大将の背後より、高くジャンプした[犬の王]が三つの口からオレンジ色の【ビーム】を放つ。
「!!」
振り返ろうとしたロキではあったが、[ドワーフの国主]に集中しすぎるあまり反応が遅れた。
背中に【光線】がヒットした総大将は、
「ふぬッ!」
バランスを崩して、前倒れになっていく。
これに、いささか焦った様子で、
「おぉーっと!!」
左横にスライディングするかのようにして逃れる[小人族の長]だった。
「むんッ!」
ロキが踏み止まるなか、[ドッグロード]が着地する。
上体を起こして〝ふぅ―〟と息を吐き安堵する[ドワーフ国主]に、
「すまん。」
[ケルベロス]が頭を下げた。
「いや、なんの。」
穏やかな表情で、首を軽く左右に振った[小人族の長]が、立ち上がる。
その流れで、[各ロード&国主]は、四方から総大将を囲んでゆく。
王たちと女王に国主が、総大将との距離を〝じわり じわり〟と詰めだす。
ロキは迂闊に動けずにいる。
と、思われた。
しかし、実際は、間合いを測っていたらしく、
「一掃。」
戦士の【スキル】を用いたのである。
これによって、四者が弾かれた。
その最中に、後ろを振り返った総大将が、下にした“左の掌”を突き出し、
「お前は特に邪魔だ。」
[犬の王]の足元に“直径8Mの魔法陣”を構築する。
危険を察知した[ケルベロス]は、おもいっきり上に跳んだ。
これを追うようにして、魔法陣から大小さまざまな【氷】が“剣山”みたいに現れる。
[ドッグロード]は、三つの口より【ビーム】を発射して、それらの中心あたりを砕く。
こうしたなかで、[鼠の王/蠍の女王/小人族の長]が、ロキめがけて駆けだした。
だが、ギリギリまで引き付けた総大将に、かなりの速度で空へと逃れられてしまう。
三者は、慌てた顔つきになるも、急にはストップできず、ぶつかってしまったのである。
ある程度の位置で止まったロキが、陸地に対して左手を向け、再び“直径8Mの魔法陣”を展開していく。
狙いは、ふらついている三者のようだ。
そこへ、下降していた[犬の王]が、二連続で宙を蹴り、総大将めがけて、飛んだのであった。
なかなかの勢いで迫って来る[ケルベロス]に気づいたロキは、全身を捻って避ける。
頭突きを躱した総大将の眼前を通過してゆくなか、[ドッグロード]の“蛇の尻尾”が【毒】を噴いた。
まともに【紫色の霧】を浴びたロキは、苦しそうに咳き込む。
この好機を活かすべく、いつぞやみたいに、空中で“クイックターン”した[犬の王]が、総大将の左側面に“体当たり”したのである。
それによって、地面へと墜ちていくロキだった―。
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