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- 最終期・全身にて全霊を賭けて -

第327話 内陸にて・承

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大魔王らが空中戦を行なっているなか、地上では[ミノタウロス元帥]などが“女神”に挑もうとしていた。

元帥の背後には、ジャイアントアント参謀役やトロールなどの[トーキーの魔物隊]が見受けられる。

〝スッ〟とミノタウロス元帥の右隣に並び、

「雑兵は私たちに任せてください。」

そう述べたのは[勇者]だった。

なお、生徒会長には、“召喚組の近距離型”と“トーキー王女”が行動を共にしている。

この流れで、[聖女]は、“ゴーレムグループ”を攻撃態勢に移させていく。

元帥の左隣にて、配下のうちの“接近戦メンバー”を連れた[ゴブリンロード]が、

「加勢いたそうぞ。」

そのように声をかけた。

更に左側で、

「私達も。」

こう意思表示したのは、[スライム女王]である。

伴っている家臣らのなかには“メタルスライム上将軍”も居るみたいだ。

こうした状況で、

「低次元の分際ぶんざいどもが、図に乗ってんじゃないわよッ。」

〝ギリィ!〟と歯ぎしりした“中級神の総大将”が、

「後悔させてやりなさい!!」

そばに控えている部下たちに命令するのであった……。


南方では、[エレファントロード]が“6M級の女神”と対決している。

[象の王]は、総大将が振るう槍を、躱したり、“白銅の籠手こて”で受け止めていた。

敵の一瞬の隙を逃がさなかったエレファントロードが、20連撃の【コンボ】を炸裂させる…。


西方にて、アーティファクトを用いた[ダークエルフ女王]が【氷の塊】を放つ。

それ・・は“長さ3M×最大幅1.5M”あたりの[いびつなクリスタル形]だった。

「ふぬッ!」

大剣を上から叩き付けて【氷】を砕いた“男神おがみ”が、

「この程度とは、笑止!!」

いささか不愉快そうにする。

「はんッ!」
「今のは挨拶代わりじゃ!!」
「本気ではないわいッ!」
「これより全力を出してやる故、刮目いたせぃ!!」

総大将に告げるなり、[バトルアックス戦斧]を右から左に払って【氷の波】を発生させるダークエルフロードであった……。


北方でも、バトルが展開している。

ちなみに、〝初日の戦い〟が終わったあと、【瞬間転移】を使える者らによって、オーガにギガンテスの両軍が渡って来ていた。

現在…、“中級の男神”との攻防を繰り広げているのは[ギガース女王]だ。

背丈12Mの[戦士]であり、“チェーン式のモーニングスター”を装備している。

これは余談になるが、ギガンテスの所の先代ロード・・・・・は“オス”だった。

とかく。

宙に浮いている総大将が、いろんな攻撃魔法を次々に飛ばす。

ギガース女王は、ボクサーみたいに両腕で顔をガードしている。

耐えきれずにグラついたギガースロードへと、突進する男神がサーベルで刺しに掛かった。

だが、それは、誘導だったらしく、ギガース女王が〝フッ〟と口元を緩める。

総大将が間合いに入ったところで、

一掃いっそう!」

モーニングスターを振り回す[ギガースロード]であった―。
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