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- 最終期・全身にて全霊を賭けて -
第285話 キャットロード
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AM07:00頃に、朝食を摂るべく、主だった者がダイニングルームへと足を運んだ。
全員が揃ったタイミングで、
「昨夜、連絡がありまして…、“猫の国”のロードが、お会いになるそうです。」
「午前八時迄には都に到着できるようにしたいのですが、よろしいでしょうか?」
[エルフ弟]が伺ってきたので、
「ああ、分かった。」
俺は軽く頷いて理解を示したのである……。
〝約束の時間〟の約5分前に、俺達は、館のエントランスに集まった。
「周辺諸国の件、頼んだぞ。」
声をかけた俺に、
「はい。」
「ご期待に沿えられるよう、善処いたします。」
“南の大陸”における[森人族の長]が会釈し、傍に控える[補佐官]が倣う。
「いずれ、また。」
優しく微笑む[東の国主]に、
「ええ、お姉さま。」
[南の長]が穏やかに返す。
「それでは、参ります。」
こう告げた[エルフ弟]によって、【瞬間転移】する俺たちだった。
“南陸のエルフ国”の北西に[カッゴスゥイーマ国]が在る。
その西に隣接しているのが、[猫の国]とのことだ。
ここの王都の東門あたりに“テレポート”したところ、数体の獣人が佇んでいた。
「お久しぶりですね、皆さん。」
【アサシン】である豹に続き、
「ようこそ、我らの国へ。」
【武闘家】の虎が挨拶したのである。
おそらく、前もって連絡を取り合っていたのだろう。
なお、再会の場には、他にも2匹の“猫”が見受けられた。
どちらも二足歩行である。
片方は、白と黒の“ハチワレ”で、身長は125㎝といったところだろう。
ダークグリーンのローブを纏っていた。
もう一体は、“半獣”で、背丈が160㎝くらいの、女性である。
頭の耳に、尻尾や、手から肘にかけては、猫みたいだ。
それらと、顎あたりまでの長さがある髪は、グレー色であった。
顔立ちはクールビューティーな印象である。
後で得た情報によれば、“猫の獣人”は[ケット・シー]で、“半獣”のほうは[ワーキャット]という名称との事であった。
「お初にお目にかかります。」
口を開いたオスのハチワレが、
「私は、この国の“宮廷魔術師”でございます。」
「これより、王陛下が待っておられる城の中庭へと、お連れしましょう。」
こう述べて、魔法を発動したのである…。
“テレポーテーション”した俺たちの眼前には、大きめの椅子に腰掛けているモンスターがいた。
近くには、様々なネコ科の獣人&半獣が整列している。
俺らに気づくなり、二本の足で〝スッ〟と席を立ったソイツが、
「よくぞ来られた。」
「我こそは、この国を治めしロードなり。」
そのように告げた。
身長は5Mぐらいであろう。
黒を基調とした衣装に、青いマントを羽織り、金の王冠を着けている。
俺が、
「いやいやいやいや、“ライオン”じゃねぇか。」
思わずツッコんだら、
「まぁ、確かに、普通は猫を想像するであろうな。」
〝ふはッ!〟と、何故だか愉快そうにする[獅子王]だった―。
全員が揃ったタイミングで、
「昨夜、連絡がありまして…、“猫の国”のロードが、お会いになるそうです。」
「午前八時迄には都に到着できるようにしたいのですが、よろしいでしょうか?」
[エルフ弟]が伺ってきたので、
「ああ、分かった。」
俺は軽く頷いて理解を示したのである……。
〝約束の時間〟の約5分前に、俺達は、館のエントランスに集まった。
「周辺諸国の件、頼んだぞ。」
声をかけた俺に、
「はい。」
「ご期待に沿えられるよう、善処いたします。」
“南の大陸”における[森人族の長]が会釈し、傍に控える[補佐官]が倣う。
「いずれ、また。」
優しく微笑む[東の国主]に、
「ええ、お姉さま。」
[南の長]が穏やかに返す。
「それでは、参ります。」
こう告げた[エルフ弟]によって、【瞬間転移】する俺たちだった。
“南陸のエルフ国”の北西に[カッゴスゥイーマ国]が在る。
その西に隣接しているのが、[猫の国]とのことだ。
ここの王都の東門あたりに“テレポート”したところ、数体の獣人が佇んでいた。
「お久しぶりですね、皆さん。」
【アサシン】である豹に続き、
「ようこそ、我らの国へ。」
【武闘家】の虎が挨拶したのである。
おそらく、前もって連絡を取り合っていたのだろう。
なお、再会の場には、他にも2匹の“猫”が見受けられた。
どちらも二足歩行である。
片方は、白と黒の“ハチワレ”で、身長は125㎝といったところだろう。
ダークグリーンのローブを纏っていた。
もう一体は、“半獣”で、背丈が160㎝くらいの、女性である。
頭の耳に、尻尾や、手から肘にかけては、猫みたいだ。
それらと、顎あたりまでの長さがある髪は、グレー色であった。
顔立ちはクールビューティーな印象である。
後で得た情報によれば、“猫の獣人”は[ケット・シー]で、“半獣”のほうは[ワーキャット]という名称との事であった。
「お初にお目にかかります。」
口を開いたオスのハチワレが、
「私は、この国の“宮廷魔術師”でございます。」
「これより、王陛下が待っておられる城の中庭へと、お連れしましょう。」
こう述べて、魔法を発動したのである…。
“テレポーテーション”した俺たちの眼前には、大きめの椅子に腰掛けているモンスターがいた。
近くには、様々なネコ科の獣人&半獣が整列している。
俺らに気づくなり、二本の足で〝スッ〟と席を立ったソイツが、
「よくぞ来られた。」
「我こそは、この国を治めしロードなり。」
そのように告げた。
身長は5Mぐらいであろう。
黒を基調とした衣装に、青いマントを羽織り、金の王冠を着けている。
俺が、
「いやいやいやいや、“ライオン”じゃねぇか。」
思わずツッコんだら、
「まぁ、確かに、普通は猫を想像するであろうな。」
〝ふはッ!〟と、何故だか愉快そうにする[獅子王]だった―。
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