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- 第四期・大陸を越えて -
第141話 ダンジョン攻略へ・其之弐
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立ち上がる俺の左斜め前から、もう一体の“獅子型ゴーレム”が4Mほどジャンプして迫ってくる。
体勢が整わず焦る俺だったが、最前列の、左端に居たトロールが【自己犠牲】を発動し、一瞬にして目の前に現れると共に、大盾で、
ガキィンッ!!
と、阻止した。
これは、某・VRMMOで痛いのを嫌がり防御力にステータスを極振りした女子校生のスキル【カ○ームーブ】みたいなものらしい。
ただし、“メイ○ル”のように連発は出来ないそうだ。
こっちはLV.100未満だと1日1回が限度で、LV.100以上であれば1日2回となる。
シールドが間に合わなかったり粉砕されてしまった場合は、ダメージをくらうので“自己犠牲”との名称らしい。
それらの条件から使いどころが難しいらしく、今回、初お披露目となったようだ。
ちなみに、消費MPは1回50ptとの事だった。
〝スタッ!〟と着地する“ミスリルのゴーレム”の側面に猛ダッシュで回り込んだ武術士が、右の前脚に、【波動】を当てる。
直径10㎝×深さ5㎝に〝ボコッ!〟と陥没させるも、ボクっ娘が、
「やっぱ、硬いッスねぇ。」
と苦い顔つきになった。
そこへ、敵が反転しながら、左の前足を横に薙ぎ払う。
武術士は、
「おっと!」
と、2度バックステップして躱す。
横を向いた“獅子型”に、トロールがすかさず【縦断】を用いる。
ゴーレムの背中から、
ゴツンッ!!
と鈍い音がして、トロールが、
「むぅ~ッ。」
と、唸った。
どうやら、渾身の一撃だったにも関わらず、長さ50㎝×幅30㎝×深さ10㎝ぐらいの傷しか負わせられなかったようだ。
それでも、充分に上出来である。
オークやバードとの戦いに、合宿の、成果だと言えよう。
つーか、俺の位置からは、巨躯のトロールが邪魔で何も見えていないんだが…。
一方で、先程、弓士の矢がヒットしたゴーレムを、【素早さ】が高いアサシンとヘルハウンドが前後左右に駆け回ってのヒット&アウェイで撹乱している。
更には、聖女が【光線】を、ウィッチが氷や風の魔法を展開して、動きを鈍らせていた。
その隙をついた弓道部エースが二本目の矢を射って、左前脚の脛を、
ボォオーンッ!!
と爆破する。
さっきに比べて距離があったので、直径15㎝×深さ10㎝くらいしか凹ませられなかった。
それでも、ヘルハウンドのリーダー格であるメスが、“ストレートパンチ・アッパーパンチ・手刀・肘鉄・裏拳・膝蹴り・回し蹴り・ハイキック・ローキック・かかと落とし”といった【コンボ】を放ち、
バキバキバキバキィッ!!
と、罅を拡大させたのである。
そんなヘルハウンドの頭を狙って、“ミスリルのゴーレム”が右前足を振り上げるのだった―。
体勢が整わず焦る俺だったが、最前列の、左端に居たトロールが【自己犠牲】を発動し、一瞬にして目の前に現れると共に、大盾で、
ガキィンッ!!
と、阻止した。
これは、某・VRMMOで痛いのを嫌がり防御力にステータスを極振りした女子校生のスキル【カ○ームーブ】みたいなものらしい。
ただし、“メイ○ル”のように連発は出来ないそうだ。
こっちはLV.100未満だと1日1回が限度で、LV.100以上であれば1日2回となる。
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直径10㎝×深さ5㎝に〝ボコッ!〟と陥没させるも、ボクっ娘が、
「やっぱ、硬いッスねぇ。」
と苦い顔つきになった。
そこへ、敵が反転しながら、左の前足を横に薙ぎ払う。
武術士は、
「おっと!」
と、2度バックステップして躱す。
横を向いた“獅子型”に、トロールがすかさず【縦断】を用いる。
ゴーレムの背中から、
ゴツンッ!!
と鈍い音がして、トロールが、
「むぅ~ッ。」
と、唸った。
どうやら、渾身の一撃だったにも関わらず、長さ50㎝×幅30㎝×深さ10㎝ぐらいの傷しか負わせられなかったようだ。
それでも、充分に上出来である。
オークやバードとの戦いに、合宿の、成果だと言えよう。
つーか、俺の位置からは、巨躯のトロールが邪魔で何も見えていないんだが…。
一方で、先程、弓士の矢がヒットしたゴーレムを、【素早さ】が高いアサシンとヘルハウンドが前後左右に駆け回ってのヒット&アウェイで撹乱している。
更には、聖女が【光線】を、ウィッチが氷や風の魔法を展開して、動きを鈍らせていた。
その隙をついた弓道部エースが二本目の矢を射って、左前脚の脛を、
ボォオーンッ!!
と爆破する。
さっきに比べて距離があったので、直径15㎝×深さ10㎝くらいしか凹ませられなかった。
それでも、ヘルハウンドのリーダー格であるメスが、“ストレートパンチ・アッパーパンチ・手刀・肘鉄・裏拳・膝蹴り・回し蹴り・ハイキック・ローキック・かかと落とし”といった【コンボ】を放ち、
バキバキバキバキィッ!!
と、罅を拡大させたのである。
そんなヘルハウンドの頭を狙って、“ミスリルのゴーレム”が右前足を振り上げるのだった―。
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