71 / 94
Chapter 1/最初の国
№71 ルートの違い①
しおりを挟む
[イッチューズ]は、途中でモンスターどもを倒しつつ、目的地に到着した。
なお、ゲーム内において、徒歩で二日ぐらいの距離が、[ユニコーン]によって一日ほどで済んでいる。
町の南門付近で、下馬したところ、
「便利だったわね♪」
上機嫌で口を開いたのは、カリンだ。
「確かにぃ~。」
「スキルもあって、割と助かったよねぇ~。」
エイトが笑顔で述べたら、
「うん。」
「そこそこ戦闘がラクになったね。」
頷いて同意するセブンだった。
自身の腕を組んで、
「でも、フィールドでしか利用できないのがなぁー。」
「物足りないっつーか、なんと言うか…。」
ちょっとした不満を漏らすヤトを、
「ま、乗り物が無いよりはマシだろ。」
ニケが宥める。
こうしたトークを交わしつつ、門を通過したあたりで、
「ヤト、あれって。」
とある集団をクマッシーが指差した。
[大通り]の端に寄って、仲間同士で何やら会話しているグループに、
「あ。」
「“厄難の日”の……。」
ヤトを始めとした誰もが気づく。
それは、彼らが“共闘”した[エイディズ]であった。
“銀髪ロング/褐色肌/緑の瞳”といった20代後半であろう女性剣士の頭上には、[金色のダイヤマーク]が浮いている。
[イッチューズ]が歩いて近づいた流れで、
「アスタ、だったよな??」
記憶を辿るようにして質問するヤトだった。
「あら?」
「先日、帝都で一緒に魔物を追い払った…。」
「お久しぶりね。」
反応を示したアスタは、
「私たち、この町に用事があって訪れたんだけど、今から渓谷に向かうの。」
「もし、また会うことがあったなら、よろしくね。」
「それじゃ、失礼。」
こう語り終えると、パーティーメンバーを連れて、町の外に出て行く。
その後ろ姿を見送りつつ、
「ひょっとして、フラグか??」
「再び手を結ぶための。」
ヤトが首を傾げたところ、
「きっと、そうだろうな。」
「しかも、〝商人のクエストを受けてから、ここに来ないと、発生しない〟っていった条件なんじゃ?」
更に考察するニケであった。
女性陣が〝ん~??〟と意味が分からなそうにするなか、
「とりあえず。」
「預かってきた物を、届けない?」
こうクマッシーが促す。
それによって、
「だなッ。」
[地図]をオープンするヤトだった……。
▽
町の南西区に、[領主の屋敷]が在る。
開かれている“鉄柵の門扉”には、二人の警備兵が佇んでいた。
この右側の男性に、[ダイヤのマーク]が現れている。
そうした30代半ばらしき兵士へ、
「領主が注文したとかいう品々を、持って来たんだけど。」
ヤトが声をかけたら、
「付いて参られよ。」
敷地内へと進んでいった…。
[石造りの館]の正面には“木製扉”が設けられている。
「暫し待たれよ。」
こう喋った警備兵が、“銀のドアノッカー”を叩く。
およそ5秒後。
扉を開けて出てきたのは、“黒服の老紳士”であった。
“オールバックの髪”や“眉”に“鼻髭”は白く、瞳は青い。
その男性の頭上に、[ダイヤマーク]が見受けられる。
「商品を運んできたんだが、どうすればいいんだ??」
ヤトが尋ねてみたところ、
「私は、ここの執事でございます。」
「領主様はご多忙のため、私が代わりに確認させていただきましょう。」
老紳士が伝えるなり、ヤトの眼前で[薄型の横長画面]が展開した。
これには……、
注文の品を納めますか?
・YES
・NO
そう記されている。
「まぁ、当然、イエスだろ。」
この文字にヤトが指で触れたら、
「…………。」
「全て問題ないようですね。」
「ご領主様には、私のほうからお渡し致しますので、ご安心を。」
「こちらは受領書になります。」
執事が用紙を取り出した。
そうした老紳士を眺めているカリンが、
「なんだか、セバスチャンって呼びたくなるわね。」
ふと呟いたところ、
「分かるぅ~。」
エイトが微笑んだ。
〝うん うん〟とセブンが頷くなか、振り返ったヤトが、
「そんじゃぁ、渓谷を目指すか。」
「で。」
「そっちのクエストも達成してから、都に戻ろう。」
「じゃないと二度手間になっちまうからな。」
皆に告げるのであった―。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
[イッチューズ]に関する情報/男性編
名前:ヤト
本名:タカヤマ トオル
年齢:13歳
身長:159㎝
容姿:黒色短髪/黒の瞳/黄色肌
ジョブ:武士
LV:8
HP:80
SP:64
MP:無
武器:鋼製の“刀”
防具:鋼の“鎧兜” (※モチーフは鎌倉時代前期)
攻撃力:基本104+装備品40=総計118
防御力:基本64+装備品230=総計284
素早さ:基本84-装備品の重量19=総計44
スキル:未収得
名前:クマッシー
本名:クガ マサシ
年齢:13歳
身長:168㎝
容姿:ライトブラウンスポーツ刈り/黒の瞳/白肌
ジョブ:シールダー
LV:8
HP:104
SP:48
MP:無
武器:鋼製の“腰鉈”
防具:鋼の“甲冑&大楯”
攻撃力:基本88+装備品30=総計118
防御力:基本120+装備品250=総計370
素早さ:基本48-装備品の重量20=総計28
スキル:未収得
名前:ニケ
本名:ニシザワ タケル
年齢:13歳
身長:165㎝
容姿:金髪サラサラショート/青の瞳/白肌
ジョブ:戦士
LV:8
HP:92
SP:44
MP:無
武器:鋼製の“モーニングスター”
防具:鋼の“鎧兜”
攻撃力:基本120+装備品40=総計130
防御力:基本80+装備品235=総計295
素早さ:基本52-装備品の重量19=総計20
スキル:未収得
なお、ゲーム内において、徒歩で二日ぐらいの距離が、[ユニコーン]によって一日ほどで済んでいる。
町の南門付近で、下馬したところ、
「便利だったわね♪」
上機嫌で口を開いたのは、カリンだ。
「確かにぃ~。」
「スキルもあって、割と助かったよねぇ~。」
エイトが笑顔で述べたら、
「うん。」
「そこそこ戦闘がラクになったね。」
頷いて同意するセブンだった。
自身の腕を組んで、
「でも、フィールドでしか利用できないのがなぁー。」
「物足りないっつーか、なんと言うか…。」
ちょっとした不満を漏らすヤトを、
「ま、乗り物が無いよりはマシだろ。」
ニケが宥める。
こうしたトークを交わしつつ、門を通過したあたりで、
「ヤト、あれって。」
とある集団をクマッシーが指差した。
[大通り]の端に寄って、仲間同士で何やら会話しているグループに、
「あ。」
「“厄難の日”の……。」
ヤトを始めとした誰もが気づく。
それは、彼らが“共闘”した[エイディズ]であった。
“銀髪ロング/褐色肌/緑の瞳”といった20代後半であろう女性剣士の頭上には、[金色のダイヤマーク]が浮いている。
[イッチューズ]が歩いて近づいた流れで、
「アスタ、だったよな??」
記憶を辿るようにして質問するヤトだった。
「あら?」
「先日、帝都で一緒に魔物を追い払った…。」
「お久しぶりね。」
反応を示したアスタは、
「私たち、この町に用事があって訪れたんだけど、今から渓谷に向かうの。」
「もし、また会うことがあったなら、よろしくね。」
「それじゃ、失礼。」
こう語り終えると、パーティーメンバーを連れて、町の外に出て行く。
その後ろ姿を見送りつつ、
「ひょっとして、フラグか??」
「再び手を結ぶための。」
ヤトが首を傾げたところ、
「きっと、そうだろうな。」
「しかも、〝商人のクエストを受けてから、ここに来ないと、発生しない〟っていった条件なんじゃ?」
更に考察するニケであった。
女性陣が〝ん~??〟と意味が分からなそうにするなか、
「とりあえず。」
「預かってきた物を、届けない?」
こうクマッシーが促す。
それによって、
「だなッ。」
[地図]をオープンするヤトだった……。
▽
町の南西区に、[領主の屋敷]が在る。
開かれている“鉄柵の門扉”には、二人の警備兵が佇んでいた。
この右側の男性に、[ダイヤのマーク]が現れている。
そうした30代半ばらしき兵士へ、
「領主が注文したとかいう品々を、持って来たんだけど。」
ヤトが声をかけたら、
「付いて参られよ。」
敷地内へと進んでいった…。
[石造りの館]の正面には“木製扉”が設けられている。
「暫し待たれよ。」
こう喋った警備兵が、“銀のドアノッカー”を叩く。
およそ5秒後。
扉を開けて出てきたのは、“黒服の老紳士”であった。
“オールバックの髪”や“眉”に“鼻髭”は白く、瞳は青い。
その男性の頭上に、[ダイヤマーク]が見受けられる。
「商品を運んできたんだが、どうすればいいんだ??」
ヤトが尋ねてみたところ、
「私は、ここの執事でございます。」
「領主様はご多忙のため、私が代わりに確認させていただきましょう。」
老紳士が伝えるなり、ヤトの眼前で[薄型の横長画面]が展開した。
これには……、
注文の品を納めますか?
・YES
・NO
そう記されている。
「まぁ、当然、イエスだろ。」
この文字にヤトが指で触れたら、
「…………。」
「全て問題ないようですね。」
「ご領主様には、私のほうからお渡し致しますので、ご安心を。」
「こちらは受領書になります。」
執事が用紙を取り出した。
そうした老紳士を眺めているカリンが、
「なんだか、セバスチャンって呼びたくなるわね。」
ふと呟いたところ、
「分かるぅ~。」
エイトが微笑んだ。
〝うん うん〟とセブンが頷くなか、振り返ったヤトが、
「そんじゃぁ、渓谷を目指すか。」
「で。」
「そっちのクエストも達成してから、都に戻ろう。」
「じゃないと二度手間になっちまうからな。」
皆に告げるのであった―。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
[イッチューズ]に関する情報/男性編
名前:ヤト
本名:タカヤマ トオル
年齢:13歳
身長:159㎝
容姿:黒色短髪/黒の瞳/黄色肌
ジョブ:武士
LV:8
HP:80
SP:64
MP:無
武器:鋼製の“刀”
防具:鋼の“鎧兜” (※モチーフは鎌倉時代前期)
攻撃力:基本104+装備品40=総計118
防御力:基本64+装備品230=総計284
素早さ:基本84-装備品の重量19=総計44
スキル:未収得
名前:クマッシー
本名:クガ マサシ
年齢:13歳
身長:168㎝
容姿:ライトブラウンスポーツ刈り/黒の瞳/白肌
ジョブ:シールダー
LV:8
HP:104
SP:48
MP:無
武器:鋼製の“腰鉈”
防具:鋼の“甲冑&大楯”
攻撃力:基本88+装備品30=総計118
防御力:基本120+装備品250=総計370
素早さ:基本48-装備品の重量20=総計28
スキル:未収得
名前:ニケ
本名:ニシザワ タケル
年齢:13歳
身長:165㎝
容姿:金髪サラサラショート/青の瞳/白肌
ジョブ:戦士
LV:8
HP:92
SP:44
MP:無
武器:鋼製の“モーニングスター”
防具:鋼の“鎧兜”
攻撃力:基本120+装備品40=総計130
防御力:基本80+装備品235=総計295
素早さ:基本52-装備品の重量19=総計20
スキル:未収得
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
VRMMO~鍛治師で最強になってみた!?
ナイム
ファンタジー
ある日、友人から進められ最新フルダイブゲーム『アンリミテッド・ワールド』を始めた進藤 渚
そんな彼が友人たちや、ゲーム内で知り合った人たちと協力しながら自由気ままに過ごしていると…気がつくと最強と呼ばれるうちの一人になっていた!?
26番目の王子に転生しました。今生こそは健康に大地を駆け回れる身体に成りたいです。
克全
ファンタジー
アルファポリスオンリー。男はずっと我慢の人生を歩んできた。先天的なファロー四徴症という心疾患によって、物心つく前に大手術をしなければいけなかった。手術は成功したものの、術後の遺残症や続発症により厳しい運動制限や生活習慣制限を課せられる人生だった。激しい運動どころか、体育の授業すら見学するしかなかった。大好きな犬や猫を飼いたくても、「人獣共通感染症」や怪我が怖くてペットが飼えなかった。その分勉強に打ち込み、色々な資格を散り、知識も蓄えることはできた。それでも、自分が本当に欲しいものは全て諦めなければいいけない人生だった。だが、気が付けば異世界に転生していた。代償のような異世界の人生を思いっきり楽しもうと考えながら7年の月日が過ぎて……
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
「専門職に劣るからいらない」とパーティから追放された万能勇者、教育係として新人と組んだらヤベェ奴らだった。俺を追放した連中は自滅してるもよう
138ネコ@書籍化&コミカライズしました
ファンタジー
「近接は戦士に劣って、魔法は魔法使いに劣って、回復は回復術師に劣る勇者とか、居ても邪魔なだけだ」
パーティを組んでBランク冒険者になったアンリ。
彼は世界でも稀有なる才能である、全てのスキルを使う事が出来るユニークスキル「オールラウンダー」の持ち主である。
彼は「オールラウンダー」を持つ者だけがなれる、全てのスキルに適性を持つ「勇者」職についていた。
あらゆるスキルを使いこなしていた彼だが、専門職に劣っているという理由でパーティを追放されてしまう。
元パーティメンバーから装備を奪われ、「アイツはパーティの金を盗んだ」と悪評を流された事により、誰も彼を受け入れてくれなかった。
孤児であるアンリは帰る場所などなく、途方にくれているとギルド職員から新人の教官になる提案をされる。
「誰も組んでくれないなら、新人を育て上げてパーティを組んだ方が良いかもな」
アンリには夢があった。かつて災害で家族を失い、自らも死ぬ寸前の所を助けてくれた冒険者に礼を言うという夢。
しかし助けてくれた冒険者が居る場所は、Sランク冒険者しか踏み入ることが許されない危険な土地。夢を叶えるためにはSランクになる必要があった。
誰もパーティを組んでくれないのなら、多少遠回りになるが、育て上げた新人とパーティを組みSランクを目指そう。
そう思い提案を受け、新人とパーティを組み心機一転を図るアンリ。だが彼の元に来た新人は。
モンスターに追いかけ回されて泣き出すタンク。
拳に攻撃魔法を乗せて戦う殴りマジシャン。
ケガに対して、気合いで治せと無茶振りをする体育会系ヒーラー。
どいつもこいつも一癖も二癖もある問題児に頭を抱えるアンリだが、彼は持ち前の万能っぷりで次々と問題を解決し、仲間たちとSランクを目指してランクを上げていった。
彼が新人教育に頭を抱える一方で、彼を追放したパーティは段々とパーティ崩壊の道を辿ることになる。彼らは気付いていなかった、アンリが近接、遠距離、補助、“それ以外”の全てを1人でこなしてくれていた事に。
※ 人間、エルフ、獣人等の複数ヒロインのハーレム物です。
※ 小説家になろうさんでも投稿しております。面白いと感じたらそちらもブクマや評価をしていただけると励みになります。
※ イラストはどろねみ先生に描いて頂きました。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
俺と幼女とエクスカリバー
鏡紫郎
ファンタジー
憧れた世界で人をやめ、彼女と出会い、そして俺は初めてあたりまえの恋におちた。
見知らぬ少女を助け死んだ俺こと明石徹(アカシトオル)は、中二病をこじらせ意気揚々と異世界転生を果たしたものの、目覚めるとなんと一本の「剣」になっていた。
最初の持ち主に使いものにならないという理由であっさりと捨てられ、途方に暮れる俺の目の前に現れたのは……なんと幼女!?
しかもこの幼女俺を復讐のために使うとか言ってるし、でもでも意思疎通ができるのは彼女だけで……一体この先どうなっちゃうの!?
剣になった少年と無口な幼女の冒険譚、ここに開幕
【完結】婚活に疲れた救急医まだ見ぬ未来の嫁ちゃんを求めて異世界へ行く
川原源明
ファンタジー
伊東誠明(いとうまさあき)35歳
都内の大学病院で救命救急センターで医師として働いていた。仕事は順風満帆だが、プライベートを満たすために始めた婚活も運命の女性を見つけることが出来ないまま5年の月日が流れた。
そんな時、久しぶりに命の恩人であり、医師としての師匠でもある秋津先生を見かけ「良い人を紹介してください」と伝えたが、良い答えは貰えなかった。
自分が居る救命救急センターの看護主任をしている萩原さんに相談してみてはと言われ、職場に戻った誠明はすぐに萩原さんに相談すると、仕事後によく当たるという占いに行くことになった。
終業後、萩原さんと共に占いの館を目指していると、萩原さんから不思議な事を聞いた。「何か深い悩みを抱えてない限りたどり着けないとい」という、不安な気持ちになりつつも、占いの館にたどり着いた。
占い師の老婆から、運命の相手は日本に居ないと告げられ、国際結婚!?とワクワクするような答えが返ってきた。色々旅支度をしたうえで、3日後再度占いの館に来るように指示された。
誠明は、どんな辺境の地に行っても困らないように、キャンプ道具などの道具から、食材、手術道具、薬等買える物をすべてそろえてた。
3日後占いの館を訪れると。占い師の老婆から思わぬことを言われた。国際結婚ではなく、異世界結婚だと判明し、行かなければ生涯独身が約束されると聞いて、迷わず行くという選択肢を取った。
異世界転移から始まる運命の嫁ちゃん探し、誠明は無事理想の嫁ちゃんを迎えることが出来るのか!?
異世界で、医師として活動しながら婚活する物語!
全90話+幕間予定 90話まで作成済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる