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第6章 王都への帰還の前に
第五十九話 騎士団に戻りまして……
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スープもあらかたできてそれを大鍋二杯分作り上げると、結菜は頃合いを見計らって颯爽と調理場を後にした。
それは、女性達が「もっと作ってほしい‼」とせがんできたためである。
張り切りすぎてしまった………。結菜は騎士団へ帰る途中でふぃ~と汗を拭った。
あれほど集まっていた食材もだいぶん消費できていた矢先のこと。
それは、結菜が提案した料理は着々と仕上がっていき、いくつもの大皿にたくさんのハンバーグやら唐揚げやらがそれぞれもられてクッキングも終盤になった時のことであった。
パン屋の奥さんが戻って来て、この見たことがないがとても美味しそうな香りを放つ数々の料理に感動し、
「残った食材は全部皆で分けて持って帰りな‼サービスだよ‼」
と言ったのだ。
しかし、残ってしまった食材は女性達がお駄賃代わりに持って帰っていいと許可されたのに、彼女達はその食材を使ってさらなるレシピを見たいとギラギラとした目で詰め寄ってきたのだ。
持って帰ってもいいと言われた矢先のことである。
流石の結菜もちょっとたじろいだ。
……さながら獲物を狙う肉食獣、もしくは好きな人を狙う肉食系女子のようであったと後に結菜は述べている。
まさかの手持ちの食材を全て使い込む勢いであった。
さすがにそれは結菜も遠慮させてもらった。だってせっかくの食材だもん。今よりも明日とかの晩ごはんにでも使った方がいいはず。
こんな時のお決まり文句、「用事を思い出したので!」を繰り出すと結菜はこの調理場を退場させてもらったのであった。
人混みを抜けて騎士団の建物に入る。玄関先で門番をしていた騎士二名が結菜の帰りを敬礼して迎えてくれた。
騎士団は魔物の討伐成功と祝勝会のお祭り騒ぎに浮かれた空気になっている。その騒ぎはあの広場とさほど変わりないように思われた。
結菜は騎士団の建物で人がたくさん集まる所に行ってみた。
勇者と賢者を探すためだ。
お散歩ついでに大きな寄り道をしてしまったので心配させてしまったかもしれない。帰還の報告はしておこう。
あと、自分がいつの間にか寝てしまった時に毛布をかけてくれたお礼も言いたかった。
キョロキョロと辺りを見渡すと二人はすぐに見つかった。……美系恐るべし。見つけやすいことこの上ない。
結菜の姿に気づいた二人が話を中断し、結菜の方へと駆け寄ってきた。
「ユーナさん、おかえりなさい」
「ただいま。賢者さん」
「どこに行っていたんだ?」
「んっとね、散歩に行ってたんだけどさ。途中で困ってる人達がいたから少し料理のお手伝いしてたらちょっと遅くなっちゃって………。ごめん、心配かけたかな」
「はぁ……大丈夫です。でも今度からはちゃんと言ってからにしてくださいね?」
「うん。わかった」
素直に頷く結菜に賢者は笑いかけると、優しく結菜の頭を撫でた。
(………なんだろ。賢者さんも頭撫でるの好きなのかな?まぁ、勇者さんも頭撫でてるしね)
少し疑問に思ったが、結菜はそれほど気にしてはなかった。
どこかのほほんとしている節もあるようである。
「ユーナ。もう疲れは取れたのか?騎士団に着くなり寝てしまったから心配した」
「うん‼もう大丈夫だよ。だいぶん回復したから祝勝会にも参加できそうだし」
「そうか。なら良かった」
「それなら私達と一緒に参加しましょうか。そろそろ始まるでしょうし、一応私達が今回の祝勝会の主役ですからね」
「えっ⁉主役なの⁉」
「そりゃそうです。特にユーナさんは魔物の倒された張本人です。できるだけ参加しましょうね」
にっこりとした賢者の笑顔に結菜はズザッと後ずさりした。
祝勝会と言っても規模は町をあげての祭りのようなものである。
売店とかもちらほらとあるのを結菜は帰りに確認していた。
そんな人が大勢いる中、主役とかはごめんである。参加をためらう結菜に賢者は笑みを深めた。
目線がうろうろする結菜。あわあわしている。
「えっと~」
「参加しましょう?」
「…………イェッサー」
「おい、そんなにユーナの不安をかきたてるな。ユーナ、大丈夫だ。主役と言ってもそんなに目立ちすぎるようなことにはならない」
「ほぇ?」
「すいません、ちょっとあなたの反応が面白かわいくてつい……。少し調子に乗りすぎましたね。勇者の言った通りですよ。人前での挨拶とかはしなくてもいいはずですから。せいぜい他の人達よりもサービスを受けられるっていう感じですかね」
「そ、そうなんだ……………」
賢者さん、恐るべし。ちょっと黒いよ。
結菜はとりあえず同意した。でも、いつもはほんわか×優しい賢者である。お祭りモードにのってるのかもしれない。賢者さんなりのジョークなのかな。
三人での会話は弾んだ。祝勝会の開始までの待ち時間も全く苦にならないほどに。
一緒に力を合わせて戦ったぶん、二人と仲良くなれた様に思える。結菜はそれがちょっと嬉しかった。
初めは色々あったけど、何だかんだ言っても「終わりよければ全て良し」である。
今となっては、結菜は二人とは兄か親友のような暖かな絆ができている様に思えた。素直にそれが嬉しい。
そうこうしている内に、副団長が結菜達を呼びにきた。どうやら準備ができたみたいである。
副団長に連れられて、結菜達は特別席に案内された。
そこはバルコニーのようになっていて、それでいて人があまり気にしないようにセッティングされていた。
広場が一望できるその特別席の手すりから身を乗り出しながら、結菜はうわぁ‼と声をあげた。
「すごい‼ねぇ、見て賢者さん、勇者さん!綺麗だよ‼」
「えぇ本当に」
「あぁ、そうだな。綺麗だ」
特別席は少し高くに設置されていたため、ランタンで飾られた広場で音楽にのって踊る人の姿もよく見えた。
可愛らしいワンピースを着た踊り子もくるくると踊っており、花が咲いているかのようである。
皆が思い思いに踊ったり、物を買ったり、食べたりしている。楽しそうなその様子は結菜の心を踊らせた。
席につき、勇者と賢者と乾杯をする。
運ばれてくる料理は結菜が手伝ったあの料理であった。他にもタレがたっぷりかかった串焼きや蒸かし芋もある。どれも美味しそうだ。
「美味しそうですね」
「でしょ?」
「確か料理のお手伝いをしてきたんでしたっけ。どれです?」
「ん?これとこれと、これとこれ。あとスープ」
「すごいな。料理できたのか」
「うん、クランでも料理当番してたしね。さぁ食べよ?お腹空いちゃった」
「はい、そうですね。では、いただきましょうか」
乾杯をしてからパクリと一口食べる。
「「ッ…………………⁉」」
目を見開く勇者と賢者。結菜は彼らの表情を見てくすりと笑った。
「どう?美味しいでしょ」
「……これは、何と美味な……………。こんなに美味しい物食べたことないですよ」
「これは何なんだ?肉汁が尋常じゃないぞ?」
滅多に動かない勇者の表情が驚きと感動で満たされている。
目を白黒させながらもくもくと食べる二人。ちょっとかわいい。
「それはハンバーグ。子供にも大人にも人気な定番メニューだったの」
「それってユーナの故郷なのか?」
「……うん。まぁ、そうだね」
ハンバーグはよく弟が好きで作っていた品だった。家族を思い出す家の味。ホームシックとかではないが少し寂しさが広がる。
しかし、それは一瞬で結菜はすぐに勇者に答えた。
少しぎこちなくなってしまったが、結菜はふわりと笑った。
「………ユーナ?」
「ユーナさん。このお肉、半生なんですが…………」
「ん?それはローストビーフ。そういうものなの。表面を五ミリくらい焼いて、包んで余熱を通してるから大丈夫だよ。問題ナッシング」
「……うん!これも美味しいですね‼こんなに柔らかいなんて」
「本当だ。……また食べたい」
「?」
ぽそりと呟く勇者の声が聞き取れず、結菜は首を傾げた。
しかし、隣に座っていた賢者は彼の言葉をはっきり捉えていた。そして同意する。
「そうですね。私もこれはぜひともまた食べたいです。ユーナさん、王城でもたまに作ってくれませんか?」
「…うん‼もちろん‼」
ぱぁと笑顔になる結菜。本当に作って良かった。
すっかり帽子と化しているロンにもあげる。ロンは寝起きなのに、結菜が手がけた料理を見つけると勇者と賢者同様にもくもくと食べ始めた。
人の楽しそうな笑い声と音楽を聞きながら、結菜達はこの一時をのどかに楽しんだ。
三人の楽しそうな会話。
祝勝会は町を美しく彩る盛大な祭りとなった。
それは、女性達が「もっと作ってほしい‼」とせがんできたためである。
張り切りすぎてしまった………。結菜は騎士団へ帰る途中でふぃ~と汗を拭った。
あれほど集まっていた食材もだいぶん消費できていた矢先のこと。
それは、結菜が提案した料理は着々と仕上がっていき、いくつもの大皿にたくさんのハンバーグやら唐揚げやらがそれぞれもられてクッキングも終盤になった時のことであった。
パン屋の奥さんが戻って来て、この見たことがないがとても美味しそうな香りを放つ数々の料理に感動し、
「残った食材は全部皆で分けて持って帰りな‼サービスだよ‼」
と言ったのだ。
しかし、残ってしまった食材は女性達がお駄賃代わりに持って帰っていいと許可されたのに、彼女達はその食材を使ってさらなるレシピを見たいとギラギラとした目で詰め寄ってきたのだ。
持って帰ってもいいと言われた矢先のことである。
流石の結菜もちょっとたじろいだ。
……さながら獲物を狙う肉食獣、もしくは好きな人を狙う肉食系女子のようであったと後に結菜は述べている。
まさかの手持ちの食材を全て使い込む勢いであった。
さすがにそれは結菜も遠慮させてもらった。だってせっかくの食材だもん。今よりも明日とかの晩ごはんにでも使った方がいいはず。
こんな時のお決まり文句、「用事を思い出したので!」を繰り出すと結菜はこの調理場を退場させてもらったのであった。
人混みを抜けて騎士団の建物に入る。玄関先で門番をしていた騎士二名が結菜の帰りを敬礼して迎えてくれた。
騎士団は魔物の討伐成功と祝勝会のお祭り騒ぎに浮かれた空気になっている。その騒ぎはあの広場とさほど変わりないように思われた。
結菜は騎士団の建物で人がたくさん集まる所に行ってみた。
勇者と賢者を探すためだ。
お散歩ついでに大きな寄り道をしてしまったので心配させてしまったかもしれない。帰還の報告はしておこう。
あと、自分がいつの間にか寝てしまった時に毛布をかけてくれたお礼も言いたかった。
キョロキョロと辺りを見渡すと二人はすぐに見つかった。……美系恐るべし。見つけやすいことこの上ない。
結菜の姿に気づいた二人が話を中断し、結菜の方へと駆け寄ってきた。
「ユーナさん、おかえりなさい」
「ただいま。賢者さん」
「どこに行っていたんだ?」
「んっとね、散歩に行ってたんだけどさ。途中で困ってる人達がいたから少し料理のお手伝いしてたらちょっと遅くなっちゃって………。ごめん、心配かけたかな」
「はぁ……大丈夫です。でも今度からはちゃんと言ってからにしてくださいね?」
「うん。わかった」
素直に頷く結菜に賢者は笑いかけると、優しく結菜の頭を撫でた。
(………なんだろ。賢者さんも頭撫でるの好きなのかな?まぁ、勇者さんも頭撫でてるしね)
少し疑問に思ったが、結菜はそれほど気にしてはなかった。
どこかのほほんとしている節もあるようである。
「ユーナ。もう疲れは取れたのか?騎士団に着くなり寝てしまったから心配した」
「うん‼もう大丈夫だよ。だいぶん回復したから祝勝会にも参加できそうだし」
「そうか。なら良かった」
「それなら私達と一緒に参加しましょうか。そろそろ始まるでしょうし、一応私達が今回の祝勝会の主役ですからね」
「えっ⁉主役なの⁉」
「そりゃそうです。特にユーナさんは魔物の倒された張本人です。できるだけ参加しましょうね」
にっこりとした賢者の笑顔に結菜はズザッと後ずさりした。
祝勝会と言っても規模は町をあげての祭りのようなものである。
売店とかもちらほらとあるのを結菜は帰りに確認していた。
そんな人が大勢いる中、主役とかはごめんである。参加をためらう結菜に賢者は笑みを深めた。
目線がうろうろする結菜。あわあわしている。
「えっと~」
「参加しましょう?」
「…………イェッサー」
「おい、そんなにユーナの不安をかきたてるな。ユーナ、大丈夫だ。主役と言ってもそんなに目立ちすぎるようなことにはならない」
「ほぇ?」
「すいません、ちょっとあなたの反応が面白かわいくてつい……。少し調子に乗りすぎましたね。勇者の言った通りですよ。人前での挨拶とかはしなくてもいいはずですから。せいぜい他の人達よりもサービスを受けられるっていう感じですかね」
「そ、そうなんだ……………」
賢者さん、恐るべし。ちょっと黒いよ。
結菜はとりあえず同意した。でも、いつもはほんわか×優しい賢者である。お祭りモードにのってるのかもしれない。賢者さんなりのジョークなのかな。
三人での会話は弾んだ。祝勝会の開始までの待ち時間も全く苦にならないほどに。
一緒に力を合わせて戦ったぶん、二人と仲良くなれた様に思える。結菜はそれがちょっと嬉しかった。
初めは色々あったけど、何だかんだ言っても「終わりよければ全て良し」である。
今となっては、結菜は二人とは兄か親友のような暖かな絆ができている様に思えた。素直にそれが嬉しい。
そうこうしている内に、副団長が結菜達を呼びにきた。どうやら準備ができたみたいである。
副団長に連れられて、結菜達は特別席に案内された。
そこはバルコニーのようになっていて、それでいて人があまり気にしないようにセッティングされていた。
広場が一望できるその特別席の手すりから身を乗り出しながら、結菜はうわぁ‼と声をあげた。
「すごい‼ねぇ、見て賢者さん、勇者さん!綺麗だよ‼」
「えぇ本当に」
「あぁ、そうだな。綺麗だ」
特別席は少し高くに設置されていたため、ランタンで飾られた広場で音楽にのって踊る人の姿もよく見えた。
可愛らしいワンピースを着た踊り子もくるくると踊っており、花が咲いているかのようである。
皆が思い思いに踊ったり、物を買ったり、食べたりしている。楽しそうなその様子は結菜の心を踊らせた。
席につき、勇者と賢者と乾杯をする。
運ばれてくる料理は結菜が手伝ったあの料理であった。他にもタレがたっぷりかかった串焼きや蒸かし芋もある。どれも美味しそうだ。
「美味しそうですね」
「でしょ?」
「確か料理のお手伝いをしてきたんでしたっけ。どれです?」
「ん?これとこれと、これとこれ。あとスープ」
「すごいな。料理できたのか」
「うん、クランでも料理当番してたしね。さぁ食べよ?お腹空いちゃった」
「はい、そうですね。では、いただきましょうか」
乾杯をしてからパクリと一口食べる。
「「ッ…………………⁉」」
目を見開く勇者と賢者。結菜は彼らの表情を見てくすりと笑った。
「どう?美味しいでしょ」
「……これは、何と美味な……………。こんなに美味しい物食べたことないですよ」
「これは何なんだ?肉汁が尋常じゃないぞ?」
滅多に動かない勇者の表情が驚きと感動で満たされている。
目を白黒させながらもくもくと食べる二人。ちょっとかわいい。
「それはハンバーグ。子供にも大人にも人気な定番メニューだったの」
「それってユーナの故郷なのか?」
「……うん。まぁ、そうだね」
ハンバーグはよく弟が好きで作っていた品だった。家族を思い出す家の味。ホームシックとかではないが少し寂しさが広がる。
しかし、それは一瞬で結菜はすぐに勇者に答えた。
少しぎこちなくなってしまったが、結菜はふわりと笑った。
「………ユーナ?」
「ユーナさん。このお肉、半生なんですが…………」
「ん?それはローストビーフ。そういうものなの。表面を五ミリくらい焼いて、包んで余熱を通してるから大丈夫だよ。問題ナッシング」
「……うん!これも美味しいですね‼こんなに柔らかいなんて」
「本当だ。……また食べたい」
「?」
ぽそりと呟く勇者の声が聞き取れず、結菜は首を傾げた。
しかし、隣に座っていた賢者は彼の言葉をはっきり捉えていた。そして同意する。
「そうですね。私もこれはぜひともまた食べたいです。ユーナさん、王城でもたまに作ってくれませんか?」
「…うん‼もちろん‼」
ぱぁと笑顔になる結菜。本当に作って良かった。
すっかり帽子と化しているロンにもあげる。ロンは寝起きなのに、結菜が手がけた料理を見つけると勇者と賢者同様にもくもくと食べ始めた。
人の楽しそうな笑い声と音楽を聞きながら、結菜達はこの一時をのどかに楽しんだ。
三人の楽しそうな会話。
祝勝会は町を美しく彩る盛大な祭りとなった。
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