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第3章 ダンジョン脱出から約二週間、早朝に誘拐されました‼
第二十一話 無理難題なお願い③
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(……重い!重すぎるぞっ、話がっ!)
結菜は主張したかった。それならより一層何で自分なのかと、自分は普通に生きたいのだと。しかしながら、流れ的にそんな雰囲気ではなかったのだ。
「あっ……」
えっ何?まだ何かあるの?と思い顔をあげる。
「お前にはYESかはいしか選択肢はないが、どっちがいい?」
……選択肢の意味とは?結菜は疑問に思った。しかし、自分はどうしても行きたくない結菜は最後のとっておきを出す事にした。
「……ほ、保留!とりあえず検討での保留ってことでお願いします……‼」
これぞ、ザ·先延ばし‼あえてなんとなくぼかして言うことで効果が発揮される恐ろしい技である。
自分一人では決められない。なのでアル達に相談(助け)を求めようとした結菜の苦肉の策であった。
びくびくしながら聞いてみると、案外あっさりいいですよと返事をされた。とりあえず、大丈夫だよね…………?結菜はひとまず胸を撫で下ろした。
(………どうしてこうなった⁉)
結菜の目の前ではアルと勇者が親しそうに話をしている。このままだとアルに勇者達を止めてもらうという計画が台無しになると、結菜は冷や汗をダラダラかいた。
まさか勇者達とアルが知り合いだとは思ってもみなかったのだ。思い出してみても、おかしい所だらけであった。
帰ろうとしたら勇者達はついてくるわ、帰ってきたら帰ってきたらでまさかのアルやサアシャと勇者達が知り合いであるわ、何だかんだ自分がこのクランを出て救世のために旅立つ事を賢者達がアルに了承させてしまうわ…………。……もう理解できないレベルの案件である。
(わ……私………保留でお願いしたんですけどーーーーー⁉)
ちなみにロンはあの後結菜の想像通りクランに戻って事の顛末をリーダーであるアルに伝えていた。伝えていたのだ‼結局は意味がなかったが……。
意味があるとすれば、それを知って結菜の代わりにサアシャがふわふわパンを買って来てくれたので結菜合わせて皆で朝食を食べれた事である。……勇者と賢者も同伴で…………。
結菜が頭をぐらぐらさせながら、理解する事を拒絶している間も着々と話は進められていく。
「でもいいのか?確かにユーナは凄い力を秘めている。だが攻撃力に関してはからきしだぞ?」
「いいんです。知ってますし、そこは全く当てにしていないですから。アルはもう王都で活躍しないのですか?」
「あぁ、このクランがあるしな」
「そうか……。師匠が戻って来てくれたらもっとやりやすくなるが……。仕方がないな」
和気あいあいと談笑している彼らを結菜は精一杯にらんだ。
「ちょっとアルさん‼私は納得できないです‼私は普通の生活がしたいんですから‼」
「あ?もうお前はすでに普通じゃないだろうが」
「ひどい‼何処が⁉」
「全部だよ、全部。そもそもお前のステータス自体がすでに一般常識超えてるんだから、もう諦めろ」
思ってもみないアルの言葉に心外だと結菜はぷんぷん怒った。怒り心頭MAXである。
「一般常識を超えている?アル、詳しく聞いても?」
アルの発言にくいついた賢者が質問する。アルは、どうせ知らなくてはならないことだからいいだろ、と思い返事をした。
「あぁ、ユーナが俺らの危機を助けた時に本人に聞いたんだが……」
かくかくしかじかでとアルが説明する。それを熱心に聞く賢者達。
「それにユーナはダンジョンマスターを従魔にしたんだ。な?もうお前は一般人の枠内に収まらねぇんだよ」
「アルさんひどい‼私は町民です‼一般人の範囲内です‼」
結菜は猛反論した。だが取りあってもらえなかった。……ドンマイである。
結菜は主張したかった。それならより一層何で自分なのかと、自分は普通に生きたいのだと。しかしながら、流れ的にそんな雰囲気ではなかったのだ。
「あっ……」
えっ何?まだ何かあるの?と思い顔をあげる。
「お前にはYESかはいしか選択肢はないが、どっちがいい?」
……選択肢の意味とは?結菜は疑問に思った。しかし、自分はどうしても行きたくない結菜は最後のとっておきを出す事にした。
「……ほ、保留!とりあえず検討での保留ってことでお願いします……‼」
これぞ、ザ·先延ばし‼あえてなんとなくぼかして言うことで効果が発揮される恐ろしい技である。
自分一人では決められない。なのでアル達に相談(助け)を求めようとした結菜の苦肉の策であった。
びくびくしながら聞いてみると、案外あっさりいいですよと返事をされた。とりあえず、大丈夫だよね…………?結菜はひとまず胸を撫で下ろした。
(………どうしてこうなった⁉)
結菜の目の前ではアルと勇者が親しそうに話をしている。このままだとアルに勇者達を止めてもらうという計画が台無しになると、結菜は冷や汗をダラダラかいた。
まさか勇者達とアルが知り合いだとは思ってもみなかったのだ。思い出してみても、おかしい所だらけであった。
帰ろうとしたら勇者達はついてくるわ、帰ってきたら帰ってきたらでまさかのアルやサアシャと勇者達が知り合いであるわ、何だかんだ自分がこのクランを出て救世のために旅立つ事を賢者達がアルに了承させてしまうわ…………。……もう理解できないレベルの案件である。
(わ……私………保留でお願いしたんですけどーーーーー⁉)
ちなみにロンはあの後結菜の想像通りクランに戻って事の顛末をリーダーであるアルに伝えていた。伝えていたのだ‼結局は意味がなかったが……。
意味があるとすれば、それを知って結菜の代わりにサアシャがふわふわパンを買って来てくれたので結菜合わせて皆で朝食を食べれた事である。……勇者と賢者も同伴で…………。
結菜が頭をぐらぐらさせながら、理解する事を拒絶している間も着々と話は進められていく。
「でもいいのか?確かにユーナは凄い力を秘めている。だが攻撃力に関してはからきしだぞ?」
「いいんです。知ってますし、そこは全く当てにしていないですから。アルはもう王都で活躍しないのですか?」
「あぁ、このクランがあるしな」
「そうか……。師匠が戻って来てくれたらもっとやりやすくなるが……。仕方がないな」
和気あいあいと談笑している彼らを結菜は精一杯にらんだ。
「ちょっとアルさん‼私は納得できないです‼私は普通の生活がしたいんですから‼」
「あ?もうお前はすでに普通じゃないだろうが」
「ひどい‼何処が⁉」
「全部だよ、全部。そもそもお前のステータス自体がすでに一般常識超えてるんだから、もう諦めろ」
思ってもみないアルの言葉に心外だと結菜はぷんぷん怒った。怒り心頭MAXである。
「一般常識を超えている?アル、詳しく聞いても?」
アルの発言にくいついた賢者が質問する。アルは、どうせ知らなくてはならないことだからいいだろ、と思い返事をした。
「あぁ、ユーナが俺らの危機を助けた時に本人に聞いたんだが……」
かくかくしかじかでとアルが説明する。それを熱心に聞く賢者達。
「それにユーナはダンジョンマスターを従魔にしたんだ。な?もうお前は一般人の枠内に収まらねぇんだよ」
「アルさんひどい‼私は町民です‼一般人の範囲内です‼」
結菜は猛反論した。だが取りあってもらえなかった。……ドンマイである。
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