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通いつめる婚約者
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一晩たつが私は魔法が効いて目が醒めない。
幽体離脱していても、時々眠っているのか、気がつけば時間が立っている。
ベッドで眠っている自分を見ると、よく眠っているのがわかるほど眠っている。
ドアは昨日ユリウス様が壊したので今は板を代わりにつけている。
乙女の部屋のドアを壊すなんて、何を考えているのでしょう。
窓の外を見ると、朝からユリウス様がやってきた。
また馬車には女がいる。
あんな方と婚約なんてしたくない。
女性に困らないのにどうして私を婚約者にしたのかしら。
フワフワと浮かびながら考えているとユリウス様が部屋にやってきた。
会いにくるならさっさとドアを直して欲しい。
「イーディス孃、ユリウスです。」
知ってますよ。
昨日はドアを壊して下さいましたからね。
「今、解除の魔法をかけます。」
ユリウス様はベッドに横たわる私の手をとり、魔法を発動させました。
私がここにいるのに体は起きるのかしらと思ってしまった。
案の定目は醒めない。
ユリウス様の黒い光はスゥーと消えていく。
黒い光の魔法ということは、ユリウス様は闇属性が強いのかしら。
私は光の属性が強いから反対だわ。
ユリウス様の後ろでお父様は心配そうに見ている。
心配かけてごめんなさい。
これは本当に思うわ。
「お義父上、しばらくここに二人でいていいでしょうか。」
良くありません。
「勿論です。ゆっくりして下さい。」
だから良くありませんわ!
お父様はあっさりユリウス様と眠っている私を置いて部屋を後にした。
幽体離脱していても、時々眠っているのか、気がつけば時間が立っている。
ベッドで眠っている自分を見ると、よく眠っているのがわかるほど眠っている。
ドアは昨日ユリウス様が壊したので今は板を代わりにつけている。
乙女の部屋のドアを壊すなんて、何を考えているのでしょう。
窓の外を見ると、朝からユリウス様がやってきた。
また馬車には女がいる。
あんな方と婚約なんてしたくない。
女性に困らないのにどうして私を婚約者にしたのかしら。
フワフワと浮かびながら考えているとユリウス様が部屋にやってきた。
会いにくるならさっさとドアを直して欲しい。
「イーディス孃、ユリウスです。」
知ってますよ。
昨日はドアを壊して下さいましたからね。
「今、解除の魔法をかけます。」
ユリウス様はベッドに横たわる私の手をとり、魔法を発動させました。
私がここにいるのに体は起きるのかしらと思ってしまった。
案の定目は醒めない。
ユリウス様の黒い光はスゥーと消えていく。
黒い光の魔法ということは、ユリウス様は闇属性が強いのかしら。
私は光の属性が強いから反対だわ。
ユリウス様の後ろでお父様は心配そうに見ている。
心配かけてごめんなさい。
これは本当に思うわ。
「お義父上、しばらくここに二人でいていいでしょうか。」
良くありません。
「勿論です。ゆっくりして下さい。」
だから良くありませんわ!
お父様はあっさりユリウス様と眠っている私を置いて部屋を後にした。
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