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第一章 ブラッドフォード編
闇に包まれる 6
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ブラッドフォード邸の門で待っていたのはリンクスとベルガモットだった。
邸は転移魔法で入れないとわかっているから、門で待っていたのだろう。
「オズワルド様、こちらです。鉱山の見廻りをしていたベルガモットが持って帰って来まして…。」
間違いない。今朝つけていたリディアのリボンだ。
リボンを握りしめても暖かさも感じない。
だが、たった一つのリディアの手掛かりだ。
「魔水晶の鉱山に移動してくれ。あの見える山だ。」
「…行ったことがないので見えるところまでですが…」
「かまわない。急いでほしい。」
転移魔法は知っているところしか移動出来ない。エルサも鉱山には来たことがないから、やはりあのピアスが引き寄せたか…それとも他に理由があったか…。
「ベル、一緒に来い。リディアの場所を教えてくれ。」
「オズワルド様、俺も一緒に行きます。」
「リンクスは邸にいろ。すぐにリディアを連れて帰る。」
ベルを肩に乗せ、また転移魔法で鉱山に移動するが鉱山の麓で弾かれ、鉱山には入れなかった。
「鉱山には移動出来ないのか?」
「…見えるところは移動できるはずなのですが…。ここの鉱山は質の良い魔水晶が取れると聞きました。…もしかしたら精霊がいるのでは…?精霊のいる場所には移動出来ません。」
確かに精霊のいる場所には転移魔法は使えないと聞いたことがある。
こんな時に精霊がたまたま来ているのだろうか。
だが、精霊がいようが、精霊が去るのを待っている時間はない。
鉱山にはもう雪が降っている。こんな寒い中リディアを待たす訳にはいかない。
「ブラッドフォード邸に帰ってくれ。執事のリンクスに事情を話しておいてほしい。」
「…一緒に行かなくても良いのですか?」
「転移魔法が使えないなら意味はない。」
そして、また足元から闇をだしその闇に乗るように足元から一気に鉱山へと登った。
まるで黒い反物が鉱山に伸びているように見えただろう。
ベルはリディアの場所を覚えているようで、雪の中迷うことなく先頭を飛んでいた。
邸は転移魔法で入れないとわかっているから、門で待っていたのだろう。
「オズワルド様、こちらです。鉱山の見廻りをしていたベルガモットが持って帰って来まして…。」
間違いない。今朝つけていたリディアのリボンだ。
リボンを握りしめても暖かさも感じない。
だが、たった一つのリディアの手掛かりだ。
「魔水晶の鉱山に移動してくれ。あの見える山だ。」
「…行ったことがないので見えるところまでですが…」
「かまわない。急いでほしい。」
転移魔法は知っているところしか移動出来ない。エルサも鉱山には来たことがないから、やはりあのピアスが引き寄せたか…それとも他に理由があったか…。
「ベル、一緒に来い。リディアの場所を教えてくれ。」
「オズワルド様、俺も一緒に行きます。」
「リンクスは邸にいろ。すぐにリディアを連れて帰る。」
ベルを肩に乗せ、また転移魔法で鉱山に移動するが鉱山の麓で弾かれ、鉱山には入れなかった。
「鉱山には移動出来ないのか?」
「…見えるところは移動できるはずなのですが…。ここの鉱山は質の良い魔水晶が取れると聞きました。…もしかしたら精霊がいるのでは…?精霊のいる場所には移動出来ません。」
確かに精霊のいる場所には転移魔法は使えないと聞いたことがある。
こんな時に精霊がたまたま来ているのだろうか。
だが、精霊がいようが、精霊が去るのを待っている時間はない。
鉱山にはもう雪が降っている。こんな寒い中リディアを待たす訳にはいかない。
「ブラッドフォード邸に帰ってくれ。執事のリンクスに事情を話しておいてほしい。」
「…一緒に行かなくても良いのですか?」
「転移魔法が使えないなら意味はない。」
そして、また足元から闇をだしその闇に乗るように足元から一気に鉱山へと登った。
まるで黒い反物が鉱山に伸びているように見えただろう。
ベルはリディアの場所を覚えているようで、雪の中迷うことなく先頭を飛んでいた。
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