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第一章 ブラッドフォード編
婚約指輪
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アレク様の休暇が終わり、やっと帰った。
帰る時に、来月の夜会で会おうと言って帰って行った。
アレク様達が帰った翌日には、オズワルド様が仕立て屋を呼んで下さりドレスを買って下さった。
そして、ウェディングドレスはオーダーメイドで作る為、時間がかかるそうだ。
そして今日も図書館に来ていた。
オズワルド様は少し用事があると言い、後から来ると言った。
夜は怖いから一人で来られないけど、昼は何とか一人で来られるようになってきた。
昼は日がさして、夜の怖い雰囲気と違って居心地が良くなってきていた。
そして、私は植物の本を探していた。
アニスの黒百合ともう1つが何だったのか、気になってきたからだ。
植物の本に花言葉…。
図書館は個人宅にしても二階まで本棚が連なり、しかも本がびっしりあり、探すのが大変だ。
オズワルド様が読むような魔導書や専門のものは奥の部屋や地下にある。
そちらにあるとオズワルド様じゃないとわからない。
本棚をゆっくり指しながら、歩いていると、オズワルド様が用事が終わったのかやってきた。
「リディア、ちょっとこっちに来てくれ。」
「どうしました?」
オズワルド様に呼ばれて、中央にあるソファーに座ると、オズワルド様も隣に座り、私の手をとったかと思うと、プレゼントの箱を手にのせた。
「魔水晶ができた。」
開けると、1つのピアスがあった。
ピアスは魔水晶と黒い宝石が連なるようについていた。
「俺のピアスのブラックダイヤを飾りにつけた。どうだ?」
「オズワルド様と同じですか?ありがとうございます。とっても嬉しいです。」
オズワルド様の左耳には、ブラックダイヤのピアスがついていた。
「耳を出せ。つけてやるから。」
そう言うと、オズワルド様は私の右耳にピアスをつけた。
元々ピアスの穴は空いていたから、ちょうどいい。
もしかしたら、ピアスの穴があったから魔水晶をピアスにしてくれたのかな、と思った。
ピアスをつけてもらっていると、あまりに近い為、目を瞑っていると、急に生温かい感触が走った。
「…っ」
ピアスをつけ、そのままオズワルド様が耳を舐めたのだ。
目を開け、真っ赤になった顔に耳を抑えオズワルド様を見ると、してやったというような勝ち誇った顔になっていた。
「リディア、もう一つ贈り物がある。」
「はい。」
出来たら、耳を舐める前に欲しかった。
小さな箱を出してきた時に、もしや、と思った。
案の定、小さな箱は指輪だった。
「作らせていたんだが、遅くなって悪かった。」
「私に、指輪を?」
「婚約指輪だ。」
「オズワルド様と同じ瞳の色ですね。」
紫色の宝石のついた指輪は、とても品がよく派手過ぎない落ち着いた感じの指輪だった。
素直に嬉しかった。
思わず、素で笑みがこぼれた。
「ありがとうございます。一生大事にします。」
オズワルド様が指輪を指にはめてくれ、大事に手を握りしめていた。
そんな私を、オズワルド様は大事に抱き締めてくれていた。
帰る時に、来月の夜会で会おうと言って帰って行った。
アレク様達が帰った翌日には、オズワルド様が仕立て屋を呼んで下さりドレスを買って下さった。
そして、ウェディングドレスはオーダーメイドで作る為、時間がかかるそうだ。
そして今日も図書館に来ていた。
オズワルド様は少し用事があると言い、後から来ると言った。
夜は怖いから一人で来られないけど、昼は何とか一人で来られるようになってきた。
昼は日がさして、夜の怖い雰囲気と違って居心地が良くなってきていた。
そして、私は植物の本を探していた。
アニスの黒百合ともう1つが何だったのか、気になってきたからだ。
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図書館は個人宅にしても二階まで本棚が連なり、しかも本がびっしりあり、探すのが大変だ。
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そちらにあるとオズワルド様じゃないとわからない。
本棚をゆっくり指しながら、歩いていると、オズワルド様が用事が終わったのかやってきた。
「リディア、ちょっとこっちに来てくれ。」
「どうしました?」
オズワルド様に呼ばれて、中央にあるソファーに座ると、オズワルド様も隣に座り、私の手をとったかと思うと、プレゼントの箱を手にのせた。
「魔水晶ができた。」
開けると、1つのピアスがあった。
ピアスは魔水晶と黒い宝石が連なるようについていた。
「俺のピアスのブラックダイヤを飾りにつけた。どうだ?」
「オズワルド様と同じですか?ありがとうございます。とっても嬉しいです。」
オズワルド様の左耳には、ブラックダイヤのピアスがついていた。
「耳を出せ。つけてやるから。」
そう言うと、オズワルド様は私の右耳にピアスをつけた。
元々ピアスの穴は空いていたから、ちょうどいい。
もしかしたら、ピアスの穴があったから魔水晶をピアスにしてくれたのかな、と思った。
ピアスをつけてもらっていると、あまりに近い為、目を瞑っていると、急に生温かい感触が走った。
「…っ」
ピアスをつけ、そのままオズワルド様が耳を舐めたのだ。
目を開け、真っ赤になった顔に耳を抑えオズワルド様を見ると、してやったというような勝ち誇った顔になっていた。
「リディア、もう一つ贈り物がある。」
「はい。」
出来たら、耳を舐める前に欲しかった。
小さな箱を出してきた時に、もしや、と思った。
案の定、小さな箱は指輪だった。
「作らせていたんだが、遅くなって悪かった。」
「私に、指輪を?」
「婚約指輪だ。」
「オズワルド様と同じ瞳の色ですね。」
紫色の宝石のついた指輪は、とても品がよく派手過ぎない落ち着いた感じの指輪だった。
素直に嬉しかった。
思わず、素で笑みがこぼれた。
「ありがとうございます。一生大事にします。」
オズワルド様が指輪を指にはめてくれ、大事に手を握りしめていた。
そんな私を、オズワルド様は大事に抱き締めてくれていた。
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