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37日目
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寝ぼけ眼でぼんやりと入口のほうを見る。
今日も寒いな。
火置き場に火を焚く。
起き上がり暖をとった。
インベントリからトマトのスープの入ったバケツと器と箸を取り出す。
スープを器に分けてバケツはインベントリに収納する。
粗越しのスープを飲み一息つく。体にしみる。
飲み干すと外に出て器と箸を洗いインベントリに収納した。
今日の天気も雪だった。
ここ最近ずっと雪だ。よく降るな……。
入口が雪でふさがれないように除雪しておいた。
MP406/444
コンロを取り出しサツマイモを2本台の上に乗せておいた。
今日も一日頑張るぞ。
昨日は確かトマトの苗の向かいの壁の補強をしてたんだっけ。
魔力が尽きてそのままだったはず。
インベントリからバケツを取り出す。
入り口を壁のほうに向けライトを唱えた。
バケツの中に光が入ったのを確認し補強場所へ移動した。
光で壁を照らすようにバケツを傾けて置いておく。
インベントリから鏝板と鏝を取り出し鏝板に泥を乗っけた。
鏝で拭い取り壁に向かって塗り付けていった。
切りのいいところまで塗るといったんインベントリに収納し魔力を込めていく。
バケツを置きなおし光を天井に当てる。
インベントリから鏝板と鏝を取り出し今度は天井を補強していった。
入って右奥の天井からナスの前の天井まで補強し終えたので野菜の世話に移る。
MP53/444
その前にインベントリに収納していた鏝板と鏝を取り出しピュリフィケイションを唱えライトが入っていたバケツと共にインベントリに収納しておいた。
コンロで焼いていたサツマイモを取り出し新しいサツマイモを置いておく。
薪に火を灯し地面に突き刺しておいた。
改めてトマトの苗を確認する。
一つ目の苗は、
第一果房が中くらいの実が出来ており、
第二果房は枯れ、
第三果房は蕾を付けており、
第四果房ができていた。
二つ目の苗は、
第一果房が出来ており、
その上に葉が3枚付いていた。
それぞれ脇芽を欠いておく。
一つ目の苗の第一果房は重さに耐えられるようにサツマイモの蔓で支柱へ誘引しておいた。
インベントリからバケツと柄杓を取り出し魔力水を注ぎ水を2回づつやった。
MP58/444
続いてナスの様子を伺う。
昨日あれだけ切っちゃったけど大丈夫だったかな……?
……おや?
切った部分の手前辺りから新しい脇芽が沢山伸びていた。
新しい葉も付けている。
これはどうするんだ?
最初みたいに第二主枝を残して……とかするのか?
もう花を付けている枝もあるが。
オロオロと百科事典を開いて確認してみる。
主枝と第二主枝から伸びる脇芽は欠かない。
第二主枝より下に出た脇芽は欠いておくこと。
となっていた。
取りあえず、第二主枝から出た脇芽=側枝をサツマイモの蔓で支柱に誘引しておく。
それ以外の部分の脇芽は今まで通り欠いていった。
一通り欠き終わるとバケツに継ぎ足した魔力水を柄杓で1回かけた。
これで良いんだよな?
答えをくれる人は居ないのでモヤモヤしながら作業を終えた。
次は綿か。
こちらはさして手間がかからないからいいな。
昨日よりも背丈が伸びていた。
そろそろ摘芯かな?
枝の先端を摘んでおいた。
これで横に枝を伸ばしてくれるといいんだけどな。
魔力水を柄杓で4回やった。
MP73/444
コンロに置いたサツマイモをひっくり返し裏側を焼いていく。
バケツに柄杓を入れて薪を手に持ち唐辛子の苗の所へ移動した。
唐辛子の苗を見て呆然としてしまった。
随分とまぁ……。
確か脇芽欠きは必要ないって記述されてたような気がしたんだが……。
唐辛子の苗が小ぶりながら緑の塊になっていた。
これは欠いた方がいいな。
……どっから手を付ければいいんだ。
花も咲いてるし。
百科事典を開く。
唐辛子の脇芽を欠く場合、側枝を二つ残し三本立てにする。
と記述されていた。
側枝って……どれだよ。
どの枝も同じくらい伸び同じように白い小さな花を付けていた。
枝が細いから葉が小さくても重そうだ。
密集しているところに斜めに支柱を立ててサツマイモの蔓で誘引しておく。
小さい棒を土で作って細かいところも支えておいた。
バケツに魔力水を注ぎ柄杓で4回やった。
次回はちゃんとしよう。
気を取り直して白菜はどうだ?
随分と葉が大きくなったな。
中心からどんどん放射状に葉が生えてきていた。
今のところ白菜らしくはない。
これからどんどん閉じていくのか?
次に玉ねぎ。
ひょろっとした葉はさらに伸び先の方が自重で緩やかに曲がっている。
これはこれで良いのか?
上に生る訳じゃないし……いいのか?
いいんだな?
次はキャベツだ。
こちらは……緑色の丸い葉が花のように広がっている。
中心は少しづつ巻き始めている。
キャベツっぽくなってきていた。
それぞれ魔力水を4回づつやった。
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薪を火置き場に置いてコンロの上のサツマイモをインベントリに収納し新しいサツマイモを置いておいた。
洗面台へと移動する。
昨日漬けておいた脇芽はどうなったかな?
ナスの脇芽と唐辛子の脇芽を確認する。
……変化なし。
変化は無いが枯れてもいない。
魔力水もきっちり吸い取ってるしもう少し様子を見るか。
とインベントリから魔力水を補充しようとした。
インベントリの在庫が空になっていた。
……え?
昨日あったはずなのに……あ、使いすぎたんだ……。
そうだよな。
土壁用の泥を捏ねるのにも使ったし、野菜も全部インベントリから取り出してたもんな。
今回はウォーターを唱え洗面台に魔力水を注いだ。
野菜用の水をまたウォーターで直接かけるか?
でも他に魔力使いたいよな。補強するのにもMP使ってるし。
出来ればMP上げの時ので補いたいよな……。
となると減らすのは土壁用の水か。
そういえば土魔法の土はどんな土が出てくるんだ?
地面に向けてアースと唱える。
ただの土だった。
泥だったら良かったんだけどな…しょうがないか。
飲み水は無くなったらウォーターで補充しているから使ったら無くなるし。
ちらっと外を見る。
……雪を融かすか。
試してみる。
バケツの中に雪を入れる。
インベントリから焼き石が入ったバケツを取り出す。
石に触らないように傾けていくつか落としてみた。
じゅーっと音がして雪が解けた。
というか雪の表面が水を通り過ぎて水蒸気になった。
白い煙が無くなり音も消えたのでそーっと中を覗いてみた。
雪の塊は少し残ってはいたものの水も出来ていた。
後数個入れれば溶けるかな?
さらに数個足すと雪の塊は溶けうっすら湯気が上がった。
触ってみると少し暖かかった。
そこに少しづつ雪を足し水を増やしていった。
出来た水はインベントリに収納しておいた。
使った石は取り出して乾かしてまた熱しておこう。
……これは使えそうだ。
少し休憩するか。
インベントリから焼き芋を取り出して頬張る。
喉を潤しさて次だ。
MP88/444
天井の続きをやるにしても途中でMPが尽きるな。
かといって泥も水が無くて作れないし……。
外は雪だけど焼き石用の石でも集めるか。
大粒の雪が降る中雪を回収しながら森の中を駆けて行った。
MP148/444
あー寒い寒い!
濡れたままの石を火置き場の壁に寄せるように置き火を焚く。
コンロにも火を焚いた。
中で焼いていたサツマイモはすっかり冷めていた。
洞窟内の温度が上がりようやく震えが収まった。
MPも回復したし区切りのいいところまで天井の続きを塗るか。
バケツと鏝板と鏝を取り出す。
ナスの上側の天井から唐辛子等が植えられている部分の手前の天井までを補強することが出来た。
MP33/444
ピュリフィケイションを唱え道具を綺麗にし収納した。
焼けたサツマイモはインベントリに収納しておいた。
コンロを端に寄せ火置き場の前にインベントリから土と園芸用のこてを取り出す。
土を平たく固め丸型シャベル部分を作っていく。
大まかな形が出来たらこてで削って形を整え魔力を込めて固める。
足をかける部分も作ると続いて柄の部分、取っ手部分と作っていった。
途中でMPが足らなくなったので休憩を挟みながら作り上げた。
MP40で済んだ。
インベントリに収納しておく。
MP3/444
MP上げをするか。
っとその前に拾ってきた石を火置き場の前にドサドサと置いていった。
乾かしておかなきゃな。
これで良しとインベントリからバケツを取り出しウォーターを唱えた。
MP1/465
MPを21上げることが出来た。
乾かした石をインベントリに回収する。
焼き石作りは明日だな。
少し早いが今日はもう休むことにしようと眠りについた。
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