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34日目-3
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バケツと柄杓を洗面台の傍に移動し、薪を火置き場に置く。
コンロも移動し中のサツマイモをひっくり返した。
外に出て手を洗い休憩を取る。
インベントリから焼き芋を取り出し皮を剥く。
塩を取り出してパラパラ振りかける。
頬張ると塩味と甘みが丁度良い。
一本食べ終わるとインベントリから水を取り出して喉を潤した。
トマトの脇芽はどうかな?
空になった洗面台からトマトの脇芽を取り出す。
手に持ち切り口の方を見てみる。
白い根が出て来ていた。
他の脇芽も同じように白い根が出始めていた。
柄杓で水を掬い水を注いだ。
MP106/409
サツマイモそろそろ良さそうだな。
インベントリから箸を取り出す。
コンロの上でおいしそうに焼けたサツマイモに突き刺す。
するりと入っていった。
崩さないように持ち上げインベントリに落とした。
2本とも収納し終えると新しいサツマイモを取り出し台の上に乗せた。
箸をインベントリに収納した。
次はどうしようか?
綿繰り機に挑戦?
するにはまだMPが心もとないな……。
先にこっちをやろう。
種イモの準備だ。
百科事典を開く。
まず芽を出させる方法は……
ジャガイモを乾かす。
次に雨に当てず弱い光を当て10~20℃の場所に2~3週間置いておく。
……今10℃もない気がする。いや絶対ない。
イモの表面がやや青くなり黒っぽい新芽が出てくれば芽出しの完了。
芽が出たら目の数が均等になるように切断する。
風通しの良い場所に2~3日おいて腐らないよう切り口を乾燥させる。
……無理じゃないか?
収獲したジャガイモは食べることにした。
温かくなったら挑戦してみよう。
MP116/409
綿繰り機(わたくりき)への挑戦。
確か二本の棒を固定するんだよな。
インベントリからザッと薪を取り出した。
なるべく真っ直ぐな物……と。
長さはバラバラだけれどこの二本でいいか。
他の薪はインベントリに収納し代わりにナイフを取り出した。
余計な凹凸をナイフでそぎ落とす。
うわ……削り過ぎた。
これじゃダメだな……。
新しい薪を取り出す。
今度は慎重に削っていく。
少しでこぼこにはなったが何とか形にはなった。
次に木の両側を止める部品を作る。
二つ並べておいた木の棒の両端に泥を付けていく。
付け終わったら表面だけ魔力を込め固めていく。
棒から土のわっかを取り外しわっかの内側の土を払った。
もう一度木の棒に嵌める。
試しに木の棒を回転させてみる。
凸凹(でこぼこ)が酷い。
凹凸を埋めるように少しづつ土で補修する。
だんだん形になってきた。
回転させるとまだ隙間が空く場所がある。
その場所を見つけては土を使って隙間を埋めていく。
これでいいかな。
隙間を極力抑えることが出来た。
もはや木の棒だか土の棒だか見分けがつかないが。
後は先ほどのわっかの隙間を埋め調節していく。
木の棒からわっかが外れないように枠を作りわっかを固定した。
試しに木の棒の上下を右手で掴み手前に引くように回転させる
ちゃんと回るな。
綿繰り機もどきを膝の上に乗っける。
インベントリから綿を取り出す。
少し繊維をほぐし棒の隙間に通した。
左手で種を軽く抑え右手で木の棒を回転させる。
木の棒の回転に巻き込まれるように綿が吸い込まれていった。
成功した。
吸い込まれた綿は足元に、手元には綿の種だけが残った。
落ちた綿を入れる箱が必要か?
いいか。インベントリを開けておこう。
残りの綿を取り出し大きめのゴミを取り除き種と綿を分離していった。
種かなり入ってたな。
元々の綿花の量は指の間を開けた両手で山盛りくらい。
分離した後の種の量は指同士くっつけた状態の両手で収まるくらい。
種を取り除いた綿はごわつきが残るもののふっくらしていた。
次は綿打ちだよな。
綿弓が必要なんだっけ。
弓は土で作るとして弦はどうするか。
弦の材料ってなんだ?
百科事典を見てみる。
弦の材料は苧(からむし)や麻の繊維を束ねて用いる。
苧から繊維を取る方法は……ってまず苧を栽培しなきゃなんないぞ!
ダメだダメだ時間かかりすぎる。
このままよりをかけて糸にしてみるかな……。
途中で切れるよな……待てよ。
そんな時こそ魔力で固めればいいんじゃないか?
切れないように。
旨く行けばその一本で弓を作って綿打ち出来るし。
物は試しだ。やってみるか。
左手で綿を持ち右手で少しづつよりをかける。
案外糸っぽくなるな。
数センチ進んだところでよりをかけた部分を引っ張ってみた。
すぐ解けてしまった。
ほどけた部分をくっつけてよりをかける。
繊維が絡まりつながった。
今度は魔力を込める。
指で滑らせ表面を薄く覆うようにやってみた。
もう一回よりをかけた部分を引っ張る。
表面がつるっとしていてちぎれなかった。
土だとカッチカチに固まるが、糸だとひも状のまま強度だけ増すのか。
こりゃいいや。
ちまちまと進めては魔力を込めていった。
MP148/409
今回取れた分は全部糸にすることが出来た。
長さは1m位。
ずっと手元ばっかり見てたので肩が凝った。
うーんと伸びをし筋を伸ばした。
改めて出来た糸を見る。
両端を持って引っ張るが千切れるそぶりはない。
弦みたいな伸縮性があるかといえば不安だが丈夫さはある。
……でもやっぱり太さはバラバラだ。
均等に作るのって難しいな。
綿打ちすれば多少改善できるのかな?
次作るときはこの糸を使ってやってみよう。
そう思っていると何やら焦げ臭いにおいが漂ってきた。
サツマイモ忘れてた!
糸をインベントリに収納し箸を取り出し慌ててコンロからサツマイモを取り出した。
あーあ……片面真っ黒だ。
食べられそうにないので勿体ないが火置き場に置いておいた。
次だ次。
明日の分の土をこねる。
まだ火がついているコンロを端に除けてインベントリからトロ箱と園芸用のこてとバケツと柄杓を取り出す。
バケツに魔力水を注いでおく。
トロ箱にインベントリから土を出して入れていく。
柄杓で水を入れながら満遍なくこねていく。
十分な硬さになったらインベントリに収納しまた土を取り出し水を入れてこねる。
休みながら10回分これを繰り返した。
MP183/409
途中でコンロの火が消えた。
ピュリフィケイションを唱え道具諸々綺麗にしインベントリに収納。
代わりに水を取り出し喉を潤す。
今日はMP上げる暇が無いな。
小休憩を終え謎の袋を取り出す。
また綿を選択する。
MPが120消費された。
出てきた綿の苗に魔力を込める。
魔力を吸い込む力が弱まったところで土に植えた。
インベントリからバケツと柄杓を取り出しバケツに魔力水を注ぎ柄杓で水を4回やった。
MP58/409
薪に火を灯しトマトの苗の様子を伺う。
最後の実が綺麗に赤く染まっていた。
プチプチと捥ぎインベントリに落としていく。
この苗も今日でおしまい。
誘引していたサツマイモの蔓を切り支柱を取り外す。
近くに置いておいてトマトの苗を引き抜いた。
引き抜いた苗はインベントリに収納し代わりに新しい苗を植えておいた。
支柱をそのまま上から被せる。
倒れないように体重を込めて土に埋めていった。
仕上げに柄杓で水を4回与えた。
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余った魔力を魔力水に変えインベントリに収納する。
今日はもう眠い。
お疲れさまでしたと眠ることにした。
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