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第一章
53話目 検証1
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「改めて見ると本当に色々あるね」
「体験もいっぱいある。乗馬なんて出来るんだ。へぇ」
「あ、ウォータースタンドある!果実酒入れるのに良さそう!」
「これサブスクもあるけど使えるの?ここで?」
「どうなんだろう?届くのかな?行けるくらいなら届きもするのかな?」
「雑誌届くなら頼みたいな。娯楽少ないし」
「あーマカロンミックスある!美味しそう。チョコはあるけどマカロン購入した事ないんだよね!良いなぁ食べたいなぁ」
話が進まない。
「違う違う!目的違う!どこいくか決めるんでしょ!」
「そうだった!」
灯里が無理矢理話を戻してくれた。目移りしちゃうよねいっぱいあって。
「昨日は山だったから次は海はどう?ここ良さそう!」
そう言って灯里が指差したのは露天風呂と展望露天風呂が計4つあるリゾートホテルだ。
「いいね!ここにしよう!」
カタログギフトについていた葉書に申込番号を記入すると昨日と同じような画面が現れた。
「日付って何の意味があるんだろう?」
「さぁ?変えてみる?」
「じゃあ2月にしてみようか。冬の露天風呂!」
「うん!」
2月の適当な日付を入力した。
「確か昨日は名前入力したら場所が変わってたよね?灯里準備はいい?」
「うん!…あっ待って!今の時間は17:24…と…よし!いいよ!」
「じゃあ行くよ!」
名前を入力すると景色が変わった。
「わぁ!!!」
「日帰り入浴コースご予約の橋沼様と本宮様ですね。かしこまりました。1階には露天風呂、最上階には展望風呂がございます。休憩場所としましてロビー又はラウンジをご利用頂けます。お食事は11:30から14:30、最上階のレストランにてご用意致します。お時間になりましたらお越しくださいませ。タオルは露天風呂、展望風呂どちらにもございますのでご利用下さい」
「ありがとうございます」
「夢じゃなかった」
白を基調とした壁、大理石の床、海外のリゾート風なフロントの前に居た。
ちなみに時計を見たらこちらの時間は10:00だった。
一度二人でラウンジに行き各々確認する。
灯里はスマホが使えるか挑戦してるみたいだ。
私はアイテムボックスからタブレットを取り出す。
スイッチを入れると電源がついた。
wifi使えるみたい。良かった。ってこのタブレットこの世界に二つになってるけど契約どうなってるの?
…いや。考えても分からないから無視しよう。
ネットは使えるとして通販はどうなんだ?やっぱり家に届くのかな?支払いはカード使えるのかな?というかログインできるのか?とりあえず試してみるか。
いつも使ってるネットバンキングにはログイン出来た。残金1429円て…。まぁ支払いにしか使ってないからね。
通販サイトは………と、ログイン出来た!
……試しに何か買ってみる?よく分からないもの届いたらこっちの私不審に思うよね…。
そうだ。寄付。欲しい物リストで寄付出来たよね?確か。
通販サイトにログインし動物系の保護団体の欲しい物リストを見る。
翌月払いに設定し購入ボタンを押した。
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