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91 とある少女たちが行く
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その日、グレンゼンへと入るための門は、夕暮れだというのにとても混雑していた。
漏れ聞こえる話を聞くと、どうやら誰かを探しているようで確認作業に時間がかかっているらしい。
それは冒険者ギルドの紋章が付いた馬車であっても例外ではなく、申し訳なさそうな表情を浮かべた門番に事情を説明される。
「ああ、お疲れ様ですウィクトさん。実はイースティン聖王国の騎士たちが、何でも聖女様のご友人を探しているそうで、申し訳ないのですが……」
「まあ友好国やしな。ようわからんが、その騎士たちに顔を見せたらいいんやな?」
「はい、ご協力感謝します。――どうぞ」
そう言って門番がその場から少しだけ離れると、数人の騎士服を纏ったものが現れ、代表だろう青年が口を開く。
「クリストファーだ。申し訳ないがグレンゼンに来た目的を話してもらえないか?」
「目的っちゅうても、仕事やな」
「……仕事ですか。同乗者がいるようですが?」
「ああ、だから護衛の仕事や」
その答えに、クリストファーはやや訝しげな表情を浮かべる。
「……ギルド職員が、護衛の仕事を、ですか」
「ああ、ちょっと特殊な依頼やからな。職員でないと対応できんもんもある」
「………」
それに少しだけ考えるように沈黙するが、後ろの騎士が何かを囁いたかと思うと、頷く。
「少し、その護衛対象者の顔を確認したいのだが?」
「あ? わざわざか?」
「ええ、我々が探している方はひょっとしたら何らかの事情で姿を偽っている可能性もあるもので」
「……けどなぁ」
少しだけ渋るようにウィクトが渋面を作ると、そこにすっと通るような声が聞こえてきた。
「構いませんよ」
馬車の中から顔を出したのは、肩口まである真っ直ぐに揃えられた黒髪に穏やかな笑みを浮かべた少女と、その後ろにいる、腰までもある豪奢な金髪にややきつめの瞳をした少女。どちらとも、間違いなく美人と言える容姿をしている。
「それで、そちらの方がどなたかをお探しとのことですが、その方は女性なのでしょうか?」
小首を傾げた拍子にさらりと髪が肩口から滑り落ち、騎士たちの何人かがそれに目を奪われる様子をウィクトが何かに耐えるように一瞬だけ視線を外すが、誰も気づかない。
いや、金髪の少女だけは横目で見ていたが。
「……いや、男だが」
「? ではなぜ疑われているのでしょうか?」
「……その、さきほども説明したが少し特殊なスキルを持っている可能性がある。すまないが鑑定させてもらっても構わないだろうか?」
その言葉に少女はぱちりと瞳を瞬かせる。
「鑑定、ですか」
「ちょっと待ち。それはいくらなんでもやりすぎやろ」
「何か見られては困ることがあるのか?」
「そうじゃなくてっ」
「構いませんよ、ウィクトさん。それで疑いが晴れるのでしたら」
そう言うなら、とウィクトが引き下がったのを確認したクリストファーは、後ろの騎士の1人に合図を送る。どうやら彼が鑑定スキルを持っているらしく、じっと見つめる。
けれど、徐々にその顔が困惑に染まる。
「どうだ?」
「それが、……名前しか読み取れません」
「なに?」
向けられる鋭い視線に、けれど少女は穏やかな様子を崩すことなく口を開く。
「私の名前はセイ、こっちがハル。エルフの国に属するものですから読み取れないのも仕方ありません」
「エルフ、だと?」
「ええ」
途端クリストファーたちの視線に嫌悪と憎しみの交じったような何とも言えないものが混じるが、セイは何も言わない。
「……それが本当だとしても、なぜ読み取れない」
セイは驚いたように、まあ、と口に手を当てる。
「知らないのですか? エルフの国に属するものは己の情報を秘匿するのが習わしです、なので情報を隠すことは当たり前なのですが……」
「ああ、知らんのやろ。ちなみに彼女らのことはデウニッツのヘイゼン・ルッツ・ジェアルファン教授が身元を保証してくれる」
「…………」
その名に、クリストファーたちは沈黙する。
イースティンの騎士を名乗るもので、その名を知らぬものはいない。
「……関係は?」
「そう、ですね。……ヘイゼン師匠の兄の子供の従妹の嫁の弟の子供とその従妹、でしょうか?」
もはや全くの赤の他人である。
だが、それを嘘だと決めつけるにはセイの様子はいたって普通であり、それにクリストファーは苛立ちを覚える。
「っ、ではなぜ国を出てここまで来た!」
「え? なぜって、師匠に用事があったからですが……」
「だからその用事というのはなんだとっ」
「――そこまでにしてもらいましょうか、騎士殿」
いつの間にかクリストファーの首筋に、門番の剣が添えられている。
「それ以上なさるのなら、丁重にお帰りいただきますが?」
「っ、すまない」
「いいえ? 落ち着いてくださればそれで」
にこりと笑って剣を下げる。
その様子に少女たちが少しだけ驚いたように門番を見たが、ウィクトが若干面白そうに見ていたので、すぐにその動揺は収まる。
なのでセイは改めてクリストファーに視線を戻すと、再びふわりと穏やかにほほ笑む。
「では、騎士の方。なにやらエルフに思うこともあるようですが、ご用とは別のようですので、もうよろしいでしょうか?」
それに何か言いかけるもすぐに思い直し、渋々ではあるが了承が返ってきた。
「それではお待たせしました。身分証は確認しましたので、どうぞお通り下さい」
にこやかな門番に見送られ、ようやくグレンゼンへと入る。
そうして暫し進み、門からだいぶ離れたころ、3人はほっと息をついた。
「あー、ほんとにいたな」
「だよね。疲れたー」
「お疲れさんやな。すぐに宿に入るよって、もうちょい待ってな」
少女たちの正体は、もちろん聖と春樹である。
なんでこんなことになっているのかというと、遡ることおよそ3日前。
□ □ □
ダンジョンの泉へとウィクトに突き飛ばされた聖と春樹は、ものの見事に落ちた。
もちろん泳げないわけではないのだが、突然水の中に落ちると咄嗟に反応できず、盛大に水を飲んでしまうし、上に上がれない。
そうしているうちに、いち早く冷静になった春樹によって、聖はようやく水面へと顔を出し陸へと引っ張り上げられた。
盛大に咳き込む。
「だ、だいじょう、か、ひじり」
「び、びっくり、した」
何度か咳き込んで、それでもようやく収まってきたので若干ぼんやりする瞳で春樹の方を見て、止まる。
そしてそれは春樹の方も同じだったらしい。
「……春樹?」
「……聖、だよな?」
まじまじと見つめ合って、そしてよくわからない笑いがこみあげてくる。
人間よくわからない状況に陥ると笑うことしかできないと聞いたことがあるが、まさにその通りだった。
「「あははははははははははっ!!」」
「はははっ、春樹!? なんかきつめのお嬢様風美人だよ!?」
「ひ、聖こそ、儚げ清楚な美人になってるぞ!?」
「「あははははははははははっ!!」」
そうして、ぴたりと口を閉じた2人はダッシュで水面を覗き込む。
そこにはそれぞれが言った風貌をした少女の顔があった。
「「ええええええええ!?」」
思わず頭を抱えて蹲る。
「なんで女の子!? おかしくない!?」
「ある意味テンプレだけど! テンプレだけどこれは認めたくないっ!!」
【夢のような水】
誰しも一度くらい異性になってみたいと思ったことはあるだろう。そんなときはこれだ! この聖なる水を飲んでみるといい、きっと君の願いは叶うだろう。
2人が落ちて飲んだのはそんな、ある意味本当に夢のような泉の水だった。
この存在が世に知られれば、犯罪に使われたりする可能性もあるというか、いろんな意味で世に混乱を招きかねないとの理由から隠されることになったダンジョンである。
だが、そんなことは今の2人にはどうでもよく、少しだけ冷静になったというか張本人の存在を思い出し、すぐさま問い詰めた。
「どういうことですか!?」
「ふざけるなよウィクト!?」
「いやいや、まずは落ち着こうなお2人さん」
「「無理!!」」
即答で否定。
それはそうだろう。
だが、ウィクトは慌てることなく笑顔で宥める。
「まあまあ、それにそろそろ眠くなってきたんとちゃうか?」
「何言ってるんですか! そんなことよ、り、……あ、れ?」
「誤魔化そうったってそうは、い、……なんだ、こ、れ……」
途端手足に力が入らなくなり、頭に霞がかかる。
「そろそろ時間やし、まずはゆっくり眠ろうなー」
そんなのんびりとしたウィクトの声を何処か遠くに聞きながら、すとんと意識は落ちた。
漏れ聞こえる話を聞くと、どうやら誰かを探しているようで確認作業に時間がかかっているらしい。
それは冒険者ギルドの紋章が付いた馬車であっても例外ではなく、申し訳なさそうな表情を浮かべた門番に事情を説明される。
「ああ、お疲れ様ですウィクトさん。実はイースティン聖王国の騎士たちが、何でも聖女様のご友人を探しているそうで、申し訳ないのですが……」
「まあ友好国やしな。ようわからんが、その騎士たちに顔を見せたらいいんやな?」
「はい、ご協力感謝します。――どうぞ」
そう言って門番がその場から少しだけ離れると、数人の騎士服を纏ったものが現れ、代表だろう青年が口を開く。
「クリストファーだ。申し訳ないがグレンゼンに来た目的を話してもらえないか?」
「目的っちゅうても、仕事やな」
「……仕事ですか。同乗者がいるようですが?」
「ああ、だから護衛の仕事や」
その答えに、クリストファーはやや訝しげな表情を浮かべる。
「……ギルド職員が、護衛の仕事を、ですか」
「ああ、ちょっと特殊な依頼やからな。職員でないと対応できんもんもある」
「………」
それに少しだけ考えるように沈黙するが、後ろの騎士が何かを囁いたかと思うと、頷く。
「少し、その護衛対象者の顔を確認したいのだが?」
「あ? わざわざか?」
「ええ、我々が探している方はひょっとしたら何らかの事情で姿を偽っている可能性もあるもので」
「……けどなぁ」
少しだけ渋るようにウィクトが渋面を作ると、そこにすっと通るような声が聞こえてきた。
「構いませんよ」
馬車の中から顔を出したのは、肩口まである真っ直ぐに揃えられた黒髪に穏やかな笑みを浮かべた少女と、その後ろにいる、腰までもある豪奢な金髪にややきつめの瞳をした少女。どちらとも、間違いなく美人と言える容姿をしている。
「それで、そちらの方がどなたかをお探しとのことですが、その方は女性なのでしょうか?」
小首を傾げた拍子にさらりと髪が肩口から滑り落ち、騎士たちの何人かがそれに目を奪われる様子をウィクトが何かに耐えるように一瞬だけ視線を外すが、誰も気づかない。
いや、金髪の少女だけは横目で見ていたが。
「……いや、男だが」
「? ではなぜ疑われているのでしょうか?」
「……その、さきほども説明したが少し特殊なスキルを持っている可能性がある。すまないが鑑定させてもらっても構わないだろうか?」
その言葉に少女はぱちりと瞳を瞬かせる。
「鑑定、ですか」
「ちょっと待ち。それはいくらなんでもやりすぎやろ」
「何か見られては困ることがあるのか?」
「そうじゃなくてっ」
「構いませんよ、ウィクトさん。それで疑いが晴れるのでしたら」
そう言うなら、とウィクトが引き下がったのを確認したクリストファーは、後ろの騎士の1人に合図を送る。どうやら彼が鑑定スキルを持っているらしく、じっと見つめる。
けれど、徐々にその顔が困惑に染まる。
「どうだ?」
「それが、……名前しか読み取れません」
「なに?」
向けられる鋭い視線に、けれど少女は穏やかな様子を崩すことなく口を開く。
「私の名前はセイ、こっちがハル。エルフの国に属するものですから読み取れないのも仕方ありません」
「エルフ、だと?」
「ええ」
途端クリストファーたちの視線に嫌悪と憎しみの交じったような何とも言えないものが混じるが、セイは何も言わない。
「……それが本当だとしても、なぜ読み取れない」
セイは驚いたように、まあ、と口に手を当てる。
「知らないのですか? エルフの国に属するものは己の情報を秘匿するのが習わしです、なので情報を隠すことは当たり前なのですが……」
「ああ、知らんのやろ。ちなみに彼女らのことはデウニッツのヘイゼン・ルッツ・ジェアルファン教授が身元を保証してくれる」
「…………」
その名に、クリストファーたちは沈黙する。
イースティンの騎士を名乗るもので、その名を知らぬものはいない。
「……関係は?」
「そう、ですね。……ヘイゼン師匠の兄の子供の従妹の嫁の弟の子供とその従妹、でしょうか?」
もはや全くの赤の他人である。
だが、それを嘘だと決めつけるにはセイの様子はいたって普通であり、それにクリストファーは苛立ちを覚える。
「っ、ではなぜ国を出てここまで来た!」
「え? なぜって、師匠に用事があったからですが……」
「だからその用事というのはなんだとっ」
「――そこまでにしてもらいましょうか、騎士殿」
いつの間にかクリストファーの首筋に、門番の剣が添えられている。
「それ以上なさるのなら、丁重にお帰りいただきますが?」
「っ、すまない」
「いいえ? 落ち着いてくださればそれで」
にこりと笑って剣を下げる。
その様子に少女たちが少しだけ驚いたように門番を見たが、ウィクトが若干面白そうに見ていたので、すぐにその動揺は収まる。
なのでセイは改めてクリストファーに視線を戻すと、再びふわりと穏やかにほほ笑む。
「では、騎士の方。なにやらエルフに思うこともあるようですが、ご用とは別のようですので、もうよろしいでしょうか?」
それに何か言いかけるもすぐに思い直し、渋々ではあるが了承が返ってきた。
「それではお待たせしました。身分証は確認しましたので、どうぞお通り下さい」
にこやかな門番に見送られ、ようやくグレンゼンへと入る。
そうして暫し進み、門からだいぶ離れたころ、3人はほっと息をついた。
「あー、ほんとにいたな」
「だよね。疲れたー」
「お疲れさんやな。すぐに宿に入るよって、もうちょい待ってな」
少女たちの正体は、もちろん聖と春樹である。
なんでこんなことになっているのかというと、遡ることおよそ3日前。
□ □ □
ダンジョンの泉へとウィクトに突き飛ばされた聖と春樹は、ものの見事に落ちた。
もちろん泳げないわけではないのだが、突然水の中に落ちると咄嗟に反応できず、盛大に水を飲んでしまうし、上に上がれない。
そうしているうちに、いち早く冷静になった春樹によって、聖はようやく水面へと顔を出し陸へと引っ張り上げられた。
盛大に咳き込む。
「だ、だいじょう、か、ひじり」
「び、びっくり、した」
何度か咳き込んで、それでもようやく収まってきたので若干ぼんやりする瞳で春樹の方を見て、止まる。
そしてそれは春樹の方も同じだったらしい。
「……春樹?」
「……聖、だよな?」
まじまじと見つめ合って、そしてよくわからない笑いがこみあげてくる。
人間よくわからない状況に陥ると笑うことしかできないと聞いたことがあるが、まさにその通りだった。
「「あははははははははははっ!!」」
「はははっ、春樹!? なんかきつめのお嬢様風美人だよ!?」
「ひ、聖こそ、儚げ清楚な美人になってるぞ!?」
「「あははははははははははっ!!」」
そうして、ぴたりと口を閉じた2人はダッシュで水面を覗き込む。
そこにはそれぞれが言った風貌をした少女の顔があった。
「「ええええええええ!?」」
思わず頭を抱えて蹲る。
「なんで女の子!? おかしくない!?」
「ある意味テンプレだけど! テンプレだけどこれは認めたくないっ!!」
【夢のような水】
誰しも一度くらい異性になってみたいと思ったことはあるだろう。そんなときはこれだ! この聖なる水を飲んでみるといい、きっと君の願いは叶うだろう。
2人が落ちて飲んだのはそんな、ある意味本当に夢のような泉の水だった。
この存在が世に知られれば、犯罪に使われたりする可能性もあるというか、いろんな意味で世に混乱を招きかねないとの理由から隠されることになったダンジョンである。
だが、そんなことは今の2人にはどうでもよく、少しだけ冷静になったというか張本人の存在を思い出し、すぐさま問い詰めた。
「どういうことですか!?」
「ふざけるなよウィクト!?」
「いやいや、まずは落ち着こうなお2人さん」
「「無理!!」」
即答で否定。
それはそうだろう。
だが、ウィクトは慌てることなく笑顔で宥める。
「まあまあ、それにそろそろ眠くなってきたんとちゃうか?」
「何言ってるんですか! そんなことよ、り、……あ、れ?」
「誤魔化そうったってそうは、い、……なんだ、こ、れ……」
途端手足に力が入らなくなり、頭に霞がかかる。
「そろそろ時間やし、まずはゆっくり眠ろうなー」
そんなのんびりとしたウィクトの声を何処か遠くに聞きながら、すとんと意識は落ちた。
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