90 / 97
連載
123 歴史は繰り返す、とはいうけども
しおりを挟む
「え……なんで……」
聖は視線をきょろきょろと忙しなく動かし、辺りを見回す。
何処をどう見ても、春樹はいない。少し遠いが、見える範囲にいたはずのルーカスと友康の姿も見えない。
何がどうなっているのか理解できず、目を瞬かせる。
「……いない……それに、なんか酷い違和感が……?」
わけもわからず、ふらり足を前へと出す。そして踏み出した足がざくりと、何かを踏みしめるようなその音を聞いて、遅まきながら聖は違和感の正体に気付いた。
雪だった。
「――え?」
認識はしたが、脳が理解することを拒否して一瞬停止した。愕然として辺りを見渡す。
一面、目に痛いほど真っ白な雪景色。
何度見しようとも、そこは先ほどまで目にしていたはずの、じめっとした緑あふれる場所ではない。
「どういう、こと?」
問いかけが口をついて出るも、答えが返ることは当然ながらない。
(……あ、そういえば)
ふと、直前までのことを思い出し聖は振り返る。
だが、確かに手で触れていたはずの、文字が書かれていた木はそこにはなかった。
それどころか、遮るもののない何処までも続く雪景色しか聖の目には見えない。
まるで、先ほどまで違う場所にいたことが夢だったのだと思えるほど、痕跡は何もなかった。
(でも、間違いなくキノコダンジョンにいたし……変なことといえば木に『まな板あります』って書かれてた……こ……と)
ぼんやりする頭でそこまで考えて、聖はようやく正解にたどり着いた。
「神隠し!?」
まさかのフラグの回収である。
聖は思わず両手をついて項垂れる。
いつも何かにつけて春樹が言う『主人公属性』という言葉が頭を過る。綺麗に右から左に総スルーしていた聖だが、さすがの状況にもしかして本当なんだろうかとの思いが浮かぶ。
「い、や、ない。うん、ないない」
だがすぐにそれはないと全力で思い直す。
受け入れてしまったら何かヤバイ気がすると、よくわからない何かに突き動かされるように聖は己に言い聞かせるように言葉を紡ぐ。
「これはなんか、そう。奇跡的で神懸り的に、なんかの条件に当てはまっちゃっただけだよね! うん、間違いない」
うんうんと頷き、そういうことで納得し、考えることを止めた。そもそも『主人公属性』の意味が分からないし、知りたいとも思わない。
改めて辺りを見回す。
「……んー、無事に戻れるって言ってたから危険はないんだろうけど、何したらいいんだろう……」
ルーカスの説明から導き出されることとしては、この場所のどこかにいる『誰か』に会わなければならないということ。
恐らくその『誰か』が元の場所に戻してくれるのだろうと、聖は考える。
だが問題は、その『誰か』がこの何処までも続く一面の雪景色の、果たしてどこに行けばいるのかということであった。
「まあ、適当に行ってみるしかない、かな」
もしかしたら向こうから来てくれる可能性もあるが、それは低いだろうとなんとなく思いつつ、聖は歩き出す。
何の足跡もない雪原。きらきらと輝く白に、聖が立てるざくざくという音だけが響く。
吐き出される息は白く、当然ながら気温が低い。
だが、聖に不都合は何もなかった。
(ロティスに感謝だね)
胸中で呟き、改めて己が来ているコートを見下ろし、鑑定結果を思い出す。
【聖のコート】
ロティスがロティスのために、丹精込めて縫い上げた聖のコート。暑さにも寒さにも強い。いろいろ強い。
突っ込みどころはあるが、その効果は疑うべきもない。
聖はまったく寒さを感じることもなく、実に快適だった。
そうして、目的地もわからず歩き続けること数分。己が立てている、ざくざくとした音以外の音が聞こえた気がして、聖は振り返った。
「ん?」
そこにいたのは、巨大な椎茸の魔物が三体。
ひくりと頬が引きつった。
「危険はない、んじゃ……なかったっけ……?」
呟きつつも、何とかせねばと柄杓を取り出し、風の刃を飛ばす。
春樹や友康が戦っているときに見ていたが、この巨大キノコの魔物たちは総じて動作が鈍かった。
何故か一部がメッシュを入れたように赤くなっているのが気にはなったが、恐らく自分でも倒せるだろうと踏んで、聖は攻撃をしたのだが……。
「……ちょっ!?」
見たこともない程機敏な動作であっさりと避けられた。慌てて更に風の刃を飛ばしまくるが、そのすべてがものの見事に綺麗に躱される。
「……あー、これはヤバイ、よね……」
背中を嫌な汗が流れていく。
魔物から目を離さずに、一歩、また一歩と風の刃を飛ばし、牽制しながら後ずさる。
そして、少し距離が離れたことを確認した聖は、そのまま魔物に背を向けて一目散に走り出した。
「危険がないって絶対嘘だよねぇ!?」
もちろんルーカスが言っていたのが、あくまでも『いままで』の話であるということも、もしかしたらのためにランクがCに設定されていることも、きちんと理解している。
だがしかし。
だがしかしである。
何も今がその時である必要はないだろうと、聖は全力で抗議したい。
(僕、主夫だよ!? 非戦闘職の非力な一般人だよ!? おかしいよね!?)
せめて戦闘職の者がなるべき事態だろうと、現実逃避気味に思うが現実が変わることはない。
今できることはただただ足を動かすことだけ。
レベルが上がったことにより、元の世界にいた頃より確実に体力があがっているため早々音を上げることはない。
だが、目に見える範囲に何もないことが問題だった。
隠れる場所がどこにもない。
(どこまで行けば……っ)
速度を落とさないよう注意しながら、聖はちらりと後ろの様子を窺う。そして、走る速度を更に上げた。
「っなんで!?」
三体だったはずの魔物は、何故か集団になっていた。しかもその種類はさまざまで、中には見たことのないキノコ……だと思われる魔物までいる始末。
巨大キノコの集団に追いかけられるこの現状は、間違いなく悪夢だった。
それでも意を決して、一瞬だけ振り向きざまに風の刃を飛ばしてみる。
だがしかし、これまた機敏すぎる動きで躱され、速度すらも落ちない。
「ん、無理」
その様子を見て、妙に冷静になった聖は走ることに専念する。
機敏な動きを見せる魔物たちだが、何故か走る速度はそこまで早くないのか、一定の距離を保っている。
もしかしたら、聖の体力が尽きるのを待っているのかもしれない。
そうして暫し追いかけっこをしていると、少しだけ上り坂になっていることに聖は気が付いた。
それでも眉を寄せながら走り続けていたが、徐々に息が辛くなってくるのがわかる。
(……やっば、これはまずいかも。キノコの集団に呑まれるのが元の場所に戻る方法とかだったら笑うけど、ねっ)
試してみる気には到底なれないが、強制的に試さざるを得ない状況はすぐそこまで来ている。
それでも何とか坂を駆け上がり、いつの間に頂上辿りついたのか下り坂になったと思った瞬間、聖は何かを踏んだ。
「――う、わっ」
しかもすべって、そのまま体勢を崩す。その拍子に蹴り上げたらしいそれが宙を舞い、聖の視界へと入る。
そして――。
「……は?」
それを見た聖はすべての状況を忘れ、ただぽかんと口を開いた。
バナナの皮だった。
■ ■ ■
書籍2巻が1/23出荷で発売されましたー!
よろしくお願いいたします。
聖は視線をきょろきょろと忙しなく動かし、辺りを見回す。
何処をどう見ても、春樹はいない。少し遠いが、見える範囲にいたはずのルーカスと友康の姿も見えない。
何がどうなっているのか理解できず、目を瞬かせる。
「……いない……それに、なんか酷い違和感が……?」
わけもわからず、ふらり足を前へと出す。そして踏み出した足がざくりと、何かを踏みしめるようなその音を聞いて、遅まきながら聖は違和感の正体に気付いた。
雪だった。
「――え?」
認識はしたが、脳が理解することを拒否して一瞬停止した。愕然として辺りを見渡す。
一面、目に痛いほど真っ白な雪景色。
何度見しようとも、そこは先ほどまで目にしていたはずの、じめっとした緑あふれる場所ではない。
「どういう、こと?」
問いかけが口をついて出るも、答えが返ることは当然ながらない。
(……あ、そういえば)
ふと、直前までのことを思い出し聖は振り返る。
だが、確かに手で触れていたはずの、文字が書かれていた木はそこにはなかった。
それどころか、遮るもののない何処までも続く雪景色しか聖の目には見えない。
まるで、先ほどまで違う場所にいたことが夢だったのだと思えるほど、痕跡は何もなかった。
(でも、間違いなくキノコダンジョンにいたし……変なことといえば木に『まな板あります』って書かれてた……こ……と)
ぼんやりする頭でそこまで考えて、聖はようやく正解にたどり着いた。
「神隠し!?」
まさかのフラグの回収である。
聖は思わず両手をついて項垂れる。
いつも何かにつけて春樹が言う『主人公属性』という言葉が頭を過る。綺麗に右から左に総スルーしていた聖だが、さすがの状況にもしかして本当なんだろうかとの思いが浮かぶ。
「い、や、ない。うん、ないない」
だがすぐにそれはないと全力で思い直す。
受け入れてしまったら何かヤバイ気がすると、よくわからない何かに突き動かされるように聖は己に言い聞かせるように言葉を紡ぐ。
「これはなんか、そう。奇跡的で神懸り的に、なんかの条件に当てはまっちゃっただけだよね! うん、間違いない」
うんうんと頷き、そういうことで納得し、考えることを止めた。そもそも『主人公属性』の意味が分からないし、知りたいとも思わない。
改めて辺りを見回す。
「……んー、無事に戻れるって言ってたから危険はないんだろうけど、何したらいいんだろう……」
ルーカスの説明から導き出されることとしては、この場所のどこかにいる『誰か』に会わなければならないということ。
恐らくその『誰か』が元の場所に戻してくれるのだろうと、聖は考える。
だが問題は、その『誰か』がこの何処までも続く一面の雪景色の、果たしてどこに行けばいるのかということであった。
「まあ、適当に行ってみるしかない、かな」
もしかしたら向こうから来てくれる可能性もあるが、それは低いだろうとなんとなく思いつつ、聖は歩き出す。
何の足跡もない雪原。きらきらと輝く白に、聖が立てるざくざくという音だけが響く。
吐き出される息は白く、当然ながら気温が低い。
だが、聖に不都合は何もなかった。
(ロティスに感謝だね)
胸中で呟き、改めて己が来ているコートを見下ろし、鑑定結果を思い出す。
【聖のコート】
ロティスがロティスのために、丹精込めて縫い上げた聖のコート。暑さにも寒さにも強い。いろいろ強い。
突っ込みどころはあるが、その効果は疑うべきもない。
聖はまったく寒さを感じることもなく、実に快適だった。
そうして、目的地もわからず歩き続けること数分。己が立てている、ざくざくとした音以外の音が聞こえた気がして、聖は振り返った。
「ん?」
そこにいたのは、巨大な椎茸の魔物が三体。
ひくりと頬が引きつった。
「危険はない、んじゃ……なかったっけ……?」
呟きつつも、何とかせねばと柄杓を取り出し、風の刃を飛ばす。
春樹や友康が戦っているときに見ていたが、この巨大キノコの魔物たちは総じて動作が鈍かった。
何故か一部がメッシュを入れたように赤くなっているのが気にはなったが、恐らく自分でも倒せるだろうと踏んで、聖は攻撃をしたのだが……。
「……ちょっ!?」
見たこともない程機敏な動作であっさりと避けられた。慌てて更に風の刃を飛ばしまくるが、そのすべてがものの見事に綺麗に躱される。
「……あー、これはヤバイ、よね……」
背中を嫌な汗が流れていく。
魔物から目を離さずに、一歩、また一歩と風の刃を飛ばし、牽制しながら後ずさる。
そして、少し距離が離れたことを確認した聖は、そのまま魔物に背を向けて一目散に走り出した。
「危険がないって絶対嘘だよねぇ!?」
もちろんルーカスが言っていたのが、あくまでも『いままで』の話であるということも、もしかしたらのためにランクがCに設定されていることも、きちんと理解している。
だがしかし。
だがしかしである。
何も今がその時である必要はないだろうと、聖は全力で抗議したい。
(僕、主夫だよ!? 非戦闘職の非力な一般人だよ!? おかしいよね!?)
せめて戦闘職の者がなるべき事態だろうと、現実逃避気味に思うが現実が変わることはない。
今できることはただただ足を動かすことだけ。
レベルが上がったことにより、元の世界にいた頃より確実に体力があがっているため早々音を上げることはない。
だが、目に見える範囲に何もないことが問題だった。
隠れる場所がどこにもない。
(どこまで行けば……っ)
速度を落とさないよう注意しながら、聖はちらりと後ろの様子を窺う。そして、走る速度を更に上げた。
「っなんで!?」
三体だったはずの魔物は、何故か集団になっていた。しかもその種類はさまざまで、中には見たことのないキノコ……だと思われる魔物までいる始末。
巨大キノコの集団に追いかけられるこの現状は、間違いなく悪夢だった。
それでも意を決して、一瞬だけ振り向きざまに風の刃を飛ばしてみる。
だがしかし、これまた機敏すぎる動きで躱され、速度すらも落ちない。
「ん、無理」
その様子を見て、妙に冷静になった聖は走ることに専念する。
機敏な動きを見せる魔物たちだが、何故か走る速度はそこまで早くないのか、一定の距離を保っている。
もしかしたら、聖の体力が尽きるのを待っているのかもしれない。
そうして暫し追いかけっこをしていると、少しだけ上り坂になっていることに聖は気が付いた。
それでも眉を寄せながら走り続けていたが、徐々に息が辛くなってくるのがわかる。
(……やっば、これはまずいかも。キノコの集団に呑まれるのが元の場所に戻る方法とかだったら笑うけど、ねっ)
試してみる気には到底なれないが、強制的に試さざるを得ない状況はすぐそこまで来ている。
それでも何とか坂を駆け上がり、いつの間に頂上辿りついたのか下り坂になったと思った瞬間、聖は何かを踏んだ。
「――う、わっ」
しかもすべって、そのまま体勢を崩す。その拍子に蹴り上げたらしいそれが宙を舞い、聖の視界へと入る。
そして――。
「……は?」
それを見た聖はすべての状況を忘れ、ただぽかんと口を開いた。
バナナの皮だった。
■ ■ ■
書籍2巻が1/23出荷で発売されましたー!
よろしくお願いいたします。
71
お気に入りに追加
5,413
あなたにおすすめの小説
美しい姉と痩せこけた妹
サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
王子は婚約破棄をし、令嬢は自害したそうです。
七辻ゆゆ
ファンタジー
「アリシア・レッドライア! おまえとの婚約を破棄する!」
公爵令嬢アリシアは王子の言葉に微笑んだ。「殿下、美しい夢をありがとうございました」そして己の胸にナイフを突き立てた。
血に染まったパーティ会場は、王子にとって一生忘れられない景色となった。冤罪によって婚約者を自害させた愚王として生きていくことになる。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。