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38話
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お父さんと聞いてあたふたしてる俺を日夏が宥める。
「だ、大丈夫だよ。私たちただ勉強してるだけだし」
いやいや、シチュエーションがアウトじゃないか?
「ほら、一人暮らしの娘の家に男いたらやばくない!?」
「大丈夫だって、私が説明するから」
まあまあ、と俺を嗜める。
すると、ガチャっと音が鳴り、リビングへ通じる最後の砦が開かれた。
現れたのは細身の男で、顔にはシワがあり、髪は白髪が所々にある。
「……誰だ」
扉を開けて俺を見ると、険しい顔で眉を潜めた。
そして、日夏の方を向き、聞く。
「えっとね。この人は狭山渚くんで、私に勉強を教えてくれてるの」
立ち上がった日夏がざっくりと、要点を絞って説明してくれる。
すると、途端に俺を向き、訝しげな視線を向ける。
「逆じゃないのか……?」
俺が日夏に教わっているという意味だろうか。
気持ちはわかるが、普通に酷い。
まあ、前髪を隠した不審な男が、自分の娘に勉強を教えてるとは思わないよな。
「初めまして。狭山渚です。わけあって娘さんに勉強を教えています」
とりあえず、挨拶をしないと失礼にあたると思った俺は自己紹介をする。
だが、その険しい顔は消えない。
「君に勉強を教えるだけの成績はあるのかね?」
おう……直線的に聞いてくるな、この人。
まあ、これも気持ちはわかる。
「一応、ある、と思っています」
「そうか、模試の成績は?」
淡々と無表情に問いかけてくる。
「満点です」
「まっ、満点……!?」
俺がありのまま告げると、さすがの日夏父も表情を変える。
「証拠はあるのか?」
失礼だな。めっちゃ疑ってやがる。
「もういいでしょ、お父さん!」
そこで、質問責めにあっていた俺に助け船を送る。
すると、日夏の方に体を向け、今度は日夏に問う。
「では、お前はこいつの成績を紙で見たことあるのか?」
「いや……それは」
確かに言っただけで、見せてなかったな。
今度持ってくるか、と思った瞬間、日夏父が俺にとって、あり得ないことを口にした。
「じゃあ、日夏。お前は騙されたってことだ。大方嘘付いて、お前に近付きたかったのが目的だろう」
「お父さん!? なんてこと言うの!?」
はぁ!? なんでそうなる。
そんなことするやつなんて……いや、人気考えるとあるかもしれないな。
これは……ちゃんと証拠として見せなかったのが問題だな……。
俺の落ち度だろう。
だが、日夏は父に憤慨している様子だ。
「どうだ? 図星だろ?」
勝ち誇った笑みで俺を見てくる。
そんな日夏父に俺はスマホを突き付ける。
「模試の公式ホームページのランキングです。同率一位覧に載ってます」
全国範囲のテストだと、こういう証明法ができるのだ。
さしもの日夏父も押し黙る。
しかし、認めようとは決してしない。
「公式というのも嘘かもしれないだろう。それに同性同名という可能性もある」
どうやったらこんな精巧な偽サイト作れるんだよ……。
しかも、学校名、載ってるんだが……。
俺がそう言おうとすると、日夏父はふいにある提案をしてきた。
「まあ、お前がたとえ一位だったとして、だ。なら、私に証明してみろ。お前が日夏に教えられる資格があるか」
まあ、悪い提案でもないな。
これに合格すれば、晴れて堂々と、親公認で教えることができるからだ。
「いいですよ。次の模試で俺がまた満点を取ればいいんですか?」
俺の学力を疑っているのなら、そうすべきだ。
と、思ったのだが……
「点を取るのはお前じゃない。日夏だ。この際お前はの学力はひとまずいい。お前の教えが効果的なのか、それだけだ」
「ちょっと! 何勝手に」
「日夏、お前は黙っていろ。これはお前の為でもあるんだから」
どんどん、事が進んでいく様子に、戸惑った日夏が父を宥めようとするが、一蹴される。
そして、俺は正論に黙る。
じゃあ俺の学力に散々噛みついてきたのはなんだよ! とは言わない。
「わかりました。具体的な点数はなんでしょう」
俺はその提案を受ける。
「次の模試で290点以上を取らせろ。そうすれば私は何も言わない」
「上等です。その代わり、もし取ったら日夏の努力を認めてください。俺の力だけではないのですから。それに俺のことを名前で呼んでください」
お前扱いは少し腹立つ。
それに、勝手に話しを進めていたが、日夏は精一杯成績を上げようと、必死に努力していたからだ。
結果290点を取っても、指導の成果だ、とでも言われたらさすがの俺も、激怒するだうから。
「渚くん……」
啖呵を切った俺を見つめる、日夏。
「日夏……だと? それに渚くん……?」
日夏父は、俺の言葉に、益々顔を険しくさせ、ぶつぶつ呟く。
こめかみはピクピク動いている。
何か気の触れるこもでも言っただろうか。
顔が険しいこと以外は無表情で、感情が読めない。
「ふん、取ってから言え」
結局、日夏父はそんなことを言うと、家を出ていった。
「ふぅ……」
俺はそれを黙って見送り、姿が消えると安堵のため息を吐く。
「ごめんね。私のお父さんのせいで……」
俺は申し訳なさそうにしている日夏をフォローする。
「いや、大丈夫だよ。それに丁度いい。親公認のチャンスを逃してたまるか! やるぞ日夏!」
拳を突き上げテンションを上げた俺に、少し呆けたあと、ふふっ、と笑い覚悟を決める日夏。
「うん! 私頑張るね!」
日夏が、自信を無くすことが一番心配だったが、その心配は杞憂に終わったようだ。
やる気に満ちている日夏の眼は、まるで燃えているようだ。
「模試は二週間後! 絶対に290点以上取るぞ! おー!」
「おー!」
二人揃って拳を掲げる。
そうして、二週間後の模試に向けて、厳しい勉強会を開始した。
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いやいや、シチュエーションがアウトじゃないか?
「ほら、一人暮らしの娘の家に男いたらやばくない!?」
「大丈夫だって、私が説明するから」
まあまあ、と俺を嗜める。
すると、ガチャっと音が鳴り、リビングへ通じる最後の砦が開かれた。
現れたのは細身の男で、顔にはシワがあり、髪は白髪が所々にある。
「……誰だ」
扉を開けて俺を見ると、険しい顔で眉を潜めた。
そして、日夏の方を向き、聞く。
「えっとね。この人は狭山渚くんで、私に勉強を教えてくれてるの」
立ち上がった日夏がざっくりと、要点を絞って説明してくれる。
すると、途端に俺を向き、訝しげな視線を向ける。
「逆じゃないのか……?」
俺が日夏に教わっているという意味だろうか。
気持ちはわかるが、普通に酷い。
まあ、前髪を隠した不審な男が、自分の娘に勉強を教えてるとは思わないよな。
「初めまして。狭山渚です。わけあって娘さんに勉強を教えています」
とりあえず、挨拶をしないと失礼にあたると思った俺は自己紹介をする。
だが、その険しい顔は消えない。
「君に勉強を教えるだけの成績はあるのかね?」
おう……直線的に聞いてくるな、この人。
まあ、これも気持ちはわかる。
「一応、ある、と思っています」
「そうか、模試の成績は?」
淡々と無表情に問いかけてくる。
「満点です」
「まっ、満点……!?」
俺がありのまま告げると、さすがの日夏父も表情を変える。
「証拠はあるのか?」
失礼だな。めっちゃ疑ってやがる。
「もういいでしょ、お父さん!」
そこで、質問責めにあっていた俺に助け船を送る。
すると、日夏の方に体を向け、今度は日夏に問う。
「では、お前はこいつの成績を紙で見たことあるのか?」
「いや……それは」
確かに言っただけで、見せてなかったな。
今度持ってくるか、と思った瞬間、日夏父が俺にとって、あり得ないことを口にした。
「じゃあ、日夏。お前は騙されたってことだ。大方嘘付いて、お前に近付きたかったのが目的だろう」
「お父さん!? なんてこと言うの!?」
はぁ!? なんでそうなる。
そんなことするやつなんて……いや、人気考えるとあるかもしれないな。
これは……ちゃんと証拠として見せなかったのが問題だな……。
俺の落ち度だろう。
だが、日夏は父に憤慨している様子だ。
「どうだ? 図星だろ?」
勝ち誇った笑みで俺を見てくる。
そんな日夏父に俺はスマホを突き付ける。
「模試の公式ホームページのランキングです。同率一位覧に載ってます」
全国範囲のテストだと、こういう証明法ができるのだ。
さしもの日夏父も押し黙る。
しかし、認めようとは決してしない。
「公式というのも嘘かもしれないだろう。それに同性同名という可能性もある」
どうやったらこんな精巧な偽サイト作れるんだよ……。
しかも、学校名、載ってるんだが……。
俺がそう言おうとすると、日夏父はふいにある提案をしてきた。
「まあ、お前がたとえ一位だったとして、だ。なら、私に証明してみろ。お前が日夏に教えられる資格があるか」
まあ、悪い提案でもないな。
これに合格すれば、晴れて堂々と、親公認で教えることができるからだ。
「いいですよ。次の模試で俺がまた満点を取ればいいんですか?」
俺の学力を疑っているのなら、そうすべきだ。
と、思ったのだが……
「点を取るのはお前じゃない。日夏だ。この際お前はの学力はひとまずいい。お前の教えが効果的なのか、それだけだ」
「ちょっと! 何勝手に」
「日夏、お前は黙っていろ。これはお前の為でもあるんだから」
どんどん、事が進んでいく様子に、戸惑った日夏が父を宥めようとするが、一蹴される。
そして、俺は正論に黙る。
じゃあ俺の学力に散々噛みついてきたのはなんだよ! とは言わない。
「わかりました。具体的な点数はなんでしょう」
俺はその提案を受ける。
「次の模試で290点以上を取らせろ。そうすれば私は何も言わない」
「上等です。その代わり、もし取ったら日夏の努力を認めてください。俺の力だけではないのですから。それに俺のことを名前で呼んでください」
お前扱いは少し腹立つ。
それに、勝手に話しを進めていたが、日夏は精一杯成績を上げようと、必死に努力していたからだ。
結果290点を取っても、指導の成果だ、とでも言われたらさすがの俺も、激怒するだうから。
「渚くん……」
啖呵を切った俺を見つめる、日夏。
「日夏……だと? それに渚くん……?」
日夏父は、俺の言葉に、益々顔を険しくさせ、ぶつぶつ呟く。
こめかみはピクピク動いている。
何か気の触れるこもでも言っただろうか。
顔が険しいこと以外は無表情で、感情が読めない。
「ふん、取ってから言え」
結局、日夏父はそんなことを言うと、家を出ていった。
「ふぅ……」
俺はそれを黙って見送り、姿が消えると安堵のため息を吐く。
「ごめんね。私のお父さんのせいで……」
俺は申し訳なさそうにしている日夏をフォローする。
「いや、大丈夫だよ。それに丁度いい。親公認のチャンスを逃してたまるか! やるぞ日夏!」
拳を突き上げテンションを上げた俺に、少し呆けたあと、ふふっ、と笑い覚悟を決める日夏。
「うん! 私頑張るね!」
日夏が、自信を無くすことが一番心配だったが、その心配は杞憂に終わったようだ。
やる気に満ちている日夏の眼は、まるで燃えているようだ。
「模試は二週間後! 絶対に290点以上取るぞ! おー!」
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