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6話
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しかし、あくまでそれは幼稚園児のこと。
私から言わせれば、幼稚園児などちょっと優しくされたら友情を恋愛に勝手に結び付けるチョロインたちの溜まり場だ。
確実に全世界の幼稚園で初恋を経験した人に喧嘩を売ってるような気もしたが、後悔はしていない。
大抵はすぐ忘れる……のだが、私はそのことを忘れることはなかった。
さっきと矛盾してるかもしれないが、この初恋は、有象無象のチョロインたちと一緒くたにはされたくなかった。
私はできるだけなぎくんと一緒にいよう、一緒にいたい、と思ったが、運命は非情だった。
卒園したあと、私は親の都合で東京に引っ越しとなってしまった。
当然大荒れに荒れた。
あの時ほど親に反抗したことはなかった。
が、所詮子供。
親に逆らえるはずもない。
だが、唯一の幸運は、
「しょうらいまた会ったらけっこんしよう!」
「あぁ! いいよ! 次に会うときは俺のお嫁さんだな!」
と、結婚の約束をこじつk……ぐ、偶然することができたのだ。
……そして時は流れ、暗黒の中学時代(自称)。
私は彼のことを片時も忘れることはなかった。
でも、この年頃になると、偶然会う等の幸運は起こらないだろうとは思っていた。
だがこの時だけは、私に運命の女神は微笑んだ。
中学三年生の修学旅行のときだ。
行き先は札幌。
そう通告されたとき、私は思わず教室で、コサックダンスを踊り出しそうなくらい喜んだ。
会えるかも! そう思った私は彼がこの事を忘れているなどは全く考えずに、妄想を膨らませていた。
そして……実際に会うことができた。
偶然、彼を見つけることができたのだ。
背丈や顔はだいぶ変わっていたが、私はすぐにわかった。
「なぎくん?」
「ん? 誰だ?」
この頃には性格を偽っていたが、なぎくんの前では普通に話さないと分からないと思った故に、昔の口調にした。
「あの、憶えてるかな? 幼稚園のころ同じだった美原花だけど……」
プラス、この頃には名字も……以下略。
私は彼が私のことを憶えているか危惧した。
しかし、彼は私のことをしっかり憶えていてくれた。
「おぉ! 花ちゃん! 久しぶりっ!」
花ちゃんという昔の呼び名で笑って呼んでくれるなぎくん。
その言葉で私の心はきゅぅっと締め付けられた。
──まだなぎくんのこと好きなんだ。
そう自覚した途端、私の頬は熱く赤くなった。
「っ! うん! 久しぶり……えへへ。元気にしてた?」
熱くなった頬を冷ますように少し早口になり、質問を問いかける。
「……まあな。ボチボチやってるよ。花ちゃんは?」
「こっちもまあ、それなりに……」
「「ぷっ」」
お互い上手くいってないことが丸分かり。
思わず顔を合わせ笑った。
「そっか……ってやばっ! ごめん花ちゃん。時間がやばいから行くね!」
「あっ……」
そう言って駆け足で去っていく彼。
あ、と思うも仕方がない。
なぎくんに会えただけでも僥倖、と思った。
これだけなら、ただ単に再会しただけであるが、この後に起こったある事件によって、私の初恋は急速に熱を帯びる。
4泊5日。
それが私に与えられた時間だ。
私の中学校は珍しいことに、自主研修と呼ばれる、実質的な観光が2日ある。
私がなぎくんと再会したのはその自主研修の一日目。
私は札幌の街中をポツポツと一人で歩いていた。
当然自主研修なのだから、班が存在する。
しかし、まあご察しの通り冷戦状態である、クラスメートと私。
馴染めるわけもなく、一日目と同様に置いてけぼりを食らった。
この時の私は、わーいボッチだー、と喜べる程メンタルは強かった。
私はぼーーとしながら大通公園を歩いていた。
平日だが、人通りは多い。
しかし、学生や、幼稚園児などはいない。
周りは大人だらけだった。
……大人行き交う道路にJC|《女子中学生》一人。
絵面的にも何かが起こりそうである。
いや、実際起こった。
公園の端でぼーーとしてた私の口を突如、誰かの手で覆われた。
「っ!? ~~!!」
叫び声を上げる暇もなく、路地に連れ込まれた。
……また路地だ。
私は路地に由縁でもあるのだろうか。
デジャブ極まりない。
私を連れ込んだ犯人は、いかにもやばい、加齢臭漂う小太りのおっさんだった。
こんなことをしてる時点であれだが、実際やばかった。
「デュフフ。こんな時間に中学生が一人とはいけないなぁ。お、お仕置きしなきゃね、デュフ、デュフフふ」
気持ち悪い声で、気持ち悪い発言をする。
その声と言葉に寒気を感じる。
「やめてください。私は修学旅行生です。私に何かした時点で終わりですよ。これ以上何かしたら警察呼びます!」
私はあくまで理性的に、理知的に発言をした。
しかし、相手は最早暗い路地裏にJCを連れ込んだ時点で完全にアウトだ。
それなりの覚悟でしているのだろう。
もっとも、そんな覚悟は私にとって最悪なことであるが。
「ふふふ、すぐにおじさんの虜になるからさぁ。なーに、天井の染みを数えてる間に終わるよ。デュフフ」
ここに天井は無ーい! と突っ込んでやるほど、楽観的な状況ではない。
そして、おじさんがじりじりと私に詰め寄る。
鼻息荒く、目が血走っている。
「くっ!」
私は静かに後ずさる。
が、すぐに壁に直面してしまった。
逃げ場は無い。対話できる相手ではない。
まさに絶体絶命の大ピンチ。
なす術はない。
でも……ヒーローは現れた。
「ぐえっ」
迫り来る加齢臭のおっさん。
その体が突如、横に倒れた。
そのままおっさんを蹴り飛ばした何者かは、私の手を掴んで走った。
「走るぞ!」
しばらく私は走った。
「ふぅ……巻いたか。大丈夫? 花ちゃん?」
私を当時、花ちゃんと呼ぶ人は一人しか知らない。
その人は、まさに私が求めていた人だった。
その彼……なぎくんを見た私の胸は、とくんと高まった。
どうしよう……好きが止まらない。
少女漫画のような展開、少女漫画のようなタイミングでの胸の高まり。
そんな状況で、熱くなる恋。
結局私もチョロインなのかもしれない。
でも好き、だからといってできることは無かった。
彼は地元民で私は修学旅行生。
こんな状況で告白なんかしても困らすことは目に見えている。
結局私はそのままなぎくんに礼を言い、その場を離れた。
次はもう会えないかもしれない。
そう思って、胸が痛くなる。
私の初恋は終わったんだ、そう分かっても、理解などしたくない。
益々なぎくんへの想いは募っていくばかり。
私は帰りの飛行機で誰にも知られずに泣いた。
嗚咽を堪え、歯を食い縛る。
目からは涙が零れ落ちていた。
私は未だに足をバタバタさせながら、なぎくんとの出会いから別れまでを頭の中で再生する。
なぎくんとの事ならなんでも思い出せる。
恋の力は恐ろしいと自分でも痛感した。
「まさか、なぎくんと同じ学校、同じクラスだったなんて! きゃああ! 運命!? これって運命だよね!」
心の中はエンドレスフィーバー状態だが、義母がいることを考慮し、実際には小声。
「最初気が付かなかったもんなぁ……なんで目元隠してるんだろ。ものすごくカッコいいのに」
最初彼のことは気が付かなかった。
同性同名だったが、あまりに違いすぎた。
だから、別人だろうと思っていた。
でも、今日助けてくれたなぎくんは紛れもなく、本物のなぎくんだった。
根っこが変わっていないことを知り、嬉しく思う。
「なぎくんが『天笠』の人だったのは驚いたなぁ。ま、どうでもいいけどね。私なぎくんにしか興味ないし」
実際彼がどんな特殊な家族だろうと関係無い。
なぎくんはなぎくんだ。
周りがどんな状況であれども私にとっては塵芥でしかない。
……いや、
「でも、将来は私の家族になるわけだし、敬っといた方がいいよね?」
すでに私の計画ではなぎくんと私は結婚している。
私の人生計画ノート、という題名で書き始めたノートはすでに100冊を突破している。
これからすべきことを事細かに記し、どんなことが起ころうと対応できるように、と。
「とりあえず……明日から……攻めるっ!」
覚悟は決めた。
「絶対に! 絶対になぎくんを虜にするんだからっ!」
間違いなく私は人生の分岐点に立っている。
ここから幸せになるかならないかは私次第。
気合いを入れるために、ベッドに立ち上がり、叫ぶ、が……
「ちょっと花! うるさい!」
当然の如くお叱りを受けるのであった。
私から言わせれば、幼稚園児などちょっと優しくされたら友情を恋愛に勝手に結び付けるチョロインたちの溜まり場だ。
確実に全世界の幼稚園で初恋を経験した人に喧嘩を売ってるような気もしたが、後悔はしていない。
大抵はすぐ忘れる……のだが、私はそのことを忘れることはなかった。
さっきと矛盾してるかもしれないが、この初恋は、有象無象のチョロインたちと一緒くたにはされたくなかった。
私はできるだけなぎくんと一緒にいよう、一緒にいたい、と思ったが、運命は非情だった。
卒園したあと、私は親の都合で東京に引っ越しとなってしまった。
当然大荒れに荒れた。
あの時ほど親に反抗したことはなかった。
が、所詮子供。
親に逆らえるはずもない。
だが、唯一の幸運は、
「しょうらいまた会ったらけっこんしよう!」
「あぁ! いいよ! 次に会うときは俺のお嫁さんだな!」
と、結婚の約束をこじつk……ぐ、偶然することができたのだ。
……そして時は流れ、暗黒の中学時代(自称)。
私は彼のことを片時も忘れることはなかった。
でも、この年頃になると、偶然会う等の幸運は起こらないだろうとは思っていた。
だがこの時だけは、私に運命の女神は微笑んだ。
中学三年生の修学旅行のときだ。
行き先は札幌。
そう通告されたとき、私は思わず教室で、コサックダンスを踊り出しそうなくらい喜んだ。
会えるかも! そう思った私は彼がこの事を忘れているなどは全く考えずに、妄想を膨らませていた。
そして……実際に会うことができた。
偶然、彼を見つけることができたのだ。
背丈や顔はだいぶ変わっていたが、私はすぐにわかった。
「なぎくん?」
「ん? 誰だ?」
この頃には性格を偽っていたが、なぎくんの前では普通に話さないと分からないと思った故に、昔の口調にした。
「あの、憶えてるかな? 幼稚園のころ同じだった美原花だけど……」
プラス、この頃には名字も……以下略。
私は彼が私のことを憶えているか危惧した。
しかし、彼は私のことをしっかり憶えていてくれた。
「おぉ! 花ちゃん! 久しぶりっ!」
花ちゃんという昔の呼び名で笑って呼んでくれるなぎくん。
その言葉で私の心はきゅぅっと締め付けられた。
──まだなぎくんのこと好きなんだ。
そう自覚した途端、私の頬は熱く赤くなった。
「っ! うん! 久しぶり……えへへ。元気にしてた?」
熱くなった頬を冷ますように少し早口になり、質問を問いかける。
「……まあな。ボチボチやってるよ。花ちゃんは?」
「こっちもまあ、それなりに……」
「「ぷっ」」
お互い上手くいってないことが丸分かり。
思わず顔を合わせ笑った。
「そっか……ってやばっ! ごめん花ちゃん。時間がやばいから行くね!」
「あっ……」
そう言って駆け足で去っていく彼。
あ、と思うも仕方がない。
なぎくんに会えただけでも僥倖、と思った。
これだけなら、ただ単に再会しただけであるが、この後に起こったある事件によって、私の初恋は急速に熱を帯びる。
4泊5日。
それが私に与えられた時間だ。
私の中学校は珍しいことに、自主研修と呼ばれる、実質的な観光が2日ある。
私がなぎくんと再会したのはその自主研修の一日目。
私は札幌の街中をポツポツと一人で歩いていた。
当然自主研修なのだから、班が存在する。
しかし、まあご察しの通り冷戦状態である、クラスメートと私。
馴染めるわけもなく、一日目と同様に置いてけぼりを食らった。
この時の私は、わーいボッチだー、と喜べる程メンタルは強かった。
私はぼーーとしながら大通公園を歩いていた。
平日だが、人通りは多い。
しかし、学生や、幼稚園児などはいない。
周りは大人だらけだった。
……大人行き交う道路にJC|《女子中学生》一人。
絵面的にも何かが起こりそうである。
いや、実際起こった。
公園の端でぼーーとしてた私の口を突如、誰かの手で覆われた。
「っ!? ~~!!」
叫び声を上げる暇もなく、路地に連れ込まれた。
……また路地だ。
私は路地に由縁でもあるのだろうか。
デジャブ極まりない。
私を連れ込んだ犯人は、いかにもやばい、加齢臭漂う小太りのおっさんだった。
こんなことをしてる時点であれだが、実際やばかった。
「デュフフ。こんな時間に中学生が一人とはいけないなぁ。お、お仕置きしなきゃね、デュフ、デュフフふ」
気持ち悪い声で、気持ち悪い発言をする。
その声と言葉に寒気を感じる。
「やめてください。私は修学旅行生です。私に何かした時点で終わりですよ。これ以上何かしたら警察呼びます!」
私はあくまで理性的に、理知的に発言をした。
しかし、相手は最早暗い路地裏にJCを連れ込んだ時点で完全にアウトだ。
それなりの覚悟でしているのだろう。
もっとも、そんな覚悟は私にとって最悪なことであるが。
「ふふふ、すぐにおじさんの虜になるからさぁ。なーに、天井の染みを数えてる間に終わるよ。デュフフ」
ここに天井は無ーい! と突っ込んでやるほど、楽観的な状況ではない。
そして、おじさんがじりじりと私に詰め寄る。
鼻息荒く、目が血走っている。
「くっ!」
私は静かに後ずさる。
が、すぐに壁に直面してしまった。
逃げ場は無い。対話できる相手ではない。
まさに絶体絶命の大ピンチ。
なす術はない。
でも……ヒーローは現れた。
「ぐえっ」
迫り来る加齢臭のおっさん。
その体が突如、横に倒れた。
そのままおっさんを蹴り飛ばした何者かは、私の手を掴んで走った。
「走るぞ!」
しばらく私は走った。
「ふぅ……巻いたか。大丈夫? 花ちゃん?」
私を当時、花ちゃんと呼ぶ人は一人しか知らない。
その人は、まさに私が求めていた人だった。
その彼……なぎくんを見た私の胸は、とくんと高まった。
どうしよう……好きが止まらない。
少女漫画のような展開、少女漫画のようなタイミングでの胸の高まり。
そんな状況で、熱くなる恋。
結局私もチョロインなのかもしれない。
でも好き、だからといってできることは無かった。
彼は地元民で私は修学旅行生。
こんな状況で告白なんかしても困らすことは目に見えている。
結局私はそのままなぎくんに礼を言い、その場を離れた。
次はもう会えないかもしれない。
そう思って、胸が痛くなる。
私の初恋は終わったんだ、そう分かっても、理解などしたくない。
益々なぎくんへの想いは募っていくばかり。
私は帰りの飛行機で誰にも知られずに泣いた。
嗚咽を堪え、歯を食い縛る。
目からは涙が零れ落ちていた。
私は未だに足をバタバタさせながら、なぎくんとの出会いから別れまでを頭の中で再生する。
なぎくんとの事ならなんでも思い出せる。
恋の力は恐ろしいと自分でも痛感した。
「まさか、なぎくんと同じ学校、同じクラスだったなんて! きゃああ! 運命!? これって運命だよね!」
心の中はエンドレスフィーバー状態だが、義母がいることを考慮し、実際には小声。
「最初気が付かなかったもんなぁ……なんで目元隠してるんだろ。ものすごくカッコいいのに」
最初彼のことは気が付かなかった。
同性同名だったが、あまりに違いすぎた。
だから、別人だろうと思っていた。
でも、今日助けてくれたなぎくんは紛れもなく、本物のなぎくんだった。
根っこが変わっていないことを知り、嬉しく思う。
「なぎくんが『天笠』の人だったのは驚いたなぁ。ま、どうでもいいけどね。私なぎくんにしか興味ないし」
実際彼がどんな特殊な家族だろうと関係無い。
なぎくんはなぎくんだ。
周りがどんな状況であれども私にとっては塵芥でしかない。
……いや、
「でも、将来は私の家族になるわけだし、敬っといた方がいいよね?」
すでに私の計画ではなぎくんと私は結婚している。
私の人生計画ノート、という題名で書き始めたノートはすでに100冊を突破している。
これからすべきことを事細かに記し、どんなことが起ころうと対応できるように、と。
「とりあえず……明日から……攻めるっ!」
覚悟は決めた。
「絶対に! 絶対になぎくんを虜にするんだからっ!」
間違いなく私は人生の分岐点に立っている。
ここから幸せになるかならないかは私次第。
気合いを入れるために、ベッドに立ち上がり、叫ぶ、が……
「ちょっと花! うるさい!」
当然の如くお叱りを受けるのであった。
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