祭りのあと

僕が暮らす小さな島では、太鼓と笛の祭囃子、それに合わせて踊る舞い手、そして最後に花火の打ち上がる祭りが、毎年の夏に行われていた。

僕は、太鼓の打ち手になりたかった。
彼女も、舞い手になりたいと言っていた。

だけど、高校最後の夏。
二人で花火を見上げていた時、彼女は突然告げた。
「私、島を出るの」

変わっていくもの。変わらないもの。
僕の出した、答えとはーー。
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