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別れの時

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 目を開けたフローリアの目に映ったのは明るく眩しい見慣れた部屋。それに恋しかった匂いがする。

「帰ってきた、の?」

 ふわふわと浮いている感覚。後方を見ると羽根が見えた。
 何もない部屋だが自分の部屋だとすぐにわかった。戻ってきたんだと胸を震わせていると飛び込んできた男にすぐに飛びついた。

「フローリアッ!」
「レオッ!」

 ずっと会いたかった存在。首に腕を回してその感触を確かめると苦しいくらい強く抱きしめられる。
 この匂い、この強さ、この声が恋しくてたまらなかった。

「ずっと呼んでたの! ずっと呼んでたのにどうして返事してくれなかったの!?」
「聞こえてたけどお前に声を届けられねんだよ」
「私の声は聞こえてるけど、レオの声を私が拾えなかったってこと?」
「……そうだ」

 予想はしていた。何十回何百回とそう思った。自分は天使ではなくなったから天界の声が聞こえないのだと。だからレオの言葉でハッキリとわかった。

「私は……もう、天使じゃないの?」

 レオは答えなかった。そうだと言ってくれればいいのに言わない。でも言わないからこそわかってしまう。もし、天使のままならレオは絶対にフローリアの言葉を否定するだろうから。
 言わないのではなく、言えない、言いたくないのだ。それがまたフローリアの胸を締め付ける。
  
「フローリア」

 久しぶりに聞くアーウィンの声に振り向くと本人が立っていた。

「アーウィン様……」
「聞きたいことが山のようにあるだろう」
「はい」

 半年間で積りに積もった疑問がある。それはフローリアが溜め込んでいた書類仕事よりも多くて、毎日、ヨナスに、レオに、アーウィンに向かって問いかけていたこと。 
 久しぶりに羽根で飛ぶ感覚。フローリア・ベルでいる間は羽根がなかったが、今はこうしていつものように飛べる。アーウィンが差し出す手を握ってレオに振り向く。

「フローリア、終わったら戻ってこいよ」
「うん!」

 アーウィンの手を取るフローリアを追いかけてどこか遠くへ連れて行ってしまいたい。誰にも邪魔されないところまで飛んでいって二人きりの世界で過ごしたかった。
 人間界でもいい。フローリアと一緒なら人間に紛れて人間として暮らすことにも耐えられる自信がある。でもそれをしないのはフローリアが混乱し、苦しむとわかっているから。
 フローリア・ベルとして過ごした半年間をレオは上からずっと見ていた。心配と怒りと悲しみと嫉妬……喜びの感情は微塵も生まれなかった。
 自分の手の届かない場所で泣くな。笑うな──何度そう言ったかわからない。
 また去っていってしまうフローリアにレオは珍しく小さな声で呼びかければすぐに返事が返ってくる。この世で最も愛しい存在。自分の羽根を捨ててでも、命を差し出してでも守りたい存在なのに、それが許されない。
 ずっと握ってきた手を離す時間はもうすぐそこまで迫っている。

「ヨナス様、フローリアを連れてまいりました」

 この部屋に入ったのはたった一度だけだが、感じる懐かしさに涙しそうになる。
 天使が涙を流すなどおかしな話だと笑われてしまうと唇を噛みしめて深々と頭を下げた。

「フローリア、頭を上げて顔をよく見せてくれ」

 顔は隠しておきたかった。でもヨナスの言葉には反抗できない。
 ゆっくり頭を上げるとヨナスの優しい微笑みが見えた。

「ヨナス様、私はなぜここに戻ってこられたのでしょうか?」
「一時的なものだ。人間界にあるお前の肉体が眠っている間にな」

 ヨナスが言う“お前”の肉体。その言葉に胸がチクリと痛みを感じる。
 一時的にでも戻れるのなら何故フローリア・ベルとなったときにそうしてくれなかったのか。

「お前が泣いてばかりで答えを見つけないから説明する必要があると判断し、俺が連れ帰った」

 説明してもらえないのかとずっと思っていた。理解するための説明を。何度も何度も問いかけたのに誰からの言葉も返ってこず、段々と問いかける時間は少なくなり、声も小さくなっていった。
 それが今、ようやく果たされるのだと思うとフローリアの声はちゃんと話を聞こうとヨナスの近くまで飛んでいく。

「フローリア!」
「よいよい。愛娘が父の傍に来るのに怒るとは何事だ」

 何が父だと悪態を吐きたくなるのを堪えて小さく頭を下げた。

「大きくなったな」
「ヨナス様?」

 フローリアを抱えて膝に乗せる姿は人間そのもの。座らせたはいいが、羽根が邪魔だと一瞬で消して頭を撫でる。
 背中から羽根がなくなったが、その感覚も羽根があると感じたのと同様に懐かしさを感じる。
 地上で過ごした半年はここではどれぐらいの感覚なのだろうと、ふとそんな疑問が頭をよぎった。

「これからお前は人間として暮らすことになる」
「いつまでですか?」
「あの肉体が滅びるまで、だ」
「え……」

 口ごもることも言葉を詰まらせることもなく、まるでそれがさも当然のことであるかのようにサラッと言い放ったヨナスにフローリアの思考が停止する。
 なんと言ったのか再生すらできない。本能がそれを拒絶していた。

「お前はクローディア・ベルの願いを叶えただろう」
「で、でもそれはお仕事で……そ、そんな一生なんて……」

 一生をかけてやる仕事は聞いたことがない。なぜ自分だけ一生を人間として暮らさなければならないのか。不公平だと言わんばかりの表情でヨナスに振り向いた。

「クローディア・ベルの願いは?」

 オーランドがとはまた違う、冷たくはないが射貫くような瞳にフローリアは顔を前へと戻す。

「クローディア・ベルの代わりに王女になること」

 クローディア・ベルが心に浮かべた願い事は【私の代わりに王女になって】だった。

「私は止めようとしたんです!」
「なぜ止める?」
「だってあの願いは……」

 あの願いは天使が叶えるべきことではなかった。大金持ちになりたいとか、結婚したいとか、地位や名誉が欲しいとか、そういう類ばかりなんだと思っていたフローリアにとってあの願いは度を越しているもので、ましてやそれが叶えられてしまうとは思っていなかった。
 アーウィンが言ったように持ち帰るべき願いだったのに、それができなかったのは止めるには遅かったからで後悔していると訴えようとしたフローリアにヨナスが言い放つ。

「お前は何をしに行ったんだ?」
「え……」

 冷たく言い放つヨナスの雰囲気はいつもと違った。まるでオーランドと話しているようで怖くなる。

「お前は何をしに行ったんだ?」
「……仕事、です……」
「なんの仕事だ?」
「願いを叶える、こと……」

 答える声が震える。

「仕事だとわかっていながらなぜ止めようとした?」
「それは……」
「叶えてはならない願いは死に直結することだけだ」

 アーウィンはそうは言わなかった。叶えてはならない願いはいくつかあると。クローディア・ベルの願い事はそれに該当しないため叶えなければならないものだったが、それでもフローリアは事前にその願いがわかっていたらきっとその場では叶えなかった。持ち帰ってアーウィンに相談していたはず。
 だがそれは今のヨナスの雰囲気から察するに許されなかっただろう。

「でも彼女は病気になったと……!」
「死の病だと?」
「それは……」

 フローリアは質問癖があるくせに問われると上手く返せない。
 人と言い合いをするのはどうにも苦手で、問われるとどうしていいのかわからなくなってしまう。頭の中に言葉はあるはずなのにちゃんとそれがそのまま出てきてはくれないのだ。
 クローディアにはまだ一度も会えていないため死の病かはわからない。想像では死の病ではないと思っている。もしそうであれば両親はもっと心配しているはずだから。

「どのような願い事だろうと叶えるのがあの仕事を任された者の務めだ」

 知らなかったという反論が頭には浮かぶ。ただ浮かぶだけ。言葉にすることは許されない。今回の仕事は神から受けた名誉な仕事なのだから。
 その仕事を最悪の成績を残している自分が受けられたこと自体、奇跡なのだ。
 アーウィンは叶えてはならないことはいくつかあると言ったが、ヨナスは叶えてはならないことは一つだけと言う。正しいのはヨナスで、アーウィンはフローリアが巻き込まれないよう勝手に付け足しただけ。
 どんな願いであろうと持ち帰ることは許されない。その場で叶えなければならないのだ。それができてこそ優秀な天使の証なのだから。
 叶えられたフローリアもこれで優秀な天使として認められる、本来であれば。だが、フローリアはもう天使ではない。ここに帰ってこられたのもヨナスの力による一時的なもの。
 幸せだった天使生活は憧れだった神勅命の仕事によって終わりを告げた。

「……一つ、聞いてもいいですか?」
「なんだ?」

 ずっと、一番聞きたかったこと。

「アストルム王国のベル家にフローリア・ベルは存在したのですか?」
「お前がそのフローリア・ベルだ」

 フローリアの瞳に涙が滲む。

「私がフローリア・ベルなら、半年前からの存在のはずです。それなのに彼らの記憶には十八年前に生まれたフローリア・ベルの記憶がある。どうして……?」
「お前が王女の代わりになるということはその存在が必要となるということ。だから彼らの記憶の中にフローリア・ベルの存在が植え付けられただけのこと。驚くようなことではない」

 これも全てヨナスの力によるもので、フローリアの予想は当たっていた。
 自分で答えは出せていた。でも確信にまで至らなかっただけ。わかっていたのだ。

「今、結婚の話が出ているんです。クローディア・ベルが結婚するはずだった人と結婚するという話が。……私は……人間と、結婚……するのですか?」
「王女の代わりだ。そうなるだろう」
「……もう、天使ではなくなるのですか?」
「なくなるんじゃない。お前はもう既に天使ではないのだ」

 限界まで溜まった涙が瞬きによって一気に頬を伝う。
 後ろから聞こえる言葉はあまりにも残酷で、フローリアの胸を何度も何度も執拗に抉っていく。

「人間を愛することは禁忌なのでしょう……?」
「人間となって暮らすお前には禁忌ではない。普通のことだ。愛することもキスをすることも子供を作ることも人間であるお前の人生にはあっていいことなんだよ、フローリア」

 もう天使ではない。
 自分で思うより人に言われるほうがずっと辛いとフローリアは顔を両手で覆って身体を震わせる。
 人間と恋愛なんてしたくない。自分はずっと祝福する側でいたいし、祝福される側にはなりたくない。キスも子供もいらない。だから天使に戻りたい。
 その願いは伝わらない。叶えてももらえない。

「人間を愛せ。お前はこれからアストルムの王女として生きるのだ」
「もう、レオにもアーウィン様にもヨナス様にもお会いできないのですね……」

 ずっと一緒だった人たち。ヨナスの気配を感じる世界でレオが隣にいてアーウィンに見守られる毎日は幸せだった。
 フローリア・ベルの両親のような愛情がなくとも心が満たされる毎日が確かにそこにあったのに、もう二度とその幸せに触れることができなくなってしまう。
 人間を愛せ、だなんて残酷すぎると嗚咽を漏らすフローリアをヨナスがそっと抱きしめる。

「また会える」
「いつですか?」
「時期が来ればな」

 自分の意思ではなく、ヨナスによって一時的に戻された不確かな状態である身体に違和感を感じ始めたのはヨナスが微笑んでから。
 初めて会ったときにも見たヨナスの優しい顔。もうこの顔も見られないのだと思うと涙が止まらない。

「レオに会わなきゃ」
「そうだな」

 嫌な予感がすると立ち上がろうとしたフローリアの背中に羽根を戻すと飛んでいく背中をヨナスが見つめる。

「ヨナス様」
「ん?」

 ドアの手前で振り返ったフローリアが頭を下げた。

「今まで愛してくださり、ありがとうございましたッ」

 その言葉にヨナスが目を見開くもすぐに笑みを浮かべて「ああ」とだけ返事をして見送った。
 飛び出したフローリアによって開けられたドアが閉まっていく。バタンと音がしたあと、アーウィンがヨナスの隣に立つ。

「娘を見送る気分はいかがですか?」
「最悪だ」
「なら、おやめになればよろしかったのでは?」
「可愛い子には旅をさせろと言うだろう」
「長い旅になりますね」
「俺たちには一瞬だ。それこそ瞬きをする程度のものさ」

 一瞬だと言いながらもヨナスの表情はいつも通り退屈そうなものへと変わっていく。
 膝の上から消えた愛おしい重みが恋しいと思う。それでもヨナスは後悔してはいなかった。これでよかったとさえ思っている。
 フローリアは自分が創り出した天使。少し成分を足しすぎたと思ったが、それでも同じ性能を持つ者ばかりではつまらないとそのまま誕生させたのがレオやフローリアなどの強い個性を持つ者たち。
 その中でもフローリアは天使というよりも人間に近い存在として生まれてしまった。人間に恋をしなかったのは結婚式の祝福を担当しなかったからで、任せればあっという間に憧れを持ってウルマリアのようになっていただろう。
 天使としての仕事よりも赤ん坊と触れ合い、祝福の時間を優先しすぎるフローリアは天使として生まれながらその素質がなかった。
 堕天する姿だけは見たくない。人間を愛して苦しむ姿は見たくない。だからヨナスは決断した。ヨナスにとっても苦しい決断だったが、これが最善だと自分に言い聞かせて仕事を任せた。

「天使で戻ってこられる保証はないのに」
「そうだな」

 アーウィンの言葉を否定しないヨナスが何を考えているのかアーウィンにもわからなかった。
 人間としての天寿を全うすればフローリアの魂は必ず天界に戻ってくる。そのとき、生まれ変わるか天使として生きるかを選択させることができるのだが、人間を愛してしまえば天使ではなく転生を選ぶかもしれない。
 また会える。その言葉に嘘はなくとも、また一緒に過ごせるかはわからない。でもそれはフローリアの自由であり、誰にも止める権利はない。
 ヨナスはどう考えるのか。その心を知る術はアーウィンでさえ持っていなかった。



 他の天使より羽根が小さいフローリアは速さが出せない。羽根をこれほど必死に動かすのは初めてで、急ごうとすると上手く動かない。それでもゆっくり飛んでいる暇はない。身体がそう感じるのだ。

 フローリア・ベルの意識が目覚めようとしている。

(早く、早く会わなくちゃ!)

「レオッ!」

 フローリアの部屋の前で壁に背を預けて立っているレオの姿を見るなり声を張って名前を呼んだ。

「フローリアッ」

 羽根が動かず落ちそうになったフローリアを慌てて抱きとめるとそのまま強く抱きしめた。再会したときよりもずっと強い力で、息苦しくなるほどの強い抱擁。

「私ね、もう人間なんだって。人間として生きなきゃいけないんだって」
「知ってる」
「もうレオにも会えなくなっちゃう……」

 ずっと一緒に生きてきたレオと離れることが一番辛い。彼がいたから楽しい毎日を送れていた。悲しいときも嬉しいときもいつも隣にいて同じ感情を抱えてくれた。抱きしめてくれた。愛してくれた。
 もう、なくなってしまうのだ。

「また会える。絶対に」
「むりだよ。だって、レオの声が聞こえないんだもん。天使の鞄も羽根もない。レオに……ッ!」

 会えないともう一度口にすることはできなかった。言いたくない、信じたくない。
 唇を噛み締めながらズズズと鼻を啜ってしがみつく。

「絶対会える。俺が嘘ついたことあるか?」

 レオは嘘をついたことがない。正確にはフローリア相手には嘘をついたことがない。それはフローリアが一番よくわかっているから首を振った。
 
「また会えるから心配すんな」
「絶対?」
「絶対」
「約束して」
「約束。嘘ついたら羽根千本なくす」

 絶対と約束を繰り返すレオの言葉に何度も頷きながら小指を絡め合った。何度も何度も上下に揺らしながらしゃくり上げるフローリアをレオは掻き抱くように抱きしめて何度も頭にキスを降らせた。

「地上に降りても忘れんなよ。俺が誰よりも一番お前を愛してるってこと」

 返事をすれば声を上げて泣いてしまいそうでフローリアは返事をしなかった。その代わり頷きを返した。何度も何度も何度も何度も……
 頬を包まれ顔を持ち上げられ、額に贈られるキスは天使の祝福。

「絶対また会える? 会いに来てくれる?」
「絶対に会いに行く」
「絶対だからね!」
「約束な」
「レオ!」
「フローッ……」

 フローリアの姿が薄くなり始めてから消えるまでは一瞬だった。
 のんびり者のフローリアが初めて焦ったように早口になった瞬間が別れのときであることが辛く、腕の中にいたはずの存在が消えたことにレオは唇を噛みしめながら拳を強く握りしめ、守れなかった悔しさから天界中に響き渡るほどの大声を上げた。
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